むし探検広場
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2860. 5. 7.2004 from youone さん

 今日、梅の木にビッシリと群る奇妙な虫を見付けました。手にとって良く見て見ると、黒っぽい体表にトゲのようなモノがたくさん生えていて、足は前部に6本。見た感じはテントウムシの幼虫っぽいと思いました。調べてみるとどうもヒメアカホシテントウの幼虫くさいのですが、体長が1cm近くあり(でかすぎ)、なにか違う生物のような気もします。

園長:うわっ‥ かなり凄い光景ですね。
 このものたちは、「アカボシテントウ」「ヒメアカボシテントウ」のどちらかの幼虫には違いないですが、1cm近くあったということは、「アカボシテントウ」の方ではないかと思います。
 こんなにたくさんいて、みんなこれだけまるまる太っているということは、大量のカイガラムシを退治してくれたということですね。
 下の方には、まだ生まれていない卵も見えますね。


2859. 5. 7.2004 from ひで吉 さん

 羽を広げたチョウはカンボジアで撮影したものですが、マレーシアでもタイでも見かけました。
 どうもアトリテスタテハモドキというチョウのようです。
 「アトリテス」というのは学名で、ほかにウスムラサキタテハモドキとかハイイロタテハモドキとかとも呼ばれているみたいです。
 たしかに他のチョウにはあまり見られない色が特徴的なチョウです。

 羽を閉じたほうのチョウもカンボジアで見つけました。
 タテハモドキの乾季型だと思われます。タテハモドキは日本でも夏型と冬型で紋様などが異なることが知られていますが、熱帯では雨季型と乾季型が存在するようです。


園長:おお‥。アトリテスタテハモドキですか‥。
 たしかに、あまり見ない色彩ですね。
 「エキゾチックでエレガント」とでも形容したくなるデザインです。


2858. 5. 7.2004 from わに さん

 こんにちは。
 先日の「2834原始人さん」の質問にもありましたが、うちも、なりたてほやほやのカエルが1匹おります。大きさが1cmぐらいのおチビです。
 カエルは生きた昆虫を食べるとのことで、夜、窓に集まってくる小さな虫を一生懸命捕まえるのですが、かなり効率悪いです(^_^;)。おまけに、カエルくんが半人前なのか、うまく食べられません(x_x)。(まだ、餌採り修行中なのでしょうか・・・)そこで、たくさんの虫を一気に捕らえる良い方法なんかありませんでしょうか?
 また、簡単に手に入る虫は、アリマキ(アブラムシ・・・緑色のもの)なのですが、これは、カエルの餌になるのでしょうか・・・。一度だけ、ぱくりとやったのですが、べっ、と出しました。(まずかったのか、うまく入らなかったのか分かりません・・・)
 また、カエルは、どれくらい食べなくても大丈夫なのでしょうか?
 あまりにも小さい上にかわいらしいので、子供が、逃がしたくないようで・・・。でも、死なせるのは可哀想なので、餌が食べられないようなら、逃がしてやりたいと思います。
 どうぞ宜しくお願いします・・・

 追伸・・・先日のカワゲラの件では、有り難うございました。家の近くの川が、結構きれいだったと言うことが分かって、何だか嬉しかったです・・。

園長:小さなカエルのエサとして一番いいのは、ショウジョウバエやユスリカの仲間ではないかと思います。
 ショウジョウバエは、腐ったバナナを入れた培養ケースを用意しておけば、自然に発生すると思いますが、時間がたりませんね。(ペットショップに行くと培養セットが売っていることがあります)
 わにさんのところは川の近くなので、夕方頃、川のそばにいけば、ユスリカの蚊柱ができていませんでしょうか?大き目の鑑賞魚用の網やビニール袋などを蚊柱のあたりで振り回せば、けっこう採集できると思うのですが‥。あと、夜、川のそばの常夜灯を探せば、効率よく虫を捕まえられると思います。(いずれも、ヘンな人と間違われないようにしなければいけませんね。‥しかし、一般人から見ると、この行動自体、既に立派にヘンか‥)
 アリマキもエサになることもあるようですが、野外で、カエルがアリマキを食べたりねらったりしているところは見たことがないので、あまり良いエサではないかもしれません。
 小さなカエルは体力がないので、エサが手に入りにくかったり、うまく餌付けできない場合は、一日でも早く逃がしてあげた方がいいです。


2857. 5. 6.2004 from けろ さん

 度々お世話になります。
 去年の春から飼っているザリガニ(赤くて13pくらい)のハサミが片方付け根の辺りから折れてしまったようです。
 今まではザリガニの入っている水槽を覗くと両方のハサミを持ち上げて威嚇するようなポーズを頻繁にとっていたのですが、最近はおとなしくなり、動かせないのでは?と心配しています。
 トカゲのしっぽのように(?)又生えてくると聞いたのですが気になるので教えてください。
 よろしくお願いします。

園長:飼育下のザリガニは、手荒に扱ったときや、病気になったとき、環境が悪化したときなどに、「自切」といって、自分で自分のハサミを切り離すことがあります。
 脱皮したら、また、だんだんと再生してきますが、ハサミが取れること自体、あまりいい兆候ではないので、水質など、飼育環境に、より以上に気を配ってあげてください。


2856. 5. 6.2004 from 茜まま さん

 茜ままです。暑くなったり、肌寒くなったりの毎日ですね。
 第3弾です。忙しそうに巣作りをするアシナガバチ。模様がよく見えないので、名前がわかりません。
 次は、グンバイムシですが、この種は初めてです。昆虫エクスプローラーでツツジグンバイを見ましたが、すこ〜し柄が違うような気がしますが、いかがでしょう。
 そして、見事な色合いのベニスズメガです。きれいですけど、どうしてこの色合いなのでしょう!
 あまり珍しくもない昆虫ばかりですが、またメールさせてください。





園長:ベニスズメ、ほんとうに見事な色彩ですね!
 花の赤と呼応して、より魅力的に見えます。しかし、まったく、いったいどういうわけで、こんなふうに丁寧に紅が入ってるんでしょうか‥。
 グンバイムシは、「シキミグンバイ」あたりかな。


2855. 5. 6.2004 from hurikake さん

 こんにちは。先日落ちたあげはのさなぎのつけ方を教えていただきまして、さっそくやっておいたところ、無事蝶になりました。気をつけてはいたのですが、羽化するところは見逃しました。でも、空のさなぎが残っており、羽化したものと思います。ありがとうございました。羽化するところを一度みてみたいと思いますが、家を空ける時間が長いので難しいでしょうか。

園長:アゲハ、無事に羽化してよかったですね。
 羽化の瞬間に居合わせるのはなかなか難しいのですが、蛹が黒くなって翅が透けて見えるようになった日の、翌日の明け方、早起きして、日の出前から何時間か粘ったら、見られる可能性が高いです。


2854. 5. 6.2004 from jmpy さん

 先日は「タケカレハ」について教えていただきありがとうございました。
 今回は昨年撮影した虫について知りたく、投稿させていただきます。
 その虫は8月頃、比叡山麓の歩道横で見つけました。
 2〜3cmほどの大きさだったと思います。
 周りは草木が多く、苔が生え、きれいな水の流れる溝がありました。
 虫の名前、ずっとこの姿なのか、或いは今後変化するのかなど、教えていただけますでしょうか。
 よろしくお願いいたします。

園長:この虫は、ハエ目ムシヒキアブ科に属する「アオメアブ」という種類です。複眼が青緑色なのでこの名が付いています。ほかの昆虫を捕らえて体液を吸ってしまうドラキュラ昆虫です。
 これが成虫ですので、もう変態はしません。


2853. 5. 6.2004 from ふらふら さん

 友人から、「ぼうふらの頭は180度回る。」という話を聞いたのですが、本当でしょうか? くるくるからだ全体が回っているイメージなのですが、実は頭だけが回っているのですか? 教えて下さい。

園長:??えっと‥ ボウフラの頭や体がくるくる回るというのは、あまり、聞いたことがなかったのですが、でも、180度というのは、十分ありえるんではないでしょうか‥。180度回ったとしても、それだと半周なので、くるくる回るまではいかないですよね??


2852. 5. 5.2004 from みず さん

 はじめまして。
 家の台所にたくさんの小さな虫がついて困っています。

 台所のランプや棚から見えない細い糸がのびていて、先には体長5mmほどのすごく小さな虫がぶらさがっています。それがひとつだけじゃなくたくさん・・
 毛虫のようですが、目立った毛はありません。色は黒で、線のように細いからだをしています。頭としっぽの部分が少し丸くなっています。
 壁を尺取のように活発に動き回り、母も「これは尺取虫だ」と言い切るほどのみごとな尺の取りようなのですが、指でつまむとつぶれそうなくらいほんとに小さい虫です。
 確認しただけで4,5匹いました。もっといるのかもしれません・・
 いったいなんの虫でしょうか? ガの幼虫でしょうか・・

園長:よくわからないのですが、もしかしたら「マイマイガ」の若令幼虫かもしれません。
 マイマイガの幼虫は、今の季節に、樹木や壁などに産みつけられた卵塊から大量に孵化します。幼虫たちは、糸を出してぶらさがり、風に吹かれて離散します。
 そんなにいっぱいいるということは、家の周辺のどこかで孵化したのかも。
 マイマイガは毒毛を持ちますので、小さな幼虫であっても、念のため素手では触らないほうがいいと思います。


2851. 5. 5.2004 from とっちゃん さん

 こんばんは。とっちゃんです。

 青森にも本格的な春が来ました。山道を歩いていると,いろいろな虫が目に付くようになりました。

 下の写真は何かの卵だと思うのですが,よくよく見るとその中に小さな虫が数匹見えます。




 そこで教えて欲しいのですが,この小さな虫は,卵を食べるためにきたのでしょうか。
 それとも卵に自分達の卵を産みにきたのでしょうか。
 はたまたクモの巣に引っかかるように,たまたま卵にくっ付いてしまっただけなのでしょうか。(この中に正解があって欲しいナ。あとは思い浮かばないョ…。)

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 もうひとつ教えてください。



 これも里山散策の際に見かけたものです。
 ハムシの仲間かと思うのですが,オスとメスの色がずいぶん違います。
 図鑑では,蝶や蛾などはオスとメスで模様が違うらしく,♂♀それぞれ示していることが多いですが,ハムシやゾウムシなどは性別が特に示されていません。
 図鑑の値段にもよるのでしょうが,オスメスの別が示されていない虫は,オスメスがだいたい同じ大きさ・模様・形と考えていいのでしょうか。

園長:卵のほうは、あまり自信がないのですが、卵ではなくてアワフキムシの幼虫が出す泡のような気がするのですが‥。もしそうなら、この泡の中に、こんなのが潜んでいるはずです。


 お尻からアワを出すアワフキムシの幼虫

 その場合、泡の中でおぼれているのは、たまたま巻き込まれてしまった小昆虫ではないかと思います。

 ハムシのほうは、「ワモンナガハムシ」のようですね。この種類の体色は、写真のメスのように黄褐色のものが多いのですが、色彩変異があって、写真のオスのように黒化するものや、縦条を持つものもいます。
 つまり、写真の2個体の違いは、性差ではなくて、オスメスに関係なくあらわれる色彩変異によるものです。
 甲虫は種類がとても多いので、オスメスに形態の差があったり、今回のような色彩変異があったりしても、図鑑には、1パターンしか掲載されていないことがよくあります。(図版には載っていなくても、解説文にはその辺のことがいろいろと書かれていることもあります)


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