オオワラジカイガラムシ

カメムシ目 腹吻亜目 ワタフキカイガラムシ科
Drosicha corpulenta
メスはワラジ型で、褐色だが白粉で覆われている。オスは、赤みを帯びた黒褐色で、黒い翅をもつ。
カシ類、シイ類、ケヤキなどにつく。アリ類と共生関係にあり、甘露を出してアリに与えるかわりにテントウムシなどの天敵から身を守ってもらう。
初夏の頃、擬木柵の上などで配偶行動が見られる。
オオワラジカイガラムシ
♀ : 神奈川県横浜市 2012.5.20
オオワラジカイガラムシ
♂ : 埼玉県入間市 2013.5.1
重要な天敵であるベニヘリテントウに襲われるメス。
オオワラジカイガラムシ
♀ : 神奈川県横浜市 2012.5.20
ベニヘリテントウを攻撃してオオワラジカイガラムシを守るアミメアリ。
オオワラジカイガラムシ
♀ : 神奈川県横浜市 2012.5.20
オオワラジカイガラムシ
♀ : 神奈川県横浜市 2012.5.20
メスの姿によく似たベニヘリテントウの幼虫に襲われるオス。ベニヘリテントウの幼虫は、メスに擬態してオスをおびき寄せているのかもしれない。
オオワラジカイガラムシ
♂ : 大阪府東大阪市 2014.5.1
初夏の頃、擬木柵の上などに多数の個体が集まり、配偶行動が繰り広げられる。
オオワラジカイガラムシ
大阪府東大阪市 2014.5.1
オオワラジカイガラムシ
交尾 右♀ : 大阪府東大阪市 2014.5.1
オオワラジカイガラムシの幼虫。褐色で、触角や脚は黒色。春には、樹木の幹などで大群が見られることがある。
オオワラジカイガラムシの幼虫
幼虫 : 大阪府東大阪市 2014.3.19
オオワラジカイガラムシの幼虫
幼虫 : 大阪府東大阪市 2014.3.19