アサヒヒョウモン

 アサヒヒョウモンの名は、大雪の最高峰、旭岳にちなむ。日本では大雪山にしかいないが、世界的には、スカンジナビア半島からシベリアをへて、アラスカ・カナダにまで北極をぐるりと取りまくように分布し「周極種」といわれる。

高根ヶ原から空沼方面をのぞむ
高根が原から空沼
アサヒヒョウモン Clossiana fleija
7月中旬 北海道大雪山白雲岳
朝日を浴びて、体温をあげる。ヒョウモンチョウの仲間では一番小さく、シジミチョウと変わらない大きさ。地表近くを活発に飛びまわる元気もので、飛んでいると茶色っぽく見える。
アサヒヒョウモン
はねの裏のもようは、少しオリエンタル。
アサヒヒョウモン
アサヒヒョウモンの幼虫の食草、キバナシャクナゲの群落。
キバナシャクナゲ
アサヒヒョウモン Clossiana fleija
7月中旬 北海道大雪山白雲岳
ハイマツにとまって小休止。
アサヒヒョウモン
アサヒヒョウモン Clossiana fleija
7月中旬 北海道大雪山小泉岳
メスはオスにくらべると、はねが少し丸みをおびている。
アサヒヒョウモン
コヒオドシ Aglais urticae
7月中旬 北海道大雪山小泉岳
本州では高山蝶とされるこの種類も、北海道ではむしろ低山地のチョウ。大雪山で見られるのは、低いところから移動してきた個体。
コヒオドシ
ダイセツヒトリ 7月中旬
北海道大雪山高根ヶ原
大雪山特産の高山蛾。あまり飛ばず、植物のうえをのこのこ歩き回っていることが多い。おしゃれなはねのもようが、保護色になっている。
ダイセツヒトリ