桜をはじめ、さまざまな花々が咲き乱れる春は、虫たちが冬の長い眠りから目覚め、活動し始める季節でもあります。町中の公園や、郊外に出かける機会の多くなるこの季節、空を舞い、足もとにうごめく小さな仲間たちにも目を向けてみましょう。
今回は、お花見スポットで出会うかもしれない虫たちをご紹介します。
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ソメイヨシノの老木の樹幹に、小さな花束が付いていました。
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左: 春先にもっとも目立つ昆虫のひとつ、ナナホシテントウ。冬の間も深い眠りにつかないので、活動のスタートが他の種類より早めです。
右: 恋の季節を満喫するコガタルリハムシ。ギシギシやスイバの葉上で見つかります。メスのおなかの中には卵がいっぱい詰まっています。
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左: 花の中を忙しげに歩きまわるルリマルノミハムシ。タンポポやコブシでも見られる花好きな虫です。
右: 花びらの横で日向ぼっこをしているアシブトハナアブ。
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桜の小枝にとまるトビイロツノゼミ。セミに近い仲間で、形も似ているけど、からだのサイズは大違い。こちらは、ほんの5mmほどしかありません。
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花の薄紅と、木々の新緑がハーモニーを奏でる春の山。
日本の自然が世界に誇れる景観です。
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卵のうを抱えたウヅキコモリグモのお母さん。背後にはツチイナゴが鎮座しています。
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左: 八重咲きの桜の花で、口吻を懸命に伸ばしているのはマルハナバチの一種。
右: 枝先にぶらさがるミノムシ(オオミノガの幼虫)。
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「春の女神」と賞されるギフチョウ。ソメイヨシノの開花とともに出現し、花の満開と時を同じくして最盛期を迎え、葉桜のころには命を全うします。(写真の花はモミジイチゴ)
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左: カラムシ(?)の芽吹きに産み付けられたアカタテハの卵。
右: 落ちていた枯れ枝を割ってみると、中からクワガタの幼虫が‥。
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サクラの樹幹にいたトホシテントウの幼虫。いかにも痛そうな棘で身を守っていますが、この棘、触ってみるとフニャフニャです。
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左: ホバリングしながら器用に吸蜜するビロウドツリアブ。
右: 俗にバナナ虫とも呼ばれるツマグロオオヨコバイ。
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飛んできた花びらが地面にとまった!? いえいえ、これはツマキチョウ。春にしか見られないシロチョウの仲間です。
(初出 「むし探検メール No.49」)
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