河童橋から明神へ−2
  岳沢から探索路にもどり、明神への道をたどる。梓川の右岸(上流から下流に向かって右側)と左岸の両方に道があり、それぞれ異なったおもむきを持っている。

 梓川左岸からのながめ.左岸の道は右岸にくらべるとやや単調だが,山並を見る楽しみはこちらの方が大きい.また,右岸よりも短時間で明神にたどりつける.
クロヒカゲ Lethe diana
 うす暗い林の中で一番よく見かけるチョウ.ダイアナ(月の女神)という学名のわりには,地味な羽根を持つ.
 右岸の探索路から河原に出て,少し遠くなってきた焼岳をのぞむ.
コヒオドシ Aglais urticae
 おしゃれでかわいらしいタテハの仲間.人の気配に敏感で,とてもすばしこい.本州では中部山岳でしか見られず,高山蝶の1つに数えられる.河原や高山帯のガレ場に多いが,花にもよく来る.
ソバナ Adenophora remotiflora
 明神岳.きりたったピークがいくつも続いている.
コムラサキ(黒色型) Apatura metis
 コムラサキは明神あたりで地面で吸水しているのをよく見かける.この個体は,オスの劣性の遺伝型である黒色型(通称クロコムラサキ).上の写真はくたばっているわけではなくて,倒れながら夢中で吸水しているところ.
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