むし探検広場
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1530. 9. 7.2002 from やもりひめ さん 

 先日はアオスジアゲハについて教えていただきありがとうございました。
 クスノキ科の木につくのですね。私が以前みつけて育てた時はサンショウの木だったのですが、サンショウはミカン科、どうして育ったのでしょうか、ふしぎです。キアゲハは人参につきますね。
 私は生き物が大好きなので、毎日楽しくのぞいています。これからもよろしく!

園長:アオスジアゲハがサンショウで育ちましたか‥。今まで、そういう記録があるのかどうかはわかりませんが、けっこう珍しいことかもしれません。
 アオスジアゲハも、大昔に、柑橘系の植物を食べる種類から進化して、その時の習性が復活したのかもしれません。

 キアゲハは、おっしゃるように、ニンジンやバセリ、ミツバなどを食べるのですが、実は先日、うちのユズで育っているのを見つけました。

  
 ↑証拠写真(今まさにムシャムシャ食事中)

 4〜5匹育っていたのですが、ほかにナミアゲハの幼虫もたくさん付いていたため、木が丸坊主になってしまい、いつもまにか見当たらなくなってしまいました。
 最後まで育つことはできなかったのか、どこかで蛹になっているのかは定かではありません。

 やもりひめさんのアオスジアゲハの例といい、この例といい、柑橘類というのは、いろいろなアゲハたちの代理食になるのかもしれませんね。 


1529. 9. 7.2002 from ふくちゃん さん 

 一年ぶりにお世話になります。質問ですが、去年オオクワガタの飼育セットを入手しました。去年は羽化しませんでしたので、今年はと思っていた所、6月頃に飼育ケースの中でガサガサと動き回るのが見られました。その後(7月末頃?)静かになったので、蛹にでもなったと思っているのですが、未だに羽化しません。一ヶ月以上も蛹のままでいるものでしょうか? 死んでしまったのかと気になっています。

園長:オオクワガタの蛹の期間は1ヶ月弱です。
 地中の蛹室で羽化した成虫は、ふつうはそのまま地上に出ることなく越冬し、翌年の初夏にようやく活動しはじめます。

 なので、無事に羽化した成虫が、マットの中にひそんでいる、という可能性は十分あると思います。
 確かめてみたいところですが、できれば自然の状態にまかせて、来年までそっとしておいてあげた方がいいかもしれません。
 (羽化してから間もないものを無理に掘り出すと体が完全に出来あがっていなくて、死んでしまうことがあります。)


1528. 9. 7.2002 from なおたろう さん 

 昨晩、夕ごはんを作ろうと、台所のシンク下の包丁挿しある扉を開けました。すると黒くて動く長いものがボトッと落ちてきたのです!!『黒くて動くもの=ゴキブリ』と思ったのですが、長いのです。へっぴり腰でよく見るとゴキブリがお尻とお尻でくっついていました。交尾しているゴキブリ?!と思いあわてて、台所洗剤を恋人同士にかけました(なかなか離れようとしませんでした。かわいそうに、ごめんなさいネ)
 あーびっくりした!ゴキブリってどんな所で、交尾するのですか?そんなに包丁挿しがイイ感じだったのでしょうか?それにしても『長いゴキブリ』初めて見ました。

園長:あらためて振り返ると、昔すんでいた大阪市内ではゴキブリをかなり頻繁に見かけましたが、交尾しているところは見た記憶がありません。
 昆虫の交尾は、最も活発に活動する時間帯に、たくさんの個体がたむろするような場所で行われることが多いので、真夜中のキッチンとかは、けっこうゴキブリたちの恋の舞台になっているんでしょうね。


1527. 9. 7.2002 from かいせいのパパ さん 

 1450で質問したものです。
 その際は愛媛の平地にミンミンゼミがいないと書きましたが、間違いでした。
 松山などの比較的都市化された所にいないだけで、平地でも島所部や、広葉樹の広大な森があるような場所には結構いることがわかりました。
 以上、御報告まで。

園長:ごていねいに連絡いただいてありがとうございます。
 平地・山地という区分が決定的な要因ではなかったんですね。
 でも、東京方面では街中にもいっぱいいるのに、四国や関西では自然の豊かなところにしかいない、というのは、やっぱりフシギですね。


1526. 9. 7.2002 from かっと さん 

 今日、変わったさなぎ?のようなものを見ました。
 オレンジで黒いぶちがあり、ベージュのもので上のほう(頭の方?)が覆われていて、
2本オレンジ色の1mmくらいの角?がついていて、全体の大きさは3cm弱でした。
 うど?畑の近くのコンクリート製の塀にはりついて動きませんでした。
 これは一体なんでしょうか???
 すごく気になります。教えて下さい!

園長:いろいろ考えてみたのですが、今のところ思い当たるものがありません。すみません。
 私もすごく気になるので、写真かスケッチでも送っていただけたら嬉しいのですがムリでしょうか?

 このサナギ的へんてこ物体の正体に心当たりのある方、ぜひご連絡ください。


1525. 9. 7.2002 from 牧野愛菜 さん 

 バッタのえさをおしえてください。

園長:バッタには、せまい意味でのバッタの仲間と、キリギリスの仲間がいて、好きなエサがちがいます。
 しょっかくが短くて、顔が四角っぽいのはバッタで、しょっかくが長くて、顔が卵がたなのはキリギリスの仲間です。

 バッタの仲間ならば、おもなエサは、ススキ、エノコログサなどのイネ科植物の葉です。(あたまのとがったオンブバッタの場合は、ヨモギやオオバコなどが好きです。)
 レタスやキャベツ、キュウリなども食べるかもしれません。
 リンゴ、ナシなどのフルーツもおやつとしてあげてください。

 キリギリスの仲間ならば、キュウリやナスなどの野菜と、かつおぶし、にぼしなどの動物しつのエサを両方あげてください。


1524. 9. 7.2002 from ジミ− さん 

 今朝、庭の水道の所に不思議な生き物を見つけて私も息子もビックリ!
 太さは大人の女性の親指大、長さは8〜10cm、頭の先は少し細く、たくさんの節のようなものがあり、色はグレー、薄茶が混ざったような色、クネクネと動きます。ミミズなのか、イモムシなのか、成虫、それとも幼虫?
 とにかくあんなに太くて長いものは今まで見たことがありません。
 一体、あれは何なのでしょうか?

園長:それは、たぶんスズメガの仲間の幼虫ではないかと思います。もし、おしりのほうに突起が1本あったのなら間違いないのですが‥。
 スズメガの仲間の幼虫には、これぐらい巨大になるものが多くいます。色合い的にも合致するものが複数いますので、詳しい種類まではわかりません。
 おそらく、成長を終えて蛹になるための場所をさがして歩き回っているうちにそんな場所に行き着いたのではないかと思います。(大食漢なので、エサが足りなくなってさまよっていた可能性もありますが‥)


1523. 9. 6.2002 from 遠山芳宏 さん 

 はじめまして。とおやまと申します。

我が家のくちなしの木に、写真のような幼虫が4匹くっついて
おり、葉っぱをムシャムシャと食べていました。そのうち3匹は
スズメの攻撃に会い、お亡くなりになってしまいましたが、1匹
は頑張って、もりもりと葉っぱを食しております。
これは何の幼虫でしょうか?

 

園長:これは、スズメガの仲間の「オオスカシバ」の幼虫です。
 透明のはね、緑色の太い胴体で、まるでハチのように飛び回り、ホバリングしながら花の蜜を吸う昆虫を見られたことがないでしょうか?
 それがオオスカシバです。

 この広場にも、以前、飛翔中の姿を捕らえたいい写真を送っていただきました。こちらをご覧ください。→No.1487


1522. 9. 6.2002 from ままちゃり さん 

 ショウリョウバッタの色について教えてください。娘から質問されて困っています。緑と茶色の2種類があるのはどうしてでしょうか?

園長:ショウリョウバッタにかかわらず、バッタの仲間やカマキリには、同じ種類なのに、緑色と茶色のタイプがいるものがたくさんあります。
 これは、いろんなタイプがいることによって、種類全体としての生き残る可能性を高めるためだと思われます。

 緑色の草が多い草原では、緑色のバッタは目立たないので、生き残ることが多くなります。
 一方、枯れ草が混じっていたり、枯れ草のほうが多いような場所では、茶色いバッタが有利になります。
 また、それぞれの草原の環境は、毎年どんどん変わっていくのでどんな体色のバッタが有利なのかもどんどん変わっていきます。

 というわけで、いろいろな体色の仲間がまざっているほうが、どんな環境でも誰かが生き残る可能性が高くなり、種類全体としては生き残り競争のうえで有利になるのです。


1521. 9. 6.2002 from HKS さん 

 原っぱでバッタをよく見かけるシーズンになりましたが、とまっている時に、トノサマバッタとクルマバッタを見分けることはできるでしょうか。両者はほぼ同じに見えます。大きさもオスとメスだと似かよっています。
 もしデザイン上の違いがあるようでしたら教えて下さい。
 よろしくお願いします。

園長:一番ハッキリと見分けられるのは、飛んだときに見える後ろばねで、トノサマバッタは一様にうすい黄色ですが、クルマバッタには太い黒帯があります。

 でも、とまっている時にも見分けることはできます。
 ポイントは、前ばねのもようです。
 トノサマバッタは、うす茶色と濃い茶色による一定パターンのまだら模様ですが、クルマバッタのはねは、濃い茶色が地色で、後ろあしの付け根あたりから背中に向かってハッキリした白帯が走っています。
 また、慣れれば、クルマバッタの場合は、背中が少し盛り上がっていることでも見分けられます。


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