むし探検広場
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2850. 5. 5.2004 from みんみん さん

 またまた おじゃまします。虫大嫌い!の私でしたが、あまりのおもしろさにハマってしまいました。でもまだ、実際に虫が目の前にいると気絶しそうなんですが。。。
 さて、これからマダニのシーズンになりますね。昔はうちの犬にも腫瘍のようにボコボコ付いていましたが、いい予防薬ができてからトンと見なくなりました。
 10年ぐらい前、初めてマダニを見たときのことです。血を吸って人差し指ぐらいに膨らんだマダニを、密閉したガラスビンに閉じ込めたことがありました。それは一週間経っても、二週間経っても元気に生きていました。空気は入ってこないし、水もなし、大きさも変わらなくて、いったいいつまで生きているんだろうと不思議に思いそのままにしていました。ところがそのことをすっかり忘れてしまい、気づいた時には4ヶ月ほど経っていました。
 生きていました。ぜんぜん変わらず。痩せてもいませんでした。可哀想になり、どこかに逃がしてあげようかとしたところ突然、ガラスビンに産卵し始めました。小さな細長い、黒光りしている卵で、ビン一面が覆い尽くされるまで一時間ぐらいしかかかりませんでした。ツルツル、テカテカした美しいビーズのようでした。さすがに、お母さんマダニの体は半分になり、シワシワになりました。この卵が全部かえったらと思うと、さすがに可哀想とは思えず、ビンごと捨ててしまいましたが。
 過去ログにもありましたが、マダニの生命力には驚かされました。動物病院で体中マダニだらけのシェルティを見たことがあります。体重が10キロぐらいの犬でしたが、全身の血を吸われて亡くなりました。恐ろしい!

園長:4ヶ月ですか‥ ほんとうに凄い生命力&繁殖力です。それぐらいの辛抱が効かないことには、寄生生活がなりたたないんでしょうね。
 マダニとくらべたら、人間なんか、ヤワイ生き物ですね。


2849. 5. 5.2004 from しゅんくん さん

 初めまして。先日、オオカマキリの卵を山から取ってきたのですが、5月の連休中にふかしました。しかし、中からはカマキリではなく、コオロギみたいな小さい虫がたくさん生まれてきました。この虫はなんなのでしょうか?お教え下さい。また、なぜカマキリの卵から、このような虫が生まれて来たのでしょうか?カマキリはもう中にはいないのでしょうか?どうぞ、よろしくお願いします。

園長:ええっ! コオロギみたいな虫ですか!??
 その虫、5mm弱の黒っぽい甲虫ではなかったでしょうか? もしそうなら、カマキリの卵に寄生する「カマキリタマゴカツオブシムシ」なのですが‥。(その場合は、残念ながらカマキリはもういないと思います)
 それとも、やっぱり、コオロギのような形の虫だったのなら、私には正体がわかりません。


2848. 5. 4.2004 from 茜まま さん

 こんにちは!茜ままです。
 奄美大島いいですね...。ステキな生き物と出会えますように。
 ところで、第2弾です。お食事中のワカバクモです。食べられちゃっているのは、ホソアシナガバチかなぁと思いますがいかかでしょうか。次に、ネコハエトリのオスです。後ろの模様が鮮やかでビックリしました。身近なはずなのに初めてです。そして名前の解らないクモ。どれもクモの巣を作らないタイプですね。
 園長さんの言われるように、昨年よりはレベルアップしたかしら?!





園長:(このメール、チェックしもらしてたので、日付が前後してしまいました)
 ワカバグモの写真、衝撃的ですね! ぶらさげられてるのは、私もホソアシナガバチだと思います。
 3枚目は、クサグモの仲間の幼体ではないでしょうか。(クサグモは、棚網を張ります)

 茜ままさんも、もうすっかり、立派な、昆虫ウォッチャーですね。


2847. 5. 5.2004 from 窓の外 さん

 はじめまして、窓の外(55歳女)と申します。
 メルマガ「むし探検メール」を毎回とても楽しみに拝見いたしております。

 ところで早速ですが教えていただきたいことがあります。
 添付の写真は、先日5月4日に滋賀県近江八幡の長命寺のそばの山道で見かけたカタツムリです。
 最初は気がつかなかったのですが、フラッシュをたいて撮影をしたら何かが動いているのを見つけました。カタツムリの貝の上に乗っていたのが、フラッシュに驚いて逃げていったようです、これはカタツムリの体液を吸おうとしていたのでしょうか?

 「むし探検メール」No.5の「クロコウガイビル」に似ていますが、色違いでしょうか?
 「クロコウガイビル」は吸血しないとかかれていましたが、これはどうでしょうか?
 また、このカタツムリは身体を長く伸ばしています。これはこの虫から逃れようとしていたのでしょうか?

 これを見た時すぐに、「むし探検メール」に聞いてみよう!と思いました。
 なにとぞよろしくお願いいたします。

園長:むし探検メールご愛読ありがとうございます。

 これは、たしかに「クロイロコウガイビル」のようですね。(むし探検メールや、今までこの広場では「クロコウガイビル」と表記していましたが、どうやら「クロイロコウガイビル」というのが正式名みたいです)
 カタツムリはコウガイビルの主食のひとつなので、このカタツムリは確かにコウガイビルから逃れようとしているように思えます。しかし、実際、こんな大きなカタツムリを、このサイズのコウガイビルが襲うのは無理がある気がしますが‥。(コウガイビルは、ふつうのヒルのように吸血するわけではなくて、腹部中央に咽頭口というものがあって、そこから消化液を出しながら捕食します)

 それにしても、コウガイビルもカタツムリもポーズが決まっていて、なかなかいい写真ですね!


2846. 5. 5.2004 from jmpy さん

 初めまして。
 5月1日に近場のハーブ園内遊歩道脇で添付ファイル画像の毛虫(?)を見つけました。
 体長は8cm程度、前後に角ような黒茶色の毛束がありました。
 この虫の名前、今後どのようになるのか教えていただけますでしょうか?
 よろしくお願いいたします。


園長:この、きれいな巨大毛虫は、「タケカレハ」というガの幼虫です。毛に毒があるので注意が必要です。
 この大きさだとほぼ育ちきっていますので、このあと黄色いまゆを作り、やがて茶色いガになります。


2845. 5. 4.2004 from ハッブル さん

 園長さん、こんばんは。ハッブルです。
 先日は、「ケバエ」を教えていただいてありがとうございました。少年君もよろこぶと思います。
 「スギドクガ」の素敵な写真に「毒はありません」と解説してらっしゃいましたが、ドクガ科でも毒のないガがいるんですか?庭に「マイマイガ」かな?と思うケムシがいて飼ってみたいのですが、養護学校なので毒のあるケムシは避けた方がいいかなと迷っています。でももしかしたら、これ、マイマイガの幼虫じゃないかも…?庭のウメやモミジにいます。

園長:これは「マイマイガ」ですね。
 ドクガ科の仲間でも毒を持たないといわれているものはいますが、全くの無害かどうかというのは、難しいところだと思います。
 子どもさんの体質によっては、無毒とされる種類であっても毛に触れることによってアレルギー反応が出ることもあるかもしれませんので、注意は必要だと思います。


2844. 5. 4.2004 from hitomi さん

 この間はテントウムシの事を教えて頂き、ありがとうございました。卵から大事に育てていたので、放すときはとても寂しかったのですがお別れしました。今日は前から気になっていた事を教えて頂きたくメールしました。うちの周りはハエがとても多く家の中によく入ってきます。なるべく外に出す様にしていますが、どうしても出て行ってくれない時は叩き殺しています。その際にハエから赤いダニの様な物が出てくる事があります。どうも寄生されているようですが、このダニの様な物がなかなか退治できません。これは何ですか?人体に害があるのでしょうか?前のメールを調べてみましたが、あまりにたくさんあるので途中で挫折しました。もし前のメールに同じものがあったらごめんなさい。

園長:その赤いダニのような生き物は、ハエの体内から出現したのでしょうか?もし、そうなら、あまり心当たりがありせん。
 もし、体表にいたものなら、ハエダニ類かもしれません。ハエダニの仲間は、「便乗性ダニ類」とも呼ばれ、ハエの腹部にひっついて、エサのある場所に運んでもらいます。(魚でいうとコバンザメみたいなもんですね)
 特に人体に直接の害を与えるものではないし、ハエの卵や線虫を食べるらしいので、むしろ人間の味方かもしれません


2843. 5. 4.2004 from ひで吉 さん

 羽を広げてへたばっているチョウは、たぶんカバマダラです。
 ホテルのベランダで見つけたのですが、この暑さにまいってしまったのか、ほんのわずかに触角を動かしただけで、指で触れても飛び立とうとはしませんでした。

 夏の奄美大島行き、実現することを心から祈っております。
 ツマベニチョウ、イシガキチョウ等々、南方の昆虫たちが、園長さんのお越しを首を長くして待ってますよ、きっと!

園長:確かにちょっと疲れている様子ですね。翅はとてもキレイだけど‥。

 夏旅行のときは、海辺でスノーケル三昧したいので、南方の海生物たちとの出会いも楽しみです。


2842. 5. 4.2004 from まり さん

 はじめまして。
 去年から、あたたかくなると写真のような1〜2ミリの小さな虫(見難くて申し訳ありません)が出てきます。
 今年は、浴槽の中やトイレの床(家はユニットバスです)に毎日数匹います。
 その他にも部屋でもたまにみかけます。
 キッチンではまだ見ていません。

 どのような虫で、どうして発生するのか、またどうすればいなくなるのかを教えていただければと思います。
 よろしくお願いいたします。

園長:写りが小さくてちょっとわかりにくいのですが、この虫は、体が硬い感じでしょうか? もしそうでしたら、「ジンサンシバンムシ」「タバコシバンムシ」などシバンムシという甲虫の仲間かもしれません。
 幼虫はおもに各種乾物類や菓子、ペットフード、肥料、漢方薬などを食べて育ちますので、どちらかというと、普通は居間やキッチンでよく見つかる虫です。ユニットバスのあたりに、ペットフードや肥料など、幼虫のエサになりそうなものはありませんでしょうか。(もしくは、夜に、お風呂の灯りをめざして、家の外から侵入している可能性もあるかもしれません)
 駆除方法としては、エサになりそうなものは密封保存すること、お菓子の食べこぼしなどに注意することです。


2841. 5. 4.2004 from ナイト さん

 家の壁や,コンクリートに長さ5mm程,幅1〜2mm程の何かの幼虫?のようなものがたくさんついて困っています。最初に気づいたのは,昨年の夏でした。今年もそろそろかな,と思って家のまわりを見ると,かなりの量が家の壁沿いについていました。ガムテープで駆除したのですが,1日たつと,またたくさんついています。時々動いているものがいますが,ほとんどは止まっていることが多いです。地面からどんどん上に上がっているようです。洗濯物も干せなくなりそうです。何者なのか,どのように駆除すれば良いかお教え下さい。助けて下さい。

園長:よくわからないのですが、もしかしたら「マイマイガ」の幼虫かもしれません。
 マイマイガの幼虫は、今の季節に、樹木や壁などに産みつけられた卵塊から大量に孵化します。幼虫たちは、糸を出してぶらさがり、風に吹かれて離散します。
 駆除は、発生源になっている樹木をつきとめて薬剤散布などしない限りなかなか難しいと思います。卵塊はけっこう目立つので、冬の間に探し出し、見つけたものを未然に除去すれば数は減るとは思います。(幼虫には毒毛があり、卵塊にも毒毛がついているかもしれないので要注意です)

 卵塊はこんなのです。


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