むし探検広場
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810. 9. 5.2001 from C.K. さん 

 教えてください

 こんにちわ。
 先日、花の終わった土を掘り返していたら、何かの幼虫が20匹くらい出てきました。
 どうしようかと思ったけど、ゴキブリじゃなさそうなので、このままにしておこうかと思います。
 写真を送りますので、何という虫か教えていただけないでしょうか?
 いろいろ調べたのですが、わかりません。どうかよろしくお願いします。

 

園長:詳しい種類まではわかりませんが、これはたぶんコガネムシまたはハナムグリの仲間の幼虫です。
 地面に置いたときに、腹這いで脚を使って移動したらコガネムシ系、あお向けになって背中の毛を立ててからだ全体を使って動いたらハナムグリ系です。
 どちらもカブトムシの近い仲間で、幼虫も、カブトムシの幼虫を小さくしたような体型です。
 植物の根を食べて育ちますので、花壇にとっては害虫ということになってしまいます。  


809. 9. 4.2001 from H.K. さん 

 蝶は「頭」,どうして!

 蝶は,「頭」と数えるのは分かりました。
 しかし,しかし,
 どうして「頭」と数えるようになったのでしょうか!
 教えてください,お願いします。
 子どもに聞かれて,困っているのです・・・。
 よろしくお願いします。

園長:1頭、2頭という数え方は、実はチョウに限ったことではなく、昆虫全体がそうなのです。
 特に、学問の世界や、愛好者の間では、この数え方になっています。
 学術論文などで、昔から、「頭」が使われているので、それがずっと引きずられているのだと思います。(「匹」というと何か素人っぽくて、「頭」というと専門家っぽいフンイキがあるのです。)
 でも、こんな答えでは子供さんに納得してもらえませんね…。
 「昆虫にはぜんぶアタマが一個ずつあるからだよ」というのはどうでしょうか。(無責任)


808. 9. 4.2001 from ゆか さん 

 こんにちは
 セミの羽化について質問があります。
今年の夏、私の住んでいる太平洋の沿岸部は気温が低く、夏らしくありませんでした。
そのせいか、アブラゼミの声が全く聞こえてきません。
このまま秋になったら、羽化しないで地中にいるセミの幼虫はどうなるのでしょうか?
来年の夏に出てくるのでしょうか。

園長:関西の方は、酷暑で、本当に夏らしい夏だったのですが、同じ日本でも様々ですね。
 アブラゼミの幼虫期間は、普通7年なのですが、栄養状態などによって前後1年程度の誤差は生じていると思われます。
 しかし、既に成熟した幼虫が、その年の気温が低いからといって、翌年に羽化を延ばすようなことがあるのかどうかはよくわかりません。
 たぶん、まだ誰も研究していないのではないでしょうか。
 自分の推測としては、ゆかさんがお住まいの東北など、もともと涼しい地域では、その可能性は十分にあると思います。
 ただし、7年周期の発生であることから、もともとアブラゼミの多い年と少ない年がそれぞれ7年ごとにめぐってきているはずなので、そっちの要因もからんでいるとは思います。  


807. 9. 4.2001 from 山内周輔 さん 

 テントウムシの飛び立ちについて

 先日の実験ですが早速してみました。(20センチの割り箸を使い、下から上まで上ったところで箸を逆に立てる) これを1回として繰り返しました。

1ナミテントウでは
 1回目、2回目は下から上まで順調に登りました。
 3回目には5cm登った所で飛び立ちました。
2ニジュウヤホシテントウでは
 1回目は箸の途中で飛び立ちました。
 2回目は順調に登りました。
 3回目は途中で飛び立ちました。
3ダンダラテントウでは
 1回目箸に掴まらせた直後あっという間に飛び立った。
 2回目同じくすぐに飛び立ち、行方不明になりました。

箸を十文字にした場合
1ナミテントウでは
 登っている面に水平棒があるとそれを左右どちらかに曲がる。
 登っている面に棒が無ければそのまま上に行く。
2ニジュウヤホシでは
 すぐに飛び立とうとして実験になりませんでした。

 テントウムシの状態で(満腹かどうか、逃げたい気分が旺盛かどうか)実験結果が左右されそうだと感じました。

 私の考えでは、テントウムシなどの甲虫は、外羽が重くて操縦性が悪く、枝や葉の繁った中では飛べないのではないかと思います。ですから葉や茎の上など広がった空間で飛び立つのではないでしょうか。
 また、捕まえようとして手を出すと、飛び去らずに下に落ちて逃げるのもうまく飛べないからではないでしょうか。(ただしニジュウヤホシテントウやアカホシテントウは落下しませんが)

園長:No.796 のご質問「「なぜ、てんとう虫は茎のはしまでのぼっていって飛ぶのか」に対するヘルプメールです。詳細な実験をしていただいてありがとうございます。
 山内さんは、テントウムシの専門サイトを運営しておられます。
 皆さんもぜひご訪問ください。
 ↓
 テントウムシ観察記


806. 9. 4.2001 from さるこ さん 

 9月1日に真っ赤なハネの短いバッタを見つけました。いろいろ調べてみましたが、何というバッタなのかわかりません。子供が小学校に持って行ったので、画像は送れませんが、『むし探検広場page30』のバッタによく似ています。体長は4〜5センチです。 分かる範囲で教えて下さい。よろしくお願いします。

園長:Page30、No.291の赤バッタの正体は、結局未解決のままです。
 その時にも書いたのですが、形態はクルマバッタモドキに似ているのですが、こんな極端な色彩変異があるのかどうかは定かではありません。
 あと、クビキリギス(キリギリスの仲間)という種類に、まれに真っ赤な個体が出ることがあるようですので、その幼虫かもしれません。
 しかし、クビキリギスは、頭が尖っていて、No.291のバッタとは感じが異なりますのでやっぱり違うでしょうか…


805. 9. 4.2001 from アントニオ さん 

 教えてください!10年飼っているミドリガメ(体長35cm)と事情があって引取った5年目もミドリガメ(体長25cm)を一緒に衣装ケースで飼育していますが、最近 卵(3cm)を続けざまに生んでます。これって卵ですよね?取り出して土の中に埋めてあげていますが孵化は可能でしょうか?可能であれば気をつけることなど教えてください。

園長:それは卵に間違いないです。
 2匹いるので、有精卵の可能性もありますね。
 ただ、やはり普通は陸上の土に穴を掘って産卵しますので、水中で産まれたものは、あとで土に埋めたとしても孵化する可能性は低いと思います。
 埋める場合、もともと上になっていた部分に印をつけて、そこを上にしておくことが大事です。(今ごろ言っても遅いかもしれませんが…)
 植木鉢や飼育ケースに30cmぐらい土を入れて、その深さ10cmのところに埋めるのが標準です。
 卵が孵るのに、2〜3ヶ月ほどかかります。  


804. 9. 3.2001 from オガピー くん 

 はじめまして。
 ぼくの家にはトノサマバッタがいます。
 ところが,飼い方がわかりません。なにをたべるのか?
 どんなところにすんでいるのか?誰かわかるひとがいたらおしえてください!!
 お返事まってまーす。

園長:トノサマバッタの食べ物は、ススキなどイネ科植物の葉です。リンゴも食べます。
 開けた草原にすみ、広い場所をとびまわって暮らしていますので、飼育ケースは30cm以上のできるだけ大きなものを用意し、砂を5〜10cmぐらい入れてあげてください。
 ケースは風通しのいい場所に置き、できたら、毎日数時間は日光浴させてあげてください。(ただし、ケースの中が暑くなりすぎないように注意してください。)


803. 9. 3.2001 from GIPSY さん 

 こんにちは、数ヶ月前「カメムシの幼虫」ではお世話になりました。
 無事名前も分かりありがとうございました。
 ところで、昨日庭で珍しい光景(私的には)に出会いました。
 ショウリョウバッタの脱皮です。周りは山に囲われた自然豊富なところに生まれ育ったのですが(現在も住んでます)バッタの脱皮には初めて遭遇しました。

 

 

 

園長:決定的瞬間の連続写真、ありがとうございます。
 それにしても、いい場面に遭遇されましたね。
 ほんの身近な場所で、昆虫たちは、こんなドラマチックな仕事を、ひっそりと成し遂げているんですね。


802. 9. 3.2001 from YOSHIHARU さん 

 こんにちは。
 昆虫の名前を調べている内にこちらへ辿り着きました。
 写真を添付しましたのでお調べ頂ければ幸いです。
 少し見づらいと思いますが、宜しくお願い致します。
 (6月初旬に撮りました。)

 

園長:これは、ヤブキリの幼虫だと思います。
 ヤブキリは、キリギリスの仲間で、背中が茶色いのが特徴です。
 木の上や、丈の高い藪などにすんでいます。ヤブにいるキリギリスなので、「ヤブキリ」です。
 写真の幼虫は、おしりの先に産卵管があるので、メスだとわかります。


801. 9. 3.2001 from kumankuman H.T. さん 

 今日はコナラの木で ゾウムシが実を切り落とすところを目撃することができ、わくわくしてしまいました。
 別の虫のことでわからないことがあります。
 葉の上のごみかと思って見ていたのですが、動くのでおどろきました。
 砂粒をまとったような、ごみをまとったような一センチほどのかたまりです。
 画像をお送りしますので、よろしくお願い致します。

    

園長:う〜〜ん… なんでしょうか。けっこう頑丈にくるまってますね。
 ひょっとして、ミノムシが、適当なミノの材料がなくて、ありあわせのゴミで作ったので、こんなになってしまったのではないでしょうか。(あんまり自信ありません。)


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