自然界に潤いをもたらせた梅雨が明けると、太平洋高気圧がどんどん勢力を増して本格的な夏の訪れです。
公園や神社にはセミの合唱が響きわたり、原っぱはキリギリスたちのラブソングでいっぱい。
子どもたちにとっても待ちに待った夏休み。カブトムシ、クワガタ、カミキリ、オニヤンマ、クマゼミ…
昆虫界のスーパースターをお目当てに、あみを持ったワンパク小僧たちが野を山を駆け回ります。
まるで強烈な日射しを楽しむかのようなヒマワリ
盛夏の雑木林(昼)
昼の雑木林、まず目につくのは、樹液に集まっているハチ、チョウ、カナブンたち。
でも、目を凝らしてよく見ると、小さな昆虫もいっぱい。
どう猛なスズメバチに注意しながら、ゆっくりじっくり観察してみましょう。
雑木林に潜入し、樹液がしみでるクヌギの大木を見上げる。日の光が、木の間からこぼれて、目を射抜く。
盛夏の雑木林(夜)
夜の雑木林、樹液酒場の様相は、昼間とは一変しています。
カブトムシ、クワガタ、カミキリ、ガ… 光のない世界で、「特等席」をめぐる小競り合いが、延々と続きます。
盛夏の山道・草原
とにかく暑い夏の野山。多くの昆虫たちは強い日射しを避けて、こっそり葉陰にひそんでいます。
秋をひかえて、カマキリやバッタの幼虫も、ぐんぐん育っていきます。
灼熱の日射しと清涼な木陰。植物が繁茂した夏の山道は、強烈なコントラストに満たされた世界。
盛夏の公園
真夏の公園はセミの独壇場。こんなにうるさく鳴いているのに、いざ姿を捜そうとすると、ちっとも見つからない…。
でも、あきらめずに捜し続けるヒトの眼には、やがて神様が舞い降りて、どんどんセミが見えてきます。