むし探検広場
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950.10.24.2001 from えりちn さん 

 度々すみません。なんか、答えを頂いて、またまた気になる事がでてきて・・・。へんな人になってます。
 カマキリは茶色のと、黄緑色のがいます。あれは種類の違いですか?? 
 あと、もう1つ不思議な生き物がよく出没するので、、、それは「ゲジゲジ」です。なんとも気持ち悪すぎて、本当に恐いです。でも最近ほぼ毎日見るので、だんだん知りたくなってきました。ゲジゲジについて詳しく教えて下さい。お願いします。 

園長:カマキリの茶色と緑色は、種類に違いではなくて、色の型の違いです。
 茶色と緑色がいるのは、オオカマキリやチョウセンカマキリで、コカマキリは茶色タイプだけです。

 ゲジゲジについて。
 ゲジゲジは、節足動物の多足類に属する、ムカデに近い生き物です。
 普通に見られるのは、体長2cm強の「ゲジ」という種類と、体長4cmの「オオゲジ」です。これは胴体の大きさなので、脚を入れるともっと大きく、オオゲジなら10cmぐらいあります。
 肉食性で、原っぱや林で他の虫などを捕まえて食べていますが、人家内にも暮らしています。
 牙は一応あるのですが、ムカデのような毒はなく、噛む力も弱いし、臆病なのでもともと噛みつくこと自体がほとんどなく、害のない生き物です。
 ムカデは思い切り踏みつぶしてもつぶれないのに、ゲジは、ちょっと触っただけで脚がボロボロに取れてしまう、軟弱なヤツです。
 しかし、見た目がキモチワルイので、「不快害虫」という扱いになっています。


949.10.23.2001 from 佐藤 裕一 さん 

 最近、家の庭に奇妙な虫が大量発生しています。
 何かの幼虫では・・・と思うのですが、植物のオナモミ(トゲトゲがあって服にひっつく奴)を細長く伸ばしたような形で、色は濃い茶か黒といったところです。
 土の上に何十匹もが固まって蠢いています。
 体中が棘(のようなもの)だらけなので、足の数なども確認出来ず、もしかしたら昆虫ではないのかもしれませんが・・・
 初めて観る生きなので、名前などが判れば・・・と思いお便りさせていただきました。
 もし、写真が撮れれば、また送らせて頂きます。

園長:そういう感じでいっぱい蠢いているのは、ハエ・アブ系の幼虫であるケースが多いです。
 トゲトゲがあるのでしたら、ヒメイエバエの仲間の幼虫(=ウジ)かもしれません。しかし、普通は、ゴミ溜めや動物の死体、糞などに発生するものなので、やっぱり違うかも…。
 写真が撮れましたらぜひ送ってください。  


948.10.23.2001 from UEMATSU Tsukasa さん 

 うちの「ムラサキシキブ」に大きなアオムシがついているのですが(最大10センチぐらい)、なんの幼虫なのでしょう?
 以前、冬場に植え込みを掘り返していて、大きな蛹を見つけたことがありますが、この幼虫なのでしょうか。
 気になります。教えてください。

 

園長:この美しくて巨大なイモムシは、シモフリスズメという蛾の幼虫です。
 地中で蛹になって冬越ししますので、「大きな蛹」もたぶん同じ種類です。(蛹は、よく見ると、口になる部分が、細長く伸びていたはずです。)
 成虫は、ちょっと期待はずれな、地味っぽい大きなガです。


947.10.23.2001 from えりちn さん 

 教育関係の仕事をしています。山の中にある学校で、秋になるとカマキリが大発生します。子供たちはカマキリをつかまえてつかまえて・・・・いつのまにか 殺してしまいます。お腹をつぶしてしまったり・・・。そんなふうにカマキリがやられると、カマキリのお尻からヒュルヒュルニュルニュルと、針金虫(と呼ばれている・・・)が出てきます.平均3つぐらいです。 私はそれが気持ち悪くてしょうがない・・・。でも何度も見ているうちに、気になってきました。どういう風に共生しているのか、お互いにどんな役割があるのだろうか.カマキリと、針金虫との関係や、針金虫の生態、など・・・詳しく知りたいです.お願いします。

園長:針金虫、確かに、けっこう最悪にキモチワルイですよね。
 針金虫は、正式名もハリガネムシといいます。
 カマキリとは、共生ではなく、ハリガネムシがカマキリに寄生している関係だといわれています。
 分類学的には、袋形動物門線形虫綱ハリガネムシ目に属する生きものです。
 成虫は、池や小川の水中で生活しています。
 水中に産みつけられた卵から孵化した幼虫は、まず水生昆虫に寄生します。
 その水生昆虫が、カマキリに食べられると、今度はカマキリに寄生します。
 そして、カマキリの体内で成虫になり、外に出てきて、再び水辺を目指すのです。(ハリガネムシが出てきたカマキリは死んでしまう。)
 水生昆虫を食べた魚に寄生することもあるらしいです。


946.10.23.2001 from 山内 さん 

 カマキリの顔こすりについて
 NO.916のカマキリの顔こすりについて、TVのある番組で放送していました。
 その答えは「カマキリは餌を捕獲するのに視力が重要で、目の掃除を、かまを使ってしている」というものでした。
 その資料を探していましたが見つかりませんでした。とりあえずこんな理由もあるということで、メール致しました。

 もちろん、かまの手入れも重要だと思います。

 「砂の魔術師アリジゴク・進化する捕食行動」を読みました。
 真冬の観察は記載されていませんでした。
 NO.914の北海道の方の、冬場の観察を期待したいですね。
 アリジゴクはどのくらい地下にもぐって寒さに耐えるのでしょう。

 今夏、いつもの観察地で7月8日にウスバカゲロウを捕獲。付近のすり鉢穴はいくつかが壊れていました。7月20日には、大きいすり鉢穴の横に、1pぐらいのすり鉢穴があり、掘ってみると2oくらいの幼虫がいました。
 多くの種のウスバカゲロウの幼虫は2〜3年で蛹になると書かれていました。続けて観察しようと思っています。
 尚、本にはすり鉢の底の土の中で蛹になると書かれていますが、私は今夏5個の蛹を穴の側の地上で見つけました。どれも抜け殻でしたので来年はもっと詳しく観察しようと思っています。

園長:なるほど、カマキリは目をそうじしているのですね。
 「顔こすり」の説明としては、カマ掃除より、そっちの方が適切かもしれません。
 そういえば、トンボも脚でしきりに目を掃除しているのを時々見かけます。
 どちらも、視力が大切な昆虫なので、日頃の手入れを欠かさないのですね。


945.10.23.2001 from 佐藤 裕一 さん 

 最近、家の庭に奇妙な虫が大量発生しています。
 何かの幼虫では・・・と思うのですが、植物のオナモミ(トゲトゲがあって服にひっつく奴)を細長く伸ばしたような形で、色は濃い茶か黒といったところです。
 土の上に何十匹もが固まって蠢いています。
体中が棘(のようなもの)だらけなので、足の数なども確認出来ず、もしかしたら昆虫ではないのかもしれませんが・・・
 初めて観る生きなので、名前などが判れば・・・と思いお便りさせていただきました。
 もし、写真が撮れれば、また送らせて頂きます。

園長:そういう感じでいっぱい蠢いているのは、ハエ・アブ系の幼虫であるケースが多いです。
 トゲトゲがあるのでしたら、ヒメイエバエの仲間の幼虫(=ウジ)かもしれません。しかし、普通は、ゴミ溜めや動物の死体、糞などに発生するものなので、やっぱり違うかも…。
 写真が撮れましたらぜひ送ってください。  


944.10.22.2001 from すいか さん 

 つちいなごはどうやって冬をこすのですか。

園長:つちいなごは成虫で越冬しますが、土にもぐったりするわけではなく、草のしげみなどで、適当な枝や茎につかまって、ひたすらじっとしています。
 なので、冬でも、お日様が照って暖かい日には、草むらから飛び出してビックリさせられることがあります。


943.10.21.2001 from さゆりこ さん 

 はじめまして、さゆりこです。
 小さい頃から虫がだあーい好き!
 いろいろ聞きたいことがあるので教えて!!!
 春頃だったかな? プランターのパンジーに黒い毛虫がつくようになって、それがしばらくして、さなぎになったの。色は、みのむしみたいに地味なのに、脇にスパンコールのようなキラキラ輝くものがついていたの。あれは何?
 あとね、ホウセンカやさつまいもの畑から、人差し指くらいの幼虫が出てくるんだけど、おしりの針は、害はないの? ムチムチしてて、いつも触ってみたいなあーって思うんだけど、あの針に毒があったらって考えると、つい直に触るのを諦めて棒なんかでつついてしまうんだよね。
 でも、あれってもしかして他の虫を威嚇するための飾り?
 あとね、秋になるとどんぐり細工の人形を作るため、どんぐりを採りにいくんだけどいっつも、ぞうむしに先をこされちゃうんだよね。穴の開いたどんぐりはつかえないから卵を産みつけた形跡のないどんぐりをさがすのに一苦労よ。とりあえず採ってきたどんぐりをレンジで1〜2分熱を加えて処理をしてるけれど、この前なんかそれでも育って出てきた幼虫がいたのにはビックリ!! レンジの熱が幼虫にとって育ちやすい温度にしてしまったのかも・・・。 でも、あまり強くすると、どんぐりが破裂してしまうし、どれくらいの温度で穴を開けて出てくるのを防げるの? どうしてあんな硬いどんぐりにわざわざ卵を産むの?
 虫は好きでも、虫に関する知識は無いの。くだらない質問かもしれないけど教えてね。
 またね。

園長:プランターのさなぎはね(…と口調が移っている)、ツマグロヒョウモンという蝶になるんだ。スパンコールのキラキラはほんとにフシギ。でも、あの輝く突起のイミは、よく知らない。あんなのがついていたら、かえって目立つのにね。それとも、さなぎを食べようとした鳥が、あの輝きにひるんだりするんだろうか。
 畑から出てくる幼虫は、スズメガの仲間の子どもだよ。おしりの突起は、毒はないし、さわっても大丈夫。「威嚇するための飾り」というのは当たっていると思う。だって、人間でも、あの突起のおかげで、腰がひけてしまうものね。
 ドングリから出てくるのは、シギゾウムシの仲間の幼虫。シギゾウムシは口がとても細長くて、かたいドングリに穴をあけるのに役立つんだ。どんな温度がいいのかは、よくわからない。レンジで熱されたら、普通は まいってしまうはずなので、出てきた幼虫は、特別熱に強かっただけかも。それよりも、穴のあいたドングリもうまく使って人形を作ることはできませんか?…やっぱりダメかな。
 さゆりこさん、「Eメール掲載可」になってたけど、Eメールの欄が何も書いてなかったので掲載できなかったよ。 


942.10.20.2001 from 竜胆 さん 

 初めまして!どうもこんにちわ!
 竜胆(りんどう)と申すものです。

 今日、友人からメールが来ました。
 「この添付ファイルの写真の虫の名前を当ててみて?」と。

 色々探したのですが、結局名前は分からずじまい。
 どうしても気になってしかたありません!

 頼みの綱としてそちらにメールしました。
 画像も添付してあります。
 もし知っている虫でしたら、御返信、お待ちしております。

 それでは宜しくお願いします。

 

園長:わりと、ぼやんとした写真ですけど、これは、たぶん、ヒメカツオブシムシの幼虫です。
 動物性の乾燥食品や、羊毛・絹織物・毛皮などの衣類を食べる悪い奴です。
 こんなのがいるということは、キッチンの保存食品がやられていたり、箪笥の服が穴だらけになっていたりする可能性があるので、要注意です!  


941.10.20.2001 from R.H. さん 

 私は幼稚園の先生をしています。どんぐりから出てくる幼虫が、ぞうむしの幼虫だということが最近わかりました。(というより、どんぐりの本に書いてありました)子ども達は、幼虫を育てて成虫にしたい一心で幼虫達を集めていますが、どうもこうも飼い方、育つまでの過程が全くわかりません。ですから、ぞうむしについて詳しく教えてください。よろしくお願い致します。

園長:その幼虫は、たぶん、コナラシギゾウムシ、シイシギゾウムシ、クヌギシギゾウムシなど、シギゾウムシの仲間の幼虫です。
 成虫は、いずれも、口吻がとても細長い、1cm弱のゾウムシです。
 幼虫がドングリから出てきたのは、十分育った幼虫が、地中にもぐって冬越しするためだと思われます。
 なので、飼う場合は適度に湿った土を入れてあげることが必要です。
 土に潜った幼虫は、そのまま越冬し、やがて、蛹を経て、来年の初夏頃に成虫になって出てくるはずです。(私は飼ったことないのですが…)
 もし、年長さんでしたら、卒園に間に合わないですね。


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