初夏を彩る花といえばツツジですね。
5月の半ば、自然公園の片隅で満開のツツジを見つけました。近寄ってみると、ブンブンとにぎやかな羽音をたてて、たくさんの虫たちが‥。
今回は、極彩色の世界に遊ぶ虫たちの姿をご紹介します。
自然公園内の稜線沿いに咲くツツジ。虫たちは、暑い真昼間は避けて、朝方や夕方に活動するものが多いようです。
左:ヒラヒラ‥ではなく直線的に飛ぶ蝶、コチャバネセセリ。
右:春先から初夏までしか見られない季節限定のシジミチョウ、コツバメ。
ツツジが大好きな小型のアブ、セダカコガシラアブの交尾。
ツツジの花園で一番にぎやかしいのがハナムグリの仲間たち。これは、他種にくらべてちょっと毛深い(和名)ハナムグリ。
左:お尻だけ出して食事中のコアオハナムグリ。その名の通り、まさに花に潜ってます。
右:平らな体を使って花弁の奥深く潜入することができるヒラタハナムグリ。
左:ちょっとクールなデザイン、クロハナムグリ。
右:広場の芝生で発生したヒラタアオコガネ。
左:花が目当てではなく、花に集まる虫たちを狙う肉食昆虫、オオイシアブ。
右:花も蕾も葉も食べてしまうクワゴマダラヒトリの幼虫。
左:見慣れない黒いアブが‥と思ったら、活動晩期にさしかかり毛がすっかり抜け落ちたビロウドツリアブでした。
右:黒くてまんまるくて毛むくじゃら、お尻の部分だけがオレンジ色のコマルハナバチ。
そのコマルハナバチに擬態しているハラブトハナアブの一種。
ツツジの上空を優雅に舞いながら吸蜜するキアゲハ。
(初出 「むし探検メール No.51」)
|
|
|