むし探検広場
 page158
※サムネイル画像(ミニサイズの画像)はクリックすると拡大表示されます。
※記事の中のリンクは、新しいウインドウが開きます。

1580. 9.23.2002 from やっさん さん 

 すごい動物園ですね。百万種類はありそうな昆虫をどうやって覚えたのですか?秘訣を教えてください。コナラシギゾウムシのシギとは何の意味ですか?虫の名前が覚えられなくて、こじつけでもいいから意味でもあればとメールしました。

園長:私は、昆虫の種類をいっぱい覚えているわけではなく、頭の中でわかっている種類はほんの一部に過ぎません。
 皆さんからのご質問にも、図鑑などで調べながらやっとこさっとこお答えしています。
 ただ、「どんな仲間の虫か?どのように調べればいいか?」ということはけっこうピンと来ますので、手がかりをもとに、手際よく正解にたどりつく、というワザは身についていると思います。

 コナラシギゾウムシなど、シジゾウムシの仲間の名まえに付いた「シギ」は鳥のシギのことです。
 微妙に湾曲した細長い口吻を、シギの嘴に見立てたものです。

 ‥確かに、名まえの由来を知ると、難しい名まえでもしっかり覚えることができそうですね。


1579. 9.22.2002 from M.A さん 

 はじめまして、先日学校で赤色のショウリョウバッタを見つけました。すぐに逃がしてしまったため写真はありませんが、わかったら名前を教えて下さい。黄土色のようなバッタはよくいるのですが、赤色のバッタは今まで見たことがありません。友達はその色になる前というのがほとんどなのですが、実際にはどうなのかぜひ知りたいです。

園長:赤いバッタのお便りは、この広場にも何回かいただいたことがあります。 
 写真がないので、赤さの度合いや、全身が赤いのか部分的に赤いのか、幼虫なのか成虫なのか、などよくわからないのですが、バッタの仲間は色彩変異が多いので、その赤いショウリョウバッタも、たぶん種類としてはショウリョウバッタだったのではにでしょうか。

 過去のいただいた赤いショウリョウバッタの写真はこちら → No.1402

 もうひとつの可能性としては、それは赤いタイプのクビキリギスだったのかもしれません。クビキリギスは頭が尖っているのでショウリョウバッタと見間違うことがありますし、全身が赤いタイプもまれに見つかります。


1578. 9.22.2002 from 中嶋 久 さん 

 はじめまして。
 インターネットを検索していて、こちらのページにたどり着きました。
 よろしくお願いいたします。

 今日、9/22日、写真のようなクモを見つけました。
 場所は北海道南部、函館市の隣町、七飯町の郊外です。
 大きさは腹の部分で1.5pほどはあったと思います。
 結構大型でした。
 草の葉を折り曲げた巣のようなものをつくって、その中にいました。
 今まで見たことのない種類で、見当もつきません。

 何かわかりましたら教えていただければ幸いです。

 

園長:この美しいクモは「アカオニグモ」といいます。
 こんなに赤く立派になるのはメスだけで、オスは黄色っぽくて体長もメスの半分ぐらいしかありません。
 北海道には広く分布していますが、本州以南では主に標高1000m以上の高原で見られる北方系の種類です。


1577. 9.22.2002 from すぬなお くん 

 くろながありの成虫は、何を食べるのですか?

園長:クロナガアリのおもな食べ物は、草のたねです。
 クロナガアリは、ちょっと変わった生活をするアリです。
 夏のうちは地中でくらしていて、外に出てきません。
 秋になって、草のたねがいっぱいできるころ、巣の穴をひらいて活動をはじめます。
 秋のうちに、1年分の食べ物を集め、冬が来るとまた巣穴をとじて、地中にこもってしまいます。


1576. 9.22.2002 from てーおばさん 

 いつもページを楽しく見せていただいています。で・・・とうとうデジカメを購入しました。
 普通のカメラで撮った写真はピンボケになり、生き物の映像を残すのは大変だと実感しました。
 子どもも写真に興味がわいたようで、クモとか撮りたいと言っています。(電池切れで、撮影はこれからですが・・・)

 ところで、稲を育てていたら庭でバッタがふ化してました。裏側から撮ったものですが、バッタは途中で子どもが触ろうとしたので、家の縁の下に逃げてしまいました。最後まで確認出来ず少し残念です。

 お尻には長〜い菅が1本あり、頭にはこれまた長〜い触覚が2本生えてました。

 

園長:これは、キリギリス科のバッタ、たぶん「クサキリ」あたりの幼虫でしょうか。
 おしりの長い管は産卵管で、この個体がメスである証拠です。
 縁の下にもぐりこんでも、しばらくしたら、またもとの場所のあたりに戻っているのではないかと思います。


1575. 9.21.2002 from アクビ さん 

 庭に植えてあるミニトマトにアオムシとしゃくとりむしがいます。
 でも葉っぱは食べずに実の赤いトマトばかり食べています。
 このアオムシなにの幼虫でしょうか?
 数えただけで5匹はいました。全員実を食べてました。

園長:せっかくできたトマトの実ばかり食べるとは、困ったアオムシですね。
 それは、たぶん「オオタバコガ」の幼虫ではないかと思います。
 食べた部分が丸っこい穴になっていたら間違いないです。


1574. 9.21.2002 from 斉藤かこみ さん 

 初めてメールいたします。
 日頃から虫っておもしろいなー、きれいだなーと(ゴキブリは除いて)思って眺めています。

 先日、東京都・荒川区の公園でヘンテコな虫を発見、図鑑でも(子ども用のですけど)にも載ってないし、今まで見たことがないので、どうしても気になり、ネットを見ているうちにそちらのサイトに行き当たりました。

 質問コーナーの皆さんのメールなど拝見して送らせていただく次第です。
 そちらのメールなど読ませていただいて、ひょっとしてなにかカメムシの幼虫?と思ってもみたのですが、いかがでしょう。
 全身は緑色、羽がなく、体の割に触覚が大きくて、縞模様だったのも驚きました。
 お忙しいと思いますが、どうぞよろしくお願い致します。

 

園長:カメムシの幼虫、大正解です!
 これは「オオクモヘリカメムシ」という種類の幼虫のようです。
 この幼虫は、たぶん4令あたりだと思いますが、成虫になると、長細い大型の立派なカメムシに変身します。


1573. 9.20.2002 from 昼 まるま さん 

 はじめまして、こんにちは。
 昼 まるまと申します。
 不思議な虫をみつけまして、蜻蛉の仲間?
 と調べてるうちにこちらにたどり着きました。
 名前がわからないのですが、ご存じでしたら是非教えてください。

 9月に家の玄関に止まっていた虫です。
 近づいたら、広げた4枚の羽を閉じました。(写真画像)
 大きさはトンボくらいあります。
 角?みたいな触覚と羽の先の白っぽい斑点が目立っていました。

 家の周辺の環境としては川や用水池、雑木林の公園が半径300メートル内にあります。
 宜しくお願いいたします。

 

園長:これは、ウスバカゲロウの一種です。
 たぶん「コウスバカゲロウ」あたりではないかと思います。
 ウスバカゲロウ自体はあまりなじみのある昆虫ではありませんが、この虫の幼虫は、皆がよく知っているアリジゴクです。


1572. 9.19.2002 from まみ さん 

 はじめまして。鈴虫について質問させていただきます。
 最近土の表面にたくさんの白いダニ?を発見。鳥肌が立ちました。土の中には卵もたくさんあるので土を変えることか出来ませんがこの状態でもいいのでしょうか?
 またこのままだとダニはどうなるのでしょうか?衛生上、室内で飼うのは気になったので今はまだ寒くないので玄関に置いています。
 教えてください。よろしくお願いいたします。

園長:その白い生きものは、ダニの仲間に違いないです。
 ダニは、卵を食べてしまうこともあるのですが、卵を不用意に触るわけにもいかないので困ったことですね。

 親はまだ生きているんですよね。
 そうでしたら、親は、思い切って別のケースに移せばどうでしょうか。
 まだまだ卵を産むと思いますので。
 その際、親の体にダニがついていないのを確認すること、そして、ダニの発生を防止するため、できれば赤玉土などを一度熱して消毒してから使うようにしてください。

 ダニが発生しているほうのケースは、水分補給を止め風通しをよくし、土を乾燥気味にすれば、ダニの発生はおさまると思います。
 温度は低いほうがいいので、玄関は置かれているのは正解です。
 スズムシの卵は、適度な湿り気があるのがベストなのですが、秋から冬にかけてはかなり乾燥した状態でも、桜が咲く季節に湿り気を与えれば無事孵化できることも多いようです。
 ダニのはびこり度合いにもよりますが、ある程度の卵は、生き残る可能性が高いと思います。


1571. 9.18.2002 from のり巻き星人 さん

 初めまして、6歳の女の子と3歳の男の子の母です。上の娘がとっても虫好きで毎日昆虫図鑑を見ています。今日幼稚園の桜の木に2センチぐらいの真っ白な蛾がとまっていました。触覚や足も真っ白な毛でおおわれていて、りんぷんもたっぷりのって本当にとてもきれいな白で純白という感じでした。残念ながら上の子がそっと触ったのを見て、下の弟も触りたくなって、そっと触ることができずぶちっとおなかから黄色いものを出して死んでしまいました。本当にかわいそうなことをしてしまいました。ごめんなさい。この蛾の名前心当たりありますか?

園長:そのガは「アメリカシロヒトリ」ではないかと思います。
 死んでしまったのはかわいそうなことでしたが、このガの幼虫はサクラの葉を食べ荒らすケムシなので、お子さんは害虫退治をしたことになりますね。
 アメリカシロヒトリは毒などは持っていないのですが、近い種類で毒を持っているものもいますので、こんな雰囲気のガ(特に黄色っぽいもの、茶色っぽいもの)にはあまり積極的にさわらないほうがいいかもしれません。


page157 2002. 9.15-
page156 2002. 9.11-
page155 2002. 9.10-
page154 2002. 9. 7-
page153 2002. 9. 6-
page152 2002. 9. 4-
page151 2002. 9. 2-
page150 2002. 9. 1-
page149 2002. 8.29-
page148 2002. 8.28-