むし探検広場
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800. 8.31.2001 from AY さん 

 アリが同じ大きさのアリを生きたまま運んでいるのを良く見かけますが
なぜでしょうか。教えてください。

園長:「同じ大きさのアリを生きたまま運ぶ」というのは、私は見たことがありません。(見落としてるだけかもしれませんが。)
 死んだ仲間を運んでいるのはよく見ますが、生きたままというのは…。

 サムライアリというアリは、クロヤマアリを奴隷にするために、その巣から蛹を略奪するのですが、もし、成虫のクロヤマアリを略奪するケースがあるのなら、(サムライアリとクロヤマアリはよく似ていますので)「同じ大きさのアリを生きたまま運んでいる」という光景になりそうです。
 が、そのような習性があることは確認できませんでした。

 皆さんの中で何かご存じの方、メールお待ちしています。


799. 8.31.2001 from A.K. さん 

 この虫は何でしょう?

 こんにちは。いつもたのしく拝見しております。
 早速ですが、質問をお願いします。
 以前(平成11年7月)にアパートの階段にとんできたのをつかまえました。
 カミキリムシだとは思いますが、一般の昆虫図鑑をみても載っていないように思います。名前が知りたいと思います。よろしくお願いいたします。

 

園長:白っぽいユニークなカミキリムシですね。
 これは、たぶんオオシロカミキリ Olenecamptus cretaceus です。
 体自体は赤褐色で、全身が白色の毛で覆われているために白く見えます。
 幼虫はクワ、ムクノキなどの材を食べるようです。


798. 8.31.2001 from さやどん さん 

 今日で夏休み終わり。今、自由研究してます。わからない事があります。釧路に旅行した時おもしろい葉っぱをみつけました。ささの葉なのですが、虫食いの跡かあって、それが楕円形できれいに大きい順に並んでいるのです。大きさは5ミリくらい(楕円形ひとつの大きさ)です。一体どんな虫が食べたのでしょう。

園長:すみません。調べてみたのですが、どうもよくわかりません。
 楕円形が大きさ順に並んでいるというのは、何かの幼虫が食べていて、だんだん幼虫が育つので楕円も少しずつ大きくなっていったのかもしれません。
 チョウ・ガの仲間など、幼虫がササを食べる昆虫はいるのですが、そのうちの誰が犯人なのかがわかりません。
 もう少し続けて調べておきます。
 自由研究には間に合わなくてごめんなさい。  


797. 8.31.2001 from あい さん 

 蝶々は種類によって、好きな色が違うのですか?
また、好むいろも教えて下さい。

園長:蝶々が特定の色を好むのには主にふたつのパターンがあります。

 ひとつめは、花の色との関係です。
 この場合は、同じ色をたくさんの種類が共通に好みます。
 アゲハチョウ、モンシロチョウ、イチモンジセセリなど、花の蜜をよく吸いにくるは、花の存在を示す色、「まわりを白にかこまれた黄色」や「赤紫色」が好きです。

 ふたつめは、仲間のはねと同じ色(もしくは色のパターン)にひかれるケースです。
 この場合は、種類によって、好む(というか寄ってくる)色が違います。
 特に、オスはメスのはねと同じ色によくやってきます。また、仲間のオスと同じ色に、ライバルを追い払おうとして寄ってきたりします。
 たとえば、だんだら模様のギフチョウは、黄色と青色の縞模様に反応しますし、南米のモルフォチョウは、輝青色に寄ってきます。  


796. 8.31.2001 from あせってる仁のはは さん 

 3年生の息子の夏休みの宿題で「なぜ、てんとう虫は茎のはしまでのぼっていって飛ぶのかというのがあります。」いろいろと図書館で本を借りてこさせたりして、アブラムシをたくさん食べることなどはよくわかったのですが、どうもかんじんなことがわかりません。インターネットの使い方もよくわからずやっとここにたどり着きました。すみません、教えてください。あとどういう本にこういう疑問が載っているのかもおしえてください。

園長:3年生の宿題にしては、なかなか難問です。
 テントウムシは確かに高いところのさきっちょから飛び立つことがほとんどですね。これには、いくつかの要因がからんでいるように思います。
 ・なるべく遠くまで飛べるように、できるだけ高いところに登る。
 ・はねの構造上、体が上向きになっている方が上手に離陸できるので、「上向きのはしっこ」から飛ぶ。
 ・茎のはし=行き止まり なので、しようがないから飛ぶ。
といったところでしょうか。
(ただ、実際には、茎のはしからばかりでなく、水平な場所から飛ぶこともありますし、葉っぱの折れ曲がったようなところから飛ぶこともあります。)

 うちの長男も3年生なので、ためしに考えを聞いてみたら、
 「太陽に向かって飛ぶから」とキッパリ答えました。
 「そしたらなぜ太陽の方に行きたいのか?」と聞くと、考えこんでしまいましたが、横にいた小1の次男いわく、「太陽が好きだから」。
 なんか大人が理屈で考えるより、楽しい答えだなぁと思いました。
 仁くんも、先生がビックリするような面白い答えを考えてみたらどうでしょう。(無責任)

 (しかし、今、これを書いているのが既に9月2日。宿題に間に合うんでしょうか!?)


795. 8.31.2001 from 純一 さん 

 はじめまして。数年前から私の部屋に虫が住んでいるのですが、かなり人体への被害が大きいです。だいたい6月くらいからなのですが、
 ・刺し口が二つ
 ・刺した跡がかなり残る
 ・少し水ぶくれみたいになる
といった点があったため、きっとナンキンムシだろうと思ったのですが、でも、刺された時ベッドをくまなく探すと、ヒメマルカツオブシムシの幼虫にうりふたつのものがいるのです、人体には無害とあるので違うのかもしれませんが、でもいるのはヒメマル幼虫なのです。本当に無害なのでしょうか?
 お願いします。

園長:症状から察するに、やはりそれはナンキンムシ(正式和名トコジラミ)のしわざだと思います。
 ヒメマルカツオブシムシの幼虫がヒトに悪さをすることはないので、たまたまそこにいただけではないでしょうか。
 ナンキンムシは、日中は、ベッドの中、壁の隙間、柱の裂け目、床板の間など寝具周辺の隙間に隠れていて、しかも小さい(5mm以下)ので、とても見つけにくいです。

 ちなみに、ナンキンムシの刺し口が二つなのは、同じところを2回刺すことが多いからで、口の針が2つあるからではありません。なので、刺し口は一つの場合もあります。  


794. 8.31.2001 from 藤田雪太郎 さん 

 さよならスーちゃん

 ずっと以前の事ですが、モノマネをするスズメの話を掲載していただきました。
 巣から落ちて死にかけていたところを拾い、スーちゃんと名づけて育てていたスズメの話です。
 このスーちゃんが今朝、ひっそりと亡くなりました。
 スズメはもっとも身近な野生動物でありながら、その生態はあまり知られていませんが、飼ってみて、その学習能力やモノマネ能力(?)には本当に驚かされました。
 特に電話の着信音の鳴き真似には、4年経った今でもだまされるほどです。
 拾ってきた時には小中学生だった子供たちも今は中高生。ベッドにもぐって声をあげて泣いています。
 偶然出会ったささやかな命が、子供たちに本当に大切な「何か」を教えてくれました。
 ありがとう、スーちゃん。

園長:いつかその日が来るとはわかっていながら、生き物との別れはやっぱりとてもつらいものです。スーちゃんの場合、もう家族同然だったんでしょうね。

 「スズメの話」全3話は、No.9097101 に載っています。 


793. 8.30.2001 from ゆきんこ さん 

 初めまして
 2年位前から ほとほと困っての相談です。台所の食器棚の中に薄茶色っぽい小さな蛾が発生します。(体長2〜5ミリ位)食器を全部出して中をアルコール消毒も何回かやっているのにまたでてくるのです。気持ちが悪いので食べ物は食器棚には入れないでいます。まるで食器棚の木から湧いてくるよう。
 同じ新潟市内のここから20キロ程離れたわたしの実家もやっぱりいるのです。
 通年いるような気がしますが 冬はやはりそれほど見かけない。なんと言う蛾で駆除はどのようにすればいいのか 是非ともご指導頂きたく 伏して御願い申し上げます。

園長:2mmというのはちょっと小さすぎてどんな種類かよくわからないのですが、5mm大のものは、ノシメマダラメイガもしくはスジマダラメイガではないでしょうか。
 いずれも、穀粉、菓子類などに発生し、家具そのものからは発生しません。
 食器棚は、蛾が出てくる部分だけでなく、上から下までくまなく点検されましたでしょうか?
 たとえば、下部の貯蔵スペースで発生したものが、食器棚内部のすき間を通って、食器の収納スペースに成虫が出現しているのかもしれません。
 もう一度、周辺部も含めて、古い食品が残っていないか調べてみてください。  


792. 8.30.2001 from 舞花 さん 

 虫はどんな色がすきですか?という娘の質問に本を調べたりしましたが、ちょうのことしか載っていませんでした。甲虫類や他の虫は、色を識別できるのでしょうか?

園長:なかなか難しいご質問です。
 私も詳しい知識は持っていませんので、推測をまじえながらおこたえします。
 ほとんどの昆虫は、色の識別はできず、一部に色を見分ける能力を身につけた昆虫がいるのだと思います。
 一般的に、体の大きさの割に、目の小さい昆虫は、そもそも、視覚よりも触覚や嗅覚(場合によっては聴覚)が発達しており、色の識別はできないことが多いでしょう。
 また、目が大きくても動体視力を重視している昆虫は、色の識別ができない可能性があります。
 色が重要になるのは、
 ・空中を活発に飛び回って活動し、
 ・花や異性をさがす
昆虫であり、特に、それ自身の体色がカラフルな昆虫は、色が識別できる可能性が高いです。
 従って、チョウ・ガやハチ・アブなどは識別できる種類が多いことは間違いありません。
 大きい目の代表選手のトンボは、動体視力を重視したつくりになのですが、アカトンボなど、体色のバリエーションが豊富なので、たぶん色が見えている種類が多いでしょう。
 ハナカミキリなどカミキリムシの仲間も見えているかもしれません。
 また、色の見えている昆虫にとっての「好きな色=惹かれる色」は、「異性や食べ物が発している色」ということになります。  


791. 8.29.2001 from 涼太の母 さん 

 いつもお世話になってます。
 今、わが家はとんでもないことになっています。
 この夏休みの間に、ザリガニをもらってきて、ミドリガメを夜店でゲットしてきて、パパが飲み屋のご主人からカブト虫5匹もらってきて?
 テーブルはもはや飼育台になってしまいました・・・。
 それで、たっくさん聞きたいことがあるんです・・・よろしいでしょうか?

 まず、ミドリガメ。
 日光浴のさせかたがうまくいかなくて、どれくらいさせてあげればいいのか・・・。
 基本的に今は暑いからなのか、ちびたは嫌いみたいです。(亀の名前がちびた。)
 外に出していたら水がお湯になってしまうし・・・。
 あと、首の周りに、こけのようなぬるぬるぽわぽわしたのがついていて、洗ってあげても取れないんです。あんまりごしごしもできないので、水替えだけはしているのですが・・・。放っておいて病気にならないでしょうか?

 

 次はザリガニですが(ちなみになまえはざっちゃんです。)
 金魚のブクブクを入れて飼っているのですが、よくプッカ〜と死んだように浮かんでいて、「だいじょうぶ?!」っと、水槽をゴンゴンどつくと、「はっ」と気が付いたようにコップに入っていきます。
 酸素不足なんでしょうか?
 もちろん水は替えているのですが・・・。
 そして、寿命はどれくらいですか?

 そしてカブト虫。
 メス2匹、オス3匹もらってきたのですが、1ヶ月ちょっとでみんな死んでしまいました。
 幼虫が今16匹いて、大きな飼育箱に飼っているのですが、カブト虫の幼虫って共食いするんですか?友人にそう言われて不安になってしまって・・・。
 ペットボトルで飼った方がいいのでしょうか?
 だいたいの飼いかたは近所の飼っている人にいろいろ聞いたんですが・・・。
 とりあえず今は、1週間に1回くらい幼虫の点検をして、(糞があったら取り除くらしいのですが、どれが糞かわからないんです・・・。)
 毎日土が乾かないように霧吹きしています。

 金魚は大きな水槽にかえてあげてから、気持ちよさそうに泳いでます。
 45センチ水槽ですが・・・。(ちなみに名前は金ちゃん銀ちゃんです・・・ってしつこい!!)

 以上たくさんの質問で申し訳ありません。
 よろしくお願いします。

園長:ミドリガメのちびた君は、皮膚病になってカビがはえているのかもしれません。
 水の汚れや栄養の偏り、日光浴の不足などが原因になります。
 毎日、「消毒・乾燥」治療をするとなおるかもしれません。
 まず、カメをタオルなどでよくふいて水気を取り、皮膚病ではないかと思われる部分にヨードを薄めた液をぬります。そして、水のない入れ物に10時間前後入れて、よく乾燥させます。
 飼育ケースの水換えは頻繁に行ってください。
 その際、カルキ抜きを必ず行ってください。
 日光浴は十分にさせた方がいいのですが、いやがるのはやはり暑いのでしょうか。
 ・涼しい室内で直射日光があたる場所をさがす。
 ・風通しが良くなるよう配慮する。
 ・電球による人工日光浴も考えてみる。
 など、工夫してみてください。

 サリガニのざっちゃんは、酸素不足ではないと思います。
 自然状態でも、水面に横向きに浮かんでいることがよくありますので、そんなに心配はないと思います。
 水をもう少し浅くしてみたり、水面に出れるような陸地を作ってあげたらどうでしょうか。
 ザリガニの寿命は、3〜5年ぐらいで、長く飼う場合は、冬越しが問題になります。
 野外では泥の中で冬眠するのですが、飼育下では水中で冬を越させます。
 水をやや多めにし、適度に寒くてできるだけ水温変化がないところ(玄関など)に飼育ケースを置いて冬越しさせてください。

 カブトムシの幼虫は、十分に大きいケースで飼えば、複数入れても大丈夫です。しかし16匹もいるとかなり大きなケースが必要です。30cmぐらいのケースなら、成長すると2〜3匹ずつしか飼えません。
 今の時期は幼虫が小さいので、湿り気を保つことに注意していればよく、糞の処理などはしなくてもそんなに心配ありません。
 むしろ、幼虫は直接持つと傷ついたり弱ったりするので、放置しておく方がいいでしょう。
 秋頃になると、どんどん大きくなるので、のびのびできるように大きなケースで、エサの腐葉土が不足しないように飼ってあげてください。
 真っ黒い糞は、幼虫の成長に連れて、そのうちいやでも目に付くようになりますので、時々取り除いてあげてください。
 腐葉土をふるいにかけると、効率よく取り除けます。  


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