コウスバカゲロウ

アミメカゲロウ目 ウスバカゲロウ科 ウスバカゲロウ亜科
Myrmeleon formicarius
体は暗褐色で、透明の翅を持つ。
夜行性だが、日中でも、林縁などやや薄暗い環境で見られ、細長く大きな翅を使って、ヒュラヒュラと少し不器用に飛ぶ。
幼虫は河原の砂地や海岸部の砂丘などに巣をつくる。
ウスバカゲロウに似るが、翅の幅は先端部でさほど太くならない。(ウスバカゲロウの翅は、先端部で太くなり、やや丸みを帯びた形をしている)
コウスバカゲロウ
1994.6.
コウスバカゲロウの幼虫。淡褐色で扁平。黄褐色の鋭い大顎をもつ。人家の縁の下や崖の斜面にすり鉢状の巣をつくり、落ち込んだアリなどの小昆虫の体液を吸う。
俗にアリジゴク(蟻地獄)と呼ばれる。
コウスバカゲロウの幼虫(アリジゴク)
幼虫 : 奈良県大和郡山市 2014.9.26
軒下にたくさん作られた幼虫の巣。
アリジゴク
幼虫の巣: 奈良県大和郡山市 2014.10.18
すり鉢状の巣の底に潜んでいた幼虫が、アリを捕えた。
蟻地獄
幼虫 捕食: 奈良県大和郡山市 2014.9.26
コウスバカゲロウの幼虫に捕えられた毛虫(ガ類の幼虫)を、巣の底からピンセットで引っ張り出すと、捕食中の幼虫がいっしょに出てきた。
コウスバカゲロウの幼虫
幼虫 捕食: 奈良県大和郡山市 2014.10.10