900.10. 6.2001 from ブリパパ。さん
こんにちは。
ムカデとゲジの危険性。とっても勉強になりました。
ありがとうございます。
ちなみに《ムカデ》って焼くと臭いですよね?
えっと。質問です。
砂漠あるいは荒野に昆虫はいますか?
いるとしたら何という虫ですか?あと水分の補給はどうするんでしょうか?
園長:砂漠の昆虫で、おもしろそうなのを2つ。
その1 サバクワタリバッタ
アフリカにいるバッタです。
砂漠にもたまに大雨が降ることがあって、すると、植物がいっせいに芽を出し、それと同時に、サバクワタリバッタが大発生します。
エサが不足すると、バッタ達は、一説には100億匹(!!)ともいわれるほどの大集団を作り、次々と植物を食い尽くしながら大移動を行います。
サハラ砂漠を縦断し、西アフリカから地中海沿岸まで移動するらしいです。
水分は主にエサの植物から取っています。
その2 ゴミムシダマシの仲間
ナミブ砂漠にすむゴミムシダマシの仲間は、水分の取り方が変わっています。
海からの湿気を含んだ風が吹きはじめると、ゴミムシダマシは、適当な丘の斜面で、おしりを上げた体勢でじっとします。
すると、徐々に水滴が体についてきて、それが体を伝って頭の方に集まり、体の一番前にある口でおいしそうに飲むのです。
899.10. 5.2001 from だんご先生 さん
アゲハ蝶の幼虫を飼っていますが、サナギになった後約半数が茶色く変色し、殻を食い破って中から白い幼虫が出てきました。
丸みを帯びて硬くてちいさな点が二つ付いていました。
毎年飼育していますが、この様な虫が出てきたのは初めてです。
何と言う寄生虫なのか教えてください。
園長:それは、たぶんヤドリバエという寄生バエの仲間の幼虫だと思います。 さなぎから出たあと、固くなって、小豆に似た蛹になったら、間違いなしです。 アゲハチョウへの寄生実績がある種類としては、「ブランコヤドリバエ」というのがいます。
898.10. 5.2001 from 雅希 さん
質問です。ナメクジって大量発生することがあるのですか?
園長:ナメクジの大集団というのはあまり想像したくないですけど、植木鉢を持ちあげたときなんかに、たまにギョエーッという光景にでくわすことがありますね。
どれくらいの数になると「大量発生」と呼ぶか、ということもありますけど、数十匹レベルの大発生なら、十分ありえます。
仲間どうしでなわばりを持つような生き物ではないので、畑や花壇など、ナメクジが好きな植物がいっぱいはえていて、しかも湿った暗いスペースがたくさんあるようなところであれば、大集団ができてもおかしくありません。
ただ、繁殖力はそんなに高くない(代表的なコウラナメクジの場合、産む卵の数は普通50〜60個ほどで、産卵も秋頃に限られるらしい)ので、何百匹もの大集団になることは少ないかもしれません。
897.10. 5.2001 from H.T. さん
夏、濡れ縁におきっぱなしにした古本をどけると板と板の間にハキリバチの巣らしいものがありました。
ずっとそのままにしておきましたが、今日とりだして調べてみました。
細長い底のある筒が三つつくられていて、ばらばらにすると、小さく切り取られたたくさんの乾いた葉に分かれました。
写真を見ていただけたらうれしいです。
葉を運ぶハキリバチは別の場所で写しました。
虫の世界っておもしろいですね。
園長:このハキリバチの観察記録のように、昆虫の仕事にはビックリさせられることが多いです。
あの小さな体で、たんねんに、素晴らしいテクニックを駆使して、本当に様々ないい仕事をしますよね。
人間のテクノロジーもずいぶん発達しましたけど、たぶん、研究すれば、まだまだ自然界には学べることがいっぱいあるんだと思います。
896.10. 5.2001 from ??? さん
むしは、なんねんまえからいきているんですか。おしえてください。
園長:むしのせんぞは、古生代(こせいだい)のシルル紀(しるるき)というじだいにうまれたといわれています。
4おく3ぜんまんねんもまえの、おおむかしのはなしです。
895.10. 4.2001 from ぽっぽ さん
こんにちは、初めてメールします。
我が家の庭に朝顔系の植物を植えると毎年必ず、この虫がつきます。
多いときは5株くらいの朝顔に40匹も。
ツノがあって怖いので、刺すのかと思い毎年びくびくしています。
昆虫のサイトで調べたところスズメガの仲間の幼虫らしいのですが何スズメガなのでしょうか? この写真の色になる前は緑色です。
茶色になるとしばらくして姿が見えなくなるので、さなぎ?か羽化しているのでは?と思っているのですが。
画像が上手く撮れていないのでわからないでしょうか?
教えていただけると嬉しいのですがよろしくお願いいたします。
園長:これは、エビガラスズメの幼虫のようです。
ツノはかっこだけのもので、刺すことはありませんのでご安心ください。
幼虫には、褐色のもの、緑色のもの、中間型のものの3パターンがあるらしいです。
姿が見えなくなるのは、越冬のために蛹になっているはずで、無事に冬を越せば、来年5月頃に羽化します。
894.10. 4.2001 from ふかちゃん
またまた教えていただきたいのですが、家にいる虫のことです。この虫は何と言う虫でしょうか?
脱衣所の足拭きマットやトイレのマットのような、毛糸類の間にもいます。潰すと茶色いねっとりとした液が出ます。
体長2〜3mm程度です。
この虫の抜け殻のようなものが衣類の端に付いており、せっかくのスーツが穴だらけになってます。ひょっとして衣類の虫なんでしょうか?もしそうだとしたら、家の中にいっぱいいるのでどうしたら退治できるでしょうか?
園長:スーツが穴だらけとは悲しいことですね。
これは、ヒメマルカツオブシムシの蛹だと思います。
成虫はマーガレットなどの花に集まるいたって平和な虫なのですが、幼虫は羊毛や絹織物などの衣類や乾燥食品を食べるワルイ奴です。
いっぱいいるのなら、バルサン作戦もやむをえないかもしれません。
DDVPやペルメトリンという成分が入っているくん煙剤がいいらしいです。
893.10. 4.2001 from GAWA さん
アゲハ蝶とカタツムリに囲まれて生活しているGAWAです。
最近また新しい仲間が2人増えました。「かねのすけ」と「たたのすけ」です。
名前で分かりますが、カネタタキの男の子達です。生態をよく知らないので、ケンカしないように別々にしてますが、一緒にしても大丈夫ですか?あと越冬はしますか?コオロギのように、冬になると死んでしまうのでしょうか?
近頃は、すぐ側でしゃべっていても、ごはんをあげている時でも、ちいちゃな羽をぶるぶるっとして鳴いてます。
お嫁さんを探しているのですが、女の子は鳴かないので見つかりません。しかも2人見つけなければ・・・
もし卵で越冬するなら、何が何でも見つけたいです。あと、樹に卵を産むって読んだことがあるのですが、どんな樹でも良いのですか?さすがに枯れ枝じゃダメでしょうけれど・・・一度にいっぱい申し訳ありませんが、教えてください。
園長:カネタタキは、11月ぐらいまで生き延びますけど、冬は越せずに死んでしまいます。
そんなに凶暴ではないので、けずりぶしなど、動物質のエサも与えるようにすれば一緒にしても大丈夫だと思いますが、本人たちは、別々にしておく方が落ち着くかもしれません。
メスも、オスの鳴き声が聞こえるような木にいるはずなので、めぼしい木の茂みの下に、傘を反対向けに広げて、枝をたたけば落ちてきて採集できると思います。
メスは、折れた枝の断面などに産卵します。
木の種類は、この木でないとダメというのはないと思います。
鉢植えのアジサイを使って、その茎に産卵させる方法がとられることもあるようです。
892.10. 4.2001 from 田中杏奈(アンちゃん)さん
バッタを飼いました。種類はよくわかりませんが、エサは何をあげたら良いかおしえてください。おねがいします。
園長:バッタには、せまい意味でのバッタの仲間と、キリギリスの仲間がいて、好きなエサがちがいます。
しょっかくが短くて、顔が四角っぽいのはバッタで、しょっかくが長くて、顔が卵がたなのはキリギリスの仲間です。
バッタの仲間ならば、エサは、ススキ、コムギなどのイネ科植物の葉です。
レタスなども食べるかもしれません。
リンゴ、ナシなどのフルーツもおやつとしてあげてください。
キリギリスの仲間ならば、キュウリやナスなどの野菜と、かつおぶし、にぼしなどの動物しつのエサをあげてください。
891.10. 3.2001 from 雄二くん
質問です。土の中のオケラは何を食べてるんですか?蚊や蝿は冬の寒い時はどうしてるんですか?
園長:ケラは、雑食性で、ミミズなどの動物系も食べてますし、根などの植物系も食べています。
蚊や蝿は、種類によって冬越しのしかたが違います。
ヒトスジシマカは、卵で越冬し、ヤマトヤブカは幼虫で越冬し、チカイエカは、年中発生して、冬でも成虫が見られます。
イエバエの仲間も、幼虫で越冬したり、蛹で越冬したりと様々で、真冬でも暖かい日には成虫が活動したりします。
だんだん冬が暖かくなっているので、そのうちカもハエも冬でもしょっちゅう見られるようになるかもしれませんね。
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