むし探検広 場
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1380. 7.22.2002 from のりお さん 

 こんにちは、はじめてメッセージを送ります。
 先日、夏休みの初日に家族でキャンプにでかけました、そこにはトンボやバッタなどの昆虫がいっぱいで楽しい1日を過ごしました。               家に帰ってから、娘に(7歳と3歳)「もんしろちょう」と「もんきちょう」の違いがわかるかな?と質問しました、娘はいろいろと考えていましたが、色の違いはわかったようですが、その他にも違いはあるのでしょうか、ちょうちょなどの身近な昆虫なので、深く考えたこともありませんでしたが、娘に質問したからには、父親として調べておきたいと思い、質問いたします、「もんしろちょう」と「もんきちょう」の違い、名前の由来や習性など、教えて頂けたら幸いです。

園長:モンシロチョウは、「はねに紋のある白いチョウ」
 モンキチョウは、「はねに紋のある黄色いチョウ」の意味です。(当たり前っぽいですけど)
 どちらもシロチョウ科に属し、分類上は近い種類です。
 モンシロチョウの幼虫はキャベツやアブラナを食べるので、成虫も畑の周辺に多く、モンキチョウの食草はシロツメクサなので、原っぱや牧場周辺などでよく見られます。

 見分け方のポイントは、まず色で、モンシロチョウは白いはねに黒い紋、モンキチョウはレモンイエローのはねに黒い紋です。
 ただし、モンキチョウのメスには、黄色型と白色型がいて、白色型の方は、気をつけないとモンシロチョウと間違ってしまいます。

 もっと確実に見分けるためのポイントは‥
 ・はねを閉じてとまったとき、モンシロチョウは目立った紋が見えませんが、モンキチョウは、後ろばねの中央に白い紋があり、よく見るとそのほかにも小さな黒い紋が散らばっています。
 ・どちらもまえばねの先端が黒くなっていますが、この黒い部分はモンキチョウの方が大きくて、モンキチョウは後ろばねの縁も少し黒味がかっています。
 ・近づいてよく見ると、モンキチョウのはねのふちや体にはピンク色の部分がありますが、モンシロチョウにはありません。

 実は、この2種以外に、「スジグロシロチョウ」というのがいて、このチョウはモンキチョウ以上にモンシロチョウに似ています。
 はねの筋が少し黒っぽくなっているのが特徴です。


1379. 7.22.2002 from ふみちゃん 

 大分県の南小国でナナフシを見つけました。昆虫は足が6本あると思っていましたが、ナナフシは4本足のようでした。6本足か、4本足か教えてください。もし4本なら何故4本なのでしょうか?

園長:ナナフシもほかの昆虫と同じく、あしは6本です。

 ナナフシのあしは、根元からとれやすくなっていて、敵におそわれた時、自分からあしを切って逃げることがあります。
 なので、あしの数の足りない個体は、よく見られます。
 幼虫であれば、脱皮をくりかえすうちに、とれたあしもだんだんもとどおりに再生します。

 また、本当はあしが6本そろっているものでも、自然の中にいるときは、まえあしを頭にくっつけるようにしてピンと伸ばして枝にばけていることがあり、そんな場合は、まるで4本あしに見えます。


1378. 7.22.2002 from M.S さん 

 昨日子供たちと近くの山の遊歩道を散策していたら、ちょっと異様なものに遭遇しました。木の根もとの辺りにくっついていたのですが、長さ10pぐらいで太さは大人の人差し指くらい、色は茶色です。植物のようにも見えました。なんだろうと思い木の枝でつついてみたら、ポトッと木肌から剥がれ落ち、かすかに動きました!
 一体何物でしょう?何かのさなぎだったのでしょうか?

園長:間違っているかもしれませんが、もしかしたらと思うのはナメクジの仲間の「ヤマナメクジ」です。
 ヤマナメクジは、大きいものは15cmにもなり、色も野性味あふれた茶色系で、ふつうのナメクジとはずいぶん印象が違います。

 


1377. 7.21.2002 from ぼつこ さん 

 はじめまして
 毎年夏がやってくると、いまだ正体の見えない虫により家族はみんな体中ボツボツになるのです。何か知ってらっしゃることがあれば教えていただきたいのですが。。。
 5年前に家を新築に建てかえて1998年2月に入居しました、その夏から毎年のように得たいの知れない虫に悩まされています。(5年もたつのに一度もその姿を見たことがありません!!!) 
 刺されてすぐには痒くならず、1日もしくは1日半くらいしてから猛烈に痒くなり、その後4、5日間その痒みは続きます。そのうち刺された跡の所から黄色いしるがでてきます。1週間くらい経つとやっと激しい痒みはおさまりますが、跡がのこってしまいます。
 ひどい時には一度に5ヶ所とか刺されます。
 最初はダニだろうと思い、バルサンを定期的に使用しましたが効果がなく、いまだ泣き寝入り状態です。暑さとともに9月10月と涼しくなるにつれて刺されなくなります
 これから先もずっとこの虫に悩まされるかと思うと憂鬱になります
 なにかお分かりでしたら、教えてください。よろしくお願いします

園長:いただいた情報で犯人を特定するのはなかなか難しいのですが、
 ・家を建てかえてから被害がはじまったこと
 ・刺されてから1〜2日たってから痒くなること
から考えると、アリガタバチの仲間、特に「シバンムシアリガタバチ」の可能性があります。
 シバンムシアリガタバチは、体長2mm程度で、色は赤褐色。人家内の畳裏などに住むタバコシバンムシという甲虫に寄生する寄生バチの1種です。ハチといいながらメスにははねがなく、アリのように見えます。
 積極的に人を襲うわけではありませんが、知らないうちに接触して刺されてしまいます。
 寄生の対象となるシバンムシが新しい畳に発生しやすいので、アリガタバチの被害も新築の家に多いようです。


1376. 7.21.2002 from てーおばさん さん 

 また質問です。この前から「プラナリア」がどの水槽を見てもいなくなりました。
 容器には土を入れ、メダカを飼っています。その他に「モノアラガイ・ヒラマキミズマイマイ・イトミミズ・ミジンコ・イモリ」がいます。「稲・水草など」も入れてます。
 食べられてしまったのでしょうか?それとも堅い抜け殻のような物が壁に付いています。プラナリアが変化するのでしょうか?

園長:プラナリアは、水質がきれいで、水温の低いところに生息していますので、水温が高くなってきたことが、消滅の原因ではないでしょうか。実験などに使用するために飼う場合、冷蔵庫に入れて育てたりするぐらいですので。
 全くいなくなったわけではなくて水槽のかたすみのどこかにこっそり潜んでいるのかもしれませんが‥。水温が高くなってくると、体の大きさも小さくなってしまいます。
 堅い抜け殻のような物は、関係ないように思います。


1375. 7.20-21.2002 from あき くん 

 今日公園で、遊んでいたら、お父さんのシャツに何かついているので捕まえると、脱皮するまえのセミでした。
 右の手一本をけがしているようなので、家に持って帰りました。
 何かえさをあげたいのですが、何をあげたらいいのか分かりません。
 教えて下さい。
 脱皮するのを見てみたいのですが、虫かごの中では無理でしょうか?

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 昨日、セミのことでメールしました、あきの母です。
 虫かごにいれたまま夜の10時ごろ子供を寝かせた後ふと気になって12時ごろ覗いてみると、もう羽化していました。
 真っ白なせみが、一生懸命薄緑色のしわくちゃな羽を広げようと頑張っていましたが、右の前足が髪の毛のように細く全く使えなかったのでしょう、虫かごの底に落ちて逆さまになってしまっていました。
 その時は、ただただすごい物をみたと興奮して、あきを起こしてみせたり写真を撮ったりして、その逆さまになったセミを起こしてあげる事に気がつきませんでした。朝5時に目が覚めて虫かごを覗いたときには体の色はすっかりセミらしく黒や茶色になっていましたが、逆さになったまま手足ばたつかせていました。そこで初めてセミをおこしてあげないと気付き、動かすと羽はくちゃくちゃのまま黒い塊になってしまっていました。なんてかわいそうなことをしてしまったと本当に後悔しました。家に持ち帰って虫かごになんて入れておいたので、このセミは右手が使えないでけでなく、飛べないセミになってしまったのです。結局公園の木に放してあげましたが、セミの真っ白できれいだった姿、薄緑色の透明な羽をみんなに見てもらうことで、少しでも報われればと思います。済みませんが、現像した写真を後で送らせていただきたいと思いますので、ページに載せていただけないでしょうか。

園長:昨夜、メールをいただいたのが遅い時間だったので、お返事ができずじまいになってしまいました。すみません。

 そのセミの幼虫は、羽化しようとして地上に現れて、木の幹と間違えて、お父さんの体に登ってしまったのでしょうか‥

 脱皮のときに落ちてしまったのは、やはり、あしがおかしくなっていたのが原因でしょうね。
 セミは脱皮のとき、まず体がそり返るように出てきて、そのあと、グイッと体を起こして、あしで抜け殻につかまってはねを伸ばします。
 そのセミは、抜け殻にしっかりつかまれなくて落ちてしまったんですね。

 あしが不自由だったのなら、もし野外で脱皮していたとしても、同じように落ちてしまった可能性が高いように思います。

 写真は、メールに添付して送っていただけるようでしたら、ぜひお願いします。


1374. 7.19.2002 from スエコ さん 

 1362のテントウムシ(もどき)はヤナギルリハムシではありませんか?

 さて、質問です。
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 青森でジンガサハムシに似たハムシを見ました。
 畑にたくさんいたのですが、同定できません。
 1)ハムシの仲間は間違いなさそう。
 2)金色にキラキラではなく、かなり濁っていた。
 3)ジンガサハムシよりかなり小さい(形はほとんど一緒)。
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 ミミズクの幼虫の写真を見たいのですが、お持ちではありませんでしょうか。
 もしくはどこか載せているサイトを知りませんか?
 検索をしてみたのですが、鳥のミミズクもしくは成虫のミミズクしか見つかりませんでした。

園長:なるほど、ヤナギルリハムシも怪しいですね。

 ジンガサハムシに似たハムシの件は、にたような虫がいろいろいるので、この情報だけでは特定するのが難しいのですが、「ヒメカメノコハムシ」あたりが怪しいかもしれません。


 ミミズクの幼虫の件は、あいにく手持ちの写真がなく、よそのサイトをご紹介しておきました。


1373. 7.19.2002 from さち さん 

 こんにちは。
 突然なのですが、質問があります。
 実は、夜に大きめのハエが入ってきました。
 飛び回り、一度スプレーをかけたので それで弱ったのか机の上に落ちました。そしてよく見ると。そこからわらわらと何かが動いているのです。??? 
 何?と思い、じーっと見ると、3〜5o程度の白くて細長い虫でした。
 私は恐怖でおののきました。
 これってウジ虫???!!!!
 もう 泣きそうになりながらガムテープで取り、そのほかも全て掃除機をかけたりして汗だくになりました。
 もしかして 飛んでいる間中、部屋に飛び散っていたのでは・??と思うと信じられません。
 もう気を失いそうです。

 ハエって そんな風にウジ虫を産み落としたりするのでしょうか?
 いちおう掃除はしましたが、他に何かしておいた方がいい事はありますか?

 こんな突然のメールで質問責めですみません。
 もしおわかりになりましたら 教えてください。

 もう 信じられないくらい気持ちわるくて困ってます。。。
 掃除しても まだいるような気がするし、
 気持ち悪いです。。。

園長:それは、おそらくウジ虫です。
 ハエの仲間のうち、人家内や人家周辺にもよくいるニクバエ類などは、卵胎生といって、母親の体の中で卵がかえり、幼虫を直接うむのです。
 そのハエは、スプレーをかけられて、苦し紛れに産み落としてしまったのではないでしょうか。
 ウジ虫が、部屋のどこかに落ちてしまった可能性はありますが、よっぽど運が良くない限りは、エサにありつけずに死んでしまっていると思います。
 あまり気にしすぎると精神的によくないので、忘れてしまったほうがいいと思います。
 万が一、億が一、とてつもなく運のいいウジが仮にいたとしても、人知れず、家の片隅でハエが1匹育つだけの話です。
 数十年前の日本家屋でなら、日常茶飯に起こっていたことです。(なぐさめになっていないか‥)


1372. 7.18.2002 from りょうこ さん 

 いつも子どもと楽しくこちらのHPを見ています。
 去年、山で捕まえたかぶと虫が卵を生み、6匹も成虫となって嬉しかったのですが、先日からバタバタと死んでしまってあと1匹になってしまいました。蒸し蒸ししている1階の玄関(留守がちなので締め切ってるので)に置いていたのが原因でしょうか?それとも土が良くなかったんでしょうか?まだ寿命とは考えにくいですし卵を産んで死んだ可能性は少ないですか?
 何処で飼育するのが一番育ち易いんでしょうか?あと他に育てるポイントがあれば教えてください。
 今年も卵から楽しみに育てたいと思っていたんですが・・・

園長:せっかく卵から育てられたのに、残念なことでした。
 今の時期に死んでしまうのは、やっぱり早すぎますね。
 死んでしまった原因はよくわかりませんが、蒸れた場所というのは確かによくありません。適度な湿り気は必要なのですが、「蒸し暑さ」はダメなのです。
 飼育ケースは、直射日光があたらず、かつ風通しのよいところに置くのが望ましいです。

 あと、気をつけるべき点としては、
 ・羽化したカブトムシは、自分から地表に出てくるまではムリに掘り出さない。
 ・下痢することがあるので、スイカなどの水分の多いエサはあげない。
などがあります。

 卵を産んでいた可能性は少ないと思いますが、もし、羽化してから数日以上生きていたのなら、可能性ゼロではないと思います。


1371. 7.18.2002 from 小池 優歩 さん 

 はじめまして、こんにちは、
 わが家では、小学4年生の息子が、2年前から、タガメを飼い始めました。
 今年はじめて、タガメの繁殖に成功したのですが、
 なんと、生まれた、数は、125ひき。毎日、エサ取りに苦労しています。
 今年は、いつになく、オタマジャクシが少なくて、川で、小魚も捕ってますが、もう大変です。
 今、3れい幼虫ですが、これからも、もっと食べるでしょうし、幼虫ですが、生まれたところに半分くらい返してきていいものでしょうか。
 又は、簡単に手には入るエサは、ないですか・・・
 ドジョウもやってますが、あまり好みでないらしく、ドジョウを食べるくらいならって感じで、共食いしてしまいました。
 どうか、良いお知恵を下さい。宜しくお願いします。

園長:見つけることさえ難しいタガメの繁殖に成功されているとは素晴らしいですね。
 でも、そんなにたくさん育っていると、エサの確保がほんとうに大変でしょうね。

 もといた場所に返してあげるというのは、悪くはないと思います。
 ただし、少しの間にも環境が変わってしまっている可能性があるのでいい環境が保たれているか(=タガメのエサになる小動物がたくさんいるか、農薬に汚染されていないか等)確認してからのほうがいいと思います。

 エサは、熱帯魚店に売っているエサ用の金魚やメダカでもいいのでしょうが、お金がかかってしようがないですね。
 バッタなど、地上にいる昆虫を水面に落としてあげても食べます。
 あと、ある本に載っていたのですが、マグロの刺身や鶏肉・豚肉などを1cmぐらいに切って与える方法もあるみたいです。

 また、大きくなってきた幼虫は、時たま食べすぎで死んでしまうことがあるらしく、お腹が張っているのにまだまだ食べ続けている場合は、エサを取り上げたほうがいいようです。


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