むし探検広場
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1170. 5.14.2002 from すおみ さん 

 最近、家の中で1cm程の茶色(白っぽいのも少し)の細長いミミズ(足はある)のようなウジムシのような虫をよくみかけるようになり、とても気持ち悪いです。
 触れるとダンゴ虫のように丸くなり、ミミズのように動きも鈍いので、片っ端からつかんで捨てていますが、とにかくどこからともなく現れます。
 ところが、今朝いつもより早く雨戸を開けると、庭のコンクリートの踊り場一面にビッシリとその幼虫みたいなものがいました。もちろん、壁一面にも!
 昨夜の雨が関係あるのか全くわかりませんが、あまりの量の多さに気持ち悪くて洗濯物を干すのもやめてしまいました。
 いったいこの集団はなんでしょうか?
 また、駆除をお願いした方が良いでしょうか?
 ご存知でしたら教えて下さい。
 よろしくお願いしますm(__)m

園長:ウジムシ集団、気持ち悪くて さぞかしお困りでしょうね。
 残念ながら「正体はこの種類です!」というのは思いつかないので、推測を交えながらお答えします。

 ウジムシの姿や発生状況からすると、やはりハエ系の昆虫ではという気がします。
 家の中で発生しているのではなく、屋外のものが家にも侵入してきているのでしょう。
 たぶん、(「不快」という害はありますが)ヒトに大きな害を及ぼすものではないと思います。しかし、衛生上の問題は若干あるかもしれません。
 時期的には、大発生は今の季節だけのものだと思います。
 発生源は、たくさん見つかった場所の近くの排水溝、腐葉土、ゴミ溜めなどが怪しいです。
 専門家にたのまなくても、こまめに捨てたり殺虫剤で駆除すればいいと思います。
 根本的には、発生源をつきとめて根絶するべきですが、はっきり発生源がわからなくても、発生場所周辺を、溝や隅っこまできれいに掃除するといなくなるような気がします。


1169. 5.14.2002 from りな さん 

 こんばんは。またまたメールすいません。
 前のメールの事ですが。コナチャタテをトイレで見かけたり、集団でいるのを見たことがなかったんです。
 しかも、それからは全く見かけないんです。ただ、集団で移動していたってことなんでしょうか?

園長:私の考えでは、やはりトイレの中のどこかに、チャタテムシがもともと生息していたのだと思います。
 それが、生息環境が変化したとか、繁殖行動などの生活上の必要から、集団で出てきていたのではないでしょうか。
 どこかをめざして一心に移動する、というよりは、(感覚器のセンサーを働かせながらも)けっこうあてずっぽうに歩き回っていたのではないかと思います。


1168. 5.13.2002 from Yuki さん 

 実家のヒイラギに毎年発生する背中が黄色い幼虫の名前を教えてください。体調は10センチ近くある巨大芋虫です。ヒイラギを食べる幼虫がいるなんて知らなかったので驚いたのですが、このホームページでイボタガやオオミズアオなど以外にたくさんいると知りました。ただ、実家の芋虫はページ上で、いろいろ写真を拝見したのですが、角もないし、どれにも似ていなかったのでとても気になり、投稿させていただきました。腹側は黒や薄緑のような模様も少しありますが、背中が濃い黄色一色なのが特徴です。どうか教えてください。蝶になると教えてもらったのですが、蝶の幼虫とはとても思えないし、まさか毒はもってないですよね。少し、気味が悪いのですが。

園長:その姿で、私は思いつくのは、やっぱりイボタガの幼虫なのですが‥
 イボタガは若令幼虫のうちは角がついていますが、終令になると角がなくなってプレーンなイモムシになります。
 終令幼虫の基本体色は薄緑色なのですが、蛹になる時期が近づくとオレンジがかった黄色に変わります。
 時期的にもあっているし、黄色系でそんなに大きな幼虫というのがほかにあまり思いつかないので、「やっぱりイボタガでは‥」という感じがしてしまいます。 


1167. 5.13.2002 from ふくも さん 

 ゲンゴロウって福岡にもいるかな〜?

園長:私は、福岡の自然のことはよく知りませんが、いちおうゲンゴロウの分布域には入っています。
 でも、「福岡県レッドデータブック2001」では、ゲンゴロウは、絶滅の恐れが高い「絶滅危惧1」に位置づけられており、実地調査で発見されなかったため、「絶滅している可能性もある」とされているようです。
 昆虫は、体が小さい分、そんなに大規模な生息環境を必要としないので、たぶん、くまなく探せば「いるところにはけっこういる」のだと思いますが、相当珍しい存在になっていることは確かなようです。


1166. 5.13.2002 from T さん 

 こんにちわ。園長さん。私はTといいます。

 私は高知に住んでます。
 高知の中村市に、「トンボ公園」というのがあるのですが、先日初めて行ってきました。
 トンボの話とは別なのですが、そこで奇妙なものを発見しました。

 雑草(芝生)の上で、きらっと光るものがあって、よくよく見ると、草の上に「シャボン玉」がくっついているのです。(長さ5〜10センチくらいのどこにでもある雑草の草のてっぺんに、1個のシャボン玉)
 何故こんな所に・・・・と思い、回りをよく見ると、近くであちこちに、草の上にくっついているシャボン玉を発見しました。
 本当にシャボン玉みたいに、透明で、日に当たってきらきらしているんです!

 割れるかどうか、草でつっついてみると、割れて、クモの糸のようにぺチャ−とぐちゃぐちゃになって、しぼんでしまいました。

 シャボン玉の大きさは、直径2センチくらいです。楕円形ではなく、見たすべてが大体きれいな球体でした。

 場所的には、トンボが自然に住むぐらいですから、湿地帯(というか、川とか沼?とかが近くにあります。)があり、空気の綺麗なところです。

 これが何なのか、気になって気になって眠れません。今まで見たこともありません。
 虫関係(昆虫とか、クモとか)が作ったものだとは思うのですが・・・・・

 教えて下さい。

園長:草の上にくっついているたくさんのシャボン玉‥
 ちょっと幻想的な感じですね。
 昆虫やクモの仲間に、そんなシャボン玉を作る種類がいるというのは、聞いたことがなく、もうしわけないのですが、その正体が何なのか、私の知識ではよくわかりません。
 ひとつの可能性としては、昆虫か何かのしわざで、植物の茎の上部が切り取られ、植物内の気体が出てきて、泡になって膨れたのかもしれません。
 でも、葉っぱの先っちょに乗っかってる感じだったのなら、あてはまりませんね。

 こんな、シャボン玉草について、何かご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひメールください。


 その後、こんな情報をいただきました → No.1556


1165. 5.13.2002 from Leo くん 

 きのうはお手紙ありがとうございました。もう一つしつもんがあります。いもむしの体はいくつにわかれてますか。いっしょうけんめいしゃしんをみたけどよくわかりません。またおしえてください。

園長:いもむしの体は、まず、頭・むね・おなかの3つの部分にわかれます。
 頭は、1つのふしでできていますが、むねは、3つのふしからできています。
 おなかが一番長くて、10このふしからできています。
 1+3+10=14ですので、いもむしの体は、14こにわかれていることになります。


1164. 5.12.2002 from M. さん 

 M.です。バッタとイナゴの件ありがとうございます。
 得意げに話してみることにします(^^;

 実は一つ新たな体験をしまして・・・。
 昨夜コンビニの駐車場で車から降りたら何かけとばしてしまったので、何だろ?と思って見ると、黒くて角か鋏のようなものがあるのが地面にいて、「?!」と思って拾い上げると、角が3本ある明らかに海外産のカブトムシでした。

 最初に「アトラスオオカブト」の名前が頭に浮かび、その後いろいろなHPで調べた結果、アトラスオオカブトとコーカサスオオカブトのどちらかだということまで分かり、とりあえず夜だったので水槽に入れておくことにしました。ただ不幸なことにりんごやバナナ(HPで調べた彼らの好物)がなく、仕方ないので脱脂綿に砂糖水を含ませたものをいれておきました。
 どうやら私が興奮していたらしく、昨夜はなかなか眠れませんでした(笑)。

 今朝子供に見せたら、結構嬉しそうにしていたものの、家を空けることも多いため自分で飼うことは無理と判断し、近くのクワガタやカブトムシの専門店に引き取ってもらいました。非常に元気で、足の先も全て健在全身無傷にもかかわらず、値段はつかないとのこと。
 やはり出所のわからないものは店でも困るのでしょうね。
 しかしどうであれ、きちんと世話してくれるところへ渡せたのでとりあえず一安心です。少し名残惜しい気がしたのは事実ですが・・・
 唯一心残りなのが、結局何カブトだったのか聞き忘れたことです。
 何してんだか、全く・・・。

 一応立派な勇姿を撮りましたので添付してみます。
 それでは。(写真、重かったら申し訳ありません)

 

園長:すごい!!!
 こんなのが落ちてましたか。
 本当に凛々しいですね。
 これは、アトラスオオカブトだと思います。
 コーカサスの方は、まんなかの角の中央部に突起があるはずですので。


1163. 5.12.2002 from りな さん 

 こんにちは。
 この間メールさせてもらった者です。お返事ありがとうございました。
 この前のコナチャタテ虫なんですけど、実は、結構前にトイレで見たんです。
 トイレは下半分位タイルでその上は普通の壁です。そのタイルと壁の境の2cm位の段にゴソゴソいたんです。私が見た所だけで5匹以上いたと思うんですが、なんか移動している感じだったような気がします。
 普段そんな所に虫はいないし、コナチャタテ虫すらずっと見かけたことがなく、何故この虫がそんな所にいて、何をしていたのか疑問です。
 で、何時間後にはもういなくて、それから見かけません。あと、同じ月位にヒメマルカツオブシ虫の幼虫らしきのも一匹いました。なんか、すごく気になって仕方ありません。
 それと、ちょっと話がずれるんですが
 コナチャタテとかよく引き出しの中の本とかを見つけられますね。
 見つけても一匹とかで。すっごくすっごく離れた餌の場所とか探知できるんでしょうかね。すごいですね。

園長:チャタテムシは、あの小さな体ですので、ちょっとでも食べられるものがあると生活していけるので、けっこう屋内のいろんな場所にすみついています。
 壁紙にいたり、ただホコリが少し積もっているところにいたり、ということもあります。
 なので、トイレに生息していることも十分ありえます。
 引き出しの中の本というのも、いきなりすごく離れた場所からやってきたのではなく、ほこりなどにまぎれている ほんのちょっとずつの食べ物で食いつなぎながら、やがてその場所にたどりつくのだと思います。


1162. 5.12.2002 from LEO くん 

 しつもんがあります。ぼくの学校で虫を作ってくるというしゅくだいがでました。ぼくはいもむしを作ったのですが、足が何本ですかとか、何をたべますかとか、どこにすんでますかとかしつもんがあります。はっぱをたべて、どこにでもいるって思いますが、足のかずがわかりません。しゃしんを見ましたが、ちゃんとかぞえられませんでした。いもむしには何本足がありますか?それから、いもむしはどれくらいでコクーンになりますか?いもむしについておしえてください。

園長:いもむしのあしは、本当のあしだけ数えるなら6本、あしのように見えるものもあわせると、16本です。

 昆虫のあしは、ふつう6本ですね。
 いもむしのむねの部分には、6本のあしがあって、これが、ほかの昆虫にもある本当のあしです。
 でも、いもむしには、それとはべつに、おなかの部分にもあしのようなものがあります。
 このあしのようなものは、おなかのまんなかあたりに8本、おしりの先に2本あって、合計10本です。
 この、腹脚(ふくきゃく)とよばれる あしのようなものもあわせると、いもむしのあしは全部で16本になります。

 コクーンというのは「まゆ」のことですね。
 いもむしにも、いろいろしゅるいがあって、まゆをつくってさなぎになるものと、まゆをつくらずにさなぎになるものがいます。
 いもむしがさなぎになるまでの日数は、しゅるいや、きせつや、たべものの多さによってもちがいますが、だいたい2週間から一ヶ月ぐらいのことが多いです。


1161. 5.11.2002 from AHoy さん 

 こんばんは。いつもお世話になっています。
 リンクさせていただいているAHoyです。

 今日は今まで見たこともない模様のカメムシ(たぶん?)を見つけたのでメールしてみました。

 珍しいと思うのですけど、良くいるカメムシなんでしょうか?
 何かわかりましたらぜひ教えてください。

 それでは。

 

園長:これは、クヌギカメムシの幼虫です。
 成虫は全身緑色ですが、幼虫はこのように黒やら赤やらがまじった色をしているのです。
 カメムシの仲間は、不完全変態ですが、幼虫と成虫でまるで別種のように模様や色が異なっているケースが多く、また、どちらかというと、成虫に比べて幼虫のほうが奇抜なデザインを授かっている傾向があるようです。
 この季節は野外にカメムシの幼虫が多く、はねの短いカメムシを見つけたら、(一部、成虫になってもはねの短い種類もいるにはいますが‥)たいていは、幼虫と思って間違いありません。


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