虫の写真図鑑
Cyber昆虫図鑑 山道の昆虫
山道は、もともと人間がつくったものですが、昆虫たちにとっても、大切な生活の場になっています。
ハイキングしながら、視線を足もとに向けてみましょう。
地面をいそがしく走り回っていたり、じっと水を吸っていたり… たくさんの虫たちを見つけることができます。
同じ山道でも、ゆるやかすぎず急すぎずの適当な勾配があり、道幅は3〜5m、まわりに雑木林や草やぶがあって、
時々しみ出した水が道を横切っているような、そんな道が、観察に適しています。
這いつくばってさがしてね 甲虫の仲間たち
甲虫類でめだつのは、ハンミョウの仲間。人が近寄ると地面から飛び立って、少し先の地面にまた止まります。
オサムシの仲間は、おもに夜に活発に歩き回りますが、日中に見ることもあります。
動物の死体には、シデムシの仲間が、獣糞にはセンチコガネの仲間が集まります。
天然水大好き チョウの仲間たち
水のしみ出しているようなところには、いろいろなチョウがやってきます。
集まるのは羽化したての若いオスが多く、メスはめったに来ません。
口で懸命に水を吸いながら、お尻からどんどん水を出している姿もよく見ます。
水を吸うのは、ミネラル分を取るためと言われています。仲間がいると次々に集まるので、時には10匹以上の
集団に出会うこともあります。
ヒカゲチョウ、セセリチョウ、タテハチョウの仲間は、獣糞や落ちた果実などにもよく集まります。
地面にべったり トンボの仲間たち
初夏の山道では、地面にとまっているサナエトンボの仲間をよく見かけます。
近くを別のトンボが通りかかると、大急ぎで飛び立って追い払い、小さな昆虫が通りかかると、サッとつかまえて
食べてしまいます。