1780. 1. 4.2003 from さとみ さん
質問してもよろしいでしょうか?
カタツムリの童謡にある、「つのだせ、やりだせ」の「やり」というのは、どの部分をさすのでしょうか。
あと、普通、虫の目の数も2つですよね・・
目がたくさんある虫、もしくは、目のない虫がいましたら、その虫の名前を教えてください。
子どもに聞かれて困っています。
よろしくお願いいたします。
園長:カタツムリの「やり」は、あの頭部の突起を「つの」と言ったり、「やり」と言ったりしているのだろうと何となく思っていたのですが、今回あらためて考えてみて思い当たることがあります。
カタツムリは雌雄同体なのですが、交尾のときに、お互いが体の中からまるで槍(!)のような生殖器を出しあって交接するのです。
童謡の「やり」がこの生殖器のことをさしているのだったら作詞者はかなりじっくりカタツムリを観察していたことになりますね。(お子さんには説明しにくいですけど‥)
虫の目の数は、実はふつう、2つではありません。
大きな複眼2つのほかに、複眼の間に「単眼」と呼ばれる小さな目が3つあって、合計5つの目を持つものが主流です。
単眼を無視するとして、2つ以上の複眼を持つ例としては、「ミズスマシ」があります。
ミズスマシの複眼は、水面生活を送るのに便利なように、水面上を見る部分と、水中を見る部分とに、上下にわかれています。
つまり、4つの眼を持っているということができます。
地中や洞窟など、暗いところで生活する昆虫は、複眼が退化しているケースがあります。
たとえば「ガロアムシ」の仲間には、複眼が消失しているものがいるようです。
セミの幼虫の中にも、若令のうちは、複眼がないものがいます。
1779. 1. 4.2003 from みやぢ さん
はじめまして。みやぢと申します。
知人より、飛んでいるセミを捕食する虫を見たことがあると聞きました。
どんな虫だったかは良く覚えていないそうです。
鳥と見間違えたわけでもないようです。
飛んでいるセミを捕食する可能性のある虫がいましたら、お教えください。
園長:一番怪しそうなのは、スズメバチの仲間、特に「モンスズメバチ」という種類です。
モンスズメバチは、幼虫のエサにするために、セミを好んで狩ります。
飛翔能力もあるので、飛んでいるセミを襲うというのはありえるような気がします。
1778.12.30.2002 from いい年こいた少年 さん
中学のころに「全長20cmくらいはあるバッタを見た!」と飲み会で話したのですが。だれも信じてくれません。
型はショウリョウバッタのような感じだったんですが、あまりにもでかかったためハッキリしません。
名前さえわかれば、図鑑でいけるのですがご存知でしょうか??
9人のうち3人は「俺も見たことある!」といって信じてもらえたんですが、残りが全然信じてくれません。なんとしてもあの超巨大バッタを見せてやりたいのです。
園長:20cmというのはムチャクチャ大きいですね。
世界最大のバッタの「フンボルトオオバッタ」というのがちょうどそれぐらいの大きさのようです。(‥という情報がネットにあったのですが、書籍では確認できていません。図鑑などで調べる限りでは20cmにもなるバッタはいないみたいです。)
バッタに似た昆虫では、ナナフシの仲間が巨大になります。たとえば「ニューギニアオオトビナナフシ」というのがいて、20cmぐらいになります。そのほかに、30cm近くになるものもいるようです。
国内にいる種類で、一番大きく見えそうなのは、キリギリスの仲間「カヤキリ」の産卵管が伸びたメスだと思うのですが、それにしても頭の先から産卵管の先まで10cmがせいぜいです。
いい年こいた少年さんが目撃されたのは、もしかしたら何らかの形で海外から侵入したものだったのかもしれません。
しかし、お友達の9人のうち3人が見たことある、というのはかなり眉唾ものというか、もし、ほんとうなら、そちら(千葉)方面で巨大バッタが繁殖していることになりますので、かなり大事件です。
(追記)その後もやはり「フンボルトオオバッタ」の確認はできてません。
バッタ類では、ブラジルにすむひょうきん顔の巨大バッタ、「オウサマボウバッタ」の17cmというのが最大かもしれません。このバッタは、ナナフシによく似ているのですが、ショウリョウバッタにも似ていなくもありません。
1777.12.28.2002 from 昆虫 さん
面白い生活をしている昆虫、おもしろい昆虫を教えてください。
なぜそのようなおもしろいことが起こったのかなど、理由も教えてください。
園長:う〜〜ん、なんか、範囲が広くて、意外と答えにくい質問です。
よくよく考えてみれば、どんな昆虫でも、けっこう面白い生活をしているといえますよね。
たとえば、ふつうのチョウにしても、当たり前に思っているけど、あんなイモムシから、あんなに大きなはねを持った成虫に変態して、しかも空を飛び回りながらあんなに細いストローみたいな口で花の蜜を器用に吸いあげるなんて、相当変わっています。
そういうふうに考えると、ほんとうに、昆虫というのは(べつに昆虫に限った話ではないかもしれないけど)面白いヤツらばっかりです。
その中でも特に面白い昆虫というと‥
過去、この広場に登場した昆虫の中では、
「ツチハンミョウ」や、
「トドノネオオワタムシ」などは、かなりへんてこ度が高いと思います。 (←過去ログにリンクしていますので、名前をクリックしてください。)
今回は、面白昆虫の新たな例として「クモバエ」を紹介しておきます。
クモバエは、3ミリぐらいしかないハエの仲間で、ハエなのにはねがなく、体のわりにとても大きく発達した脚を持っています。
どうして生活しているかというと、ずっとコウモリの体にしがみついています。だからはねは不要で、脚が丈夫なのです。
コウモリの血を吸って生きているので、食べ物に困ることもありません。
では、なぜ、そんな生活をおくることになったのか。
思うに、遠い昔には、人を刺すアブのように、はねで飛びながらコウモリを刺して吸血していたのが、だんだんずぼらになって、ずっと、コウモリにひっついて暮らすようになり、とうとうはねが退化して、ほとんどコウモリと一体化してしまったのだと思います。
その証拠に、近縁の「コウモリバエ」の仲間は、コウモリに寄生している点は同じなのですが、まだはねが退化せずに残っています。
1776.12.26.2002 from ? さん
みのむしはどうやってふんを外に出すのか教えてください
園長:(このメールは、「掲載しないでください」になっていたのですが、メールアドレスが書かれていなかったのでお答えを返信することができず、やむなくここに掲載しました。削除ご希望の場合は、再度ご連絡ください。)
なるほど、あの蓑の中に、どんどんフンがたまっていったらどうなるのか‥とても心配になりますね。
でも、安心してください。
確か、みのむしの蓑には、頭の穴だけではなくて、お尻のところにも穴が開いていたと思います。(今度よく観察してみてください)
その穴から、上手にフンを落としているはずです。
1775.12.25.2002 from てーおば さん
園長先生こんにちは。
質問があります。
12月初め頃から、玄関前に置いてある植木鉢の土を何者(動物)かがほじくっています。時間帯は夜中だったり、昼間だったり・・・・。
他にもたくさんある鉢の中で、1つだけと決めているようです。(^_^;)
もう来ないかなと思っていたら、昨日もまたやられました。 (T_T)
知人に聞くとスズメがよく泥浴びをやってるのを見たことがあるそうです。だけど、冬するかなぁ??と言っていました。
鉢の周りは、いつも30cm程乾いた土が飛び散っています。土の堀り方はとんがり帽子を逆さにした感じです。(猫のしわざではないと思います)
近くに犬をつないでいるので、よく食べ残しのご飯をスズメが食べに来ています。
どんな動物がやって来てるのでしょう??
園長:さて、なにもののしわざでしょうか‥
スズメの泥浴びは、冬場でも、昼間の暖かい時間帯には行われると思います。
でも、夜中にもほじくられていることや、穴の形状からすると、スズメではなさそうですね。
身近にいる野生動物で、そんなことをしそうなヤツといえば、イタチやネズミが思い浮かびます。‥が、今度は逆に、昼間にもほじくられていることの説明がつきにくくなります。
昼も夜も活動して、ネコやイヌでないとすると、けっこう行き詰まってしまうのですが、ひょっとして、イタチとスズメがコラボレートしていて、「夜にイタチが掘り返した穴を、昼間にスズメが砂浴びに使っている」と考えると面白いのですが、まぁ、たぶん違うでしょうね‥。
1774.12.24.2002 from えむ さん
はじめまして。唐突ですが、ある「音」におびえています。
それは私の住んでいるアパートの一室で、押入れのある6畳の畳の部屋・・・
襖の敷居?(木材の部分)と畳の間から聞こえてくるのです。「ガリガリ」とも「カリカリ」とも「プチプチ」とも聞こえる「かじるような音」。
最初は11月後半、一箇所の敷居の方から音がするようだったのでシロアリかキクイムシかと思ったのですが、音が速く移動するうえに、今日になって四方八方何箇所も同時にかじってる音がするんです!何だか畳の縁の中から聞こえているようだし…
叩いて脅してみてもお構い無しで音は止みません。
ここのところ雨が降って暖かい日が続いていました。何かが大発生!?しているんでしょうか。
畳の上に現れない「音」の主が何なのか、これだけの説明では解りにくいとは思うのですが見当がつくようでしたらお教え願えないでしょうか。
近々畳を上げて見てみようと主人とも話しています。
よろしくお願いします。
園長:なにやら怪談じみたお話ですね。
あたっているかどうかはわかりませんが、もしかしたらと思うのは「シバンムシ」の仲間です。
シバンムシは、体長2〜3ミリほどの小さな甲虫ですが、そのうち「クシヒゲシバンムシ」というのは、木材や畳表を食害します。
また、本来は貯蔵食物の害虫である「タバコシバンムシ」や「ジンサンシバンムシ」も、畳表を食害することがあるようです。
シバンムシは、漢字で書くと「死番虫」で、ヨーロッパで、家の建材などの中でこの虫のたてる音を「死を告げる予報」と言い伝えたことに由来しています。(もちろん全くの迷信ですが‥)
シバンムシの仲間には、孔道の中でことさら音を出すものがいて、オスメス間の信号に使うケースもあるらしいです。
早く移動するように聞こえたのは、ひょっとしたら複数の個体がかかわっていたのかもしれません。
シバンムシはどこの家庭にも多少はいる虫で、にもかかわらず私は今までそんな音を聞いたことがありませんので、あくまで推測に過ぎませんが‥。
1773.12.20.2002 from たまきゆきこ さん
こんにちは!
今日、仕事場でいつものように仕事をしていたら(私の職場は豆腐屋で、水をざーざー流していました)いつものように、なめくじが流れてきた。
あーでも大きいなぁと、救いあげてみたら!
なんと、まるっきりかたつむりのように目?とつの?が4本にょっきりと出てきたのです!
これはいったい、なめくじ?かたつむり? とよく観察しますと、首のあたりに穴がありました。
お腹?のあたりは他とくらべてぽっこりとしていました。
触ったあと、手に残ったネバネバは、なめくじのそれよりもあまりしつこくないものだったので殻が壊れたかたつむりかと思いましたが、心配でネットで調べたらかたつむりは殻が壊れると、死んでしまうとありました。
今日私が見たのは誰だったのでしょうか??
また、もし、かたつむりだったとしたら、殻を再製することはできるのでしょうか?
教えて下さい。よろしくお願いいたします!
園長:たまきさんの職場では、いつも流れてくるんですか、ナメクジが‥。
それはやっぱり、かたつむりではなく、「コウラナメクジ」の仲間ではないかと思います。
ナメクジもカタツムリと同じようにつのを出しますし、コウラナメクジの仲間は、貝殻の痕跡を持っているので、ひょっとしたらそれがはずれて、穴に見えたのかもしれません。
1772.12.18.2002 from 園長(サイト管理者)
 このたび、Web絵本のポータルサイト  がオープンしました。
園長も、名作「まゆ太郎のへんてこ大ぼうけん」をひっさげて参加しています。
閲覧者の投票を受けつけるランキングのコーナーもありますので、みなさんもぜひご訪問いただき、まゆ太郎が気に入ったらご投票くださいませ!
1771.12.17.2002 from あかっぺ さん
こんにちは、あかっぺといいます。
どんぐりの中から出てくる虫。
あれは、ゾウムシの仲間なのでしょうか。
成虫まで飼うとしたらどうしたらいいですか?
保育園の子ども達の疑問に困っています。
園長:どんぐりの中から出てくる白っぽいずんぐりした虫は、「コナラシギゾウムシ」など、シギゾウムシの仲間の幼虫です。
どんぐりから出たあとは、土の中にもぐって越冬します。そのまま土の中でさなぎになって、来年の6月頃成虫が出てきます。
私は飼ったことがないので確かなことは言えませんが、飼育ケースに5センチほど土を敷いておけばもぐるのではないかと思います。
適度な湿り気を保ちながら、あまり暖かくならない場所で静かに置いておけばいいと思います。
土の上に落ち葉をかぶせておいたり、空気穴をあけたビニールでふたをしておくと乾燥が防げます。
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