キベリタテハ

チョウ目 タテハチョウ科 タテハチョウ亜科
Nymphalis antiopa
翅の表面は濃い葡萄色で、外縁に黄白色の帯があり、その内側に沿って淡青色の小斑紋が並ぶ。裏面は黒褐色で、外縁の帯は灰色。他のタテハチョウの仲間には見られない特異なデザイン。
本州では中部以北の山地〜亜高山帯に生息し、北海道では低標高地を含め広い範囲で見られる。
樹林周辺を、滑空を交えて力強く飛翔し、ときおり樹木の葉上や地表に静止するが、人の気配には敏感。ミズナラなどの樹液に集まったり、地表で吸水することもある。
新成虫は7月下旬頃から羽化し、盛夏〜晩夏に多い。成虫で越冬し、翌年7月頃まで生き残る。
幼虫の食樹は、ダケカンバ、シラカンバ、ドロノキなど。
キベリタテハ
山梨県大泉村 2011.9.7