むし探検広場
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3560.11.11.2004 from 玉田 興史 さん

(No.3552の続報です)
館長さん こんばんは 玉田 興史です。
お忙しい中、早速丁重なご回答を戴きありがとうございます。
今日見たら、孵化した幼虫が沢山這い回っていました。

園長:イセリアカイガラムシの幼虫、初めてみました。
ちょっとキモチワルイけど、けっこうカワイイですね。
幼虫たちがアブラムシ(アリマキ)にとても似ているので、カイガラムシがカメムシ目の昆虫だということがあらためて納得できます。

※この投稿は「むし探検広場 ブログ版」にも掲載しました。


3559.11.11.2004 from 安楽 さん

安楽と申します。
最近の草むらはツチイナゴの天下ですが、一つどうしても分からないことがあります。
この種は日本で唯一越冬すると聞いています。
そのせいかどうか、写真のような情景があちこちで見受けます。
ススキや草の穂にしっかりしがみつき、息絶えています。
習性なのか偶々なのか、昨年からの疑問です。
是非教えて下さい。

園長:このように死んでいるのは、おそらく昆虫病原性糸状菌(カビの仲間の微生物)の一種に犯されたためです。
糸状菌は、胞子を拡散させやすくするために、宿主であるバッタを操って高いところに移動させ、そこで息絶えさせるらしいです。
フキバッタの仲間やショウリョウバッタもよく感染してこのように茎のてっぺんで死んでいますので、ツチイナゴが越冬することが原因というわけではありません。

※この投稿は「むし探検広場 ブログ版」にも掲載しました。


3558.11.11.2004 from 玉田 興史 さん

毎々お騒がせして申し訳ありません。
専門家にとっては驚くことではないのかもしれませんが、今日びっくりさせられたことがありましたので。
自宅の菜園で見つけたエビガラスズメの幼虫を飼育箱で育てていたのですが、入れた
覚えがないのに5匹のハエが箱の中に居たので、確認したところ、エビガラスズメの幼虫は殻だけになっていました。飼育用土、腐葉土に居たのか、エビガラスズメの幼虫に寄生していたのか分かりませんが、恐らく、ハエの幼虫に食べられてしまったものと思われます。こんなことって良くあるのでしょうか。



園長:あっ、これは、ヤドリバエの一種ですね。エビガラスズメの幼虫に寄生していたものに違いありません。
しかし、5匹も出てきましたか‥。アゲハの幼虫もヤドリバエに寄生されることが多いのですがハエはたいてい2匹以内です。スズメガの場合は幼虫が巨大なだけに、寄生バエもたくさん育つことができるんですね。

※この投稿は「むし探検広場 ブログ版」にも掲載しました。


3557.11.10.2004 from mariko さん

はじめまして。
早速ですが、菊の葉についていた幼虫がなんなのか気になりまして、捜し歩いていてこのサイトにたどり着きました。
見た目は、ちょっと毛の長いアオムシです。
菊の葉をバリバリ食べます。
大きさは5センチくらい。
足の数は、頭のほうに6本。尾のほうに6本。(たぶん)
わきから上にかけて白い横縞があり、結構はっきりしています。
モンシロチョウの幼虫なら、そろそろ蛹になる頃だと思うけど、たぶん蛾なのだろうと思います。
ちょっと楽しみなのですが、、、いったい何の幼虫なのか?
お分かりになりましたら、教えてください。
昔から、虫は好きなのですが、マイナーなものしか名前がわかりません。
よろしくお願いします。

mariko (新潟県 二児の母)

園長:これは、たぶん、ヤガの仲間の「キクキンウワバ」の幼虫だと思います。
5センチということは、十分に育ちきっていますので、もうすぐ蛹になるはずです。蛹で越冬し、来春に羽化します。
成虫はこんなのです。 → キクキンウワバ


3556.11. 9.2004 from 砦の主 さん

ティティさん、園長先生、こんにちは。砦の主です。
ティティさんのトックリバチの巣は、どこかの惑星の火山の衛星写真みたいですね。
古墳群で有名な西都原(さいとばる)の小径で、古代の土器を思わせる芸術作品に出会いました。ジス イズ とっくり!いかがでしょうか。

園長:これはまた見事なとっくりですね!

私も以前、制作中の証拠写真を撮ったことがありますのでご紹介します。

巣を作るミカドトックリバチ。作ったばかりのところは濡れています。


産卵しているところ。


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3555.11.10.2004 from 祥 さん

前回は丁寧に教えていただきありがとうございました。
ほんとうに助かりました。
ツマグロヒョウモンの幼虫を部屋に置き、やわらかそうなパンジーの葉をいれると黙々と食べて、糞をして、けっこう大きくなったなと思っているとある日、何も食べず敷いているティシュの上にじっとし始め、もう4日ぐらいたちますがぜんぜん動きません。死んでしまったのでしょうか
一応、外よりは暖かい状態だと思うのですが。
休眠とはどのような環境で行われるのですか。
すみませんがまた、よろしくお願いします。

園長:野外の幼虫は、食草の茎や、その近くの地面で、じっとしたまま休眠します。
今の状態が何を意味するのかははっきりとはわかりませんが、休眠状態になっている可能性もありそうなので、暖かい部屋に置き続けるよりも、玄関など、野外の気温に近く、しかし、野外ほど寒くなり過ぎない場所に移してあげるのがいいかもしれません。
乾燥しすぎるとよくないので、ケースのすみに水を含ませたティッシュを入れてあげてください。


3554.11. 9.2004 from ウラット さん

インドネシアでつかまえた蝶・蛾です
ちなみに真ん中の蝶は4本足でした(突然変異でしょうか?)
鑑定をお願いいたします





園長:(海外の昆虫のことはあまり知らないので種類の同定などはほとんどできません。お許しください)
1枚目のチョウは、南西諸島などでも見られるタテハチョウ科の「リュウキュウムラサキ」(赤班型)だと思います。
2枚目のチョウは、種類はよくわからないのですが、やっぱりタテハチョウ科の一種でしょうか。タテハチョウの仲間は、前脚がとても小さくて胸部に折りたたむようにしているので、一見すると4本脚に見えるのです。
3枚目のガもよくわからないのですが、日本の種類でいえばオビガか、カギバガの仲間に似ている感じです。

※この投稿は「むし探検広場 ブログ版」にも掲載しました。


3553.11. 8.2004 from ミドリカナブン さん

こんばんは、ミドリカナブンです。
すっかり寒くなり、虫の姿を見かけることも少なくなりました。そんなよく晴れた日、バラに鈴なりについていた幼虫・・・ルリチュウレンジバチでしょうか?ツツジが食草とありますがバラでもたべるのでしょうか?お教えください。これからさなぎになって冬を越すのでしょうか。なんにせよたくさん食べて見つからないうちに元気な成虫になれますように。今年はナミアゲハの越冬幼虫がまったく手に入りません。去年は冷夏のせいか数が少なくさらに寄生が多かったので春の成虫が少ないように思いました。最も年々減ってはいるのですが。今年は期待したのですが時期が少しずれたようで最後の卵が手に入りません。これでは来春の成虫は更に減るのではないかと気がかりです。

園長:これは、「アカスジチュウレンジ」の幼虫ではないかと思います。(ただ、「チュウレンジバチ」の幼虫もよく似ていて、普通は頭部が黒っぽいのですが、個体によっては黄色いものもいるらしく、その線も捨て切れません)
ルリチュウレンジはおっしゃるようにツツジ類に付くので違うと思います。
チュウレンジバチの仲間の幼虫は、土の中で繭を作って冬を越します。


3552.11. 8.2004 from 玉田 興史 さん

はじめまして 埼玉県上福岡市在住の玉田 興史です。最近昆虫探しを始めました。
お手数をかけ申し訳ありませんが、今日(H16.11.6)近所のユキヤナギに数十匹いたものです。体長は1cmほど。何かの卵かと思ったのですが、ほとんど動きませんがよく見ると足がありました。何か教えていただければ幸いです。


園長:この、小さなモンスターのようなへんてこな生き物は、カイガラムシの一種で「イセリアカイガラムシ」といいます。(カイガラムシは、カメムシ、セミ、アブラムシなどと同じカメムシ目に属する昆虫です)
これらはぜんぶメスで、体の後ろの方の白い部分は卵のうです。
ミカン、クワをはじめ、さまざまな植物に付いて汁を吸うので、害虫として嫌われています。
でも、アップで見ると、体の下から脚がちょこっと出ているところなんか、なかなか魅力的ですよね。

※この投稿は「むし探検広場 ブログ版」にも掲載しました。


3551.11. 8.2004 from かえで さん

珍しくないジョロウグモですが、お伺いしたいことがあります。

元気に活躍している様子を毎日見るのを楽しみにしていましたのに、ここ2週間ほど、巣の真ん中でまったく動かなくなってしまいました。
色はきれいなままだし、一度ちょっと足を動かしていたこともあります。

死んでしまったのでしょうか?でも、普通、クモって死んだら手足(?)を縮めますよね?お産かなとも思ったのですが........?

毎度おなじみのジョロウグモ、いつも門から玄関までの通り道に巣を作るため、毎日毎日、作っても作っても取り払われておりました。ところが、夏の終わりに、珍しく人の通らない木陰に作りましたので、取り払わずにおいていたのです。
間近でつくづく見ると実に美しい色ですね!どうなったのか心配しています。
(これまで考えたこともありませんでした。)
よろしくお願いいたします。

園長:どうしたのでしょうか‥。2週間というのはちょっと長いですね。
ジョロウグモの産卵は、巣の中ではなく、巣のそばの幹や葉陰で行われますので、お産でもないと思います。
もう11月も半ばですので、やっぱり、寿命が近づいているのかもしれません。


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