二十四節気のひとつ「小満」は、陽暦では5月21日頃にあたります。
「小満」とは、「陽気盛んにして万物長じ、草木が茂って天地に満ちはじめる」の意で、昔からこの季節には、「蚕が桑を盛んに食べ始める」ともされています。
そして、野山でも、様々な植物が葉を茂らせるのと呼応して、たくさんの子どもたちが元気いっぱいに活動しています。
今回は、5月中旬から下旬にかけて、里山や自然公園で見つけた幼虫たちをご紹介します。
畑と雑木林の間に溢れる緑の泉。こんな場所が、幼虫たちの楽園です。
(横浜市緑区の里山)
上:コナラの葉裏で身を潜めるオオミズアオの幼虫
下左:懸命に幹を登るヒロオビトンボエダシャクの幼虫
下右:けっこうおしゃれなマイマイガの幼虫
ドクガ系2種。左の方が毒々しいけど、左が無毒で、右が有毒。
左:ヒメシロモンドクガ 右:ドクガ
左:キシタバの幼虫の顔面は白黒フクザツ模様、胴体は黄黒さざなみ模様
右:ハンノキの葉を綴って密閉された巣を造るミドリシジミの幼虫(巣を開けて撮影)
身体を伸ばして小枝になりきるナナフシの幼虫
群れる幼虫たち。
上左:母グモに守られるフクログモの一種の幼虫たち
上右:クワの葉裏に集って、白い分泌物を揺らめかせるクワキジラミの幼虫たち
下:毛むくじゃらの塊になっているオオトビモンエダシャクの幼虫軍団
肉食幼虫たちのニアミス。
左がナナホシテントウ、右がカマキリの一種。
左:樹幹で集団を作るチャタテムシの一種の幼虫。
右:下草の茎に泡でできた巣を造るシロオビアワフキの幼虫。泡を取り除くと、こんな姿が‥。
ハバチの仲間の幼虫たち。
上:坊主頭が可愛いハバチの一種の幼虫
下左:コクロハバチの幼虫 下右:ミツクリハバチの幼虫
7本の突起を持つイボタガの幼虫。脱皮をして終令になると、突起はなくなってしまう。
左:体長わずか5mm、翅も短く、幼虫に見えるけど、実はこれはノミバッタのオトナ
右:フキバッタの一種の幼虫
湿地の樹上で、脱皮しているヤブキリの幼虫。
口器を使って、長い触角を、少しずつ引き出している。
(初出 「むし探検メール No.74」)
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