むし探検広 場
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90.10.30.1999 from 藤田雪太郎さん 

鳥の話題がまだありませんね。
我が家では2年半前頃から、スズメを飼っています。 巣から落ちて野良猫に食べられそうになっていたのを息子が拾ってきました。名前を「スーちゃん」と言います。 家に連れてきたときはすっかり冷たくなっていたのを数時間、家内が掌で温め、少し元気になったのを交代で一晩中餌をやったり温めたりして持ち直しました。
私自身は子供の頃から十姉妹やセキセイインコなど のべにして百数十羽の小鳥を育てた(死なせた)経験があるので、 どちらかと言えば飼うのは反対でした。スズメはもっとも身近でしかも生態のよく解っていない野鳥で平均寿命は2年程と聞いていたので、死んでしまったときの (自分の経験から)子供達の気持ちを考えると、自然のままに しておく方がよいと思ったからです。でも、徹夜してまで面倒を見る家族の姿に何も言えませんでした。
しっかりリバースしたスズメは2時間置きに餌をねだるので どこへ行くときも連れていきました。滋賀県の琵琶湖博物館に行ったとき、博物館内ですり餌を与えていたときは人垣が出来てしまって困りました。
色々調べたところ、自然環境では2年程度の寿命でも 人に飼われていると10年ぐらい生きるそうです。今日も「スズメ肥ゆる秋」とでも言わんばかりに チュンチュンギャーギャーと餌を要求する奴の姿に 「21世紀まで生きてくれよ」と思ってしまいました。 まだまだ後日談がありますが、長くなるのでまた今度。

園長:スズメはあまりにどこにでもいるので、空気みたいな存在ですが、あらためてよく見ると、とても美しい鳥ですよね。あの小さな野生の鳥が、どんな大都会の真ん中ででも、大群で飛び回っているということが、何かとても不思議に思えることがあります。続きのお話も楽しみにしています。


89.10.21.1999 from 藤田雪太郎さん 

あるBBSで「雪虫」というものが話題になっています。 最初は私のことをいっているのかと思いました(笑)。
トドネオオワタムシとかトドノオオワタムシとかいう虫で、 井上靖の小説「しろばんば」はこの虫の伊豆地方の名称だそうです。
綿毛のような分泌物を体に付けて飛び回る様子が あるいは雪のように、あるいはケサランパサランの ように見えるそうです。
(若い方はケサランパサランをご存じないでしょうか?)
札幌の高校生がこの白い虫が大量に出現して黒い学生服に くっついて困るという記事を載せていました。 札幌では秋の風物詩のようですね。
もしこの虫のことをご存じでしたら、詳しく教えて下さい。

園長:見たことないですけど、トドノネオオワタムシというアブラムシの仲間がいるらしいですね。秋に出た有翅の成虫が、ヤチダモの木で冬を越すために、世間を飛び回るみたいですね。
この虫の情報をご存じの方がおられましたらメールください。


88.10.20.1999 from comet_y さん

exciteでサーチして来ました。 実は、カマドーマという昆虫の存在を知ることがありまして、 その姿を探しておりました。 見たい!どこか、見られるところがあったら教えていただきたいです。

園長:カマドウマですね。うちの昆虫図鑑には載っていなくてスミマセン。この頃、ペットとして飼う人がいるらしく、gooなどで「カマドウマ」で検索すると、けっこういっぱい出てきますよ。ネコバスの車庫 というサイトでは、写真を見ることができます。


87.10.20.1999 from けんたろうさん 

かめ虫の出す臭いガスの正体とは何かご存じですか? 臭いにおいがするということは何らかのガスを出していると思うのですか・・・ もし、ご存じでしたら、教えていただけませんか?

園長:カメムシの匂いは、ガスの形で噴出されるのではなくて、体表にある穴から出す液体が原因だそうです。成分まではよく知りません。 臭い匂いは、敵から身を守るためだけでなく、仲間に危険を知らせたり、仲間同士が集まるための信号としても役立っているらしいです。


86.10.20.1999 from ラッキーさん 

メルヘン
10月中旬に入ると急に寒くなり、見られる昆虫の数も減ってきました。
写真は9月上旬のものですが、ほのぼのとした愛らしさがあるので 見ていただきたいと思います。
ヒメジョオンの上にたたずんでいるのは、ハムシの仲間です。
ハムシは気持ちよさそうに寝ていた様子。
写真を撮ってから、しばらく瑠璃色に光るハムシの輝きに見とれていると、 触角をもぞもぞと動かした後、ポトリと地面に落ちて見えなくなってしまいました。

園長:ラッキーさんのところ(福島県)はもうすっかり秋なのでしょうね。私の住む関西は、まだまだ気温が下がらず、昆虫シーズンがだらだらと続いています。


85.10.12.1999 from 藤田雪太郎さん 

先日幼虫の写真を送って名前を教えていただいたツマグロヒョウモンがさなぎになりました。
あまりきれいな写真ではありませんが、腹部(というのでしょうか)に10個並んでいる白っぽい点は、金色です。
これは、このさなぎに毒があるというしるしでしょうか。 一昨年に沖縄へ行ったときに、オオゴマダラのさなぎを みましたが、全体が見事な金色でした。解説には「毒があることを鳥などに示す色」であると書かれていましたので、ツマグロヒョウモンもそうなのかなと思ったのですが、もしそうだとすると、なぜ金色なのでしょう?
と、こんなこと園長様に聞いても仕方ないですよね。金色に光るところや、幼虫に角があるところなど、それほど近い種類のチョウでもないように思いますが、共通点が多いですね。
それにしても、毒のある植物の場合はほとんどが見るからに毒々しい色をしていますが、チョウの場合は人間が思わず ニヤリとしてしまう色であることが不思議でたまりません。
(もっとも人間だけでしょうけど)
他にもさなぎの一部または全体が金色になるチョウは たくさんいるのでしょうか?

園長:ツマグロヒョウモンの蛹ははじめてみました。なかなか奇抜な装いですね。毒はないはずですが、もしかしたら毒のある種類の蛹に似せることによって、鳥の目をあざむいているのかもしれません。
ツマグロヒョウモンのメス成虫は、毒蝶のカバマダラに擬態しているらしく、そのうえ蛹も、毒蛹に擬態しているとしたら、なんともちゃっかりしたチョウですね。ただ、カバマダラもオオゴマダラも南国のチョウですから、本州ではあまり効果がないかもしれませんが…。(カバマダラの方は最近分布を北に広げていて、大阪の富田林でも発生しているそうですが。)
83で金属昆虫をご紹介いただいた安東さんは、大学で「ナミアゲハの蛹のケミカルカモフラージュ」について研究されています。チョウにとって、蛹、そして羽化直前、羽化は一番無防備な時期であり、この時期に蛹はケミカルな防衛を行っているのではないかと言う考えの元にそのカモフラージュの機構について調べておられるそうです。
擬態かどうかはさておき、上の写真を見ると、身動きできない蛹にとって、何か身を守るうえでの意味があるに違いないと思えて来ますね。
金色蛹は、マダラチョウの仲間に多いようです。普通種のアカタテハの蛹も、突起の部分が真珠色に輝いています。


84.10.12.1999 from 園長(サイト管理者)

うちの「いきもの道具箱」が、PC Life の最新号で紹介されています。77ページに載ってますので、ぜひ立ち読みにてご確認ください。

子供が採ってきたコカマキリが、虫かごの中で交尾をしました。次の日、家内が昼間に見てみると、オスの頭がメスに食べられて すっかりなくなっていて、でも、交尾はまだ続けていたそうです。メスがオスを食べてしまうというのは、話には聞いていたものの、やはりショッキング。しかし、交尾できたんだから、オスにとっては幸せな一生であったわけでしょう。合掌。


83.(投稿者のご希望により、削除しました)


82.10. 8.1999 from ラッキーさん 

たわむれ
ヒメハナバチモドキ  この白い花は、ゲンノショウコです。 東北に咲いているものは、白色が薄いピンク色ですが、 関西のものは、濃いピンク色をしていますね。 うららかな秋の日、白い花の中で雄しべと戯れているのは ヒメハナバチモドキくんです。 とても気持ちよさそうに寝返りを打ったり、もぐったりしていました。

細長い顔
クリシギゾウムシ  個人的にゾウムシは、甲虫の中では好きな方です。 比較的動きがのんびりしていて、僕の波長と合うからです。 山に行ったとき落ちていた栗を転がしてみたら、 身体の小さなクリシギゾウムシがいました。 ずっと前から、出会いたかった憧れのゾウムシでした。 図鑑で見た細長い口吻が印象的だったからです。 ゾウムシの割には動きが活発で、ピントが合わず撮影には 苦労しましたが、何とか撮ることができました。 でも、この虫って害虫なんですよ。

レースのような蛾
レースのような蛾  9月に山に行くと、まだまだ昆虫の姿は豊富に見られます。 翅がとても薄くてレースのような蛾が、薄暗い林の下草にとまっていました。 図鑑で見ても載っていなかったので、名前はわかりませんが、 「ウスバシロマダラシャク」とでも言いそうな気がします。違うでしょうか?(左の写真)
10月の山に行くと、すでに昆虫の種類は少なく感じました。 やっと見つけた蛾が1匹。この種も、図鑑に載っていませんでした。 こちらは、濃い白色の蛾でした。 寒いのでちょっと厚着なのかも知れません。(右の写真)      

 

園長:蛾が両方とも美しいですね。特に私は左の半透明の蛾が気に入りました。調べましたら「ホシベッコウカギバ Deroca inconclusa」のオスのようです。右は、たぶん「ヒトツメカギバ Auzata auperba」だと思います。


81.10. 6.1999 from 弥生さん 

トンボのめがねはみずいろめがね? トンボにはたくさんの目があることがわかりましたが、トンボからは、けしきやえさがどんなふうに見えているのですか?
                大開小学校3年1組 やよい

園長:小さな目がたくさんあつまっているので、むかしは、モザイクもように見えているのではないかと思われていたみたいですが、どうもそうではないようです。「どんなふうに」というのは、目のしくみがちがいすぎるで、わたしたちの頭で考えるのはむずかしいと思います。でも、むりに考えてみました。
1.目が大きくて、顔をおおっておるので、自分の うしろも よこも 上も 下も、ぜんぶよく見える。
2.みずいろ1色ではなく、カラーで見える。人には見えない色が見えたり、人に見える色が見えなかったりする。
3.とまっているものは、人の目ほどは、よく見えず、ぼやけている。
4.うごいているものは、人の目よりも、ハッキリよく見える。
5.暗いところでもよく見える。


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