むし探検広場
 page98
※サムネイル画像(ミニサイズの画像)はクリックすると拡大表示されます。
※記事の中のリンクは、新しいウインドウが開きます。

980.11.10.2001 from ようこ さん

 はじめまして★群馬にすんでる中3のようこです(^∀^)
 今、学校の総合学習でアリについて調べてるんですけど、質問してもいいですか??
 @膜翅目って、どう読むんですか??
 Aはたらきアリは、どうして迷子にならずに巣に帰ってこれるんですか??
 Bアリの出すフェロモンって具体的にどんな性質があるんですか??(どこから出るんですか??)
 なんか、基本的なことばっかですよね→(^^;)ゞゴメンなさい。
 アリにくわしい方、どうか教えてください!!!!

園長:@膜翅目は、「まくしもく」と読みます。ハチ目とも呼ばれます。はねが、まくのように薄いことから名付けられたのだと思います。(アリのように、はねが退化した仲間もいますけど…)
 Aアリは、歩きまわっているときに、いつも、目印になる物体を3つ定めて、その幅や高さ、方向、位置関係を知ることによって自分のいる場所を知り、どういうふうに進んで行くべきかを決めているらしいです。
 なので、迷子にならないのはもちろん、できるだけ近道を通って巣に帰ることができます。
 Bアリは、お尻の先からフェロモンを出します。フェロモンには、食べ物のあった場所への たどり道を仲間に教えたり(道しるべフェロモン)、仲間に危険を知らせて姿を隠すよう教える(警戒フェロモン)役割があります。


979.11.10.2001 from T173 さん 

 僕は今カブトムシの幼虫を30匹ほど二つの飼育ケースに分けて飼っているのですが最近幼虫が土の上に出てきてしまうのです。これはほうっておいても大丈夫なのでしょうか?もし大丈夫でないのなら解決する事はできるのでしょうか?教えてください

園長:幼虫が土の上に出てきてしまうのは、大丈夫ではありません。
 何か問題があるので、出てきてしまうのです。
 その原因としては、
 ・酸素が足りない
 ・エサが足りない
 ・湿度が足りない
 ・病気になりかけている
 などが考えられます。
 いずれにしても、よほど大きなケースでないかぎり、ケースあたり15匹というのは入れすぎです。
 新しい昆虫マットを用意し、もっと小分けにして飼ってあげてください。(育ってくると30〜40cmケースで2〜3匹が目安です。)


978.11. 8.2001 from F.F. さん 

 何の幼虫か教えていただけますか

 こんにちは。これまでは、オオミズアオの事でメールを出しましたが、今回はこのイモムシについて教えてください。種類と飼い方を教えて欲しいのですが、特徴的な事は、さわった感じ、ざらざらしていて、肉角があり、肉角から頭部に向かって斜め下に線がある事です(スズメガだと思うのですが・・・)。それと、11月に取りました。
 それから、飼い方の事ですが、エサが分からないので教えてください。エサ以外に、飼育ケースに何を入れたらいいかも教えてください。
 エサが分からないので、このメールを発見したら、できるだけ早く返事をください。
 (なお、写真は実物より薄いです。それと、食葉あるい食樹は、通学路にいたので分かりません)

 

 (11.10に いただいたメール)
 11月8日にお送りした質問の続報

 その後、桜の葉を与えたら、食べたようです。
 今日(10日)見てみたら、全身が米粒大の白い綿の様なもので覆われていました。
 頭部と尾脚にはありませんでした。これはいったい何なのでしょうか?幼虫の正体とあわせて教えてください。よろしくお願いします。

園長:その白い綿のようなものは、コマユバチという寄生虫のまゆです。
 イモムシ君は、寄生されていたのです。かわいそうですが、もう助かりません。
 まゆは、放置しておくと、もうすぐ中から小さな黒いハチが出てきます。
 イモムシの正体は、たぶん、モモスズメというスズメガの仲間の幼虫です。モモ、ウメ、サクラ、ビワ、リンゴ、ナシなど、くだもの系の木が好きな種類です。  


977.11. 8.2001 from 涼太の母 さん 

 先日はお返事ありがとうございました。
 ザリガニですが・・・。
 数百匹赤ちゃんが生まれると聞いて、ひぇっ!!と思い、でも、大事にお腹に抱えているザリガニの気持ちを考えると、生ませてやりたいとも思い・・・。

 わが家の室温で、今でも20度くらいある部屋にうつしたので、とりあえず布で保温してそっとしてあります。

 でも、ずっとざっちゃんはコップの中なので様子がわからない・・・。
 怖いよ〜と思いつつ、そっと見守っています。
 それと、餌をほとんど食べません。
 お母さんは冬越し体制になっているのでしょうか?

 今日、涼太の幼稚園バスをぼっけ〜と待っていたら、何かの視線を感じ、(本当に感じた ) 何!?と思ってその視線の先を見ると・・・
 カマキリでした!! あの三角顔でこちらを見てました。
 マンションの低い塀の上で・・・。

 こんなに寒くなってもいるのか〜と思いつつ、バスから降りた涼太に教えてあげると、スキップしながら家に連れて帰ってしまいました・・・。

 ちなみに・・・(やっとここから質問です。)
 他の方が質問してたらごめんなさい。
 カマキリは生きた虫しか食べませんよね?
 植物は一切食べませんか?
 なんとな〜くお腹がふくれているような気もしますが、また赤ちゃんが生まれるのでしょうか?(うちは産婦人科かぁ〜!?)
 とりあえず土を入れた飼育箱に入れてあるのですが、何か他に注意点はありますか?

 寒い外に逃がしてしまうと死んでしまうのでしょうか?

 いつもいつも本当に申し訳ありません。
 よろしくお願いいたします・・・。

園長:カマキリの視線を感じてしまった、というのは とてもわかります。
 確かに、人間に対しても、挑戦的な視線をじっと向けますよね。

 カマキリは、植物系は一切食べません。
 自然界では生きたものしか食べませんが、飼育下では、死んだ昆虫や、鳥のささみ(生)を刻んだものを、口に近づけてカマにはさませると、食べます。

 お腹が膨れているようでしたら、たぶん、もうすぐ、卵を産みます。
 ふわふわしたものに包まれた卵塊の形で、ケースのすみっこに産みつけると思います。(親は まもなく死んでしまいます)
 幼虫が出てくるのは来春になりますので、それまでは、春と間違って生まれてこないように、暖かい場所を避けて、屋外や玄関などに置くようにしてください。

 外に逃がしても、寒さのためにすぐに死んでしまうことはなく、たぶんその辺に卵を産んで、その後 力つきると思います。  


976.11. 8.2001 from しんやのはは さん 

 こんにちは。いつもおせわになっています。先日クワガタの冬眠について教えて頂き、飼育ケースのふたの下にビニールに穴をあけたものをかぶせました。すると、数日後、白や紫の物体が登り木にくっついていました!多分コレはカビではないかと・・・。先生助けてください。どうしたら良いのですか?冬眠中は登り木を取ってしまった方がよいのでしょうか。

園長:ビニールをかぶせたので、ちょっとムレた状態になってしまったんですね。
 白いものは、カビかもしれませんが、キノコの菌糸である可能性もあります。キノコの菌糸は、幼虫が大きく育つもとにもなるものなので、かえってプラスなことが多いです。
 紫のものは、たぶんカビなので、取り除けるなら取り除いた方がいいでしょう。あまり、登り木に はびこるようだと、登り木自体を取り除いた方がいいです。
 ビニールをかぶせるのをしばらく中断すると、案外、白も紫もなくなってしまうかもしれません。
 でも、キノコ菌糸であっても、カビであっても、冬眠中のクワガタには致命的な影響はないと思いますので、あまり神経質にならなくても… という気もします。  


975.11. 8.2001 from EVE さん 

 立て続けにメールしております。

 先ほど、カメムシのことが書かれているところを拝見しました。
 私はこの初秋の夜、ある博覧会会場で座って休んでいました。
すると、なにか右の耳元がもぞもぞします。なにも考えずに手で振り払ったのですが、そのとき「熱っ!」と感じ、後にイヤ〜な臭いの染みついた髪と服が残りました。カメムシの『あの』臭いの素の液体をかけられたのです。後で首のあたりが家に帰るまでずっとヒリヒリしていました。幸い、カブレたりはしませんでしたが、臭いとショックで楽しかった一日がすっかり不幸な思い出になりました。
 あの液体は化学的ななにかで熱いと感じたのでしょうか。それとも、本当にある程度熱かったのでしょうか。

園長:たてつづけにお返事しております。

 カメムシの臭いの素は、確かに液体で、直接 肌に触れるとヒリヒリすることがあります。
 しかし、カメムシの臭いの素が「熱い」というのは、今までは聞いたことがありません。(私の知識不足かもしれませんが…)
 手で振り払ったとき、カメムシの姿は確認されましたでしょうか?
 もし、未確認なら、ひとつ思い当たるのは、ミイデラゴミムシという甲虫のことです。別名ヘッピリムシと呼ばれるこの虫は、おならを武器にしていて、敵に襲われると、肛門から臭い液体を霧状に噴き出します。この液体の温度は、化学反応の力で、100度近くにもなっています。
 普通は地上にいる虫ですが、なにかのかげんで首にまで登ってきていたのかもしれません。


 (その後 EVEさんからいただいたメールの抜粋です。)
 ↓

 カメムシの『熱い!』はもしかしたらヒリヒリ感の錯覚だったのかもしれないです。
 確実にカメムシ(黄緑色)だったので…。ヘッピリムシはTVで見たことありますけど、形が違いますよね。


974.11. 8.2001 from EVE さん 

 我が家ではこの夏私の田舎でもらったカブトムシを飼っています。オス4匹、メス15匹だったのですが、今は幼虫が飼育ケース(なんだかんだと大小9個になりました…)いっぱいの朽木を入れた腐葉土の中で育っているようです。この前見えたのは直径で6cmありました。成虫の腐葉土交換の時、卵を見付けたら別のケースに移していき、成虫が死んで減ったら生きている分を小さ目のケースで昆虫ゼリーを与えて飼っていたのですが、なんとまだメスが1匹いきています。毎日「まだ生きてる…」と驚かされます。1年が寿命と聞きましたが、いつ頃まで生きるものなんでしょうか。私の家は山口県の南部でわりと暖かいですが、やはり夜は冷えます。
 また、幼虫の世話がなかなか追いつかないのですが、やっぱり共食いするのでしょうか。分けてやりたいのですが、数が多すぎて不可能です。こうなったら、自然淘汰を待つしかないのでしょうか…。

園長:カブトムシがまだ生きながらえているとは すごいですね。
 普通は9月ぐらいには死んでしまうものなのですが…
 わが家にも10月中旬まで生きていたオスがいましたが、上には上があるものです。
 もっとも、特殊なケースとして、春頃まで生きていた記録もあるようです。
 なるべく暖かいところで飼っていれば、もう少し長生きするかもしれません。大事にしてあげてください。

 カブトムシの幼虫は、過密状態で飼うと、共食いをすることもありますし、もし病気が出ると、ほかの幼虫にうつりやすいという心配もありますので、やはり、ゆったりした環境で飼うに越したことはありません。
 もしEVEさんの田舎が近くでしたら、そこの雑木林の腐葉土に一部の幼虫を返してあげるのが一番いいと思います。もしくは、子供さんがいる知り合いにわけてあげたらどうでしょうか。

 それにしても、9ケースの幼虫たちが、無事に育って、次の夏にたくさんのカブトムシが羽化して、また繁殖して…となると、来年の今頃はいったいどういう状態になっているんでしょうね!  


973.11. 8.2001 from EVE さん 

 11月7日夕方、うちの庭に作った花壇に今年はサツマイモを植えていたので4歳になったばかりの息子とその収穫をしました。そのとき、芋と同じくらいの深さから丁度小さなサツマイモのような形(大き目のウィンナーのような…7cm〜8cmくらい)の茶色のものが出てきました。ひからびた芋かと思って見てみると、どうもなにかの昆虫のさなぎのようなのです。頭はセミの成虫のような離れた目で、口はチョウチョの口のようなストロー形でヘアピンのように一度曲がっているだけです。大きな腹で羽になるところが真ん中のほうにあり、これもセミの羽のような形でちいさいものでした。一瞬、セミかとも思いましたが、良く考えたらセミはよく見付ける「抜け殻」の形がさなぎの形だということで、全然違いますし、ずっと大きいのでセミより大きなものでチョウチョのような口でというと、『蛾』しか思い浮かびませんでした。そんなことを考えながら芋掘りを続けていると、また同じものが出てきました。これは一体、何のさなぎなのでしょうか。畑なので、またどうせ掘り返すので埋めてやることもしないでいます。多分、今夜寒いので死んでしまうでしょうけれど、積極的に殺す気にもなれず、一緒w)に出てきた「カブトムシ系」の幼虫と一緒にプラスチックの入れ物に入れて、面白がる息子には『なんだろ〜ね〜?』とだけ言ってごまかしてあります。

園長:その茶色いウインナーは、おっしゃるように、蛾の蛹です。
 たぶん、エビガラスズメという種類だと思います。
 スズメガの成虫は、口吻がとても長いので、蛹にもすでに兆候があらわれているのです。
 蛹のまま、地中で越冬し、来年の5月頃に羽化します。
 冷たい外気温に少々当たったぐらいでは死なないと思いますので、もとの畑でなくてもいいので、適当なところに埋めてあげれば、生き延びるのではないかと思います。
 (幼虫はサツマイモの葉を食べる害虫なので、見逃すかどうか、という問題はありますが…)  


972.11. 7.2001 from YPO さん 

 こんにちは。横浜市内のとあるショップに勤めている者です。そのショップ前に植木をいくつかおいているのですが、いつの間にかオンブバッタの家族がやってきました。ムシャムシャと葉っぱを食べる姿に、すっかり虜になってしまい、脱皮したときは、ちょっとびっくりしたけれど、休日でも元気か心配になるほど、かわいい存在になりました。しかし、そのうち子バッタが1匹減り、2匹減り、そのうち大きくなって親なのか子なのかわからなくなったころ、気づくと残り1匹になってしまいました。
 季節はもう秋、寒い外に出すのはかわいそうと思いながらも、植木から離すこともかわいそうだし、ショップの植木なので出さざるを得ません。そこで、このオンブバッタの冬超えの仕方を教えて下さい。エサは何をあたえればいいのでしょうか。親心でどうにかして生かせてあげたいと思っています。

園長:昆虫が、あの小さいからだで 一生懸命生きているのを観察していると、どうしようもなく愛着が湧いてしまいますね。
 オンブバッタは、残念ながら、成虫では冬越しできない種類です。
 秋のうちに地中に卵を残して、ぜんぶ死んでしまうのです。
 でも、暖かい部屋で飼ってあげたら、もう少しは長生きするかもしれません。
 エサは、キャベツやヨモギの葉っぱでOKですし、丈夫なので けっこう飼いやすい虫です。
 ただし、市販のキャベツは農薬がついていることが多いので、人間が食べるときより いっそうていねいに洗ってからあげてください。  


971.11. 7.2001 from くに さん 

 マメカメムシに困っている方が結構いらっしゃることに私だけではないと少しほっとしましたが、ほんとに連日洗濯物につくのには閉口しています。駆除はむずかしいということでしたが、その場合、庭の草木にびっしりついていてどんな害があるのか、人間にはどんな害があるのか。また、比較的暖かい日に多く発生しているようですが、冬になり温度が下がればいなくなるのかなど詳しいことを教えて下さい。

園長:マメカメムシではなくて、マルカメムシですね。
 本当にやっかいなヤツです。
 植物の汁を吸って生きていますので、あんまりたくさんいるようだと、草木が弱ってしまいます。
 人間には、「臭い」ということと、「存在自体が不快」ということをのぞけば、特に害はありません。
 成虫で越冬するのですが、そろそろ眠りにつく時期なので、まもなく いなくなるはずです。  


page97 2001.10.29-
page96 2001.10.24-
page95 2001.10.20-
page94 2001.10.15-
page93 2001.10.12-
page92 2001.10. 9-
page91 2001.10. 6-
page90 2001.10. 3-
page89 2001. 9.30-
page88 2001. 9.25-