むし探検広場
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1720.11.9.2002 from レイコ さん

 初めてメール差し上げます。
 私の小学4年生の甥は虫や生き物が大好きで、ベランダでは虫からトカゲからいろんな生き物を飼育しては観察しています。
 甥がPCを持っていれば直接自分で園長さまにメールが出来るのですが、遠いところに住む伯母経由でメールをお送りいたします。

 先日、前々から欲しかったセンチコガネをやっと捕まえることができ、喜び勇んで上手に飼育しようと、小学館の学習百科図鑑の昆虫図鑑の採集のしかたどおりにやって大ショックを受けています。
 彼が持っているのは、1996年第68刷のものです。
 この図鑑には「きたない物にいる虫」「きたない虫を熱湯で洗う」とあり、やかんから虫に熱湯をかけている図まで載っています。
 いくら固い羽で守られていても熱いお湯をかければ死んでしまうんじゃないかと疑いながらも、甥はえらい先生が何人もで編集し、初版から改正を重ねて68刷にもなるこの図鑑を信じて熱湯をそうっとかけました。もちろん虫はキューッとなってしまい、すぐに水をかけましたが死んでしまいました。自分の行動で命をひとつ奪ってしまったことで、彼はとてもショックを受けています。

 へなちょこ動物園園長さま、私たちは彼の熱湯のかけ方が悪かったとは微塵も思いません。この図鑑が間違っていると思うのですがいかがでしょうか?それとも通常のセンチコガネは熱湯に耐えるのに、彼の見つけた固体が虚弱体質だったのでしょうか?
 こういうきたないところに住んでいる虫は熱湯でないにしろ、一度洗ってから飼うのがいいのでしょうか?それもちょっと疑問です。

 甥ばかりでなく、この件で私の家族はとてもショックを受けています。
 こんなに版を重ねた図鑑が、しかも信用のある(と私たちは思っている)小学館がこういう図鑑をだしているなんて・・・。
 いろんな人から虫や生き物についての情報を広くご存知の園長さまは何かこの小学館の昆虫図鑑についてご存知でしょうか?
 たとえば最近の版では訂正がされているとか・・・。

 この件、どんなことでも教えていただければ幸いです。

園長:せっかく捕まえることができたセンチコガネだったのに残念なことでした。

 小学館の昆虫図鑑が今手元にないので確かなことはわかりませんが、もしかしたらと思うのは、図鑑に載っていたのは、飼うための方法ではなくて、標本を作るための方法だったのではないでしょうか。

 なぜなら、昆虫採集というのは、採った虫を飼うためよりは、標本を手に入れるために行うことの方が多いからです。

 標本を作るためなら、熱湯をかけることは、消毒ができるのと、虫の体を傷つけずに殺すことができるので有効な方法です。

 しかし、もしそうだったとしても、子どもさんがその図鑑を見て誤解したのだから、図鑑の解説としては配慮が足らないのだと思います。

 センチコガネは糞を食べるので、飼うためには糞をあげなければならず、匂いとか衛生上の問題があるので、ペットにはあまり適さないと思います。


1719.11.8.2002 from かめ茸 さん

 こんにちは。
 1712で質問に答えていただいたカメ茸です。
 この間はありがとうございました。
 正体はカナブンなどの仲間のようですが、正体確認の意味もこめ、成長を見守ることにいたしました。
 とりあえずカブトムシやクワガタの飼育用品一式を買ってきました。
 今は湿らせたクヌギのマットの中に湿らせた古くぬぎ?を埋め込んだところに彼らは入っています。
 とりあえずいろんな本を覗いてみたのですが、クワガタなどと同じような育て方でよいのでしょうか?
 それとも古くぬぎなどよりは腐葉土か何かを混ぜた方が、彼らにはよいのでしょうか?
 何も分からず、園長先生には教えを請うばかりで申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

園長:カナブンやハナムグリの幼虫であれば、クワガタの幼虫と同じように朽木を食べていることが多いので、その飼い方で大丈夫だと思います。

 ただ、もしコガネムシ類の幼虫だと、ちょっと食べ物が違います。腐葉土をベースに、見つかった場所にはえていた植物の根や葉を刻んだものを混ぜこんだものを用意するほうが成功する確率が高いと思います。 


1718.11.7.2002 from きなこ さん

 干して乾いた洗濯物に、何度かフン(?)のようなものがついていました。鳥のものではなさそうです。長さは5ミリくらいまでの小さなもので、コゲ茶色をしています。個数はだいたい1つ〜2つです。べとついていないので少し時間が経つと乾いてポロッととれますが、それがついていたところにはひとまわり大きな黄色がかったうす茶色のシミができています。匂いは臭い気がします。これは何なのでしょうか?昆虫のたぐいの仕業でしょうか?たびたび見つけるので気持ち悪いです。よろしくお願いします。

園長:なんでしょうか‥
 昆虫かもしれませんが、もしかしたら、コウモリ(アブラコウモリなど)の糞ではないかという気もします。
 洗濯物を干している場所の地面も確かめてください。そこにもいくつか落ちているようならコウモリの可能性が高いです。
 その場合、物干しの上方の軒下などにコウモリが巣を作っていて、出入りしているのかもしれません。


1717.11.6.2002 from やまねこ さん

 こんにちは。また来ました。ちょっとお尋ねします。
今日フジTVの夜の番組で鮭の白子の話から某タレントさんが「昔おばあちゃんが栗に入ってる虫を炒って食べさせてくれたけど、栗を食べてるから栗の味がするんだよ。」って言ってました。本当に食べられるのでしょうか?園長さんは経験ありますか?虫の入ってる栗って独特の味がしますよね?姿見なくても虫栗だ!って。幼虫関係で蜂の子は昔経験しました。味は分かりませんでした。だってかまずに飲み込んだので・・。昔の人のタンパク源だとか・・。
 どなたか経験ありますか?

園長:私、残念ながらクリ虫(たぶんクリシギゾウムシの幼虫)を食べた経験はありません。
 でも、言われてみれば美味しそうな感じがします。
 まるまる太ってるし、栗の味が変わるほど栄養分を取り込んでいるんだし‥
 味は食べてみなければわかりませんが、炒ったら食べられることは間違いないでしょう。
 やまねこさん、せっかく疑問を持たれたんですから ぜひ挑戦してみてください。

 既に経験ある方からのメールも待ってます。


1716.11.6.2002 from かいせいのパパ さん

 子供といっしょにカニムシを飼っています。
 餌は、カブト虫の幼虫の飼育ケースに発生しているダニやトビムシを与えています。
 先日、空気穴から脱走し、別の部屋の壁を歩いてました。
 小さいのに行動範囲が広くてビックリです。
 さそりのミクロ版みたいで非常にかわいいです。

園長:カニムシとはユニークなペットですね。
 小さいし(0.5〜1cmぐらいですよね)、肉食だし、けっこう世話に気を使いそうですね。
 私は飼ったことがないので、どんな習性が観察できるのかとても興味があります。
 また何かカニムシニュースが発生しましたらぜひ教えてください。


1715.11.6.2002 from ゆうゆ♪ さん

 こんにちは。はじめて質問させていただきます。
 今年の夏ごろのことですが。庭植えのブルーベリーの葉にいた幼虫(のようなももの)に触れたところ、ピリっと刺激痛がしました。その後少し赤く腫れ、約一日続きました。幼虫は体長5ミリくらいで、色は黄緑色、ひし形を少しつぶしたような形をしていました。一ヵ月後くらいに同じものを、今度はバラの葉のうらにみつけました。なんの幼虫か、あちらこちらで調べたのですがどうしてもわかりません。
 どうかよろしくお教えください。

園長:黄緑色、ひし形、刺激痛というので思いつくのはイラガの仲間の幼虫です。
 「ウスムラサキイラガ」「ムラサキイラガ」「ヒメシロイラガ」あたりが怪しそうです。
 イラガの仲間の幼虫は全身に毒のある棘を持っていますので注意が必要です。


1714.11.5.2002 from さん

 初めて投稿します。
 食器棚の下に丸まって落ちていたのですが、
 これは、蛾の幼虫でしょうか?
 成虫になったら、どんな虫になるのですか?
 教えて下さい。

 

園長:はっきりとはわからないのですが、これはヨトウガの仲間の幼虫、つまりヨトウムシの一種のように思います。
 頭部後方の側面に黒い斑紋がありますが、これは「ハスモンヨトウ」という種類の特徴に一致しています。
 普通はもう少し体色が濃かったり、模様が入っていたりするのですが、体色変異が多いので、こんなのもいるのかもしれません。
 もしハスモンヨトウであれば、成虫は開張3〜4cmほどの茶色っぽいガです。
 ネギ、ダイズなど野菜の害虫ですので、買ってきた野菜にくっついていたのかもしれません。


1713.11.5.2002 from ゆうゴジ さん

 1681で書かせて頂いた、トノサマバッタの幼虫が3日前に脱皮しました。
 子供が、脱皮し始めているのを知らず虫かごを揺らしてしまった為、バッタは地面に落ちてしまい、横になった状態で脱皮しました。 後脚が出てきた時にはちゃんと起き上がっていたので、大丈夫かなと思っていましたが、よく見ると中脚の先が片方折れていて、後脚も少し曲がっているようです。 それに翅も未だに先の方が縮れたようになっています。やっぱり地面に落ちてしまったのが原因でしょうか? せっかく脱皮できたのに、とても可愛そうなことをしてしまいました。 それから翅が伸びきらないのは部屋の温度、湿度にも関係があるのでしょうか?

園長:せっかく順調に育っていたのに羽化がうまくいかなかったのは本当にかわいそうなことでした。
 翅が伸びきらなかったのは、温度や湿度のせいではなく、下に落ちてしまったために、十分な空間が確保できなかったのと、重力をうまく使うことができなかったからだと思います。


1712.11.5.2002 from かめ茸 さん

 はじめまして☆
 突然ですが、今日幼虫さんと出会い、それがどんな種類なのか分からず困っております。
 お庭のお花の鉢を植え替えていたら、鉢の中の土の中から体長2センチくらい、頭が山吹色の茶色に近い感じで、体が白く、お尻のほうが灰色というか黒っぽい、何かの幼虫さんが2匹、出てきました。
 土は赤玉土と腐葉土の混ぜたものですが、いったいこれはどんな種類なのでしょうか?
 昔からよく目にしたクワガタの幼虫などに似ているのですが、よく分かりません。
 もしお花に危害を加えるような種類の幼虫なら駆除したいのですが、クワガタなどの幼虫でしたら成長を見てみたいので、ご指導よろしくお願いします。

園長:その幼虫は、おそらくコガネムシやハナムグリの仲間の幼虫です。
 種類によって食べ物が違い、腐葉土を食べて育っている場合や、植物の根を食べて育っている場合や、その両方を食べている場合があります。
 鉢の中で発生しているものは、根を食べて花に悪い影響を与えている可能性が高いです。


1711.11.3.2002 from 藤原昇 さん

 はじめまして。
 北九州市に住む藤原と申します。
 先日みつけた名前のわからないきれいな青いハチのことを調べようとして、ここにたどりつきました。
 ルリモンハナバチという名前であることがわかりました。
 ありがとうございました。

 

 ところで、もう一件、名前のわからない虫(甲虫類?)があるので、ぶしつけですが、是非教えてください。
 今年の入梅前くらい団地の草むしりの時に、公園内で見かけた死骸です。
 触角も足も擦り切れてなくなっています。
 初めはハサミムシかと思っていたのですが、よくよくみるとハサミのようになっているのは口のほうで、頭も首(胸)も細長く、羽にはオレンジ色の斑点が見えます。マイマイカブリにしては小ぶりです。(体長は25mmくらいです。)
 めずらしいので拾ってきて、今も薬ビンに入れてとっています。
 虫も写真もしろうとなので、この写真を撮るのも苦労しました。
 よろしくお願いします。

 

園長:この昆虫は、おっしゃるように甲虫の仲間で、「ミツギリゾウムシ」という名まえです。
 本州以南の暖かい地方で見られる種類です。
 オスとメスとで口器周辺の形態が異なっていて、このように大腮(だいさい)が発達していてハサミ状になっているのはオスで、メスでは大腮は発達せずそのかわり口吻が長くなっています。

 以前、別の方からメスの画像を送っていただいたことがありますのでご覧ください。→No.1633


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