むし探検広場
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1820. 2.16.2003 from ぷれこ さん

 あの虫は、オオチョウバエっていうんですね!!
 おとなしくて形がいいので、けっこう気にいってたんですが、今まで調べてもわかりませんでした。
 あんなに身近な虫なのに!

 これからもちょくちょく拝見させてもらいます。

園長:そうそう、あんなに身近な虫なのに‥というようなことは、けっこうありますよね。
 それにしても、オオチョウバエを「気にいってる」ぷれこさんは素晴らしい。
 わけへだてなく生きものに接する、まるでナウシカのような方です。


1819. 2.15.2003 from ぽお さん

 はじめまして。教えて下さい。
 数ヶ月前からマンションのお風呂場に体長3〜5mmの羽のある虫が周期的に発生して困ってます。水に強く、動きはそれほど速くありません。壁や浴槽の壁に止まってる所をパチンとたたくと死んでしまいます。排水溝か浴槽の裏あたりに卵でも産んでいるのかなと思いますが、いいきもちがしません。
 これは何の虫で、なにが原因なのか、どうすれば発生を防げるでしょうか?

園長:それは、逆ハート型のはねを持った茶色っぽい虫ではないでしょうか。
 もしそうなら「オオチョウバエ」という昆虫です。
 多くの家庭に生息しており、トイレや洗面所、お風呂の壁などによくとまっています。
 オオチョウバエの幼虫は、黒く細長いヒジキのような虫で、浄化槽や排水溝などの有機物が蓄積しているところで発生します。
 どこの家庭にも多少はいるものですが、あまり数が多いと困りますね。
 対策としては、発生源らしきところの汚泥を掃除したり、殺虫剤を施すこと。また、その場所に水をいっぱい張ると幼虫はおぼれて死んでしまいます。


1818. 2.14.2003 from 東京のなおたろう さん

 久々にメールさせて頂きます。
 カブラヤガらしき幼虫は何とか、眠り?!についています。空を飛び回る夢をみているのか、はたまたすでに天国へ旅立っているのか。。
 ところで、お目覚めはいったいいつなのか?その後どうなるのか?どう飼育すればいいのか?お聞きしたいのですが。
 よろしくお願い致します。

園長:もう少しよく調べてみましたら、「カブラヤガ」に近い仲間で、「タマナヤガ」というのがいて、なおたろうさんちのイモムシは、ひょっとしたらこっちの可能性もあるかも‥。
 タマナヤガは、冬の間、地中で越冬するという情報と、休眠はしないという情報が両方あってよくわかりません。
 休眠している場合、幼虫が目覚めるのは、気温にもよりますが、3月下旬〜4月中旬頃だと思います。
 越冬後の幼虫は、ふつう、日中は土の中にもぐっていて、夜になると活動します。
 飼育ケースに土を入れて、その上に、ホウレンソウ(=幼虫がもともとついていた植物)を、茎の部分を含めて入れてあげるのがいいと思います。土に直接置くと悪くなりやすいので、お皿のようなものに乗せるか、なんだったら、土に植えてしまってもいいかもしれません。
 老熟した幼虫は地中にもぐってさなぎになり、5月〜6月頃羽化します。
 成虫は、はねを広げたら4〜5cmの灰褐色のガです。


1817. 2.13.2003 from たんた さん

 初めてメールします。たんたと申します。友人から「酢の臭いのする虫」の話を聞きました。
 話によると、その虫が1匹いるだけで、当たり一面酢のこぼしたのかと間違うくらい酢臭くなるそうです。
 バッタやカマキリやナナフシみたいな感じの虫やと言うのですが、そんな酢臭い虫一度も見たことがありません。
 本当にいるのなら、どんな虫なのか知りたいのです。
 ぜひ、教えてください。宜しくお願いします。
 因みに、彼の故郷は鹿児島県甑島で、そこではその虫のことを「酢虫」と呼んでいるそうです。

園長:その酢臭い虫というのは、昆虫ではなくて、「アマミサソリモドキ」など、サソリモドキの仲間ではないかと思います。
 サソリモドキは、クモに近い生き物で、あえていえば、バッタやコオロギに体型が似ていなくもありません。
 南方系の生きもので、国内では、九州南部以南で見られます。
 危険を察知すると、酢酸が多く含まれた物質を肛門腺から噴出して身を守るらしいので、いじめたりすると、そこらじゅうが酢の匂いで充満することになると思います。


1816. 2.10.2003 from てーおば さん

 園長先生こんばんは。

 水辺の鳥について質問です。
 鳥は春ごろどこへ行くのでしょうか?また、どこから来たのでしょう?

 今年に入って1月と2月に犬の散歩をさせてたら、近くの入江で「コガモの集団」と「カワウ(婚姻色)2匹」と「トンビの夫婦?2匹」を見つけました。
 残念ながら、「トンビ」は最近見かけてないのですが、まず「コガモ」の集団がとても気に入りました。雄と雌は毛の色がまったく違います。(特に雄の毛がきれいです。)
 次に「カワウ」の方は時々、水中にもぐって小魚を捕って食べているようです。
 人の気配を少しでも感じると大きな羽を広げてジェット機の様に水面から飛び立ちます。(^_^;)
 とても気になりましたが、夏頃は見かけないように思います。いったいどこから飛んできたのでしょう?。ハトを飼ってる人から「禁猟区域から逃げて来たのでわ?」と言われました・・・。

園長:冬は水鳥を観察するのが楽しいですね。

 コガモのオスはなかなかアートっぽい模様してますよね。でも、メスも、じっくり見ると、オスとは違った渋い魅力があると思います。
 コガモは渡り鳥で、春から秋にかけてははロシア方面に移動し、子育てもそこでおこないます。(少数は北日本で繁殖するものもいるらしいですが。)
 渡り鳥の種類によって行き先は違うのですが、カモなど冬鳥は、中国・ロシアなどユーラシア大陸に渡るケースが多いです。

 カワウは渡りはしないのですが、夏場は、山地や島、大きな公園などの樹上にコロニーをつくって繁殖しますので、見かけなくなるのだと思います。


1815. 2. 8.2003 from GUNSMITH さん

 はじめまして!
 実は去年飼っていたコオロギの種類が気になって あなたのホームページを見せて頂きました

 自分は北海道に住んでいて北海道だとエンマコオロギしかいないらしいのですが夜リーリーリーと鳴くことからツヅレサセコオロギでないかと思うのですがツヅレサセコオロギは北海道にはいないのでしょうか?

 写メールを撮っていたので添付させて頂きました
 もし わかったらこのコオロギの種類を教えて頂けないでしょうか?
 よかったら宜しくお願い致します

  

園長:.鳴き声からしても、どうやら確かにツヅレサセコオロギのようですね。
 一般の図鑑には、どれも「分布は本州以南」となっているのですが、よく調べてみると、実は北海道でも、温泉地など暖かい地域を中心にところどころで見られるようです。
 その昔、地球が今より暖かかった時代に北海道に分布を広げて、その後、多くの地域では死に絶えたものが、暖かい地域にだけ飛び飛びに生き残ったようです。
 でもまた、だんだん気候の温暖化がすすんでいるので、分布を回復しているのかもしれませんね。
 昆虫エクスプローラの昆虫図鑑は、さっそく修正して、北海道にも印をつけておきます。


1814. 2. 7.2003

 

園長:投稿者の希望により削除しました


1813. 2. 7.2003 from きりなか さん

 こんにちわ。
 質問ですがショウリョウバッタとトノサマバッタの英語表記を教えてください。両方、grasshopperでいいのですか?

園長:grasshopperというのは、バッタ、キリギリス、コオロギなどの総称なので、間違いではないのですが、特にバッタ類をさすときには、locustのほうがいいかもしれません。

 種類別でいくと、ショウリョウバッタは、 longheaded locust
 特に、日本にいる種類は、 oriental longheaded locust

 トノサマバッタは、 migratory locust(移動するバッタ)
 同様に日本で見られる種類は、 oriental migratory locust
です。


1812. 2. 6.2003 from ばーす さん

 はじめまして。検索でこちらへたどり着きました。
 アゲハチョウを助けたいのでお力をお貸し下さい。
 我が家のルー(ミカン科のハーブ)は毎年たくさんのアゲハが育ちます。
 幼虫までは木にいて、その後は庭のあちこちでサナギになっています。
 しかし、今回サナギの中の一つが落ちてしまいました。糸が切れたようです。
他の虫に食われて空になるなど、無事に羽化する率が低いので、しっかりした重みの あるこのサナギはぜひ羽化させたいと思います。
 お仲間のいる場所(木の壁)に並べてやりたいのですが、どのようにすれば良いでしょうか。
 宜しくお願いします。

園長:なんとか助けてあげたいですね、そのサナギ。

 サナギは何かに固定されていないと、羽化するとき体がうまく抜けなくて羽化不全になってしまうので、おっしゃるように、壁などにくっつけてあげることが必要です。

 アゲハのサナギであれば、お腹の面の、下3分の一ぐらいに木工ボンドをぬって、木の板やダンボールに貼り付ければ大丈夫だと思います。
 正常なサナギには、胸のあたりに糸が一本張ありますが、あの糸は、特になくても大丈夫だと思います。

 屋外の木の壁にくっつける場合、汚れていたり、おうとつがあったりして、粘着力が弱い場合もありますので、型の金具(←なんと呼ぶのかわからないのですが、の形のひっかけがついている金具)を壁にねじ込んで、の部分にサナギのおしりを入れて固定すればより安全だと思います。


1811. 2. 5.2003 from ハニー さん

 はじめまして。先日部屋に積んであったくつの箱をあけてみると黒のサンダルに白い粉がいっぱい(0.2ミリくらい)付いていました。カビかな?って思ってよく見てみるとそれは粉ではなく動いていました!!
 気持ち悪くなって全て捨てました。丁寧にまわりも掃除をして完璧!と思っていたのですがあれ以来部屋のいたるところに発生します・・・ちょっとパニックです。
 何という虫ですか?どうすれば除去できますか?
 教えて下さい!

園長:そんなのが、部屋中に発生するなんて、さぞかしお困りでしょうね‥。
 その白い粉のような生きものは、たぶん「コナダニ」の仲間ではないかと思います。
 貯蔵食品や畳のわらなどが発生源になることが多く、対策としては、清掃や貯蔵食品管理を徹底すること、また、できるだけ部屋の風通しをよくして乾燥させることです。
 暖房もあまり高い温度にしないほうがいいと思います。
 薬を使う場合は、ゴキブリ用のエアゾールなどが効きますが、人体への影響に注意が必要ですし、何しろ小さくて個体数が多いので薬だけで根絶するのはなかなか大変だと思います。


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