むし探検広場
 page113
※サムネイル画像(ミニサイズの画像)はクリックすると拡大表示されます。
※記事の中のリンクは、新しいウインドウが開きます。

1130. 4.26.2002 from 松井修一 さん 

 家のそばの林で見つけました。
 何の幼虫か教えていただけないでしょうか。
 アゲハの仲間の幼虫かなと思うのですが……。

 

園長:りっぱで美しいアオムシですね。
 でも、これは、アゲハの幼虫ではありません。
 たぶんオオシマカラスヨトウ(もしくはシマカラスヨトウ)というガの幼虫です。

  ←オオシマカラスヨトウ成虫


1129. 4.26.2002 from みゃっこま さん 

 こんにちは。
 先日キマダラコウモリ(蛾)をお教えいただいた「みゃっこま」です。

 実は今日(4月25日)、夜7時ころ自宅前でアゲハを見かけました。
 蝶と蛾の違いは止まったとき羽を広げるか閉じるか、と聞いたことがあるんですが今日見たのは2枚の羽を1枚の紙のように広げていて、アイロンをかけたようにぱりっとしていました。
 しばらく見ていましたが飛ぶ様子はなく、ちょっとよたよたしてました。
 なんだか羽化したばかりだとこうなのかな?と思ったのですが、実際はどうなのでしょう。

 それから、それとは直接関係ないのですが思い出したので画像をお送りします。
 昨年の9月、千葉県で撮影しました。
 たぶんサトイモ畑かどこかだったと思います。ずいぶん食欲旺盛なようです。
 非常にきれいでしたので撮りました。
 これは一体何なのでしょうか。

 

園長:アゲハは、確かに羽化して間もない場合も、そんな感じにはねを広げてぼんやりしていることがあります。
 けれど、羽化はふつう早朝に行われますので、夜7時ということを考えると、もう寝る時間だったので、半分寝ぼけていたのかもしれません。

 ちなみに、はねを開けてとまるか、閉じてとまるかで、チョウとガを見分けることはできません。
 コミスジのように、はねを広げてとまることのほうが多いチョウもいますし、イカリモンガのように、はねを閉じてとまるガもたくさんいます。

 写真の幼虫、ほんとうにきれいですね。
 これは、セスジスズメというガの幼虫です。


1128. 4.25.2002 from アキラ さん 

 沢がにの飼い方を教えて下さい。えさのやり方も教えて下さい。

園長:水そう(プラスチックケースでもOK)に小石を3cmほど敷いて、カニの体の高さと同じぐらいに水を入れてください。
 それから、大きめの石や植木ばちのかけらなどを組み合わせて、かくれがを作ってあげてください。
 特に、何匹もいっしょに飼う場合は、かくれががたくさん必要です。
 1日のうち何時間かは日のあたる場所に置いてあげるのがいいです。(ただし、水温のあがりすぎには注意)

 えさは、しらす干しや、ゆで卵のしろみ、魚のお刺身などです。
 これらのえさは、水を汚しやすいので、食べ残しはこまめに取りのぞいてください。

 きれいな水が好きですので、水は1週間に1回は変えるようにし、特に夏になって暑くなってきたら、2〜3日ごとに変えてください。
 真夏にはできるだけ涼しい場所に置いて、水温があがりすぎないように十分気をつけてください。


1127. 4.24.2002 from はむこ さん 

 はじめまして。はむこといいます。
 4年ほど前から我が家に出没する虫がいます。
 まだ撮影には成功してませんが・・・とりあえず押し入れの近辺などから春先(でも1年を通している模様です)ころころっと出没するのです。
 全身が赤(朱色)で長さがだいたい1cm程度、幅は1mm〜2mmほどで全身から白い体毛のようなふわふわした毛が生えてます。
 どういやら足も大量に生えてるらしくうにうに動いて逃亡しようします。
 噛んだりする様子はなく無害だとは思うのですが母と二人でこの虫さんの正体がたいへん気になってしかたがありません!
 本屋で虫図鑑を見ても該当するものはなかったのでこちらにメールさせていただくことにしました。
 お心あたりはございませんでしょうか?
 もしおありでしたら返答のほどよろしくお願いいたします!!

園長:体型や色合い、出現時期からすると、その虫は、「ヒメカツオブシムシ」の幼虫ではないかと思います。

 人間に直接の害を与えることはないのですが、幼虫は、大切な衣類に穴をあけてしまうことがありますので、要注意です。

 成虫は、5mm弱の黒っぽい甲虫です。

 毛織物・毛布などを保管するときは、成虫や幼虫が入りこまないようケース・袋に入れて密封保管することを励行してください。(ただし、うすい袋だと、幼虫はそれを破って潜入してしまうことがあります。)
 また、衣類を汚れたまま長期保管しないように心がけることも大切です。
 ナフタリンなどの防虫剤を入れておくとさらに安心です。


1126. 4.24.2002 from O. くん 

 こんには。僕は、小学校四年です。
 学校の宿題で、分からなくて教えてほしい事があるんですけど。
 その宿題とは、とかげのしっぽは体のどのような仕組みではえてくるんですか。と言う宿題なんですけど。教えて下さい。

園長:とかげは、危険を感じると、自分でしっぽを切り、切れたしっぽが動きまわって敵の注意を引いて、そのすきに、とかげは逃げてしまいます。

 ふつう、生きものの手足やしっぽは、一度切れると もとにもどりませんが、一部の生きものは、切れた体の部分をもとにもどす力を持っています。
 切れた部分の細胞に、新しい細胞をどんどんつくって、体を成長させ、復活させる力があるのです。
 これを「再生」といいます。
 (細胞とは、体を形づくっている小さなブロックのようなもの。生きものの体は細胞がいっぱい集まってできています。)

 とかげのしっぽにも、この「再生」の力があります。
 でも、どこから切れてもいいわけではなく、切れるところはだいたい決まっていて、その部分には、傷口から血が出るのをとめたり、切れた部分を再生する力があるのです。

 再生したしっぽは、完全にもとどおりになるのではなく、ちょっと短めで、色も少しうすくて、一目見ただけで切れる前のしっぽとは区別がつきます。


1125. 4.23.2002 from T.F. さん 

 はじめまして。虫のことでお尋ねしたいことがありまして、メールいたしました。

 茨城県の空き地で4月初めに虫が大量に発生しました
 (毎年この時期に発生しています。なお4月19日にはほぼ見られなくなりました。)
 周りの方にもご迷惑がかかるので駆除等しようと考えているのですが、虫の種類等が全く分からないので対策がたてられない状態です。
 そこで虫の種類や特徴をお教え頂ければと思いメールいたしました。

 写真をお送りいたします。全長は約1.5センチ程度です。
 特徴としては、後ろ足が長いことと、飛ぶときは羽が下の図のように横になっていました。
   |
 =|=
   |
 お忙しいと存じますが、何卒お教え頂ければ幸いと存じます。

 

園長:いただいた写真の昆虫は、「メスアカケバエ」というハエの仲間ではないかと思います。
 メスアカケバエは、その名のとおりメスは胸部が赤いのですが、オスは真っ黒で、上の写真はオスの方です。
 成虫は春に出現し、オスはしばしば群れになって飛びます。
 幼虫は、地表の落ち葉を食べますので、発生源になっていそうな落ち葉が特定できるようなら、落ち葉掃除をすることによって駆除できるかもしれません。


1124. 4.22.2002 from gomiyosi さん 

 先日、我が家の娘(6歳)が、家の近くで、葉っぱの裏に黄色い昆虫の卵らしきものを発見して持ち帰ってきました。多分、てんとう虫の卵だと思うのですが、1日経ったら孵化したのですが、娘が育てたいと申すもので、もし宜しかったら、飼いかたを教えていただきたいのですがよろしくお願い致します。成虫は、アブラムシを食べると聞いたことがあるのですが、幼虫は何を食べるのでしょうか?

 

園長:いただいた写真は、卵の様子がちょっと見にくかったのですが、こんなのだったでしょうか?

 

 もし、こんなのだったら、ナナホシテントウかナミテントウの卵です。
 どちらの種類も、親子そろってアブラムシを食べます。
 たまたまひとつ前のメールも、テントウムシの幼虫の飼い方についてのご質問でしたので、飼い方はこちらをご覧ください。↓↓


1123. 4.22.2002 from まあクンママ さん 

 てんとう虫が卵

 今日子どもが、ナミテントウを幼稚園に持っていったんですが、帰ってきたら、なんと!卵らしきものを産んでいました。どうしたら良いんでしょうか?教えてください。

園長: ナミテントウの幼虫は、飼うこと自体は難しくないのですが、エサの確保が大変です。
 生きたアブラムシ(ゴキブリではなく植物の茎についている小さな方)を毎日数十匹も食べます。
 幼虫がいっぱいいる場合は、けっこう共食いをしますので、数匹ずつ分けて飼わなければいけません。
 アブラムシのついている植物を茎ごととってきて、水を入れたビンにさしてあげます。(幼虫が水に落ちないように、ビンの口にわたをつめておく方が安全)
 アブラムシが手に入らない場合は、クッキーと水を与える方法もありますが、無事に育つ確立はとても低くなりますし、たぶん、育ったとしても正常に繁殖できない成虫になってしまうと思います。
 飼うにはそれなりの覚悟と労働奉仕が必要なので、幼虫が生まれたらアブラムシのいる草原にかえしてあげる、という選択肢もあります。


1122. 4.21.2002 from 大王真裕美 さん 

 変わった昆虫を見つけました。

 1回目は、畑(4月、神奈川県津久井郡)を歩いているのを見つけました。
 一見、巨大なアリ。
 女王アリだろうと思い、逃がしましたが、あとで図鑑を調べても、女王アリとは全然違います。
 それから数日後、林の中の日の当たる所で再び見つけたので、連れて帰りました。
 頭部から胸部にかけては7mmくらい、腹部は充実していて2.5cmくらいあります。
 黒く、光沢があり、背中に小さな羽の名残りのようなものがあります。
 羽は、体と同じ色で、動かないのかと思ったら、りんごを与えたところ、夢中で吸い付き、その時に、少し体から浮きました。
 鋭いあごはなく、かわりに、カブト虫などのようなひげ(?)と口をしています。
 触角は、アリと同じ形ですが、細かい節でできています。
 なんと言う名前で、何の仲間なのか、気になります。
 わかりましたら、教えてください。

園長:その変わった昆虫は、ツチハンミョウの一種ではないかと思います。
 ツチハンミョウは、アリの仲間ではなく、カブトムシと同じ甲虫の仲間です。
 春に、卵を持ったお腹の大きなメスが、地面を歩き回ります。
 「むし探検広場」に、以前ヒメツチハンミョウという種類の写真をいただいたことがありますのでご確認ください。→No.500
 このときのお返事で、そのフシギな生態についても詳しくご紹介しています。


1121. 4.21.2002 from m. さん 

 はじめまして、大阪在住の高校生です。
 公園で見つけたんですがこの虫の詳細を教えていただけますか?

 

 

園長:これは、カメムシの仲間で「ヨコヅナサシガメ」といいます。
 1枚目の写真は、羽化したてのためで、体色が赤くなっています。
 2枚目の黒いのが、本来の色です。

 ヨコヅナサシガメの詳細については、こちらをご覧ください。

 ここには羽化したての個体も載せています。


page112 2002. 4.16-
page111 2002. 4.10-
page110 2002. 3.31-
page109 2002. 3.16-
page108 2002. 3. 4-
page107 2002. 2.17-
page106 2002. 2.10-
page105 2002. 1.25-
page104 2002. 1. 5-
page103 2001.12.16-