このメールマガジンのホームサイト「昆虫エクスプローラ」の投稿コーナー「むし探検広場」に寄せられたメールからピックアップしてご紹介します。
2003年8月17日 from nao さん
先日、庭で今まで見たことのない虫を見つけました。
全体がオレンジ色でハエを小太りにしたような形をしています。
体長は3mmほどです。
名前がおわかりでしたら、教えてください。
Re:これは、ウンカの仲間で、「アカハネナガウンカ」という種類です。
一見、丸っこいハエのように見えますが、実はカメムシやセミと同じカメムシ目に属する昆虫です。
ススキなどイネ科植物の汁を吸って暮らしています。
2003年8月24日 from よこすかのPooh さん
先日、くわがたのような甲虫を見つけました。
土の中にもぐってしまったのですが、「こくわがた」ですか?
あと以前、葉っぱのゆりかごを作っていた虫は
知らない間に羽化してしまったようです。
成虫を見逃してしまいとても残念...
ゆりかごのはじっこに蛹のぬけがらがついていました。
Re:甲虫は、確かにコクワガタのメスですね。なかなか凛々しく写ってます。
ゆりかごの虫は謎を残して旅立ってしまったんですね。植物の種類がわかれば、何か手がかりがつかめるかもしれませんが‥。
2003年8月25日 from Mori さん
初めまして
この夏、北信濃の里山に息子達と登ったときに見つけた昆虫です。
図書館やネットで色々調べたのですが分かりません。
よく見ると退化した小さな透明な羽根が付いているように見えます。
これはなんという虫でしょうか。
ご教授お願いいたします。
Re:これはキリギリスの仲間の「アシグロツユムシ」の幼虫ではないかと思います。はねが小さいのは幼虫だからです。
キリギリスの仲間には、こんなふうに、幼虫の見た目が成虫とちょっと違うものがいます。
図鑑なんかでも、幼虫は載っていないことが多いので、調べるのが難しいですよね。
2003年8月28日 from いちばん さん
園長先生 いちばんです。毎日広場を楽しんでいます。
セミの交尾の写真を初めて撮りましたので見て下さい。
アブラゼミ同士の交尾は不思議では有りませんが、なんとミンミンゼミ(写真の右、積極的に抱きついているので♂と思いました)がアブラゼミ(写真の左、♀らしいです)に交尾を仕掛けていると思われる場面に遭遇しました。このシーンは2〜3分しか続かず、交尾が成功しているかどうかは確認できませんでした。
ミンミンゼミはすぐに飛び去り、アブラゼミはぽとりと落ちたまま動きませんでしたので、羽を捕まえた途端鳴き声を立てずに慌てて飛んでいきました。
ここで質問が有ります。
@ セミは相手が同種でないことが認識できないのでしょうか。
A 違う種類で交尾が成功し、混血児が生まれる可能性が有るのでしょうか。
B セミはどのような方法で相手の性別を識別するのでしょうか。
宜しく御願いします。
Re:すごいスゴイ!これはなかなかの決定的シーンです。
確かにミンミンゼミのオスがアブラゼミに抱きついてますね。
セミのカップルは、まずオスがその種類に独特の鳴き声で鳴き、その鳴き声を聞きつけたメスがそばにやってくることによって成立します。たぶん、最終的には、匂い物質(フェロモン)とおおまかな見た目で、結婚相手だと判断しているのだと思います。
今回のケースは、ミンミンゼミのオスが機嫌よく木にとまって鳴いているところに、(別に鳴き声に引き寄せられたわけではない)アブラゼミのメスが、(いかにも引き寄せられたミンミンゼミのメスのような感じで)たまたますぐそばに飛来したので、ミンミンゼミのオスが早合点してしまったのかもしれません。
昆虫でも異なる種類が交尾して混血児が生まれる(種間雑交といいます)ことはありますが、分類上かなり近い種類間に限られます。
たとえば、セミでいえば、エゾゼミとアカエゾゼミなど。
ミンミンゼミとアブラゼミでは、血が離れすぎてきて難しいような気がします。
2003年8月29日 from シェフチェンコ さん
8月22日にタマムシの件で質問させていただいたシェフチェンコです。
ご回答ありがとうございました。アオムネスジタマムシで検索したところ、「まさにコレ!」という画像にたどり着きました。
あまりきれいに撮れていませんが、画像をお送りします。今回の写真にはありませんが、背中よりお腹の方がピカピカで美しいタマムシですよ。
沖縄に行く前から子供たち(小2と小1の男2人)は何故か「タマムシをつかまえたい」と言っていたので、これを捕まえたときは大喜びでした。
この夏は、他にもミンミンゼミとアブラゼミの羽化(特にミンミンゼミはきれいですねえ)を見るなど、虫好きの2人にとって良い思い出ができたようです。
Re:きれいですね!普通のタマムシとはまた違った魅力がありますね。本物はもっときれいなんでしょうけど、写真からも美しさは十分伝わってきます。
2003年9月3日 from 茜まま さん
暑いですね! 茜ままです。
それでも、我が家の狭い庭は夜になると、虫の声でうるさいくらいです。声は聞こえるのに姿はなかなか見せてくれないのですよね。
夕方、葉の裏にコオロギの小さいようなのを見つけました。メスとオスで、『クサヒバリ』でした。
今夜は、フィリリリリ〜という声が聞こえそうです。
生き物って探す気になると見つかるのですね。今までは見過ごしていたのに...。主人に言わせると、私と娘はこの夏休みで虫の眼になったんだ....ですって!
Re:虫の音がたくさん聞こえる季節になりましたね。
たしかに生き物というのは、身の回りにも意外とたくさん住んでいて、茜ままさんや茜ちゃんのようにナチュラリストの心と眼を持った人が見ると、いろんな発見がありますね。
2003年9月4日 from ? さん
教えてください!
最近、うちの庭の鉢植えの花に、このような幼虫が10匹ほど住み着いています。
チョウの幼虫なのでしょうか?それとも何か他の昆虫でしょうか?
教えてください。
Re:WOW!毒々しいけどキレイなイモムシですね。こんなのが10匹も‥。
この奇抜なデザインのイモムシは、「セスジスズメ」というスズメガの仲間の幼虫です。見るからにダーティーな雰囲気ですけど、葉を食い荒らす以外、とくに人間に害を与えることはありません。
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