虫の写真図鑑
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庭にチョウをよぼう
都会の中の小さな庭やベランダ花壇にも、ちょっとした工夫でチョウを呼び寄せることができます。
工夫 その1 … チョウの幼虫の食草を植える
チョウの幼虫が食べる植物を植えてみましょう。母チョウが卵を生むところや、幼虫の育つようすが観察できます。
最も呼び寄せやすいのはアゲハチョウの仲間。ミカン類やサンショウを植えておくと、
アゲハチョウ(ナミアゲハ)やクロアゲハが卵を生みにやってきます。
アゲハチョウ(ナミアゲハ)の幼虫。けっこう大食漢なので、小さい木だとみるみるうちに葉を食べつくされて丸はだかになってしまいます。
クロアゲハの幼虫。やや暗い場所にはえている木によくやってきます。これは、くさい肉角を出して、敵をおどかしているところ。
(上のナミアゲハの幼虫とともに、小さいうちは黒と白のまだらもようをしています)
都会のまっただ中では難しいかもしれませんが、大きな公園の近くや郊外では、パセリ・ミツバなどを植えておくと、
キアゲハがやってくることがあります。
ご近所の庭のパセリについた幼虫(左の写真)をゆずりうけて、ペットボトルの飼育ケースで育ててみました(中の写真)。
羽化した時に、ペットボトルの底に落っこちてしまったので、手にとまらせて羽根をひろげさせてあげました。(右の写真)
下の写真はヤマトシジミの食草、カタバミ。どこにでもある雑草なので、勝手にはえてくることも多い植物です。
はえてきたら抜かずに大切に置いておきましょう。そのうちどこからともなくヤマトシジミがやってくるはずです。
その他の身近なチョウの食草リスト |
アオスジアゲハ |
クスノキ |
モンシロチョウ |
キャベツ、アブラナ |
スジグロシロチョウ |
コンロンソウ、イヌガラシ |
モンキチョウ |
クローバー |
工夫 その2 … チョウが蜜を吸いにくる花を植える
花が咲いているとチョウやハチが集まってきますが、どんな花でも良いというわけではありません。
大きなポイントは花の色。うすむらさき・赤むらさき色や黄色の花が虫たちには魅力的に映るようです。
栽培植物にもやってきますが、やはり、その辺の公園の草やぶに咲いているような地元の野花(アザミ、タンポポ、ヒメジョオン、ハギなど)が
一番良いようです。