むし探検広 場
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80.10. 4.1999 from 葵ほのりさん 

葵ほのり@篆刻素材AOIです。
リンクの件、ありがとうございました。 お返事いただいて、とても嬉しかったです。
私、生き物はみんな大好きです。 昔はよく一人で、動物園にスケッチに行きましたが、 最近はなかなか行く機会がありません。 動物に会いたくなったらここにやってきます。
こんな内容をここに書いても良かったのでしょうか?

園長:実は私も、動物園にいこういこうと思いつつ、なかなか機会が持てておらず、動物関係のコーナーの更新が滞ってしまっています。(園長失格)
葵さんのサイト「篆刻素材AOI」http://plaza27.mbn.or.jp/~elc/aoi2/aoi.htm 
は、"町のお惣菜やさんみたいな素材屋"をモットーにした素敵なHP素材サイトです。皆さんも一度ご訪問ください。


79.10. 2.1999 from B.S.さん 

はじめまして、大変あつかましいお願いですが、時間がありましたら、この蝶をご教授ください。本日私のU字洪にこの朽ち果てたような葉の擬態をしたような蝶あるいは蛾を発見いたしました。飛ぶ姿は私には蝶に見えました。ミカン色をした蝶のようにおおえましたが、止まっているすがたは添付写真のようです。ひどい昔に昆虫少年だった時代がありましたが、このような蝶を見るのが初めてで、またそれを知るための手段として、yahooから貴方様を失礼ながら検索させていただきました。

園長:枯葉に似た翅、頭部の突起、飛んだらミカン色、という特徴から、アケビコノハという蛾だと思われます。幼虫はアケビやヒイラギナンテンの葉を食べて育ちます。成虫は秋によく見られ、夜に、ミカン、ナシなどの熟した果物によく集まるそうです。それにしても、枯葉への擬態のレベル、なかなか高度ですよね。


78.10. 1.1999 from ラッキーさん 

誇らしげでした
アサマイチモンジ  良く晴れた日にチョウがひらひらと舞うさまは優雅です。 時折、葉上に降りては翅を見せびらかすかのように開きます。 白い帯状の模様はさることながら、フリルのような翅の縁の白い模様が とてもイカしていました。 だいぶ近づいて撮ったのですが、逃げないで魅せてくれました。 それは、いかにも誇らしげでした。 CoolPix910 1999/09/16 福島県相馬市

フキバッタは東北にもいた???
フキバッタ(左)  図鑑によると、分布は北海道・・・とあるのですが、 ここ福島県でも観察できました。間違いなくフキバッタです。 この前見つけたアオフキバッタより小柄でしたし、翅が無くて、複眼の後方の黒い模様が長いので図鑑と一致。
ミヤマフキバッタ(右)  帰り道では、ミヤマフキバッタにも遭遇しました。 こちらは、飛べないだろうけど短い翅があって、 大きさもフキバッタの1.5倍くらいありました。Nikon CoolPix910 1999/09/20 福島県相馬郡新地町      

 

親子そろってウンコ好き
オオセンチコガネ 日本にセンチコガネの仲間は5種しかいないそうです。 そのうちの1種がこの写真。 正式には「オオセンチコガネ(金紫色)」が正しいようです。 この昆虫、親子そろってウンコ好き。 動物のフンや死体に集まるというから変わった輩なのです。 ああ、撮影の時、触らなくて良かった。 CoolPix910 1999/09/20 福島県相馬郡新地町

園長:フキバッタの写真は、フキバッタではなくて、アオフキバッタのオスではないでしょうか?オスは、メスよりひとまわり小さくて、複眼後方の黒線が長いのです。(保育社の検索入門シリーズ「セミ・バッタ」のP.67にアオフキバッタのカップルの写真が載っています。)


77. 9.28.1999 from 戦うカエラーさん

こんにちは、戦うカエラーです。
ご親切にお答え下さって有り難うございました。又色々お手数をお掛けしたみたいで済みません。リンクも有り難うございました。蛙ってなかなか資料が無くて困っちゃいます。特にヒメツメは今はエサ用として売られていることが多いので病気治療までフォローしないんでしょうね・・・
全然話は違うんですが、一昨日スゴイもの見まして。きっとここの方達にはさほど珍しくはないのかもしれませんが、全長15cm直径3cm位のでっかいアオムシなんです。びっくりしましたね〜、私にはほとんどモスラに見えました。何だったんでしょう、スズメガとか天蚕とかああいう仲間なんでしょうか。将来誰になるのかお連れしたいような気にもなりましたが、葉っぱ一枚側に置いて帰ってきました。

園長:全長15cm!!直径3cm!!!!まるで、ハモちくわ ではありませんか!!?そんなすごいアオムシ、私は見たことありません。クチバスズメやエビガラスズメの幼虫もけっこうでかいアオムシですが、それでもせいぜい10cmどまり。メンガタスズメの方が成虫の体が太いので、もっとでかいのかもしれませんが…。いったい何者なのか、また調べておきます。ちなみに、モスラの幼虫はカイコに似てますね。


76. 9.27.1999 from テンテンさん 

この前は,ありがとうございました。 落ちてしまったさなぎはやっぱりだめでした。
またまた質問ですが,犬小屋の下の土のうえに10センチメートル位の針金のように細くて動きも針金のように折れ曲がりながら動く虫?を発見しました。 犬はまだ2ヶ月しかたっていない子犬なので心配です。 犬小屋からは尿も糞もしていません。 すこし前に虫の薬は飲んでいるそうです。 これは,ただの変な虫でしょうか? 教えてください。

園長:想像するだけでキモチワルイですねぇ。
その名もハリガネムシというのがいるのですが、それではないでしょうか。
ハリガネムシは、線虫の仲間で、カマキリやバッタのお腹に寄生しています。(哺乳類には寄生しません。) 10cmでは短すぎると思ったのですが、百科事典で調べてみましたら、体長10〜50cm、体幅は1mm以下、まれに90cmに達すると書いてありました。10cmのものもいるんですね。辞典には、カマキリのお腹からニュルニュルと出て、グニャグニャに曲がっている写真がのっていました。


75. 9.25.1999 from ラッキーさん 

お馴染みさん
ヤマキマダラヒカゲ  このチョウは、至るところにいてお馴染みさんといったところです。でも里にいるものと山にいるものは別種だそうで、以前はキマダラヒカゲといっていた種が、「サト」と「ヤマ」に分類されたそうで す。 日陰を飛ぶ蝶は何となく不潔な感じがするのですが、よく見ると、翅がシミ模様に見えるだけで、顔は不潔ではありません。 CoolPix910 1999/09/02 福島県相馬郡新地町

肉食昆虫の悲しい性
オオカマキリ  カマキリやバッタは褐色系と緑色系があって、写真のカマキリは褐色系のものです。 お食事中を撮影したのですが、いつ見ても頭から食べています。 これじゃ攻撃力の強いハチもたまりません。 オスのカマキリ自身は、最期はメスの栄養食になるそうで、肉食昆虫の悲しい性を感じます。 CoolPix910 1999/09/16 福島県相馬市

園長:ヒカゲチョウのはねのシミ模様は、よ〜く見ると、とても味のあるデザインですよ。


74. 9.25.1999 from 冠 茂 さん

ぼくどうがという蛾がいるらしのですが、ご存じありませんか? ぼくとうがかもしれません。オオクワガタと共生しているらしいのですが教えてください。私は、雑誌の編集者で、まんがのネタに取材をしたいのですが。

園長:「ぼくとうが(Cossus japonica)」ですね。現物を見つけたことはないのですが、図鑑で見ると、黒っぽく、いたって地味な種類です。前翅長3〜4cmほどで、6〜9月頃出現するらしいです。幼虫は、コナラ、クヌギの樹幹に食い入り、重要な森林害虫となっています。
ボクトウガの幼虫が樹幹に食い入る→樹木が枯れる→クワガタの幼虫の食べ物である朽ち木が増える。
ボクトウガの幼虫が樹幹に食い入る→樹木が傷つき、樹液がしみ出す→クワガタの成虫の食物が確保される。
ということで、ボクトウガの生息する雑木林は、クワガタにとって住み易い場所になるようです。
共生ということは、逆にオオクワガタの存在がボクトウガに役立つ面があるということなのでしょうが、その辺のところはよくわかりません。
近い仲間に、ゴマフボクトウ(Zeuzera leuconotum)というのもいて、こちらは、白地に細かい黒点模様で、ちょっとオシャレっぽいようです。


73. 9.23.1999 from 遊子さん 

こんにちわ、初めまして、東京在住の遊子ともうします。
リンクを辿っているうちにこちらにおじゃましたのですが とても愛情深い、おもしろいサイトですね
特に「むし探検広場」8/19の「みたにゆり」さんへのお返事が わざわざ全てひらがなになっているところや最後の一行の柔らかいお答えに 園長さんの優しいお人柄がにじみ出ているようで感動しました
ぜひこれからも このような優しいサイトをつづけられて下さい
さてこの度は わたしが前々から気になっていたことにぜひお答えいただきたく不しつけながらメールいたしました
熱帯魚に関することなのですが以前に友人宅でごく小さな水槽が二つ並びそれぞれに一匹ずつ綺麗な熱帯魚が泳いでいるのを見かけたのです
訊けばそれぞれオスとメスと言うことなのでなぜ一緒にして飼わないのかと尋ねると
その友人曰く 「一緒にしちゃうと殺し合っちゃうらしいから。一匹ずつで買わなきゃいけない種な んだって」 ということなのです
熱帯魚のことは詳しくありませんがこのようなことがあるのでしょうか
水槽に新しい種を混ぜる場合、慣らしが必要だという話は聞いたことがあります しかし「種」となると繁殖もできないということになると思うのですが……
その友人もそのときたまたま知人から預かっただけらしいので 詳しいことは分からないのですが もしこのような種が実在するのなら名前や習性などお分かりになる範囲で結構ですのでお答えいただけないでしょうか
よろしくお願いいたします (じつは趣味で小説を書いているのですが もしこの種が実在するならいま書いているものに利用できそうなので…… 私的もきわまりない疑問ですがぜひお願いします)

園長:小さな水槽に1匹ずつ、というのはベタではないでしょうか。もし金魚のヒレを長くしたような魚でしたら、きっとベタです。
ベタはオスの闘争心の強さが特徴で、原産国のタイでは、闘牛や闘鶏のようにオス同志を戦わせて強さを競うため、闘魚とも呼ばれています。でも、オスはとても子煩悩で、まず、子育てのために水面に泡の巣を作ります。巣を作っている間は、メスに対しても攻撃的になるらしいです。巣が出来たころに、卵でお腹の膨らんだメスを見つけると、カップルになります。で、メスの産んだ卵をオスが口で拾い集め、巣に付着させます。卵を産んでもらうと、オスはさっさとメスを追い払い、一人で卵を守るのだそうです。「きちんと繁殖はしつつ、普段はメスに対しても攻撃的」という、変にマニアックなオスですね。
あと、ベタの特徴としては、その構造が迷路に似ていることから「ラビリンス」と呼ばれる補助呼吸器官を持っていることがあげられます。そのため、エラ呼吸だけでなく空中から直接に酸素を取り込めるので、小さな水槽でも飼えるのです。

ところで、遊子さんの小説の中身が気になりますね。私は、HPでへなちょこなメルヘンを発表したいと構想しつつ、いつまでたっても書けないでいます。


72. 9.22.1999 from ラッキーさん 

オニヤンマは眠っていたのか?
低山に登ると、頂上付近はオニヤンマの楽園でした。 ざっと見たところ10匹ほど飛んでいました。 まずは、止まっているオニヤンマに近づいて写真をパチリ。 さらに近づいて手を伸ばしてみても、動きません。 動きが素速くて警戒心のあるオニヤンマを、 なんと素手で捕まえることができたのです。 もしかしたら、眠っていたのかも知れませんね。 あるいは、僕があとで逃がしてくれることを感じ取って、 安心しきっていたのかも知れません。 よく見ると、あごをポリポリ掻いていますね。 「つかまっちゃったー」と言っているようです。 写真を撮ったあと、すぐに逃がしてやりました。

厳めしいヤツ
クチブトカメムシ  白くて愛らしい花の上に、黒くていかめしいヤツがいました。 肩に黒い棘が突き出ていて、古代ローマの剣士のようです。 「場違いなヤツ」・・・そんな印象でした。 CoolPix910 1999/09/02 福島県相馬郡新地町

越年できるかな?
オツネントンボ  オツネンとは「越年」のことだそうです。成虫で年越しをするというのですが、 この弱々しい身体で冬を越せるのでしょうか? 触ってみたら、すぐに潰れそうでした。 CoolPix910 1999/09/02 福島県相馬郡新地町

園長:先日(68)の未確認昆虫は、キオビトビノメイガ Pyrausta sikkima ではないかと思います。


71. 9.21.1999 from I.Y. さん 

こんにちわ。始めてお便りします。よろしければ、ぜひ教えてください。
私は神奈川県に在住しているのですが、先日、社員旅行で飛騨方面にいったとこ ろ、民族村 という施設内でナミハンミョウが大量に発生しているのを発見しました。ハンミ ョウをみたのは生まれてこのかた2回目で、最初にみたのは実に12〜13年前、三鷹のICU のキャンパス の中でした。すっかりその美しさに参ってしまい、地元にかえってから散々探し にいっている のですがなかなか遭遇することができません。ぜひ、ハンミョウをみつけられた具体的な ポイントや時期など、教えてください!関西ではあまり珍しくない、ともきいた のですが。 以前はよくみられたという、生物層が豊富で有名な寺家ふるさと村の奥のスギ林 は湿地化 しており、見つけることはできませんでした。ちいさいトウキョウヒメハンミョ ウという種類は 大量に生息していましたが・・

園長:ハンミョウは本当に美しく、見惚れてしまいますね。 普通種だという印象が強かったのですが、言われてみれば、私のフィールドである大阪・奈良県境の生駒山地でも、最近はニワハンミョウばかりが眼について、ナミハンミョウを見かける機会が減っているような気もします。私の過去の記録によると、季節的には、4月下旬〜5月上旬と、7月下旬〜8月上旬に、特によく観察しています。 環境は、雑木林に沿った、幅3m以上の、砂利混じりで乾いていて、適度な勾配のある山道の、日のカンカン照っているようなところがベストですね。 時間的には(正確な記録は残していないのですが)太陽が高く昇る お昼前後が良いように思います。 関東方面での観察の経験がないので、具体的なポイントをお伝えできず、申しわけありません。


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