1440. 8.19.2002 from ゆきちゃん
うちで飼っていたアゲハの幼虫がサナギになり、羽化するのを楽しみにしていました。ところが、ある日、サナギの中身が空っぽで、破れていて、ケースの底には、あずき色をした、小さいサナギのようなものが2つ落ちていました。
これはいったいなんでしょうか?
園長:それは、アゲハの寄生するヤドリバエの仲間のさなぎです。寄生されたさなぎからは、ウジムシのような白い幼虫が出てきて、そのあと、さなぎになるのです。
せっかく羽化を楽しみにしていたのに残念なことでしたね。
でも、寄生というのも自然のフシギなしくみなので、今回のできごとも大切な体験として、よくおぼえておいてください。
1439. 8.19.2002 from kei さん
いつも質問でおせわになります。
鈴虫の飼育でまた質問です。
現在メスが3匹オスが12匹の大所帯で飼っています。
きのう覗いてみると、メスが尾っぽを土の中にいれて産卵しているようです。
1度に沢山卵を生みますか?そして、まだ皆元気ですが、土は触らない方がよいのですか?死んでしまってから来年への保存方法を教えてください。メスは産卵すると死んでしまいますか???よろしくお願いします。
園長:スズムシのメスは、一生のうちに200〜300個もの卵を産みます。
でも、何回かに分けて産んでいきますので、1回卵を産んだからといってすぐ死んでしまうわけではありません。
今はそのままにしておき、やがて親が全部死んでしまったら、土の表面にある異物などを丹念にとりのぞき、ケースの内側もきれいに掃除してふたをし、日中でも温度が上がらない暗い場所に置いてください。
土の表面には、乾きすぎず湿りすぎずの微妙な湿り気が必要なので時々点検して霧吹きしてあげてください。
点検するときにはカビがはえていないかにも注意してください。
1438. 8.19.2002 from suzume さん
こんにちは イエコウモリについて調べています。
台風の時、戸袋からイエコウモリが出てきて、暫く家の中に居ました。
翌朝かわいそうなことに、水槽の奥でふちにつかまり頭を水に入れて死んでいました。
どうして、水の中に頭を入れて死んでしまったのでしょう?
休む所を探して水槽に行き、水位を誤って(あわてて?)水死してしまったのでしょうか?
可哀相なことをしてしまいました。
ちなみに、私は生き物大好きです。特に大きいカエルとコウモリが・・・
園長:家の中にイエコウモリが侵入したなんて素敵な出来事でしたね。
でも、死んでしまってかわいそうなことでした。
なんでわざわざ水の中に頭をつこんでしまったのだろうと思いますが、もしかしたら、家の中を逃げ惑い、かなり衰弱した状態で水槽の奥に行き着いて、力尽きたときに頭が水没してしまったのかもしれません。(無責任な推測でスミマセン)
1437. 8.19.2002 from ちゃっぴぃ さん
ちょっと質問したいんですけど、バッタは、ジャガイモの葉、クローバーの葉って食べますか?(ちなみにシソの葉は食べました。)教えてください。(色、形からしてショウリョウバッタの様です。)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ついさっきもおじゃましたちゃっぴぃです。またまた質問なんですけど、この前相談した例のバッタのエサに水を付けて与えています。それでいいんでしょうか。それと、ある時、ふと見たらバッタの右の後ろ足が取れていました。水不足でしょうか。あとバッタが脱皮をしたんですけど記念にとって置きたいのでいい保存方法を教えてください。(今のところ二回脱皮をしました。バッタって脱皮するもんなんですね。)
園長:ジャガイモやクローバーの葉はあまり適さないかもしれません。
ショウリョウバッタだったら、ススキやエノコログサなどの、細い葉っぱの雑草をあげるのが一番いいです。
ショウリョウバッタに似ているオンブバッタの場合は、ヨモギやオオバコ、ギシギシなどが適しています。
どれも、空き地や原っぱによくはえている雑草です。
バッタのエサに水を付けて与えるのは、それでいいと思います。
あしがとれてしまったのは、はっきりとはわかりませんが、栄養分の問題かもしれません。
なるべく、うえに書いたような、そのバッタに合った草を新鮮な状態であげるようにしてください。
また、一日に何時間かは、ケースの中が暑くなりすぎないように気をつけながら、太陽光にあててあげてください。
脱皮殻は、よく乾燥させてから、密封できる透明のケースに綿を多めに敷き、半分うめるようにして保存すればどうでしょうか。
1436. 8.19.2002 from M.S. さん
僕は四年程前に13ミリのスジクワガタ♂を捕まえた事があります。クワガタ特有の、からだを持て余したようなひょこひょこした歩き方ではなく、むだのない素早い動きだったのでゴミムシかなにかだろうと捕まえてよく見ると小さいながら間違いなくクワガタでした。『ノコギリの7cmよりすごいぞ!』と狂喜乱舞していましたが、そのことを友達に話すと返ってきたのはたった一言『…ふ〜〜ん……』。
というわけで(どういうわけだ)スジクワガタのオスでこれを超える小さいものはいるのでしょうか。教えて下さい。国内外は問いません。
今年の初夏、家の梅を収穫しました。そのとき、とてつもない大きさの、緑色のいもむしが一匹、葉っぱの上に居座っていました。棒で突っつくと首をもたげ、『シャァァァ!!』という音を出して(ガスを出して?)はげしく威嚇します。こんな偉そうないもむしは初めてです。名前を教えて下さい。おしりのツノと体型から見て大型のスズメガだとおもいます。
園長:どんな図鑑を見ても、スジクワガタの大きさは15ミリ〜となっているので、13ミリというのは、かなり小さな個体ですね。でも、それがどれだけ珍しいのかは私にはよくわかりません。もうしわけないのですが、もっと専門的にクワガタの採集をしたり研究している方に聞いていただいたほうがいいと思います。
ウメの木のイモムシは、モモスズメの幼虫ではないかと思います。
でも、そんなに激しく音を出して威嚇することは知りませんでした。
1435. 8.18.2002 from せみっこ さん
せみって夜鳴き声がしないんですけど、どうしてですか?せみもねるんですか?あと、人間の一日はせみにとったら何分ぐらいですか?
園長:セミも夜は寝ているので鳴きません。
人間のように寝転がってグウグウ寝ているわけではないけれど、木の幹などにつかまって、じっと動かずに体を休めています。
でも、夜でも、まるで昼間のように温度が高かったり、近くに光があったりすると、昼間と同じように鳴くことがあるようです。
セミは幼虫時代もふくめると、昆虫の中ではとても長生きで、アブラゼミで7年ぐらい生きます。
ということは、人間の寿命の10分の1ぐらいなので、人間の一日はセミにとったら2.4時間≒150分ぐらいということになります。
(でも、生きている期間がすぎるはやさをくらべるのなら、逆に、人間の一日は、セミの10日にあたる、と考えたほうがわかりやすいかもしれません。)
1434. 8.18.2002 from saya さん
私は、小学3年生の女の子です。
毎年夏になると不思議なことがあります。
それは、セミがたくさん鳴いているのは当たり前のことと思いますが、私は、マンションの4階に住んでいて、朝、外の通路に出るとアブラゼミが仰向けにひっくり返っている姿をよく見かけます。
「死んでいるのかな」と思い、近づいてみたり、触ってみると、ジッ、ジッ、ジッーと勢いよく飛んでいき、ビックリすることがあります。
セミは、どうして死んでもいないのに仰向けにひっくり返っているのか、とても不思議です。いろいろ調べてみたけれど原因が分かりませんでした。
でも、どうしても原因が知りたいです。
分かるようでしたら、ぜひ教えてください。お願いします。
園長:たしかに、セミは朝よく、道や通路に落ちていますね。
あれは、夜に電灯にひかれて飛んできたのが、朝まで残っているのです。
ガや甲虫の仲間と同じように、セミも、夜になると外灯や部屋の灯りにひかれて集まってきます。
それで、電灯に向かってぶつかったりしているうちに、バランスをくずしたり、気絶したようになって、地面に落ちてしまうのです。
そのとき、セミの体が丸っいのと、体の重心の関係から、ひっくりかえってしまうことが多いようです。(でも、ひっくりからず、うつぶせになっているものもけっこういますね。)
そのまま死んでしまうものも多いのですが、なかには気絶したようになっているだけのものもいて、人間がさわるとハッと気がついて、あわてて飛んでいってしまうのではないでしょうか。
1433. 8.18.2002 from ねこ さん
こんにちは、先日メールをいただいたばかりのねこです。
クロアゲハについて教えてくださってありがとうございます。
アドバイス通りチャレンジしてみたいと思います。
今日の質問は庭の木に付く「カイガラムシ」についてです。
あのアゲハチョウの寄ってくる「グレープフルーツ」「ユズ」に毎年付いてしまいます・・・。
いつも農薬をまいて駆除しているのですが、やっぱり薬はアゲハにも良くないし、木自体にも良くない気がします。
それにまいてもすぐまた新しいカイガラムシが付いてしまいます・・・。
これはもう生物兵器しかないよなあ、とか思っていたら、このページでカイガラムシを食べてくれるてんとう虫がいると知りました。
カイガラムシを食べる「アカボシテントウ」「ヒメアカボシテントウ」は普通に捕まえることは可能なんでしょうか?
もし捕まえられるとしたら、どこに沢山住んでいるんでしょうか?
どうかこのてんとう虫について、詳しく教えてください。
農業王国オランダでは「ダニ」などの生物兵器をよく使っているそうですね、
環境にも優しいし、とても理想的な害虫駆除法ですよね。
それでは。
園長:天敵を使った害虫駆除というのは、確かに環境保全のうえでいい方法ですね。でも、一方で、その地域にもともといない種類を持ちこむのは、思わぬ生態系への影響を引き起こす場合があるので、慎重にすべきでしょうね。
カイガラムシを食べてくれるテントウムシの探し方ですが、ヒメアカボシテントウは、住宅地や公園でもけっこうよく見られます。ムクゲや柑橘類、クワなど、カイガラムシのたくさんついている木を見つけて探せば採れるかもしれません。
アカボシテントウは、春先にクリなどの樹皮にくっついているのを見かけますが、クヌギやクリにつくカイガラムシを好むようなので、柑橘類の害虫退治には向かないかもしれません。
このほか、ベダリアテントウという種類も、柑橘類につくカイガラムシを食べてくれるので有名で、こちらはわざわざオーストラリアから移入されたものです。
1432. 8.18.2002 from みー さん
アズキマメゾウムシの被害は何かありますか?
どんなことに悪いのかが気になっています。
小豆はないのに、最近大量にちっちゃいのからおっきいのまで家に発生してるみたいです。
園長:アズキマメゾウムシは、小豆に穴をあけてしまう以外には、人を噛んだり病気の原因になるなどの害はないと思います。
大きさがまちまちのようですが、アズキマメゾウムシの体長は2.5ミリ前後でそんなに大きなバリエーションはないはずなので、いろいろな種類がまじっているのかもしれません。
小豆がないということなら、ヒメカツオブシムシ、タバコシバンムシなど、ほかの住まいの甲虫たちかもしれません。
穀類や乾燥食品など、キッチンの片隅に放置しているものがないかどうか点検してみてください。
1431. 8.17.2002 from kouji okai さん
楽しくページを子供達と見せてもらっています先日福井県の高浜に行った時、子供がカマキリを捕まえてしきりに名前を聞くもので貴殿のページを思い出しメールを送らせていただきました。(子供の質問責めにあいまして−−−)多分ホームページよりコカマキリかと思われますがどうでしょうか?それと昆虫(生き餌)以外の飼い方を教えていただけませんか?宜しくお願いします。
園長:このカマキリは、コカマキリではなく、ハラビロカマキリの褐色型の幼虫ではないかと思います。
しばらくすると脱皮するはずですので、飼育ケースは大きめにして、羽化のための空間を確保してあげてください。
エサは、生餌以外には、鳥のささみなどを水にぬらして口元にもっていくと、鎌で挟んで食べますが、個体によってはいやがるかもしれません。
また、栄養が偏らないためには、やはり生餌も組み合わせてあげるほうがいいと思います。
|