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身近な自然で見つけた小さな発見 (クリックすると拡大画像がごらんいただけます) |
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晩秋のオオカマキリ
日当たりのよいクズの群落上で、じっとしているオオカマキリを見つけた。すでに産卵を終えたようで、お腹がしぼみ、背中にはたくさんの染みが浮かんでいる。よく見ると、自慢の鎌も傷ついていて、もう狩りもできそうにない。
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ツノというより、むしろコブ
林縁で見つけたトビイロツノゼミ。セミそのものではないがセミに近い昆虫で、体長5ミリと小ぶりながらも、いちおうセミっぽい体型をしている。ツノのはえている場所は、厳密には頭ではなくて胸部なので、むしろ「コブ」と呼んだ方がいいのかも。
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(蛾+蜂)/2=ミノウスバ?
大阪市内の公園でヒュラヒュラと飛んでいるミノウスバを見つけた。体中が褐色の毛で覆われ、翅は小さくて透明。まるで蛾と蜂のハーフみたいな雰囲気がある。実はマダラガの仲間で、幼虫はマサキやマユミなど庭木によく使われる樹木の葉を食べる。
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蛹が育んだたくさんの命
門柱に作られたアゲハの蛹が、ある日宙吊り状態になっていた。蛹の中からはたくさんのアオムシコバチ(寄生蜂)が出現していた。じっと観察するうちに、アゲハの命が蜂たちに引き継がれた気がしてきた。
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★★ 身近な自然のへんてこ虫 ★★★
このメールマガジンのホームサイト「昆虫エクスプローラ」の投稿コーナー「むし探検広場」には、「こんな変な虫見つけました!一体、ナニモノでしょう?」というご質問をよくいただきます。
質問がある昆虫たちというのはけっこう決まっていて、確かに相当なへんてこ虫ばかりです。
今回は、みなさんを戸惑わせることの多い、世にも奇妙なへんてこ昆虫たちを、Q&A形式でご紹介します。
Q.触角が長いトンボを見つけました。まるで、チョウの体にトンボのはねがくっついたみたいです。
A.それは「ツノトンボ」です。
トンボという名前がついていますが、むしろウスバカゲロウ(アリジゴクの親)などに近い昆虫です。
Q.長い手がついた、怪物のようなイモムシを見つけました。
A.それは「シャチホコガ」の幼虫で「シャチホコムシ」と呼ばれるものです。
危険を感じると反り返って固まるので、シャチホコという名前がついています。
成虫は、茶色っぽいフツーのガです。
Q.お尻に綿毛がついた、タンポポの種のような虫を見つけました。
A.それは「ベッコウハゴロモ」の幼虫です。
ハゴロモは、カメムシ目に属し、セミやカメムシに近い昆虫です。
Q.翅が透明で、緑色の太い虫が、花壇を飛びまわっています。
A.それは「オオスカシバ」です。
一見、ハチのようにも見えますが、スズメガ科に属する蛾です。幼虫はクチナシの葉を食べます。
Q.地面を、まるで三葉虫のような虫が這いまわっています。
A.それは「オオヒラタシデムシ」の幼虫です。
小動物の死骸などを食べてくれる、森や野原の掃除屋さんです。
Q.白黒模様の巨大テントウムシを見つけました。
A.それは「アカスジキンカメムシ」の幼虫です。
背中の模様が「大口開けて笑う子供の顔」みたいです。幼虫で冬を越します。
Q.黒くて目玉模様がいっぱいある毒々しいイモムシを見つけました。
A.それは「セスジスズメ」の幼虫です。
セスジスズメはスズメガの仲間です。確かにかなり毒々しいけど、毒はありません。
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>>Cyber昆虫図鑑に、6種追加 (2004.11.10)
碧眼の吸血鬼、アオメアブ登場。
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