国内に生息するカマキリの中で、唯一ハナカマキリ科に属する種類。褐色型と緑色型がある。前胸は中央部が細くくびれる。後翅腿節の先端近くに小さな葉状片をもつ。
おもに雑木林の林内や林縁の樹上に生息し、動きが敏捷。飛翔することが多く、灯火にも飛来する。
サツマヒメカマキリによく似るが、出現期が異なる(本種の成虫は9-11月、サツマヒメカマキリは5-7月)。
♀ : 奈良県生駒市 2014.9.13
♀ : 奈良県生駒市 2013.10.9
東京都八王子市 2012.8.29
地表に落下し、落ち葉の隙間に隠れてこちらを伺っている。
東京都八王子市 2012.8.29
卵をもって、腹部が膨れたメス。
♀ : 奈良県生駒市 2013.10.9
♀ : 奈良県生駒市 2013.10.9
敵に襲われると、地表に落下して静止し、脚を縮めて擬死することがある。
画像は、擬死したメスの肛門から、体内に寄生していたハリガネムシが出てきたところ。もしかしたら、この寄生虫も宿主の擬死に惑わされたのだろうか。
♀ : 京都府木津川市 2014.10.31
♀ : 京都府木津川市 2014.10.31
ハリガネムシが脱出したカマキリは、ふつう、間もなく絶命するが、この個体は平然としていた。
♀ : 京都府木津川市 2014.10.31
ヒメカマキリの幼虫。成虫と同様、樹上で見られる。敵の気配を察すると、前脚を伸ばし腹部を反り返らせ、平たくなって気配を消そうとする。終令幼虫の体長は、25mm前後。
幼虫 : 大阪府東大阪市 2015.8.28
幼虫 : 大阪府東大阪市 2015.8.28
幼虫 : 大阪府東大阪市 2015.8.28
幼虫 : 大阪府東大阪市 2015.8.28
幼虫 : 大阪府東大阪市 2015.8.28
若令幼虫は、黒色で、大きさも姿もアリに似る。
幼虫 : 奈良県生駒市 2015.7.8
幼虫 : 奈良県生駒市 2015.7.8
幼虫 : 奈良県生駒市 2015.7.8
反り返らせた腹部を上から見ると、アリの腹部にそっくり。
幼虫 : 奈良県生駒市 2015.7.8