むし探検広場
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1040. 1.22.2002 from 園長(サイト管理者) 

 (広場への掲載は希望しなくて)動物園への就職の道についてお尋ねいただいた九州のmさんへ。
 返信しているのですが、デーモンが帰ってきてしまいます。
 送っていただいたアドレス、間違っていませんでしょうか。

 (ただし、園長は、本物の動物園長ではなくて、ただのバーチャル園長ですので、たいしたお答えはできないんですが‥)

1039. 1.22.2002 from r さん 

 この蟲なんですか?

 この前、道端で見つけました!

 

園長:これは、たぶん、マイマイカブリの幼虫だと思います。
 この時期は、朽木の中などで冬眠しているはずなのですが、暖かさに誘われて出てきてしまったのかもしれません。


1038. 1.22.2002 from 田ノ屋 さん 

 こんばんわ、久々にメールいたします。
 ポットアリの件、ハラハラしながら読んでおりましたが、あまりにもオゲゲな結末に声もありません...合掌。(アリに?社員の皆様に?)
 さて、私も今回は昆虫大発生のことを書いてみたいと思います。
 かれこれ25、6年前のことになります。我が家の前には空き地があり、そこの地主さんのご厚意で土地の一部を借りて、父が趣味でトマト畑をやっていました。
 ある夏の朝、ラジオ体操に向かう前に、なにげなくそこを見ると、シロテンハナムグリ(だと思います)の大群が!
 そんな光景を見たことがない私はすっかり興奮し、体操が終わるとすぐに近所の子たちを引き連れて、トマト全滅にうなだれる父に目もくれずハナちゃんを獲りまくったのでした。合計40匹ほどはいたと思います。
 しかし、今でも不思議なのはなぜその日に限ってそんなことが起きたのでしょう。
 カナブン系は普通群れて生活している虫ではないですよね?一匹狼のハナちゃんたちが何故集団で現れたのでしょう?こういうことってよくあるのですか?
 そのトマトがよっぽど素晴らしかったのかもしれませんが、ならば他の虫もいて良かったはず。
 園長のご意見をぜひお聞かせください。

 追伸・ナメクジの件、原典の本を持っていそうな人のメールが以前載っていましたがその後進展なしですね。残念!

園長:カナブンやハナムグリは、ことさら群れを作っているわけではありませんが、個体数が多いので、食物のある場所にあっちこっちから集まってきて、結果的に大集団になることがあります。

 シロテンハナムグリは、雑木林の樹液に何十匹と集まっているのを見つけたことがあります。
 田ノ屋さんの昔のご経験は、やはり、「完熟トマトという絶好のエサに、周囲のシロテンハナムグリが大挙して押し寄せてきた」ということだと思います。
 しかし‥、おっしゃるように、
 ・なぜ、その日に集中したのか?
 ・なぜ、ほかの種類はいなかったのか?
 というのがフシギですね。

 生き物は、「食べごろ」を本当によくわかっているので、「みんなが食べごろNo.1の日に集中した」ということなのでしょうか‥
 同じ種類ばかりというのは、フェロモンなどの働きが関係しているのでしょうか‥

 この辺はよくわからず、推測の域を出ておりません。 


1037. 1.19.2002 from さき さん 

 突然ですが、キューバサンショクインコのことについて知りたいのですが、載っている本や図鑑何でもいいので教えてください。インターネットで調べてみたけど判らなかったのでお願いします。

園長:キューバサンショクインコは、ふつう、ミイロコンゴウインコと呼ばれることの方が多いです。
 キューバにすんでいましたが、1885年に絶滅してしまいました。
 50cm近くもあって、赤・青・黒にぬりわけられたとても美しい鳥だったようです。

 身近な本では、子供向けの図鑑で、「ニューワイド学研の図鑑 鳥」の中の、絶滅した種類を紹介するコーナーにイラスト入りで載っています。


1036. 1. 9.2002 from あかみね さん 

 電気ポットのフタの中には

 ありの死骸がべったりたまってました。わりと真剣に50匹ぐらい数え、それをもとに残りを目測した感じで200匹ぶんぐらい。もう1この電気ポットのフタの中にも50匹ぐらいこびり付いてました。あまりの光景にびっくりし、周りを見回し、デジカメが無いのを悔やみ、いったんもとに戻して明日デジカメ持参で出勤しようか考え、やっぱし気持ちわるいので灰皿用のたわしとつまようじでそうじしてしまいました。この貴重な映像を他の従業員を呼んで見せるべきかすごく迷ったのですが、なかなかにショッキングなたまりっぷりだったので、さし控えることにしました。
 しかし考えるに、何ゆえこんなにたまったのかといえば、仮説としては、
 1、余熱説。(気付いたのが秋以降なので夏のことは不明)
 2、水飲み説。(流しのほうにも来ているけど、流しのは無事に帰宅するためポットのだけ死んでたまる)
 3、誘因説。(砂糖とか、何かありを呼ぶものが中に入っていて、ありが大集合していた時にスイッチを入れられみんな死んだ)
 4、誘因説その2。(ありの死骸が仲間のありを引き寄せている)
 5、ちりも積もれば説。(何年もかけて、その間にたまたま死んだありが堆積した)

 ううむ…。毎日あれから落ちたしずく入りのお茶いれて飲んでたちゅーの。
 死にはしませんがねえー。ぶふー。みなさんもお手持ちの電気ポットのフタに注意しましょうー。

園長: ‥‥‥‥‥‥。

 会社のみなさんそろってアリエキス飲んでらしたんですね。

 ポットのふたつともに集まっていたということは、なんかやっぱりひきつけられるものがあるんでしょうね。余熱説+誘因説その2 のミックスかもしれません。

 しかし、デジカメ映像がないのが惜しい。
 50匹ポットだけ掃除して、200匹ポットは撮影用に残しておいていただきたかった。
 もっとも、たわしでこすっただけでは誘引物質は除去されていないかも‥。うっかりしていて、そのうちまた貯まっていたら、今度こそ激写お願いします。 


1035. 1. 8.2002 from 萩原練丸 くん 

 前に魚に付いたダニについて答えていただきました。
 今回も奇妙な虫がいたので質問させていただきます。

 昨日家のねずみ取りにかかったねずみ(生きていた)の横に写真のような虫がいました。
ハサミがあってサソリみたいだと思ったのですがしっぽがないので違うかなとも思います。先生がダニかなんかじゃないかと言ったまいしたが、この虫はいったい何なのでしょう。大きさは1センチくらいです。教えてください。

 

園長:このへんてこな生き物は、カニムシの仲間です。
 カニムシは、クモ、サソリ、ダニなどに近い生き物で土の中や落ち葉の下、洞窟などで暮らしています。1センチだと、この仲間にしてはかなり大きいほうだと思います。

 カニムシのことはあまりよく知らないので、詳しい種類や、ネズミと特別な関係があったのかどうかについてはよくわかりません。


1034. 1. 8.2002 from あかみね さん 

 た、たいへんな事に

 あかみねでございます。
今日、あんまり気になったので、とうとうドライバーを出して職場の電気ポットのフタを分解して中をあけた私。
 しょえー!チョーびっくりした。フタの内部はすごい事になってました。でも今仕事中なので詳細は後ほど。

園長:い、いったい何が‥
 みなさん、続報に期待しましょう。(期待すると失礼か‥)


1033. 1. 8.2002 from 山内周輔 さん 

 おめでとうございます。
 今年もよろしくお願いします。
 アカホシテントウこと山内周輔です。

 今年の最初は質問です。
 昆虫の目には「まぶた」ってありませんよね。すると、眠っているときも視力(視神経)は働き続けているのでしょうか。それとも眠らないのでしょうか。昆虫の目の前に指を持っていくと、すぐに動き出すときとじっとして動かないときがあります。この動かないときは見えていないのかまたは昆虫が指を観察しているのでしょうか。教えてください。

園長:おめでとうございます。こちらこそ今年もよろしくお願いします

 昆虫は眠りますが、眠っているときにも視神経は働いていて、ただ、その働き(反応)が鈍くなっている状態なのだと思います。
 人間の場合も、視覚はまぶたを閉じることによってほとんどシャットアウトされますが、耳は寝ているときも開いたままなので、昆虫の視覚もそれと同じことではないでしょうか。

 指を近づけて動かないのは、気づいていない(≒見えていない)のだと思います。昆虫は、横方向の動きがないと物体を認知できない面があるので、昆虫に向かって直線的に指を近づけると気づかないことが多いようです。


1032. 1. 6.2002 from さゆりこ さん 

 園長さん、ご無沙汰です。先日は、さゆりこの質問に答えてくれてありがとうございます! 園長さんが、あまりにも熱心に答えてくれるので、嬉しくなっちゃって、またメッセージを書いてしまいました。
 子供の頃はよくいたのに、この頃見かけなくなった虫
 ○ かまどうま・・・白とこげ茶のストライプの虫
 ○ ありじごく・・・かげろうの幼虫
 ○ ナナフシ・・・・枝みたいな虫
 今もいるんだろうけど、どういう場所で見られるの?

園長:どれもその気になれば見つけられる虫たちです。
 ○かまどうまは、人家の床下などによく住んでいます。夜行性なので、夜のほうが見つけやすいです。ストライプタイプは、マダラカマドウマという種類で、夏の夜、クヌギなどの樹液に集まるのでカブトムシやクワガタを捕まえに行ったときによく出くわします。
 ○ありじごくは、神社や学校の校庭の片隅によく巣をつくっています。軒下など雨のかからない場所の平らな砂地が狙い目です。
 ○ナナフシは、公園などある程度緑が豊かな場所でないと見つからないかもしれません。サクラ、ノイバラ、カシ、コナラなどの若葉があるあたりが狙い目です。植物にそっくりなのでちょっと見つけにくいですが、目が慣れればいっぱい見つかります。


1031. 1. 5.2002 from kaimusi2 さん 

 はじめて参加させていただきます。kaimusi2と言います。
 昆虫に関する質問です。
 タイワントビナナフシは、もともと九州より南に生存していましたが、最近では本州でも少数ですが、見られるようになりました。しかし、身近に飼育経験者はいませんし、図鑑に書いていることもわずかです。そこで、繁殖と食草について教えてください。
 1、この虫にはオスはいるのですか。
 2、オスがいる場合、メスしか入手できなくとも単為生殖はできますか。
 3、食草について。図鑑にはマメ科の植物、としか書いてありません。以前幼虫をスイトピーのみで育てていたら途中で死んでしまったことがあります。栄養の偏りでしょうか。食料安定供給のためにも、現在確認されている食草をいくつか教えてください。
 以上、よろしくお願いします。

園長:タイワントビナナフシ、神奈川あたりまで勢力を伸ばしているようですね。これも地球温暖化の影響でしょうか。
 私は、残念ながら、まだつかまえたことも飼ったこともありませんので聞きかじりの情報になりますけどお答えします。

 1.オスはいるにはいるけどとても数が少ないです。
 2.メスだけで単為生殖します。けっこう殖やしやすいタイプみたいです。
 3.バラやサンゴジュの葉も食べます。幼虫にはやわらかい若葉を与えるのがポイントです。


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