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カメムシ目(半翅目)2|カメムシ亜目
[カメムシ図鑑]

椿象(亀虫)図鑑
Hemiptera 2
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身近に見られる種類を中心に、176種を掲載しています。
カメムシ目の昆虫は、針のような長い口吻をもつが、そのうち、真のカメムシ類とも呼ばれるカメムシ亜目の仲間は、体の下側にたたみこまれた口吻を器用に動かすことができる。このため、植物組織以外の食物源も利用することが可能であり、肉食性のものも多くみられる。
カメムシ亜目の前翅は細長く、基部の半分が革質化(キチン化)して硬くなり、先半分は膜質になっている(半翅鞘)。後翅は大きく全体が膜質で、ふだんは折りたたまれており、前翅は膜質の部分だけが左右重なって後翅を覆う。
後胸の側面または下側(腹面)には臭腺をもち、ここから独特の匂いを伴う物質を分泌する。この物質は、フェロモンとして個体間のコミュニケーションに役立ち、また、捕食者からの防御手段ともなる。
幼虫は、基本的には成虫と同じ体のつくりをしているが、翅はないか、あっても短い翅芽として認められるに過ぎない。幼虫の臭腺は成虫と違って、露出した腹部背面に開口している。
カメムシ亜目の仲間には、いわゆる「害虫」として、人の生活に深いかかわりをもつものが多い。カスミカメムシ科、カメムシ科、ヘリカメムシ科などを中心に多くの種類が農作物や樹木を加害する。トコジラミ(俗称ナンキンムシ)は、人家内に生息する吸血性昆虫だが、近年はほとんど見られなくなっている。
逆に「益虫」とされる場合もあり、農業害虫であるアザミウマやカイガラムシを捕食するハナカメムシ科、カスミカメムシ科の仲間などは、生物農薬としてしばしば活用される。