9月に入ると、夏の名残の蒸し暑い日と秋の兆しを運ぶしのぎやすい日が、交互に訪れるようになります。
野や山には、酷暑を避けて身を潜めていた生きものたちが再び盛んに活動をはじめ、
原っぱのあちこちに秋の野花が可憐な花をつけます。
騒がしくも美しい虫の音に満ち満ちた季節の訪れです。
秋の雨に打たれたツリガネニンジン
初秋の草原
この季節の草原は、とにもかくにもバッタ天国。一歩足を踏み出すごとに、何匹ものバッタ達が飛び出します。
そして、草原を包み込むかのような様々な虫の鳴き声。演奏会の主役は、キリギリスやコオロギの仲間です。
鳴き声をたよりに、草むらの奥にひそむミュージシャンたちの姿を捜してみましょう。
クズ、ススキなど多数の植物が、競い合い折り重なるように繁茂する初秋の草原。
初秋の雑木林周辺
雑木林のまわりには、多様な植物が繁茂し、樹上性のキリギリス類をはじめとし、様々な昆虫が見られます。
ただし、この季節の野山では、ハチに要注意。巣が大きくなり、気性がとても荒くなっています。
初秋の空は、雲の形が刻々と変わり、眺めていて飽きない。夏の雲と秋の雲が混在しているのも面白い。
初秋の公園
ツクツクボウシを最後にセミの声もだんだん下火になり、コオロギの鳴き声にとって変わられるこの季節。
公園の片隅で、刈られずに残った雑草の茂みなどが、たくさんの虫たちに出会えるポイントです。