920.10.12.2001 from ひろしの母 さん
早速お答えをいただき、ありがとうございます!!
幼虫で越冬すると云うことは、!!冬眠するのですね!?断食には強そうな面構えですが。2cmほどの砂の中では、当地の冬はカチンコチンに凍ってしまうと思うのですが、凍結にも強いのでしょうか。
クサカゲロウの幼虫イラスト、ほんとに味わいあるかわいいものですね!
背中にはゴミをつけている?それとも体の一部なのでしょうか。
でも、歩くのはアリジゴクに比べて上手そうですね。窓ガラスについたたまごからアリジゴクが生まれたら、砂地を探して歩いていくのは至難の業に思えて、そしてしばらく考えて、クサカゲロウとウスバカゲロウが違うことに気づき、アリジゴクはどんな卵かな、と思ったのでした。
ところで、 No.818についてですが、
以前、私もつかまえて、きれいな虫だなと思って虫屋さんにきいたことがあります。「カメノコハムシ」といわれ、ケースに入れて名前を付けていたので間違いないかと思うので「カメノコハムシ」と「ジンガサハムシ」の関係(地方名とか?)が知りたいと思いました。私のも6.5mmくらいで、この写真と同じ模様です。
園長:なるほど、アリジゴクが北海道の冬を乗り切るには、凍結をまぬがれる方法が必要ですよね。
いったいどういうふうにこの難題を解決しているのか…?
こんなテーマはまだ研究者もノーマークかもしれません。
クサカゲロウの幼虫の体のまわりについているのは、幼虫がわざわざ自分でつけた小石やゴミです。
カメノコハムシの件、「カメノコハムシ」という種類そのものは、灰白色ないし黄褐色に小さな斑紋があって、「ジンガサハムシ」とは体型こそ似ているものの、体色はかなり違います。
カメノコハムシとジンガサハムシは、同じ仲間に属していて、この2種以外にもたくさんいるのですが、わりと適当に、○○カメノコハムシ、または○○ジンガサハムシという名がつけられていますので、ジンガサハムシという名がついた種類も含めて、全体を「カメノコハムシの仲間」ということもできます。
その虫屋さんは、そういう意味でおっしゃったのかもしれません。
919.10.12.2001 from H.H. さん
昼に川の土手で見つけたものですが クロコノマチョウですか?
画像を送付します。

園長:これは、クロコノマチョウではなくて、キタテハです。
キタテハの秋型は、はねの切れ込みが強いので、確かにクロコノマチョウに似ていますね。
クロコノマチョウは、キタテハよりも ふたまわりほども大きくて、飛び方は、キタテハのようには颯爽としておらず、バタバタ、フワフワした感じです。
川の土手のようなところではなく、雑木林の内部などの、うすぐらいところで見つかることが多いです。
姿はこんなの。

918.10.12.2001 from ???さん
園長さんこんにちわ。早速質問なんですが、私は北海道に住んでいます。北海道ではこの時期、「ゆきむし」が大量発生するのですが、そのゆきむしについている、雪のようなあの白いものって一体何なんですか?
詳しく教えて下さい。お願いします。
園長:「ゆきむし」は、アブラムシの仲間で、「トドノネオオワタムシ」というのが正式名です。
(私は現物を見たことないのですが)あの白いものは、体内から分泌された繊維状のロウ質の物質で、水をはじく役割があるらしいです。
ところで、トドノネオオワタムシの生活誌は とても複雑です。
6月〜10月は、トドマツの根の汁を吸って暮らしています。この間は、はねのないメスしかおらず、単位生殖で小さな幼虫を直接産んで(=卵胎生)、繁殖しています。
10月中旬になると はねのあるメスが生まれ、風のない日を選んで一斉に飛びます。これが「ゆきむし」と呼ばれるものです。
ゆきむしの目指すのは、ヤチダモの木で、ヤチダモにたどり着くと、今度はオスとメスの幼虫を産みます。この世代が交尾して、メスは木の幹に卵を産みつけ、卵で越冬します。
春に卵から生まれてくるのは全部はねのないメスで、ヤチダモの葉を食べ、単為生殖で幼虫を産みます。
この幼虫たちは、はねのある世代で、6月中旬に飛んで、今度はトドマツを目指します。そして、トドマツの根の汁を吸いながら単為生殖し…
というぐあいに続いていくらしいです。
917.10.12.2001 from まつぼっくり さん
オタマジャクシを食べるとんぼはいますか?
園長:トンボの幼虫のヤゴは、水中生活なので、オタマジャクシはほとんどの種類のヤゴにとって、重要な食べ物なのですが、成虫のトンボがオタマジャクシを食べるというのは、私は見たことも聞いたこともありません。
トンボは、飛んでいる小昆虫を空中キャッチして捕まえることがほとんどなので、オタマジャクシを食べる機会は普通は
ないような気がします。
916.10.11.2001 from R. さん
はじめまして。
偶然、ここのHPを見つけ、嬉しく思っています。
小学3年生の息子の宿題です。
調べても調べてもわからないので、教えてください。
「メスのカマキリは、どうして、かまで顔をこするようにするのですか?」ということです。
よろしくお願いします。
園長:カマキリの顔こすり行動は、カマで顔をこすっているのではなくて、確か、カマについた汚れを、口を使って掃除しているのです。
カマキリのカマは、獲物を捕まえるとても大事な商売道具なので、いつも万全の状態にしておくために、手入れを怠らないのです。
この事情はオスもメスもいっしょなので、メスだけではなくて、オスも顔こすりしているはずです。
でも、せっかくの宿題ですので、こういう生真面目な答えを教えてしまう前に、小学3年生なりの自由な発想によるオリジナルの答えも聞いてみたい気がしますね。
(うちの長男も小3なので、明日聞いてみたいと思います。)
↓↓↓
で、聞いてみましたところ…
「バッタを食べたあとの、カマについたのこりかすを食べている」という意見でした。
確かに、顔こすり行動は、食事のあとによく見られますし、なるほど、そうすると、オスよりも頻繁に獲物を捕まえるメスに、よりよく見られる行動だという説明もつきます。
「獲物を食べたあとのカマについたのこりかすを食べて、次の狩りに備えるとともに、カマが菌に犯されたりするのを防ぐ」という解釈がいいかもしれません。
915.10.11.2001 from たすく さん
子供がてんとう虫を捕ってきて飼うと言って困っています。
てんとう虫って飼えるものなんでしょうか??
飼い方、餌等何もわからなくって困っています。
よろしくお願いします。
園長:テントウムシは、種類がいろいろいて、餌や飼いやすさもいろいろです。
一番よくいるナナホシテントウやナミテントウは、肉食で、植物に付くアブラムシを食べています。
飼おうとすると、アブラムシを毎日たくさん(テントウムシ1匹当たり数十匹)あげなければいけないので、けっこう大変です。
アブラムシがいつも簡単に手に入るのでない限りは、飼育はあきらめた方がいいかもしれません。
一方、ニジュウヤホシテントウは、草食で、ジャガイモやナス、トマトなどの葉を食べますので、肉食のものより飼うのはやさしいです。
肉食のテントウムシは、だいたい背中に光沢があり、草食のものは、光沢がない場合が多いです。
ただ、草食のおもな種類は、夏の終わりにはいなくなっているはずなので、今回見つかったのは、やっぱり肉食タイプかもしれません。
914.10.10.2001 from 洋志の母 さん
HP拝見しました。
実は5歳の息子が保育園で飽きもせずアリジゴクいじめをしていまして、所は北海道なのですが、今年は今頃、いるんです!しかも、砂粒のように小さいのが。
これは、思うに今年の冷夏と秋の暖かさで来年孵るはずのたまごがふかしちゃったんでは?と考えていますが、保育園の先生から「アリジゴクって、冬眠するの?」と聞かれ、卵で越冬すると思うと答えたのですが、・・・
そこで、質問です!
くさかげろうの卵がウドンゲの花ですよね?アレから生まれた幼生は、どんな形で、どこへ行って暮らすの?・・ウドンゲの花は窓ガラスとか天井とか、いろんな所にあるのですが。
そしてさて、アリジゴクの卵はどこにどんな形で産み付けられるの?
アリジゴクは砂地に生息していますが、卵がそこに産み落とされるの?
越冬形態は卵?それとももしかしてさなぎ?
アリジゴクの生態って、よくわかっているのですか?
今年は4月から今まで、こんなに長く次男坊が楽しめる年はないと云う感じです。
私も畜産を学んだのですが、虫はよくわかりません。
よろしくおねがいしまーす!!
園長:まず、アリジゴクについて。
アリジゴクの越冬形態は、卵ではなくて、幼虫(または蛹)です。
卵がどんな場所にどのように産みつけられるのかはよく知りません。
研究はけっこう進んでいて、突っ込んだ内容の新書も出版されています。 ↓
「砂の魔術師アリジゴク 進化する捕食行動」
松良俊明著(中公新書 1524) 780円
この本には、産卵行動についても載っていたはずなのですが、手元には持っていないので確認できませんでした。
クサカゲロウの幼虫は、アリジゴクに似ています。
植物に付くアブラムシを食べますので、植物上を徘徊しています。
残念ながら写真は持っていないのですが、以前にいただいたメールで、イラストを送っていただいたことがありますので、ご確認ください。 ↓
Page82 No.811
913.10.10.2001 from ぽっぽー さん
はじめまして!我が家はマンション住まいで向かいが緑でいっぱいの公園のため、よくバードウォッチングを楽しんでおります。そんなのどかな日々にちいさな事件が起きまして、ぜひご相談させてください。
実はこの1日、2日でキジバトがベランダにある吊り下げ型の室外機の真後ろ(外壁とのせまい隙間)にあっという間に巣を作り、どうやら卵を暖め始めたらしいのです。これから寒くなって暖房を入れ始めた場合、ハトは大丈夫でしょうか?また、空気を通して人間の方には何か悪影響はないでしょうか?また無事雛がかえった時、糞の被害が耐えうるものなのかも心配です〈特に集合住宅なもので)。今のうちに、巣を例えばベランダの床の隅などに移動させた方がいいものかなど、気をもんでおります。できることなら、糞はまめに掃除して〈甘い?)平和に過ごしてもらいたいと思っているのですがどうすれば一番ベストなのか、ぜひご意見をおきかせいただけないでしょうか?どうぞよろしくお願い致します。
園長:これは悩ましい問題です。
キジバト夫妻が選んだ場所は、やっぱりまずいですよね。
室外機の裏のスペースというのは、機能上必要だから空けてあるんでしょうし、おっしゃるように衛生上も決して好ましくありません。
それに、今回黙認すると、子育てがうまくいったとして、今後また同じところに巣を作る可能性があります。
かわいそうですけど、やっぱり巣は撤去して、「ここはダメなんだよ」ということをわかってもらうべきではないでしょうか。
巣を移動させてもいいのですが、そうすると、たぶん親が巣と卵を放棄してしまうと思います。
912.10. 9.2001 from あかみね さん
先日台風の時思ったんですが、あんなすごい風の時は、野生の生き物はどうしてるんでしょうねえ?とくに、チョウやトンボみたいな、カサばってて穴にもぐったりできなさそうな生物はどこに居たんでしょうか?地面にいる虫も、おぼれたりしないんでしょうかねえ?不思議です。
園長:沖縄には台風がしょっちゅう居座ってるみたいですし、本土に来るときよりも台風君も元気な状態なので、さぞかしすごいんでしょうね。
チョウやトンボは、かさばっているように見えますが、はねをピッタリ閉じて葉の裏なんかに身を潜めると案外コンパクトに収まり、平気なのかもしれません。(雨にあたって、はねは多少ボロッちくなるでしょうけど)
地面の虫も、第6感で台風の接近を察知し、それなりに安全な場所に移動しているような気がします。
これら、堅実タイプがしっかり生き残る一方で、冒険タイプの(あるいはうっかりものの)昆虫は、台風の風や海流に乗って新天地を見つけ、分布を広げるパイオニアになるんだと思います。
ところで、先日、IT施設視察の出張という名目で沖縄におじゃましました。(実は沖縄はこれが初めて)
名護のブセナテラスリゾートというところに泊まり、夕刻の空き時間にスノーケリングしてみたのですが、残念なことに海はあまりきれいではありませんでした。
悪天続きのあとだったことや時間帯も影響しているのでしょうが、近畿の日本海や太平洋の方がずっと綺麗だと思いました。(魚の種類はさすがの豊富さでしたけど…)
あと、半日の自由行動があったので、ホテル近辺の荒れ地っぽいところでチョウやトンボを撮影しました。はじめてみる昆虫のオンパレードでこちらは大感激。
この時撮った写真を構成して、うちの「てふてふファンタジア」に「沖縄 One
Day Trip」というタイトルでUPしようと思っています。

911.10. 9.2001 from カマタスエコ さん
どうも、カマタです。
904 はっぴーさんの「ヤモリみたいなの」はカナヘビではないでしょうか。
あてずっぽうなんですが。
じつは、最近飼いだしまして、とってもよく慣れてかわいいんですよ。
手にものりますし、今日はTシャツを折り曲げたなかにすっぽり入って寝てました。
トカゲは慣れないけど、カナヘビは慣れるみたいです。
エサはクモです。←つかまえるのが楽なので。
ミルワームは栄養がないという説がありました、ネット上で。
それと、最初は小石を敷いていたのですが、ハムスター用のおがくずみたいな特殊なものにしたら調子いいです。
園長:情報ありがとうございます。たしかに、カナヘビかもしれませんね。
灰褐色で、あしの指の先がちょっとふくれていてシマシマ模様があり、すべすべした垂直面でも平気で登るようだとヤモリ、
茶褐色で、目の下から体側にかけて白い筋があり、しっぽが胴体よりも明らかに長いようだとカナヘビです。
いずれも愛らしい身近な爬虫類ですが、カナヘビの方が飼いやすいかもしれません。
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