むし探検広場
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2930. 5.21.2004 from あかみね さん

 今日の夕方おそくに外出しましたら、ものすごい数のシロアリが灯火のしたにわんわんいました。「これは写真をとって投稿せねば」と思ったのですが、あいにくカメラを持っていませんでした。夜に見るときは羽がついているのですが、地面に降りたり撮影しようとしてつかまえたりすると羽がとれてしまうようです。翌朝になるともう死骸以外は見あたりません。たったの一晩でちゃんと配偶者と新居が見つかっているのでしょうか?

 あと、コウモリも見ました。うちのまわりで見るコウモリは羽を広げると90センチぐらいはあるでっかいやつです。木が多い公園などにいくとたくさんいます。木の実を食べているようです。撮影できたらな〜と思うのですが、難しそうです。

園長:シロアリのわんわん状態、見たかったです。
 シロアリは、結婚飛行しているときに、ちゃんと空中で交尾を済ませます。
 交尾が終わったら、オスはもう用なしなので、死んでしまいます。女王たちは、新居を見つけたり、まだ住処を探し回っていたりするのだと思います。
 コウモリは、「クビワオオコウモリ」でしょうか。でも、90センチって、でかすぎのような‥。


2929. 5.21.2004 from ひで吉 さん

 ツマグロヒョウモンの蛹(No.2921)、なかなかカッコイイですね。
 ゴールドのポイント付きというところが憎いです。

 さて、この蛹、たぶんマダラチョウの仲間の蛹だと思うのですが、どうでしょう?
 パプア・ニューギニアの高地で見つけました。
 フラッシュが写り込んでしまって変な模様があるように見えますが、実物は、ゴールド一色に輝く、とても綺麗な蛹でした。

園長:ウツクシイ!! 確かにマダラチョウの仲間に特有のプラチナ蛹ですね。
 しかし、それにしても目立ちすぎですね。


2928. 5.21.2004 from 茜まま さん

 こんにちは、茜ままです。
 台風が過ぎ、庭を掃こうと外へ出てビックリ!何て大きな『ガガンボ』でしょう。昆虫エクスプローラーでマダラガガンボは腹部が大きいとありましたね。では、キリウジガガンボなのでしょうか...。ドアを何度開け閉めしても、じっとしています。まぁ害はないのでいいか...と思っています。ところで、ガガンボはどれくらい生きていられるのでしょうか!?



 我が家の植木にいたクモですが、ハナグモでよいのでしょうか。昨年はアヅチグモに楽しませてもらいました。花にもクモがたくさん来るのですね。
 近所の空き地はとても楽しい所です。そこで見つけた小さいクモと謎のホワホワです。どちらも全く解りません。
 よろしくお願いいたします。





園長:きれいなガガンボですね。でも、申し訳ないのですが種類はよくわかりません。ガガンボは、種類数がとても多いのに、図鑑にはほんの少ししか載っていないので、なかなか種類がわからず、私も苦労しています。
 ガガンボの仲間は一般に寿命が短いので、たぶん長くて1週間ぐらいの命かもしれません。
 2枚目は、ハナグモで正解ですね。腹部の模様は、個体によってけっこうバリエーションがあります。
 3枚目は、よくわからないのですが、オニグモの仲間の幼体でしょうか‥。
 4枚目、ほんとうにホワホワですね。これもよくわからないのですが、クモの仲間の卵嚢ではないかという気がします。
 今回は、ほとんどお役に立てなくて恐縮です。


2927. 5.21.2004 from けろ さん

 以前も飼っているザリガニの事でお世話になったのですが、又教えていただきたいのです。

 片方のハサミを自分で切ってしまったザリガニをアドバイス通り気を付けて飼っていました。
 そして今日尻尾にたくさんの卵を持っている事に気付きました。
 去年の春から1匹だけ飼っていたのですが卵を産むんですね、驚きました。

 以前こちらの掲示板でザリガニは凄い数が生まれるから覚悟がいると読んでいたので覚悟を決めています。

 それで質問なんですが、小学生の娘のクラスで教室内に作った蝶のサナギがかえった事を機に色々な虫をふ化させようとなったようで、幼虫やサナギが居たら持ってきて欲しいと連絡がありました。
 ザリガニの卵は珍しいと思うので良い学習材料になりそうなのですが、尻尾にある卵を親から離してしまうとふ化はできないのでしょうか?
 また、親から離した卵をかえす為の環境や注意点があれば教えてください。

 よろしくお願いします。

園長:でも‥単独飼育ということは、その卵は受精していないことになるので、赤ちゃんは生まれないのではないかと思うのですが。
 交尾しなくても、赤ちゃんが孵化することがあるのかどうか‥。残念ながら可能性は低いかもしれません。
 無精卵であった場合、親は、1週間ぐらいのうちに卵を離してしまうことが多いようです。

 もし、孵化できる卵であったとしても、親から離すのはよくないと思います。親は、卵に新鮮な水を送ったりして盛んに世話しますので、離れてしまうとうまく育たないと思います。


2926. 5.21.2004 from どらえもん さん

 園長先生、こんにちは。以前サイパンの緑色の蜂の子(実際には違ったようですが)について教えていただいたどらえもんです。私もどちらかというと虫は苦手なので「もっと詳しく観察・・・」は無理でしたが、今は害のない場所の巣は壊さずにそのまま放置することにしています。サイパンはもうすぐ雨季が始まります。だからでしょうか。先日、家の中で2種類の虫が大量発生し、大変な思いをしました。一つは羽アリです。まさかシロアリの親とは知らず、その時はのん気にいたのですが、掲示板を見て急に怖くなりました。先日の夕方、突然、台所の床に大量に発生していて、翌日には窓のブラインドに。そのうちどこかへ行ってしまったようなのですが、普段から家の中にはアリがたくさんいるので、羽アリの羽が取れて普通のアリと混ざってしまっただけかもしれません。家はコンクリート造りなのですが、放っておくとやっぱりまずいですよね?そして羽アリが大量に発生した二日後、今度はハエでした。最初は2〜3匹だったのが、その日の午後には数十匹になっていました。主人と2人でその日30匹は軽く退治したと思います。これは気候的なものなのか、それともどこかに何かの死骸でもあるのか、と恐ろしいことまで考えてしまいましたが、ハエは一箇所に集まるわけでもなく、湿り気のある物や食品にたかるので、そうではないと自分に言い聞かせています。大量発生から3日経ちましたが、今日はハエを1〜2匹しか見ていません。このハエの大量発生の原因について何かわかりましたらぜひ教えてください。それともう一つ、羽アリが発生した日の翌日、家の台所にこれまた初めてネズミが出たのですが、このネズミ、7cmくらいの黒っぽい色をしており、目が異常に悪いようでした。そして鼻が長くとがっていました。動作も鈍く、簡単に捕まえられたので外に逃がしてしまったのですが、そのときは「チッチッ」と鳴いていました。そして今朝、同じものを外の草むらで見つけ、よく観察してみるとそれはもぐらのようでもありました。もぐらは「チッチッ」と鳴きますか?虫ではないのですが、もし情報があれば教えてください。お願いします。

園長:サイパンのどらえもんさん家、なかなかにぎやかなことになっていますね。
 羽アリは、アリの羽アリか、シロアリの羽アリかで大違いですね。過去ログで見分け方を紹介していますのでご確認ください。 → No.1326 もし、シロアリなら、やっぱり駆除した方がいいでしょうね。
 ハエの大量発生の原因、はっきりとはわかりませんが、何かの死骸があったのなら悪臭がするはずなので、そうではなくて、近所で大量発生したものの一部が入り込んだか、それとも生ゴミか何かから発生したのではないでしょうか。
 ネズミのようなものは、日本国内の種類でいうと食虫目(モグラ目)の「ヒミズ」や「トガリネズミ」の仲間に似ている感じですね。これらの仲間が、「チッチッ」と鳴くのかどうかはよく知りません。


2925. 5.20.2004 from ひで吉 さん

 園長さん、こんばんは。

 園長さんからのご質問を受け、「クマケムシ」の俗称をいろいろな人に尋ねてみましたが、結局分かりませんでした。
 現在私が滞在しているカンボジアでは、毛虫であれば何の幼虫でも「チクチクする幼虫」というような意味の総称で呼ぶということで、毛虫に限らず、ほとんどの昆虫には種名が付いていないようです。

 人々の生活に密着した昆虫の中には、俗称が付いている昆虫もいるのかもしれませんが、だいたいチョウは全部チョウ、トンボは全部トンボ、へたをするとどんな種類の虫でも「虫」で片づけてしまう国もあるくらいですから、自分たちにとってどうでもいい昆虫に、種名や俗称を付けるだけの生活的余裕がないというのが実情であるような気がします。
 一方、カンボジアには総称が俗称のような昆虫もあって、たとえばトンボは「ヘリコプター」という意味の単語と同じです。

 この写真の毛虫は No.2837の香代子さんからの投稿にあったドクガの幼虫に雰囲気がよく似ています。香代子さんが写された幼虫ほど華麗ではありませんが、1cm にも満たない体長からして、孵化したばかりの幼虫のようでした。同じドクガ科のマイマイガの幼虫には「ブランコ毛虫」という俗称がありますが、この写真のような形をしたドクガの幼虫にも何か俗称(or方言)があるのでしょうか?
 私なら「カダンケムシ(花壇毛虫)」と名付けたい。背中の毛束がなんか花壇のように見えませんか? 園長さんや皆さんだったら、どんな俗称を付けますか?

園長:クマケムシのこと、調べていただいてありがとうございました。
 そちらの国では、虫は、総称で呼ばれることが多いとのことですが、おそらく、物事の感じ方というか、視点が違うんでしょうね。虫の名前とは逆のケースで、私たちがおおざっぱに捉えていることで、そちらの方々が物凄く詳しく分別されている事柄もあるのではないかという気がします。
 写真のケムシは確かにドクガ系ですね。頭部の前に毛束が突き出していることから、この仲間の「ヒメシロモンドクガ」の幼虫は、「コツノケムシ」と呼ばれることがあります。
 でも、「カダンケムシ」というのもいいですね。
 私は、以前、「おしゃれ毛虫」と名づけたことがあります。


2924. 5.20.2004 from D.K さん

 一番飼いやすい虫を教えて下さい

園長:‥むむむ、唐突過ぎる‥‥。そもそも、何のために、虫を飼おうとしてるんでしょうか。それによって、オススメする虫も違ってきますが‥。
 キリギリス、コオロギ、アリジゴク、モンシロチョウの幼虫、などは、かなり飼いやすい部類に入ると思います。


2923. 5.20.2004 from えこ さん

 4歳の息子から虫に関する質問をいろいろされて困っています。図鑑で調べてもわからなかったので、どうぞ教えてください。
 ・ダンゴムシは、はっぱ以外にも、小さい虫なども食べたりしますか?
 ・クモには嗅覚はありますか?
 ・アリジゴクはアリ以外の虫も食べますか?
 ・カメムシはどこから臭いのを出すのですか?どんなときに臭いのを出すのですか?
 ムシの種類がバラバラですみません。よろしくお願いします。

園長:息子さんの質問、なかなか高度ですねぇ。
 えこさんの困ってられるのが目に浮かぶようです。

 ・ダンゴムシは、虫の死骸など動物質のものもよく食べます。生きた小さい虫を進んでつかまえて食べることはないと思いますが、虫がボヤボヤしていたり、弱ったりしていたら、死んだ虫と同じように食べてしまうこともあるかもしれません。
 ・クモの嗅覚!??どうでしょうか‥。たぶん触角に嗅覚も備わっていると思いますが、100%の自信はありません。 (^-^;
 ・アリジゴクは、アリ以外の虫も食べます。ダンゴムシもけっこう好物です。
 ・カメムシは、お腹のまん中、中脚と後脚の付け根の間あたりに一対の臭腺があって、ここから臭いを出します。危険を察知したときや、仲間を呼び寄せる時などに臭いを出します。


2922. 5.20.2004 from けろ さん

 毎回、大変お世話になっています。

 黒い幼虫ですが、正体が分かったので報告です。
 成長してきて特徴が出てきたので調べたら、『ヨトウガ』の幼虫ではないかと思います。
 最近庭に植えてあるネギが食べ尽くされ、ネギの中に大量のフンが詰まっていて、なんだろうかと不思議でした。
 これらもヨトウガの幼虫だと思うのですが…。

園長:そうですか、ヨトウガの幼虫でしたか。図鑑で調べると、「ヨトウガ」の幼虫は、若令の時は緑色、中令は黒褐色、となっていましたので、同じ仲間の別種かもしれませんね。
 ネギを食べつくして、大量のフンを残していった犯人は、ヨトウガの仲間の幼虫に間違いありません。


2921. 5.19.2004 from ハッブル さん

 園長さん、こんばんは。ハッブルです。
 先日教えていただいたように、トビモンオオエダシャクを枝からはがそうと予定していた週末は、雨でした…(泣)昨日、まだ薄明るいうちに家に着いたので、急いで見てみましたが、暗くなっていく中、もう2本角のある枝は見つけられませんでした。庭のどこかで蛹になっていてくれたらいいのですけれど(そしてまた庭のどこかで卵産んでね♪)。
 職場では、虫好き少年君とプランターのパンジーにツマグロヒョウモンの幼虫を見つけて、教室に運んで育てることにしました。大きいのでも、まだ3センチくらいの若齢幼虫です。この幼虫も黒いわトゲトゲだわで嫌われ者ですね。あんなにきれいな蝶になるのに…。ツマグロヒョウモンは南方系の蝶と何かで読んだような気がするのですが、なんだか今日はとても冷えるので、無事育つのだろうか心配しています。

園長:ツマグロヒョウモンの幼虫、3センチになっているのなら、若令というより、もう中令ですね。温暖な気候に適応した種類ではありますが、今の季節ですから、夜の寒さにも十分耐えて育つはずです。
 蛹は、ゴールドのポイント付きでキレイだし、けっこう目立つところで蛹化してくれるので羽化シーンを観察できる可能性もあります。
 ぜひ、大切に見守ってあげてください。


 ツマグロヒョウモンの蛹(撮影:川邊嵩太)


 羽化したばかりのツマグロヒョウモン(撮影:川邊嵩太)


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