むし探検広場
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740. 8.16.2001 from けい さん

 8月も あと半分だなあ と 涼しい早朝のベランダの鉢に 目を やると ピーマンの葉を むしゃむしゃの 芋虫発見。
 頭がベージュで 体が緑。 手というか前に4本づつ後ろに2本づつ 4センチほどの大きさです。

 この前みつけて 飼育した芋虫は かいこ状態のまま 蛾のようです。

 こんどこそ蝶になるんでしょうか?
 見分け方って あるんでしょうか
 教えてください

園長:チョウの幼虫で、ピ−マンの葉を食べる種類はいないはずです。
 やっぱり、それも、ガの仲間の幼虫だと思います。
 オオタバコガという種類があやしいかもしれません。
 でも、ガもチョウも同じ鱗翅目の仲間ですので、ヒイキせずに観察してあげてください。(ガとチョウに、本質的な差はありませんのです。幼虫の見分け方も、「ここがこうなっていたらチョウ」というような決定的なポイントはありません。)  


739. 8.15.2001 from ひとき さん

 4歳の息子が真っ黒いキリギリスを捕まえてきました。僕もこんな色のキリギリスは初めて見たので不思議に思っています。ほんとに真っ黒けっけです。これはあまり珍しくないものなのでしょうか?

園長:その真っ黒けのキリギリスは、キリギリスの親戚の、ヒメギスという種類ではないでしょうか?
 ヒメギスは、やや湿っぽい草地にいて、はねが短めで、黒っぽい色をしています。
 形はキリギリスにそっくりです。
 わりと普通に見られる種類です。

 こんな姿をしています。
 ↓
  


738. 8.15.2001 from ニョッキー さん

 @トンホ゛の飼い方を教えて!!

園長:トンボを飼うのは、とても難しいです。というより、ほとんどムリといってもいいくらいです。
 トンボは空を自由に飛び回っているので、飼育ケースで飼うのには向きません。
 それに、ガやハエなど、飛んでいるほかの昆虫を空中キャッチして食べるので、エサをやるのも大変です。
 セミもそうなのですが、トンボは、捕まえて、家に置いておくとたいてい1〜2日で死んでしまいます。
 幼虫のヤゴならまだ飼えるのですが、成虫のトンボは、飼わずに逃がしてあげるのがいいと思います。

 ところで、@って何なのでしょう?続きがあったんでしょうか?


737. 8.15.2001 from 昆虫博士もどき さん

 バッタを捕まえたとき、口から茶色い液体のような物(嘔吐)を出すのは、どうしてですか。 
 又、カブトムシが死ぬとき、ひっくり返るのはどうしてですか。
 教えて下さい。

園長:ショウリョウバッタなどが、捕まえたときよく茶色い液を出しますね。
 あれは、食べたものの半消化物です。
 捕まえられたショックで嘔吐してしまうといわれていますが、敵をひるませる効果があるようにも思います。

 カブトムシは、死ぬとひっくり返るというよりは、ふだんの活動でけっこうひっくり返ることが多く、元気なときには、ひっくり返っっても簡単に起きあがるのですが、弱ってくると、ひっくり返ったときに起きあがることができず、そのまま力つきて死んでしまうのではないでしょうか。 

 なお、No.700  「どうして虫は死ぬと ひっくり返るのでしょうか?」の答えに、このパターンも加えたいと思います。


736. 8.15.2001 from まつもと かほ さん

 8月14日に埼玉県の上尾市で、蜂のような、鳥のような、見たことのない生き物をみました。
 体長は5センチぐらい。羽は高速で動いていたためか、見えませんでした。花にはとまらず、飛びながら花の蜜を吸っていましたが、口は蝶のようだったと思います。ただし、胴は蝶よりもかなり太めでした。色は全体が黒っぽかったようですが、尾の部分にカラフルな色が入っていたと思います。尾の形はエビのしっぽの先のような形で、毛のようなものが生えていたような気がします。
 ハチドリの写真も見てみましたが、少し違うような気もします。
 是非なんの生き物なのか教えてください。できれば写真も見せてください。
 よろしくお願いします。

園長:その生き物は、ホウジャクというガの仲間だと思います。
 ホウジャクは、昼間に活動するガです。
 太い胴体で弾丸のように直線的に飛び回り、ハチドリのように飛びながら花の蜜を吸います。
 胴体が緑色ではねが透明なオオスカシバも 近い仲間で、こちらは飛んでいるとハチに似ています。

 ホシホウジャクの写真はこちら


735. 8.14.2001 from 初美のママ さん

 回答ありがとうございます。もう1度だけおねがいします。鈴虫は確か脱皮がらを食べたと思うのですが、他に、成虫で脱皮がらを食べる昆虫がいれば教えて頂きたいのですが。それと、せみの抜け殻で、下向きになっているのは、ちゃんと羽化しない(羽が反り返る)と聞いたのですが、本当でしょうか?結構たくさんあるのですが。
 よろしくおねがいします。

園長:そういえば、鈴虫を飼っていると、成虫も脱皮殻を食べていますね。
 コオロギもそうだし、ゴキブリも食べます。
 さなぎを経ない不完全変態の昆虫で、成虫が雑食性である場合に、脱皮殻を食べることが多いのではないでしょうか。

 セミの羽化は、2段階に分かれていて、まず上半身だけ出てぶらさがり、その後しばらく逆さまの状態であしがかたまって力がつくのを待ち、その後、身を起こしてあしで脱皮殻につかまり、腹部を抜いて、はねを伸ばします。
 だから、抜け殻が下を向いていても、ふつうは上手に羽化しているはずです。


734. 8.14.2001 from かずき さん

 つくつくぼうしの鳴き声について質問です。「つくつくぼ〜し」と鳴いているところへ はもるように「じー」と鳴くのは、やはりつくつくぼうしなのですか? この「じー」とあわせて鳴くのには、どんな意味があるのですか。

園長:ツクツクボウシの鳴き声は、とても複雑でゲイジュツ的です。
 まず、「ジーーーーー」という単純音で鳴き始め、
 やがて、「ツクツク・オーシッ!ツクツク・オーシッ!ツクツク・オーシッ!…」というメイン部分を十数回、だんだんアップテンポしながらくりかえして、
 その次に、ちょっと調子が変わって、「ツクツク・チ・オ・チ、ツクツク・チ・オ・チ、ツクツク・チ・オ・チ…」と数回くりかえし、
 最後にもういちど「ジーーーーー…」と伸ばして鳴き終わります。

 この最初と最後の「ジーーー」が、別のオスの「ツクツク…」と重なって聞こえていたのでしょうね。
 ツクツクボウシのこの鳴き方にどんな深い意味があるのかは、残念ながらよくしりません。


733. 8.14.2001 from S.S. さん

 初めまして。。。

 私は、小3の娘をもつ母です。
 昆虫大好き娘は、ひまさえあれば「虫取りにいってくるっ!!」の日々です。
 大抵、逃がしているのですが夏休みは、また、昆虫採集をしたい!とのことで虫をあつめています。

 昆虫エクスプローラをみつけて
 「これは、いいHPだ!!」と子ども納得してしまいました。
 これからも、末永くアクセスさせてくださいませ・・・。

 ところで質問なのですが、少し前に弱っていたのをひろってきた(!)のですが(自宅は、横浜です) 娘いわく・・・これは、絶対にヤエヤマニイニイだといいはるニイニイゼミについて、質問です。

 画像を添付させていただきました。
 ヤエヤマニイニイは、南の島にしか済んでいないんだよ!と説明したのですが、図鑑で調べると
 「ほんとにヤエヤマニイニイかも・・・??」と思ってしまいました。

 図鑑でみるより、目の横の部分がはっているように見えますし 模様も黒っぽいのですが 少し、死んでから時間が経っているのでそのせいかもしれませんが ご回答、よろしくお願いいたします。

  

園長:小3の昆虫少女とはたのもしい!
 うちにも小3と小1の昆虫少年がいますので、そのうち いいライバルになれたらいいですね。

 いただいたセミの写真、確かに、目の横がふつうより突出していますね。
 でも、ヤエヤマニイニイの場合は、もう少し全体に扁平な感じで、目の横の張り出しに広がり感があると思います。
 また、斑紋の色ももう少しうすい場合が多いようです。
 この写真だけで決められませんが、ふつうのニイニイゼミの可能性が高いかな、という感じです。


732. 8.14.2001 from ちひろ さん

 はるがたのチョウと、なつがたのチョウは、
 どうして大きさが、ちがうんですか?
 おしえてください。

園長:チョウの中でも、アゲハチョウはとくに、はるがたが小さくてなつがたが大きいですね。
 はるがたは、そのまえのとしのあきにそだったようちゅうが、さなぎでふゆをこして、はるにうまれたものです。
 あきは、きおんがさがってくるし、エサのしょくぶつもあまりたくさんなくて、ようちゅうが大きくそだちにくいのではないでしょうか。また、ふゆをこすためにつかうエネルギーもひつようなので、小さなチョウになってしまうのかもしれません。
 そのてん、なつがたは、やわらかいわかばをモリモリたべれるし、ふゆをこすこともいらないので、大きくなれるのだとおもいます。


731. 8.14.2001 from nulu さん

 息子がおけらを捕まえましたが、飼い方(えさ、住環境など)がわかりません。
インターネットで検索してみましたが、見つかりません。
どなたか、ご教授戴けませんか?

園長:ケラは、けっこう何でも食べます。ふだんは、ミミズや小昆虫、草の根などを食べています。飼う場合も、動物質と植物質の両方のエサを与えてあげてください。
動物質…小型のミミズ、ニボシ、豚肉の赤身(1cm角)
植物質…リンゴ、枝豆、落花生、野菜(2cmのかけらにして)

 飼育ケースは大きいにこしたことはありませんが、はば20cmぐらいのものでもだいじょうぶです。
土を入れてもいいのですが、園芸用の水ゴケの方が良いようです。
 水をはったバケツで水を十分に吸わせて、きつくしぼってから、ケースに入れます。深さは10cm以上ほしいところです。
 乾燥に弱いので、霧吹きなどをして、水分をたもってあげることが大切です。
 ケラはケースのふちにそって動くので、壁の近くの深さ3cmぐらいのところに エサを埋めてあげます。(肉などくさりやすいものは小皿に入れて地面に置く)
 動物質のエサは同じものばかりだと飽きるので、いろいろなものを与えてください。ペットフードでも代用できるみたいです。
 ケースの周囲に赤いセロハンをはると、ケラには周囲が黒く見えるので、安心して活動しますし、人間側も、地中のケラを観察できる機会が増えます。

 正式和名がケラなので、インターネット検索の場合も、「ケラ」で行ってください。


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