むし探検広場
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860. 9.21.2001 from MKK さん 

 こんにちは。トンボを見て「秋だなぁ」とぼんやりしていたら急に気になってしまいました。トンボが2頭つながって飛んでいるのを近頃見かけるようになりましたが、どのようにしてつながっているのでしょうか?飛んでいるところを良く見ようと頑張ってみたのですが分かりませんでした。もしよろしければ教えていただけないでしょうか。

園長:トンボはこんなふうにつながっています。

 

 前がオス、後ろがメスです。オスは、尾端にある附属器で、メスの首根っこを捕まえています。
 メスが尾端(交尾器)をくっつけているのは、オスの副性器といわれる部分です。
 オスは、あらかじめ自分の尾端の交尾器から副性器に(お尻をまげることによって)精子を移しかえており、メスは、この姿勢で副性器から精子を受け取るのです。
 飛んでいる2匹も、そのうちどこかに止まりますので、チャンスを待って、このポーズをじっくり観察してみてください。
 (メスがお尻を曲げずに、オスがメスの首根っこを捕まえただけの形で、ただ単に2匹が同じ方向を向いて前後につながっているだけのこともあります。)


859. 9.20.2001 from まえこう さん 

 はじめまして、学童保育の指導員をし地域で青少年指導員をしており、子ども達と春に田んぼを掘り返したりしてオケラを捕まえて飼育しています。
 何度か飼育に挑戦しましたがなかなか難しく、一度つがいにしたところ沢山の幼生が生まれましたがこれも全滅でした。
 現在6月に捕獲した個体を飼育中で今のところ最長記録です。
 土の中に虫の沸いた腐りかけの木を入れたところこれを食して元気に生きています。
 また土の表面にはミズゴケをしいて毎日霧吹きで湿らせています。
 チョコエッグにオケラが出ないかと言うぐらい皆オケラが好きな生き物大好き学童っ子たちです。
 また、何か動きがあればメール送ります。

園長:せっかく赤ちゃんが生まれたのに全滅とはかわいそうなことでした。
 でも、6月から続いている飼育記録は素晴らしいですね。
 飼育ケースのまわりに赤いセロハンを貼ると、ケラには黒く見えて、ケースの周囲にトンネルをつくるので生態が観察しやすくなります。機会があれば、一度ためしてみてください。


858. 9.20.2001 from 渡邉 典子 さん 

 小学校の教員をしています、渡邉と申します。

 理科の時間に、秋の虫探しをしていて見つけたものです。
 バッタなのか、イナゴなのか、またどうして赤くなっているのでしょうか。
 図鑑で調べても載っておらず、くわしそうな人に聞いたのですが分かりませんでした。

 鮮明な画像でなく申しわけないのですが、教えていただけないでしょうか。
 よろしくお願い致します。

 

 

園長:この虫は、種類的には、たぶんコバネイナゴだと思うのですが、それにしてもビックリの色ですね。(レッドバックと呼ぶことにしましょう。)
 私は見たことないのですが、たまにこんなのが出現するようです。
 原因は、「体色異常」もしくは「稀な体色変異」ぐらいしか思いつきません。
 レッドバックの秘密について、何かご存じの方、いらっしゃいましたらメールください。 


857. 9.20.2001

 

園長:投稿者の希望により削除しました


856. 9.20.2001 from ありんこ さん 

 はじめまして!
 毎日悩まされている蟻(?)らしきものについて、おわかりになることがあれば教えていただきたいのですが・・・
 毎日発生しているわけではないのですが、畳の部屋で以前から虫に刺されることが多く、「ダニ」だろうと思っていました。マメに掃除をしたりダニ駆除剤を使用したりしていましたが、なかなかその虫刺されはなくなりません。
 その虫刺されは、刺された(噛まれた)瞬間は針に刺されたかのような「チクッ!」とした感覚があり、半日くらいは痒みもほとんどないのです。でも半日もしくは一日が過ぎると痒みがどんどん増してきて、虫刺されの薬を塗っても4,5日間かなりの痒みが続きます。
 つい最近、その犯人の虫がダニではなく「赤茶色の蟻のような虫」であることを発見しました!大きさはかなり小さく体長は1mm前後で、特徴はそんなに小さくても指先で捕まえると“なんとも言えない悪臭を漂わせる”ことです。
 そんなに小さいので今までは見つけることも出来ませんでしたが、今日一日で2匹も見つけたので、ということは、もっと沢山居るということだと思うとゾッとします。
 小さい子供もおりますので、早急にこの虫の解明と駆除に何か良い方法が無いものかと思っております。
 虫の写真を撮りたいところですが小さすぎて上手に撮れません。
 こんな内容じゃ、何もおわかりになられませんか?どんな情報でもいいので助けてください!よろしくお願いします!

園長:捕まえたとき悪臭を漂わせるということであれば、トコジラミ(通称ナンキンムシ)かもしれません。
 トコジラミの成虫の体長は5mm以上ありますが、ありんこさんが発見されたのは幼虫だったのではないでしょうか。
 空腹時は扁平な体型ですが、ヒトの血を吸うと、お腹が丸くふくれて、色も赤茶色っぽくなります。
 最近、都会などで復活しつつあります。
 扁平な体型を活かして、日中は、柱、天井、床、戸棚、ふすまの枠、べッドのすき間などに潜んでいます。
 潜んでいる場所には、血糞によって黒い点々が残るので、見つけだす手がかりになります。
 殺虫剤は、潜伏場所に徹底的に噴霧し、燻煙剤を併用するのが効果的らしいです。
 (この撲滅作戦を10日後に再度実行すると、さらに効果的)   


855. 9.19.2001 from K くん 

 ぼくは、虫が好きな小学6年の男子です。
 
 質問があります。
 質問1
 これはなんでしょうか?
 写真を撮ったので添付します。
 3年ぐらい前から見かけるようになったのですが、落花生みたいなからの中から、変なものが出てきて動くんです。
 からの大きさは15mmぐらいです。

 

 質問2
 夏休みに、標高1300m〜1500mぐらいの山に行ったんですが、山ではセミの声が聞こえてきません。
 標高が高い所にはセミがいないのでしょうか?
 また、どうしたらこの事を調べられるのでしょうか?

園長:質問1の答え
 面白い写真が撮れましたね。
 この落花生ムシは、マダラマルハヒロズコガという蛾の仲間の幼虫です。
 落花生のようなものは、幼虫が作った巣です。

 質問2の答え
 セミは、どちらかというと南方系の種類が多く、標高の高いところにはあまりいません。
 特に、北海道や東北など、寒い地方では、高い山にはほとんどいないようです。
 エゾゼミの仲間は、セミの中では北方系で、北海道・東北では低山地や平地で鳴くのですが、関東以西では、1000m前後の山地でも鳴きます。
 コエゾゼミという種類と、屋久島にいるヤクシマエゾゼミは、1500mぐらいまですんでいるらしいです。 


854. 9.19.2001 from こまめ さん 

 はじめまして。こまめと申します。
 
 こんないきもの見つけました。で投稿させてください。
 今日、家の中で変な形をした蟻をみつけました。
 見た事もない、変な蟻です。
 小さくて写真に綺麗に写らなかったのでイラストで描きました。
 体長は5〜7ミリくらいで、足は6本。そして謎の角があります。
 でも外見は蟻です。
 見てください。

 

 

 四角いクワガタのような角?歯?がありました。角にはカマキリの手のように折れ曲がった触覚のようなものもついています。
 頭と思われる所がやや四角で胴体、おしり、となっています。
 
 はじめて、見た生き物の蟻です。名前を教えてもらえますか?
 宜しくお願いします。

園長:この変なアリは、実はアリではなくて、クモです。
 名前をアリグモといいます。
 こまめさんの見たのはオスで、角のようなものは上あごです。
 メスは、上あごが大きくないので、さらにアリにそっくりです。
 あしはちゃんと8本あるのですが、一番前の2本をまるで触覚のように構えていることが多く、6本あしに見えてしまいます。
 アリグモは、ハエトリグモの仲間で、網は張らずに、徘徊して小動物を捕まえて食べます。
 アリのふりをすることによって、獲物を油断させているのでしょう。

 
 アリグモのオス

 
 アリグモのメス


853. 9.19.2001 from 鶴田 くん 

 教えて下さい。世界一長いヘビの長さはどのくらいですか?

園長:だいたい10mぐらいです。
 「世界最長」のヘビは、東南アジアにすむアミメニシキヘビという種類で、10mをこえるものが見つかったことがあるらしいです。
 アマゾンにすむアナコンダという種類も10m近くになります。長さはアミメニシキヘビより少し短いのですが、胴体が太いので、こちらが「世界最大」のヘビといわれています。


852. 9.19.2001 from 慘 さん 

 おんぶばったの足のつけねから、黄色い細いものが、くねくねと出てきました。それは、何ですか。 初めは、やわらかかったけど、時間がたつと、固まってしまいました。
 おしえてください。

園長:それは、たぶん、ハリガネムシだと思います。
 ハリガネムシは、線虫の仲間で、バッタやカマキリに寄生する寄生虫です。(「虫」がつくけど昆虫ではありません)
 ハリガネムシはバッタやカマキリの体の中で育ち、成虫になると昆虫のおなかを破って出てきます。そして、池や沼の水中に入ってくらします。
 ハリガネムシが出てきたバッタやカマキリは、死んでしまいます。  


851. 9.18.2001 from E.T. さん 

 前回はありがとうございました。

 今度は幼虫なんですがご存知でしょうか??
 実は数年前、ものすごく「カッコイイ」サナギをみたことがあります。(ウチの庭で)
 今回、何故かウチの中にいた幼虫の姿をみてると もしかして、そのサナギじゃあないかナ と思いまして。
 写真はうまく撮れないので、(サナギ撮影失敗) また描きました。

 おわかりでしたら
 どうぞお教え下さい!

 

園長:このカッコイイ幼虫は、コスズメという蛾の幼虫だと思います。
 ノブドウやヤブカラシ、ツタなどの葉を食べる種類です。
 地表の落ち葉をつづって巣のようなものを作り、その中で蛹になることが多いようです。
 成虫は、胴が太く、流線型のはねを持った茶色っぽいスッキリした印象の蛾です。


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