昆虫たちの中には、キラキラに輝く体色を持ったものがたくさんいます。
特に、夏場の炎天下には、キラキラの昆虫たちの雄姿がよく似合います。
みなさんも、今年の夏は、ヒカリモノ系の昆虫をさがしに、野山に出かけてみませんか?
ヒカリモノ昆虫界のスーパースター、ご存じタマムシ。 このキラキラは、「構造色」といって、体表面の微細な構造の影響で光が干渉することによって現れます。
左:カミキリムシの仲間にもヒカリモノ系がたくさんいます。これは、ミドリカミキリ。
右:オオセンチコガネのルリ型。獣糞を食べるのに、こんなに綺麗だなんて‥。(でも、考えてみると、獣糞仲間のキンバエもヒカリモノ系ですね)
左:まさに虹色、アカガネサルハムシ。体長7ミリほどのミニサイズです。
右:こちらはおなじみコガネムシ。街中の公園でもよく見かける、とても身近なヒカリモノ系です。
タマムシと並ぶ、代表的ヒカリモノ昆虫 ハンミョウ。タマムシもそうなのですが、この輝きには、炎天下で活動するうえで過度の体温上昇を防ぐ効用もあるらしいです。
ちょっと趣向を変えて、部分的なヒカリモノをご紹介。
タテハチョウの仲間の蛹には、光るアクセントを持つものがいっぱいいます。
左:アカタテハ 右:ツマグロヒョウモン
チョウの翅も、ヒカリモノの宝庫です。これは、輝く巨蝶、ミヤマカラスアゲハ。
こちらは、ジョウザンミドリシジミ。金緑〜金青色に輝く翅をもつミドリシジミ類の一員です。
ミドリシジミ類は平地ではシーズン終了ですが、北日本や中部山岳の高原ならば、夏場でも十分観察できます。
(初出 「むし探検メール No.53」)
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