むし探検広場
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1870. 4.13.2003 from なおたろう さん

 いつもお世話になります。今回は去年ザリガニと一緒に捕まえた透明なエビについてです。(去年名前を教えていただいたのに忘れてしまいました・・・スミマセン)

 ハスを植えてある甕にそのエビをいれ飼っていたのですが、冬の間放っておいたのです。先日ハスの植え替えのついでに水を換えようと思い、念のためその水を漉しながら入れ替えました。すると1匹おりました!!体長は変わらないのですが、横にむっちりと太って!!

 そこでご質問なのですが、このエビいったい寿命はどれ位なのですか?また、一緒にめだかも飼い始めましたが、お互い共存できますか?今更ながらたまにイリコや『ザリガニのエサ』を与えております。

園長:そのエビはスジエビだったでしょうか。
 スジエビの寿命は短くて、1年ぐらいです。
 自然状態では、春に繁殖してそのあと死んでしまいます。
 繁殖活動をしない場合はもう少し長生きするかもしれませんが‥。
 同じ淡水エビでも、ヤマトヌマエビの場合は2年ぐらいは生きます。

 メダカとの混合飼育はぜんぜん問題ありません。


1869. 4.13.2003 from ホープ さん

 はじめまして。

 虫に興味を持つ2児の父親をしています。宜しく願います。

 管理人様は関西の人ですか?
 ヒラタクワガタの写真が「生駒」でしたので、気になりました。
 私も大阪に暮らしています。
 生駒山より少し南になりますが。

 昨日は「近つ飛鳥博物館」へ春の虫を探しに行ってまいりました。
 ビロードツリアブが飛んでいました。
 昨日は名前が解りませんでしたが、「むし探検メール」に掲載されていましたので助かりました。
 娘(小学2年生)の宿題に「春の虫を見つけよう」と云うのがあり探検に出掛けました。

 毎年5月に入ると子供達と一緒にクワガタを探して近くの山へ入ります。
 最近では「ミヤマクワガタ」の姿が見えなくなったのが残念です。
 2年前に体長50mm超を見たのが最後です。
 コクワや水牛(私が暮らす地方ではノコギリクワガタをこう呼びます)、運が良ければヒラタにも出会えます。
 2年前、奈良県の某所でキャンプした時はランタンにオオクワの♀が飛来してきて大騒ぎしたことも。

 虫探検を通じて子供達に自然の大切さを私なりに教えているつもりです。
 学校では教えてくれない何かを自然に暮らす虫達は教えてくれます。
 あと何年、一緒に虫を探検してくれるのでしょうか?

 楽しい季節になりますね。

園長:私は、生駒山地の奈良側に住んでいます。

 確かにミヤマクワガタはすっかり見かけなくなってしまいましたね。
 Cyber昆虫図鑑のミヤマクワガタの写真のうち、一番うえは、朝、自宅の門柱にとまっていた巨大オス、2番目は、真昼間に生駒山地の高安山付近で見つけたカップル(メスはよく写ってませんけど)で、どちかもかなり以前の写真です。過去の思い出になってしまわなければいいのですが‥。

 虫探検を経験して育った子どもたちは、きっと、自分の子どもたちにも虫探検を伝えていってくれることでしょう。
 そんなふうにして、自然の尊さを肌身で理解できるヒトが増えていくといいですね。


1868. 4.11.2003 from かこ さん

 私の大学の研究室に、去年数回「げじげじ」と思われる虫が目撃されました。半透明のベージュっぽい色で、昆虫らしい節のある足が20対近く(気持ち悪くて数えていませんが)あり、その足をウェーブさせるように順に動かして歩いていました。幸い今年はまだ見ていませんが、突然現れて踏んでしまったりしたらきっと気絶してしまいます。数回見た、ということはどこかに彼らが卵を生んで大発生してしまったりする可能性はあるのでしょうか。気持ち悪くて想像するのもいやなのですが、彼らの生態(えさ、居住地、寿命など)を教えて下さるとうれしいです。

園長:げじげじ(本名「ゲジ」or「オオゲジ」)は、見かけほど悪いヤツではありません。

 本来の居住地は野外です。
 落葉の下や石の下などで、小昆虫やクモを食べながら暮らしています。

 でも、夏から秋にかけては、人家や倉庫などによく侵入してきます。
 屋内の害虫をつかまえて食べてくれるので、実は人間の役に立っています。
 よく似たムカデの仲間はよく人間を咬みますが、ゲジは、よっぽど不用意に直接つかまない限りは咬みません。

 普通は人家内で大発生するようなこともありません。

 寿命は2〜3年らしいです。
 といっても、その間ずっと家の中にいるわけではなく、野外に出たり、戻ってきたりしている場合が多いと思います。


1867. 4. 7.2003 from 青猫 さん

 はじめまして。トコジラミについて調べていましてこちらのページに辿り着きました。よろしければ相談させてください。1週間くらい前から急に虫刺されが酷く困っています。猫を7匹飼っていますが、完全室内飼いですし、猫をよくチェックしてみてもノミはいないようです。(以前友人宅からもらってきて大発生した事がありますのでもしノミがいればわかります)ベットで寝ている時に刺されていまして太股、お尻や腰にもう20カ所程刺され跡が残っています。同じベットに寝ている旦那はなぜか一カ所も刺されていません。噛み口は一カ所ですがトコジラミではないかと思っています。他の虫も考えられますか?また何か良い対処方法があれば伝授頂ければと思います。昨夜はもうベットで寝るのが怖くソファで寝たのですがお尻を二カ所刺されました・・・。

園長:ずいぶんお困りのようですね。

 トコジラミの場合は、手足や首筋などの露出した場所をかまれることが多いので、違うような気もします。

 やはりノミ関係か、それともひょっとしたらコロモジラミかもしれません。

 コロモジラミというのは、ほんとうのシラミの仲間です。(トコジラミはカメムシの仲間です)
 下着の縫い目や折り目にひそんでいて、洗濯しただけでは死なず、70度以上で30分加熱すれば駆除できるらしいです。


1866. 4. 6.2003 from なおたろう さん

 ず〜っと知りたかったことなのですが、「オオイヌノフグリ」はよく春の風物詩の一つとして聞かれる名前なのですが、「イヌフグリ」という植物の、名前はなおのこと実物にも馴染みがないように思います。

 もともとは「イヌノフグリ」の方が在来種ということですが、どんな植物なのですか?帰化植物に征服されてしまったのでしょうか?

 「フグリ」らしいのかもとっても気になります。

 植物のことですみませんが、ご存知でしたらお教え願います。

園長:「イヌノフグリ」は、オオイヌノフグリと近い種類で、姿かたちもよく似ています。
 花の色はピンクで、花の直径は3〜4mm(オオイノヌフグリの約半分)です。

 昔は、中部地方以西で普通に見られたらしいのですが、外国から入ってきたオオイヌノフグリ&タチイヌノフグリの2大勢力に押されて、今では山間部に行かないと見られない貴重種になってしまいました。

 果実は、まん丸っこいものがふたつ くっついた形で、全体に細かな毛がはえています。

 ちなみに、「タチイヌノフグリ」というのはヨーロッパ原産の帰化植物で、花の色はオオイヌノフグリと同じ空色、花の大きさは小ぶりでイノフグリと同じくらい、茎が直立するのが特徴です。
 果実は、イヌノフグリより平たくて縁に長めの毛がはえていて、けっこう「ふぐり」しています。


1865. 4. 4.2003 from 鵺 さん

 足が、足というより繊毛っぽくて、家の壁や、天井、絨毯の上で見かける、ゲジのような昆虫って何でしょうか?
 噛まれる(?)と蕁麻疹のような物ができて痒くなる・・・・。
 教えてください、お願いします。

園長:ゲジに近い生きもので、脚が細かいといえば、すぐ思いつくのはヤスデの仲間ですが‥。驚かしたときに輪のように丸くなるようだと、ヤスデだと思います。

 特に、「ヤケヤスデ」という種類は、人家の庭や水洗トイレの浄化槽の汚泥などで大発生することもあります。

 ヤスデの仲間は、毒液を分泌して、皮膚に付くと痛みを感じてひどいときには水泡になってしまうこともあります。

 あと、「ヒメカツオブシムシ」という甲虫の幼虫が、形態的にはそんな感じなのですが、壁や天井で見かける、皮膚に害を与える、という点があてはまりません。


1864. 4. 2.2003 from たー3 さん

 タンポポと一緒に写っていた『大犬のフグリ』可憐な花になぜこのような名が着いたのか教えてください。
(たー3)

園長:(オオイヌノフグリは4/2配信の「むし探検メール」最新号に登場しています)
 オオイヌノフグリは、「大きな犬のきん○ま」という意味ではなくて、大きな「イヌノフグリ」という意味です。

 イヌノフグリというのは、オオイヌノフグリの近似種で、その果実の形が「犬のきん○ま」にそっくりなことからこんな名前が付いてしまいました。

 オオイヌノフグリはヨーロッパから入った帰化植物なのですが、在来種にこのイヌノフグリがあったものですから、「イヌノフグリ」という植物の大きいバージョンという意味で、こんな名前になってしまったようです。

 オオイヌノフグリの果実は、それほど「きん○ま」っぽくはないだけに、一層かわいそうな感じがします。


1863. 4. 2.2003 from ぷれこ さん

 ヤマナメクジ、いいですね〜!なんだか無防備で、ああいうのは憎めませんね(^^)


 ナメクジといえば、学生の頃のことを思い出します。

 1階の自分の部屋の、壁に貼っていた紙が、何者かにかじられていました。何がかじっているのか、ずっとわかりませんでした。ヤマトシミ?がかじったのかと思っていました。
ところが、ある夜中、一匹のナメクジが、うまそうに、その紙をかじっているではありませんか!見つけたときは、そりゃあ、たまげました!しかも、そっと他の紙を差し出すと、「ざり、ざり」という小さな音を立てて、かじるではありませんか!なんて人なつっこい・・・
 ひとしきりかじると、そいつは、たたみの隙間へもぐりこんで、地面のほうへ去っていきました。(ここから来てたのかあ・・・)

 次の日、親に話したら、駆除剤をまいたからもう大丈夫よ、とのこと。
 そんな、今夜から観察するのを楽しみにしてたのに・・・

園長:(ヤマナメクジは4/2配信の「むし探検メール」最新号に登場しています)
 ナメクジって、カタツムリとくらべると理不尽に毛嫌いされていますよね。
 といいつつ、私も、ナメクジは好きになれないので、まだまだ修行が足りません。
 学生時代のぷれこさんのナイーブさを見習わなければ。


1862. 4. 2.2003 from h さん

 今朝、水溜りに虫がはえのような動きで何匹もいます。これはなんという虫なのかおしえてください。

園長:うむむむ‥。
 これだけの情報ではなかなか難しいのですが、地上徘徊性の小さなクモの仲間かも。
 人の気配に驚いてすばやく走り回るスピードがあまりに速くて、まるで低く飛んでいるように見えることがあります。
 その場合は、ハエのような動きをしたあと、岸辺にたどりついて走り去るはずです。
 今度、目を凝らして見てみてください。


1861. 4. 2.2003 from まさる さん

 はじめまして。

 自分がベットに寝てたとき顔の横を”こそこそ”と通り過ぎていった虫を退治する方法を探していてここにきました。
 皆さんや園長さんは生き物が好きなので退治のしかたなんてもってのほか!!かも知れませんが気持ち悪くてあれから部屋に入ることすらできません。どうか退治方法を教えてください。
 いろいろ調べた結果、総尾目シミ科のヤマトシミではないかとたくらんでいます。
 どうかよろしくお願いします。

園長:なんにしても、自分がくつろぐ空間に、お呼びでないモノが侵入してくるのは気持ちのいいものではないですよね。

 シミの場合は、1匹見つかったとしても、そのあとはパッタリ見かけなくなる、ということも多いのですが、やっぱり落ち着きませんよね。

 ヤマトシミやセイヨウシミは、戸棚や部屋の片隅に、乾燥食品が放置してあったり、ホコリがたまっていたりすると発生しやすいです。本棚の書籍の糊を食べていることもあります。
 なので、退治のためには部屋の大掃除をすることが一番です。
 掃除をしたうえで、戸棚の奥や押入れなど、暗く奥まったところに残効性のあるスプレー式殺虫剤を噴霧しておけば効果があると思います。


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