雑木林や公園の道にどんぐりが目立つようになり、木々が色づきはじめたら、虫たちのシーズンもそろそろお終い。
あれほど騒がしかった草原の虫の音も日に日に寂しくなり、一雨ごとに気温がぐっと下がって、
見かける虫たちの姿もめっきり減ってしまいます。
でも、ちょっと気をつけていれば、この季節にもさまざまな生きものが一生懸命に生の営みを繰り広げていることに
気づかされます。
公園に落ちていたクヌギのどんぐり
晩秋の雑木林
秋が深まるにつれて、あれだけたくさん見られた雑木林の虫たちも次々に姿を消してしまいます。
この季節に目につくのは、晩秋にだけ出現する大型のガや秋の名残の鳴く虫など。
成虫で冬越しをする虫たちにも出会うことができます。
モズに捕まってはやにえにされてしまったオオカマキリ
晩秋の草原
日当たりの良い草原では、秋が深まってもけっこうたくさんの虫たちが活動しています。
バッタやキリギリスの仲間、それを狙うカマキリ、真っ赤に色づいたアカトンボたち。
次の世代に命をつなぐための営み、つまり交尾や産卵シーンに出会う機会も多くなります。
銀杏の葉が敷きつめられた公園の小道
晩秋の公園
散歩にはもってこいの季節。公園の花壇には、まだまだ元気に蜜を求めるチョウやミツバチの姿があります。
片隅の草やぶでは、ちょっと動きが鈍くなったバッタやコオロギの姿を見かけることができます。