むし探検広場
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570. 6. 7.2001 from たくまのパパ さん

 はじめまして 私 たくまのパパ です、
 実は最近 妙に家の中(特にリビングの窓)に ごま粒のような甲虫がやたらといるのですが・・・ てんとうむし の小さい感じもするのですが、これはどこからきたのでしょうか? また、名前とか・・害虫でしょうか?
 唐突な質問ですみません、
 漠然としてますが 園長さん どうでしょうか?

園長:ゴマツブといって思いつくのは、ヒメカツオブシムシです。体長4mm前後。体は黒っぽく、触覚とあしは赤褐色です。成虫、幼虫ともに、カツオブシや、毛織物、毛皮などを食べる悪いヤツです。
 あと、シバンムシ関係もあやしい。体長2.5mm前後。体色は赤褐色で、タバコなどの乾燥した植物、穀物を食べ荒らします。
 いずれにしても、あまり歓迎されたものではありませんね。  


569. 6. 6.2001 from yumiko さん

 ウサギのえさのことで質問します。サツマイモの茎や葉っぱを喜んで食べてたのを覚えています。でも、ジャガイモの葉っぱはやらないほうがいいらしいよという話を聞いたのですが本当ですか。

園長:よくわからないのですが、ジャガイモの芽にはソラニンという毒が含まれていますので、葉っぱにも多少成分が残っている場合があるのかもしれません。
 その他、タマネギやアボガドは中毒を起こすことがあるのでダメとか、ピーナッツ殻やトウモロコシは、変質すると発癌性物質アフラトキシンができるのでダメとか、チョコレートとか甘い物は虫歯になるのでダメとか、市販野菜は残留農薬に注意してよく洗うこととか、諸注意事項があります。
 タンポポ、オオバコなど、その辺にたくさんはえている雑草がけっこう好きなので、そんなのをせっせと摘んであげるのもいいですね。  


568. 6. 6.2001 from ぷにょぷにょ さん

 前、道路に、鳥のひな(何のひなかはわかんなかった)が、落ちてて、びっくり!でした!
 でも、木の下に置いてたら、次の日にいなくなってて、すう〜んごくほっとしました!

園長:巣から落ちた鳥のひなが、地面でじっとしているのを見つけたら、不憫な気持ちでいっぱいになりますね。道路に落ちていそうなのは、ツバメあたりでしょうか。
 しかし… 次の日にいなくなってたのは、親鳥が巣に戻してあげたわけではなく、ネコか何かが… というのが現実のような気がしないでもありません。変な想像ですみません。


567. 6. 6.2001 from コミコ さん

 ヒゲナガハマトビムシっていうむし知ってたらおしえてください。

園長:ヒゲナガハマトビムシ…。
 けっこうマイナー度の高い質問です。
 この種類そのものについてはよくしりません。海岸の砂浜の海藻や生き物の死骸のうらにたくさんいるらしいです。
 以下は、トビムシ一般についての情報です。
 トビムシの仲間は日本に約360種。
 体長1〜3mmの小さな昆虫です。
 化石が古生代の地層からも発見される由緒正しい昆虫です。
 落ち葉の下や腐葉土中に極めて多く、植木鉢にもたくさん住んでいます。南極にまで住みついているらしい。森の土中には、1平方メートル中に、4万匹ぐらいいるらしいです。
 お尻の方に、跳躍器というものを持っていて、これを急に伸ばすことによって跳躍します。
 生まれたときから幼虫は成虫とほとんど同じ体型です。


566. 6. 6.2001 from ちひろ さん

 はじめまして!私は兵庫県の篠山市の小学校の教諭です。共生している生き物について調べ学習をしています。クマノミとイソギンチャクやイソギンチャクとヤドカリなど、代表的な共生している生き物を教えてください。よろしくお願いします。

園長:一口に共生といっても、いろいろなパターンがあります。

 まず、共生には、両方の生物にメリットがある「双利共生」と、片方の生物だけにメリットがある「片利共生」があります。
 クマノミとイソギンチャクのケースは、イソギンチャクを隠れ蓑に使うクマノミの側にメリットが偏った片利共生であるとされています。(しかし、片利共生と思われている場合も、人間が気づいていないだけで、利用されているだけに見える方にも隠れたメリットがあるのではないかと個人的には思っています。)

 双利共生の例はたくさんあります。

 ・アリとアブラムシ
 植物の茎に付く小さなアブラムシは、アリにお尻から出る甘い汁を与え、そのかわりにアリに、天敵であるテントウムシを追っぱらってもらっています。

 ・ホンソメワケベラとクエなどの巨大魚
 ホンソメワケベラという魚は、大きな魚の口やエラのまわりについた寄生虫やエサのたべのこりなどを食べます。大きな魚にとっては気持ちのよいそうじやさんなので、決して攻撃することはありません。

 ・テッポウエビとダテハゼ
 ダテハゼという魚は、テッポウエビ砂に掘った穴に居候しています。テッポウエビは懸命に砂を運び出して穴を補修します。一方、ダテハゼは外敵の接近を見張っており、危険を察すると、尾を振ってエビに合図を送ります。すると、テッポウエビは穴の中に引っ込み、続いてハゼも同じ穴に入りますす。

 ・アリとクロシジミ
 クロシジミというチョウの幼虫は、ある程度の大きさになると、クロオオアリによって、その巣に運ばれ、アリにエサをもらって育ちます。アリは、幼虫が分泌する甘い汁をもらいます。

 ・草食動物と、そのお腹にいる微生物
 牛などの草食動物は、自力では草を消化できません。腸内に共生している食物繊維分解酵素をもった微生物のおかげで草を消化し栄養に変えることができます。(これを消化共生といいます。)

 ・人間と寄生虫 ?
 人間のお腹には回虫などの寄生虫が住んでいることがあります。寄生虫という名が示すように、この関係は共生ではなく、回虫の側が栄養を一方的に搾取する「寄生」と思われてきました。しかし、最近の研究では、回虫が寄生すると、人間のアレルギー疾患(ぜんそく、アトピー、鼻炎、花粉症など)の発症が押さえられることがわかってきています。
 これもひょっとしたら共生と呼べるのかもしれません。


565. 6. 6.2001 from marie さん

 6月に入って、長野県八ヶ岳山麓原村を散策しました。
 その折り、裏金蜆という蝶を始めて知りました、
 幼虫をみつけ、後のことを考えずに東京に持ち帰って来ました。
 現在、2日前より葉っぱを食べることをやめ、どうやら、さなぎになる様子です。
 ふかしたら・・・この東京の空下で大丈夫でしょうか?
 罪なことをしてしまったと、反省しています。

園長:ウラキンシジミは、ゼフィルス(西風の精)と呼ばれるミドリシジミ族の一種で、その名のとおり、はねの裏が金色のかわいらしいチョウです。
 もうすぐ蛹になって、たぶん6月中には羽化すると思います。東京の空気にすぐにやられてしまうことはないでしょうが、都会の真ん中で逃がしても、長くは生きられないでしょうから、手元に置いて、毎日眺めてあげてはいかがでしょう。
 幼虫の食樹であるコバノトネリコ、トネリコ、シオジなどがはえている郊外に連れていって逃がす手もあるかもしれませんが、生態系を守るうえでは、もといた場所にもどすのでない限り、むやみに放蝶するのはあまりいいことではありません。
 美しくかわいらしい姿をカメラにおさめたり、たくさんのお知り合いに見ていただいたりして、はかない命の生きている証を残してあげてください。  


564. 6. 4.2001 from ○太郎 さん

 はじめまして、こんにちは。突然のメールをお許しください。
 私は「ザ・むし〜色鉛筆イラスト」の管理者の”○太郎”と申します。

 貴サイトの写真の量とコメント、Cyber昆虫図鑑が大変素晴らしいので、しばらく前にリンクを張らせて頂きました。事後報告ですみません。
 むし探検広場の過去ログはとても役に立つ上、面白いです。

園長:リンクありがとうございます。
 ○太郎さんのサイト「ザ・むし〜色鉛筆イラスト」は、昆虫の色鉛筆イラストがたくさん掲載された異色かつ素敵なサイトです。皆さんもぜひご訪問ください。
 掲載されているイラストは、たとえば、こんなのです。

 
(このイラストは○太郎さんのご了承をいただいて掲載しました。ご了承いただけるのを待っていたため、メールの掲載日付が前後しました。)

 

563. 6. 6.2001 from 園長(サイト管理者)

 園長の掲載自慢です。
 学研が運営している「こどもネットワーク」の会員誌「おもちゃのほん」(市販されていません)で、うちの「へなちょこワンダーランド」が紹介されています。「へんしんふくわらい」や「たまごラビリンス」など、コンテンツの画像数枚をふくめて大きめに紹介していただき、園長ご満悦です。

 現在書店に並んでいる「ホームページガイド」夏号(ゴマブックス)で、へなちょこ動物園TOPが紹介されています。マスコットのINKYくん(TOPで体操している陰気なウサギのこと)の姿が切れていて不満なのですが、オススメマークが付いていたので許してあげます。

 スカパーで見られる釣りチャンネル「釣りビジョン」の生放送で、「トキメキZOO」で使っているコバンザメのイラストを使いというオファーがありました。7日木曜22:00からの放送で使用される予定ですので、契約されている方はぜひご覧ください。

 英字新聞「The Japan Times」の昆虫コラムに、たまに「昆虫エクスプローラ」の図鑑の写真を使っていただいています。撮影者が「Tooru Kawabe」となっていたら園長のことですので、購読されている方は いちいちご確認ください。
   

562. 6. 5.2001 from ぼたん さん

 お返事ありがとうございました。
 せっかく教えていただいたオアシスを買ってくるひまもなく、羽化してしまいました。そして・・・やっぱり羽化不全でした。
 羽化が始まってもう1日半経つのですが、触覚や足にまだかすかに皮が残っていて脱いだ皮もお尻の所にへばりついて取れませんでした。なのでさっき取っちゃいました。はねも広がったままとじれないようです。
 歩き方もフラフラで、ジ−ッとしています。体の色はなんだか茶色い色がついてきています。ゴキブリそっくりです(^^;。赤っぽい、クワガタムシのような色です。
 なんか触覚があまり長くなくて、ずんぐりしています。カミキリムシって触覚が長くて、もっとスリムな体型だったような???これって本当にカミキリムシなんでしょうか?なんだか不安になってきました。多分、長生きはできそうにないと思いますが、がんばってほしいです。

園長:あっ、もう、羽化したんですね。
 体型の描写からしますと、そのカミキリムシは、ノコギリカミキリではないでしょうか?
 羽化不全がどの程度のダメージなのかわかりませんが、せっかく生まれてきたんだから少しでも長生きしてほしいですね。
 ノコギリカミキリの飼育経験はないのでハッキリわからないのですが、幼虫がついていた木(マツ、スギ、クリ、クヌギ、コナラなど広範囲の樹木につくようですが…)の葉のついた枝を入れてあげたり、
昆虫ゼリー、リンゴなどをあげてみてください。


561. 6. 4.2001 from yumiko さん

 学校のキャベツ畑からとって来たモンシロチョウの卵や幼虫を飼っています。
 ところが、次々に死んでいくのです。原因を考えているのですが、えさを市販のキャベツに変えたころからということを考えて、キャベツの農薬のせいかなあと思うのですがどうでしょうか。

園長:キャベツの農薬が原因というのは、ありえることです。十分に水あらいしてあげることが大切です。
 また、売っているキャベツは白い部分が多く堅いため、本当は最適なエサではありません。
 普通は捨てる、一番外側の、緑色っぽくて柔らかめの葉のほうが適しています。
 白い部分は、あまりシャキッとしたものより、少し しなびたぐらいのものの方がいいみたいです。(その分、頻繁にとりかえなければいけませんが)
 また、コマツナやダイコンの葉があれば、そっちの方が喜ぶことが多いようです。  


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