むし探検広場
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2370. 9.11.2003 from わに さん

 こんにちは。夏休みが終わってもこちらのコーナーは大にぎわいですね。
 今年は、へんてこな気候で、虫の世界も色んな影響があるのでしょうか。
 毎年、家んちの玄関前の廊下に(マンションの13階、すぐ近くに山、川)ぽとりと落ちてもがいている、カナブンさんたちが今年は1匹も来なかった・・・。去年はカミキリムシやクワガタもいたのに・・・。
 ところで、この暑さがやわらいで、秋がくると、私は憂鬱になります。それは、大量のかめ虫がベランダの植木鉢の下などで冬越しするためにやってくるからです。(こちらの広場でも色々話題になってますよね・・・。)
 家の前の川にくずが自生していて、それに大量に発生するのだと思いますが去年は、そのかめ虫にひどい目に遭わされました。昼間、干していた布団にどうやら「まるかめ虫」が付いていたようで(よ〜く払ったつもりなのですが・・)その布団に寝ていた私は、明け方頃、なにやら変な感じがして目が覚めました。起きあがると、右の顎のところに激痛が・・・。驚いて、手をやると何かがぽろっと落ちました。よく目を凝らしてみると、「まるかめ虫」でした。あたりはあのキュウリの腐ったような、いやな臭いが立ちこめていたのですが、そんなことより、顔が激しく痛みます。急いで虫を外に捨てて、洗面所で見てみると、かめ虫が止まっていたところが、赤く膨らんでいました。・・・かめ虫と同じ形に・・・・。やがて、腫れはどす黒く変色して、やけどのような水膨れになり、その日一日は顔の右半分がじんじんとしびれるように痛みました。3日ぐらいで痛みはなくなりましたが、水膨れが直るのにはかなりの日を要しました。よく考えてみると、たぶん寝返りを打ったときにたまたま枕の上にいたかめちゃんに覆い被さってしまったのだと思うのですが、その時に驚いて、私を刺したのでしょうか。でも図鑑で調べても、まるかめ虫には毒はないと書かかれていますし、かめ虫と同じ形に腫れていたというのも気になります。いったいどういうことなのでしょうか?
 体に毒があるのでしょうか?またやってくる季節に備えて、お教え願えますでしょうか。お願いします・・・。

園長:あくまで推測ですが、その腫れは、マルカメムシのせいではないように思います。
 マルカメムシも植物の汁を吸う関係で尖った口器を持っていますが、人を刺した話は聞いたことがありませんし、もし仮に何かの間違いで口器が皮膚に刺さったとしてもそんな腫れになることはないと思います。
 わにさんの腫れの様子は、「アオバアリガタハネカクシ」など、毒がある甲虫関係の体液が皮膚についてしまった時の症状によく似ています。マルカメムシはたまたまそこに居合わせただけで、真犯人は別にいるのではないでしょうか。


2369. 9.10.2003 from あかみね さん

 網戸内側で見つけた。我が家の愛蔵書、「沖縄の衛生害虫」にのっているゴキブリタマゴヤセバチかな?と思いますが、本の写真は小さくてはっきりはわかりません。どちらにしても寄生バチ系統なカンジがします。

 
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 うちでとっている新聞の副読紙の編集後記に、「編集部の車が壊れ、修理に出したら原因は何とアリ!エンジンルームに巣を作っていたそうです」と書いてありましたよ。あなどれませんよ〜〜

 >そのうち2次紛争が勃発
 ……2次、3次、4次と続くんですよー。薬もだんだん効かなくなるので多用は禁物。→たぶん半年ぐらいは静かに暮らせると思います。
 >お年寄りとかは、昔ながらの対処法を知ってられるのかも
 そうです。沖縄のお年寄りは、「気にしない」という究極の対処法を武器に、アリでもゴキブリでもハエでも連戦連勝です。超うらやましいです。
 あれを身につける頃にはたぶん百歳ご長寿も夢じゃない。。。
 一歩一歩がんばって達人に学びたいと思います〜〜。 ビバ沖縄〜!!

 秋ですねー。園長も忙しい夏が終わりに近づいてホッとしてるんじゃないでしょうか。

園長:あー、これ、たぶんそのハチですね。私の持ってる図鑑では「ゴキブリヤセバチ Evania appendigaster 」という名前になってますけど、おそらく同じ種類でしょう。

 アリはやっぱりそういうことなんですね。私も沖縄のお年寄りがとてもうらやましい。

 夏が去っていくのは寂しいけど、たしかにハイシーズンが過ぎて、一息つきかけてます。寒くなるとさぞかしのんびりするんだろうなぁ‥と、冬が待ち遠しいです。でも、実際に冬になると、夏が恋しくて仕方なくなるんですけど‥。
 沖縄だと、ほぼ周年が昆虫シーズンですね。スノーケルシーズンも長いし‥。ああ、住んでみたい。できれば、のんびり気分で‥。


2368. 9.10.2003 from とおる さん

 学研の虫の本に日本一虫図鑑がのっていました。大きいショウリョウバッタをつかまえたけど、どうしたら、日本一と認めてもらえますか?どんな、手続きをすればよいのですか。おしえてください。

園長:日本一虫図鑑というのは、種類ごとに日本一の記録が載っているのでしょうか?そこに載っている記録より大きなバッタを捕まえたということですか?(バッタの大きさは、ふつう、頭の先から腹部の端までの大きさであらわします。)
 捕まえたショウリョウバッタを日本一と認めてもらう方法については、残念ながら私はよく知りません。でも、そもそも、個別の昆虫の最大記録の認定というのは、どこもやっていないような気もするのですが。日本昆虫学会あたりに聞けば何か手がかりがあるかもしれませんが‥。


2367. 9.10.2003 from マリオ君

 はじめまして。教えてほしいことがあります。
 コクワガタのつがいとノコギリクワガタのつがいとゴマダラカミキリを育てていたケースの中で、今日突然薄黄色の粒々のスポンジのようなものが増えていました。ゴマぐらいの大きさの粒が集まってウズラの卵2個分ぐらいの大きさでねっとりとしていました。
 何かの卵みたいなのですが、気持ち悪いので別の入れ物に移しました。これは何ですか?
 これからどうしたらいいのか教えてください。よろしくお願いします。

園長:それは、もしかしたら粘菌(ねんきん)の一種ではないでしょうか。
 昆虫への深刻な影響はたぶんないと思いますが、あまりに広くはびこると、ベトベトしているだけに昆虫の体にひっついたりしてよくないでしょうね。
 私の経験では、温度・湿度などが好条件になったときに、それこそ数時間単位でみるみる広がりますが、広がった部分を取り去って湿度を抑えたら、一挙になくなってしまうことが多いです。


2366. 9. 9.2003 from S.Y さん

 セミについて調べているS.Yです。質問が2個あります。
 まず、セミの抜け殻はなにでできているのですか?
 べとべとしているのは何なのか気になります。
 次に、他のHPでセミについて調べたらセミの産卵とふ化は、枯れ枝に生み付けられた卵が枝ごと地面に落ちてふ化するとあったんですが、ファーブル昆虫記には、枝からセミの幼虫が地面にジャンプするとありました。
 そこらへんはどうなんでしょう?

園長:セミの脱け殻は、ようは幼虫時代の外表皮なので、セメント層、ワックス層、キチン質などでできています。ベトベト感については、ワックス層があるためではないでしょうか。

 セミの幼虫の孵化については、私は実際に観察したことはないのですが、「樹上で孵化して、地表に転げ落ちる」と思っていました。たぶん、そんな話を本で読んだ記憶があります。(ファーブルではありません。でも、ファーブル説に近いですね。)
 しかし、もしかしたら、セミの種類によって、地面へのたどり着き方に違いがあるのかもしれません。


2365. 9. 9.2003 from ぽよ さん

 園長さん、こんにちは。今日駐輪場でセスジスズメの幼虫を見つけました。あのハデハデな姿を見た瞬間、”この子は昆虫エクスプローラに出てた!”と思ってしまいました。エクスプローラで見た時は正直毒々しいなぁ・・と思っていたのですが、実物はすごくかわいかったです。おしりのアンテナ?をぴょこぴょこさせながら歩いている姿を見たら、いっぺんで好きになってしまいました。
 ところで園長さんが今までに出会った幼虫で、かわいいなぁと思うのはどんな子なのでしょうか?よかったら教えて下さいね。

園長:そうそう。生き物って、実物を見ると、可愛かったりカッコよかったり綺麗だったり、と、写真や標本ではわからない魅力にあふれていますよね。

 今まで出会ったかわいい幼虫ですか‥。
 イモムシ系でかわいいのはやっぱりシャクトリムシの仲間だと思いますが、昆虫全部を含めて考えたら、ベッコウハゴロモの幼虫なんかはかなりイケてると思います。

 

 過去ログにもっと魅力的な投稿画像があります → No.638(右端の写真のオトボケ顔に注目)No.2274(凛々しい後姿) 


2364. 9. 9.2003 from キリシマ さん

 こんにちはキリシマです。
 6月中旬頃にメールしたコカマも今では6cm弱の立派な成虫になりました。
 その後3匹のカマキリが我家に現れ、1匹は緑色したハラビロ?(1)だったので仲間がいる場所に放しました。ハラビロは家の前にある背の低い木に何匹か生息しているのを見かけていたけど、コカマは去年も今年も家の外では1度も見かけた事がありません。何処に生息しているのか、さっぱり謎です。
 ハラビロも体長2cmぐらいまでは、そこにいたのですが、その後は1匹もいなくなりました。
 生活場所を変えるのか、全滅したのか?まわりの畑や垣根など探したけど成虫になったハラビロも見てません。野生のカマキリは見つけにくいですね。
 ところで我家のコカマの事ですがメス2匹・オス1匹、昼間は適当にニアミスしない距離で放しています(時々ニアミスして慌てる事もあるけど)。先日オスがメスを見つめる様子がちょっと妙な気がしたので、そのまま見守っていると、ギョッ!交尾はじめた!本当にビックリ仰天しました。それから器用な尾(?)にも感心しました。その写真です(2、3)。
 交尾の後メスはオスを食べる、と聞いていたので心配でオスを守らねばと、構えていましたが4時間程合体していて、何事もなく無事メスの背から飛び去り、ホット一安心。
 その2日後メスが卵を生み付ける様子も見れました(4)。でもこんなに早く生み付けるとは・・・
 数週間後だろうと思ってました。この一連のコカマの行動って正常ですか?もっと前に交尾していたとか?それから交尾や卵を生み付ける行動はそれぞれ1度きりですか?
 教えて下さい。

 1. 2. 3. 4.

園長:1の幼虫は、ハラビロカマキリで間違いないです。確かに、家の周りにすみついているカマキリの幼虫は、ある程度の大きさになると見つかりにくくなって、でも、シーズンの終わり頃になるといきなり成虫に出くわすというケースが多いように思います。

 交尾の2日後に産卵するというのは、そんなものではないでしょうか。卵は、交尾前に、メスの腹部ですでにかなり出来あがった状態になっているはずですので。

 カマキリのメスは、何回かに分けて産卵する場合が多いです。
 交尾は、一度きりなのか、何回も行うのかはよくしりません。メスは、一度交尾をしたら、もうすすんで交尾することはないように思います。しかし、オスは、たいていメスの背後から忍び寄ってこっそり交尾体制に入りますので、メスも結果的に何回も交尾する場合があるのではないかという気はします。


2363. 9. 9.2003 from さゆか さん

 気になっていた生き物が「にほんとかげ」であることが判明しました。
 ありがとうございます。

 八月末に、庭で体長三センチ程の、ヘビともトカゲともつかない、尻尾が青緑色の生き物を見つけました。
 ずっと気になっていたのですが、九月に入ってまた見掛けました。
 今度は、色は同じで少し大きくなっていました。

 「とかげ」で検索して、こちらのHPに行き会ったので見ると、「にほんとかげ」の幼生だとわかり、感激。地味〜な生き物だと思っていたトカゲが、子どもの頃はあんなに綺麗だなんて。
 もうすぐ全身茶色になるのかと思うと、少し淋しくもありますが。

園長:ニホントカゲの子どもはほんとうに綺麗ですよね。敵に襲われてしっぽを自切したときの効果が高まるように、しっぽだけあんなに目立つ色をしているんでしょうね。たぶん。
 まぁ、親は親で、あの茶色もなかなか渋い魅力があると思いますが。
 ちなみに、沖縄に住む近縁のバーバートカゲは、おとなになってもニホントカゲの子どもと同じ色をしています。


2362. 9. 9.2003 from トモユキ さん

 こんにちは 今日も暑いですね
 昨日、家に体も足も赤くて前足の2本が長い蜘蛛がでました。
 大きさは1センチぐらいでした。
 赤い蜘蛛なので毒がないか心配です。
 大丈夫でしょうか?

園長:あしも赤かったですか‥。
 毒々しげな赤色で、前脚が長いものに「アカイソウロウグモ」というのがいるのですが、残念ながら脚は黒っぽいのです。(毒グモではありません。)
 そのほかには今のところ思いつく種類がありません。また調べておきます。 


2361. 9. 9.2003 from 古里 さん

 こんにちは、古里と申します。
 昨日、家の塀の上をこの毛虫がえっちらおっちら歩いていました。
 検索したところオオミズアオと判明したのですが、樹高が私の身長にも満たない大事にしていたハナミズキをやられて頭にきてしまい、何度か殺虫剤を振り掛けてしまいました。
 が。
 しぶとく(…)生き残っていたので、このままハナミズキをやられるよりは保護して餌を与えて生ぬるく見守ろうと思い始めました。

 ここの広場もザーッと見てみたのですが、餌は栗とか桜とか、何でもいいようですね。
 飼育箱の下には、葉っぱを入れておいてあげるといいんですか?

 子どものときは平気だった虫が今では鳥肌が立つくらい苦手です。
 これから頑張って飼育箱と、移動用の火バサミを買ってきます…

 

園長:殺虫剤にもめげず、なかなか元気な幼虫ですね。
 エサの葉っぱは、葉っぱだけをちぎってあげると、すぐに乾燥してしまうので、できれば枝ごと取って、水を入れたコップにさしたり、水を含ませた脱脂綿で枝の端をくるむのがいいです。
 蛹になる時には、地表の落ち葉を綴るので、その意味では、飼育箱の下に葉っぱを入れておくことは大事です。
 火バサミではさむのは、体に傷つかないかと心配なので、できればとまっている葉っぱごとちぎるか、(軍手をはめるなどして)手でやさしく移動させてあげてください。
 いろいろな植物を食べるには食べるのですが、個体差もあって、小さいときから育った木の葉でないとダメという我儘モノもいますので、あげた葉っぱを食べているかどうかは確認してあげてください。(そこまで気を使う筋合いはないか‥)


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