むし探検広場
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820. 9. 7.2001 from もぐら さん 

 先日うちの妻が、庭のビオラに変な虫がきていると言って、大騒ぎしてました。
 なんでも、尾の部分が蝦のように扇形になっていて、体が黄緑色蜂のような感じなのですが、初めてみる虫にびっくり仰天!
 いろいろ調べてみたのですが結局わからず困っていたところにこのページにたどり着きました。とても綺麗で花のような格好をしてるのですがいったいなにものなのでしょうか?

園長:その綺麗な虫は、たぶんオオスカシバという蛾だと思います。
 オオスカシバはスズメガの仲間で、太い緑色の胴体に、透明のはねを持っていて、まるでハチのようにはばたき、弾丸のように飛び回ります。
 「花のような格好」という素敵な表現も、そういわれれば当てはまるように思います。

 手持ちの写真はこんなのしかありません。産卵シーンなので、ちょっと特徴がわかりにくいかもしれませんが…

 


819. 9. 7.2001 from R.T. さん 

 現在29歳ですが、子供のころ俗に言う「へこき虫」っていましたが、最近見なくなりました。手で掴んだら、「プスッ」と白い煙を出して、物凄く臭い物をだし、手を火傷して、黄色い色が着色したのを覚えています。
 このことを誰に話しても信じてもらえません。
 「へこき虫」とは、正式に何という名前なのですか?
 又、写真があればみたいです。

園長:その「へこき虫」の正式名は、ミイデラゴミムシだと思います。
 甲虫の仲間で、確かに、敵に襲われたりすると、小さな爆発音(字であらわせば「プッ!」)とともに、肛門から臭い霧状の分泌物を噴射します。
 つまり、強烈なオナラを武器にしているということです。
 「へっぴり虫」と呼ばれることもあります。
 オナラの仕組みですが、ミイデラゴミムシは腹部に2つの袋を持っていて、過酸化水素とハイドロキノンの液体を別々に溜めています。
 危険を察した瞬間、2つの液体を一緒にして化学反応させ、噴射するのです。
 その時、反応物の温度は100度にもなりますので、直接かかるとヤケドしてしまいます。

 手持ちの写真は、道で死んでいたものしかありませんが、ご参考に掲載しておきます。

 


818. 9. 6.2001 from H.A. さん 

 はじめまして。H.Aと申します。
 私は北海道に住んでいる者ですが、先日妻が職場近くでとても綺麗な虫を見つけて持ち帰ってきました。
 いろいろ調べてみたのですが分からず、こちらにメールを書いてご意見を伺う事にした次第であります。
どうぞよろしくお願い致します。

  

園長:この虫は、体が透明で、金色の光沢がありましたでしょう。
 これは、ジンガサハムシの一種です。
 甲虫の仲間で、ヒルガオの葉を食べます。
 大きさが1cm近くあれば「ジンガサハムシ」、
 6〜7mm程度であれば「スキバジンガサハムシ」という種類です。


817. 9. 6.2001 from Miruri さん 

 はじめまして!
 昨日、庭の草むしりをしていたら、こんな幼虫をみつけました。
 どこを調べても良く分からないので、ぜひぜひ相談にのってもらいたいのですが、お願いできますでしょうか…。

 この幼虫、我が家のノウセンカズラにくっついて、ノウセンカズラをモグモグ食べてくれています。
 大きさにして、人差し指くらいの大きさで、去年、フェンネルについた「キアゲハ」に比べると、一回りくらい大きいです。
 しっぽがあり、そのしっぽにイガイガしてるようなのがついています。
 一体、この虫は何なんでしょうか?????

 Netの知り合いに聞いた所、「スズメガ」ではないか。。。と言われました。
 さっそく「スズメガ」をNetで調べてみたのですが、その数の多さにどの幼虫なのかさっぱりなのです。
 できれば、種類まで分かるといいのですが…。
 ノウセンカズラを食べるスズメガというのは居るのですか?
 この幼虫がサナギになる時というのは、木や塀の横ですか?
 それとも土の中なのでしょうか…。

 ノウセンカズラは、もう花の時期も終わったので、好きなだけ食べてもいいよと言って、成長を見守っていこうと思います。
 にしても、よくもこんなに大きく育ったなぁ…と、ちょっと感動してしまいました。チョウでもガでも、蜂などに寄生されずに成虫になって欲しいものです。

 

園長:美しくリッパなイモムシですね。
 これはシモフリスズメという蛾の幼虫です。
 図鑑で調べてみると、幼虫の食草は、「ゴマ・ノウゼンカズラ・アオシソ・キリ…」となっていて、2番目にノウゼンカズラがあげられていました。
 幼虫は最大のものでは9cmぐらいになります。
 サナギになる時は土の中に潜ります。  


816. 9. 6.2001 from 武田 奈々 さん 

 あなたのホームページに感動しました ありがとう
 今年お盆休みにはじめてコクワガタオスメス合わせて6匹とかぶとむしのメス2匹をとりました
 カブト虫はりんごが大好きで毎日たくさん食べていますがコクワガタはりんごも虫ゼリーも少ししか食べていません小さいからかな
 コクワガタはこれから秋.冬とりんごと虫ゼリーをあげつづければいいのですか 
 初心者なので教えてください コクワガタもカブトもとってもかわいいです
 それとなぜこんなに詳しいのですか 職業は何ですか

園長:カブトムシは秋になると死んでしまいます。
 でも、その前に卵をうんでくれるかもしれません。
 お盆のころにつかまえたメスなら、たぶん交尾をすませているので、卵をうめば幼虫がかえると思います。
 昆虫マットを多めに入れてあげて(深さ10cm以上)卵をうんでくれるのをまってみてください。

 コクワガタは、冬ごしをします。
 エサはカブトムシとくらべたら、少ししか食べません。
 秋の終わりになると土にもぐって冬眠しますので、エサはいらなくなります。
 冬眠のために、昆虫マット(木クズタイプ)を深さ10cm以上入れてあげてください。
 朽ち木を湿らせたものをマットに半分埋めるように入れておくと、メスが卵をうむことがあります。(卵をうむと秋のうちに死んでしまうことが多いです。)
 冬眠のためには、あたたかい部屋ではなく、温度があまり変わらない玄関などにケースをおいていくのがいいです。

 私は、ふつうのサラリーマンです。
 百貨店につとめていて、そこでホームページを作っています。
 生きもののことは昔から好きなので、ふつうのヒトよりは少しよく知っていますが、プロではないので、たぶんまちがったことも、時々言っていると思います。  


815. 9. 6.2001 from さるこ さん 

 赤いバッタ

 先日、赤いバッタのことで『むし探検広場』に書き込みをしましたさるこです。
 早速のお返事ありがとうございます。

 娘が小学校がらバッタを持って帰ってきたので画像を送ります。
 体長は頭から尾まで4、2cmでした。

 小学校で聞いても、図書館へ行って調べても結局答えが見つかりませんでした。

 小学2年生の娘になんらかの答えをだしてやりたいと思っております。
 お忙しいところ申し訳ありませんが宜しくお願いいたします。

 

園長:何ときれいなピンクバッタでしょう!
 このバッタは、体型的にはトノサマバッタ(もしくはクルマバッタ)の終齢幼虫にそっくりです。
 特殊な色彩変異なのかもしれません。
 この顔つきからして、ススキなどイネ科の葉っぱが好物であることには間違いないので、育ててみてはどうでしょうか。リンゴも食べると思います。
 羽化するときには、足場と広い空間が必要なので、足場になるような大きめの葉っぱを、うまく空間を確保しながら入れてあげてください。
 羽化に成功したら、ぜひ成虫の写真を送ってください。  


814. 9. 6.2001 from 匿名希望 さん 

 ぼくは東京の檜原村に住んでいます。僕の住んでいるところの近くの川に変な虫がいました。図書館とかに行ってたくさん調べましたがわからなかったので、先生に協力してもらってメールしました。
 その生き物は、川の流れのない小さな魚などがいるようなところにいました。大きさは1ミリくらい(もっと小さいかも)でヒラメみたいな形をしています。足が6本あり、魚のようなしっぽもはえています。そして色は半透明です。その虫は魚と一緒に入れておくと魚にへばりつきそうすると魚は次の日の朝には死んでしまいます。ナマズの子供も殺されました。
 このくらいのことしかわかりませんが、この虫が何なのか教えてください。よろしくお願いします。

園長:そのヒラメのようなものは、ウオジラミだと思います。
 甲殻類に属する寄生虫で、吸盤を使って魚の体表にくっついて血を吸います。
 別名、チョウともいいます。
 血を吸うときに毒液が入って、魚の皮膚は炎症を起こしてしまいます。
 1日で魚が死んでしまうような殺傷力はないと思うのですが、幼魚などは死んでしまうこともあるのですね。
 足はよく見ると8本ではないでしょうか?  


813. 9. 6.2001 from 山内周輔 さん 

 続・実験結果です

 今日も実験してみましたが、テントウムシにとっては迷惑らしく、おとなしく実験に協力してくれません。
 逃げよう逃げようとしてすぐに飛び出します。

 棒の先端に来たテントウムシは、さらに上に登ろうとして、前足と中脚を宙に浮かせて何かを探そうと動かしています。
 そして何も手足に触れないので飛び立っていきます。

 結局正解は園長さんの説の三番目、「行き止まり なので、しようがないから飛ぶ」だと思いました。

園長:No.807の続報です。重ねてありがとうございます。
 実験に協力してくれたテントウムシ君もお疲れさまでした。


812. 9. 6.2001 from S.M. さん 

 はじめまして

 今日,初めて拝見させていただいたのです,もう出ていたらごめんなさい。
 22ページに出てきた質問のタンポポみたいな虫は,ベッコウハゴロモの幼虫だと思います。
 家の周りにもたくさんいて,何だろうと思って調べてみました。

園長:情報ありがとうございます。
 ハゴロモ系の幼虫の話題は、その後、いくつか来ていて、他の方には「ベッコウハゴロモです」とか答えていながら、Page22、No.213に対しては、そのままになってしまっていました。
 私のAnserに掲載した写真は、確かにベッコウハゴロモですね。
 M.S.さんの質問自体は、幼虫の色がわからなく、他のハゴロモ類であった可能性もありますが、ベッコウハゴロモの線が濃いですね。どうもありがとうございました。


811. 9. 6.2001 from H.T. さん 

 今日は、むし探検広場の以前のメールを読ませていただき、楽しい気持になりました。
 園長さまのお答えが優しいお人柄を感じさせました。
 また、昨夜は質問のお答えをありがとうございました。
 どうも蓑虫でもないようなので、今日はつかまえてルーペで見て絵に描いてみました。
 背中は小枝の皮や、ごく細かい草の花などもまとっていて、その下にハムシのような足が出ていて、良くみると、はさみのようなものがついた頭があり、後ろは尾のようになっていました。
 ひっくりかえしてみると、ダンゴ虫のようだったので恐くなって庭に戻しました。
 また画像をお送りしますので、見ていただけたらありがたいです。
 写真は歩いているところです。いつもすみません。

 

 

園長:イラストでわかりました。
 これは、クサカゲロウの幼虫です。
 クサカゲロウは、アリジゴクの親であるウスバカゲロウに近い仲間です。
 なので、この幼虫も、アリジゴクに体型が似ています。
 植物に付くアブラムシを食べる肉食性です。

  (味わい深いイラストを、ぜひクリックして拡大表示でご覧ください。)


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