むし探検広場
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1200. 5.24.2002 from 村上ふみあき くん 

 あの紋白蝶のメールのお返事、有難うございました。そして、学校の教室で、調べる事を書いてある紙に書いてあった問題が、後一つ残っていました。それは、幼虫に歯はあるかです。
 教えて下さい。

園長:モンシロチョウの幼虫には、大あごがあって、そこに歯がついています。
 (でも、人間の歯とは、かなり なりたちがちがうものです。)
 幼虫が葉っぱを食べている時に、静かにしてじっと耳をすませると、歯で葉っぱをかじる小さな音が聞こえます。


1199. 5.24.2002 from 猫のくり さん

 TOORU先生、写真載せてくれてありがとう。
 僕はオオスカシバが大好きなだけど、もっと綺麗に撮れた写真ってないのかなあ・・・
 ここに一枚有るのは知ってるけどね。動きが早いから写真撮ったこと無いんだよね〜〜

園長:オオスカシバって、家の周りにも飛んでくるわりには、ほんとうにじっとしてないので、撮影に苦労します。
 うちの一枚は、産卵しようとしているのをねらって、やっと撮ったもので、きたなくてゴメンネ。
 でも、ネット上にはもっと綺麗な写真がいっぱいあるよ。
 Googleで、「ウェブ」のとなりの「イメージ」のタブを選んでから、「オオスカシバ」で検索してみてください。


1198. 5.24.2002 from すおみ さん 

 先日はご丁寧なお返事をどうもありがとうございました。
 あれから、あの謎の虫の正体がわかりました!
 害虫駆除の方がいらして、その虫を見た瞬間に”ヤスデ”の一種だとおっしゃったのです。
 ウジムシ系の幼虫ではなかったので、ハエになる心配はなくなりました。
 園長先生には私の説明が悪くて、お手数をおかけして申し訳ありませんでしたm(__)m

 しかし、これで安心と思ったのもつかの間・・・
 家には発生する理由が見当たらないので、虫達がすっかり隠れてしまっている現在は駆除をしても意味がないとの事。
 どうやら天気が良くなる程日陰と湿り気を求めて家の中に避難してくるので、気持ち悪さは増すばかりなのに、次回の雨まで待って、しかも発生源を特定して初めて駆除ができるなんて!
 それまでこの虫達と共存するのかと思うと気が重くなります(・_・、)

 とりあえず、虫の正体がわかりましたので、愚痴の方が多かったですが、まずはご連絡まででした♪d(⌒o⌒)b♪

園長:なるほどなるほど、ヤスデでしたか。
 そういわれれば、前回のメールに書いていただいていた内容は十分ヤスデっぽいです。(特に、触れるとダンゴ虫のように丸くなるというあたり)
 すおみさんの説明のせいではなく、私の推理不足でした。
 反省反省。
 都市周辺の住宅地で集団発生することが多い「ヤケヤスデ」関係かもしれませんね。


1197. 5.23.2002 from 温泉保養館おじろん さん 

 昨日、植木の手入れをしていると背中が顔のように見えるおもしろい虫がいるのを見つけました。

 桂の葉に止まっていたのですが一つご教授いただけないでしょうか

 画像を添付いたしますのでよろしくお願いいたします。

 

園長:この、まるで ひょうきんな子供の笑い顔をくっつけたような虫は、「アカスジキンカメムシ」というカメムシの仲間の幼虫です。
 成虫は、ガラッと様子が変わって、緑色に赤色の混ざったとてもきれいな姿をしています。


1196. 5.23.2002 from うの子 さん 

 大変です!!新種発見です!(>◇<)ノ”
 キャベツにアオムシ君がvv→→→ってコトはモンシロちゃんねっっ☆☆
 ……と思いきや、ななな、なんとシャクトリ歩きを………!!!
 形も色も太さかげんもバッチリモンシロチョウの幼虫なのに、歩き方が尺採り……
 ( ̄□ ̄;)こんなコ初めてだ。。。(カワイイョ〜〜っっ)
 気になるのでお願いします!!(´□`)

園長:そのシャクトリアオムシは、たぶん「タマナギンウワバ」という蛾の幼虫です。
 モンシロチョウと同じく、キャベツ、ハクサイなどの害虫です。
 でも、大きさといい、色合いといい、ほんとうにモンシロチョウの幼虫に似ていますよね。
 蛹になるときには、モンシロチョウと違って、まゆを作ります。


1195. 5.23.2002 from ミニきこり さん 

 初めて見る虫の名前が判らないので質問します。見つけた場所は山の中の沢のほとり。体長は5ミリ位、とまっていると二等辺三角形ぱっと見はほたるみたいにも見えなくもない。最大の特徴は長い触角。3センチぐらいの白い触角が2本ついている。飛んでいる様は、2本の白髪がふらふらと漂っているようでとっても滑稽。可愛そうなので殺してじっくり見るわけにもいかず、印象だけで図鑑を探しても判りません。さてこの虫の名前はなんでしょうか?

園長:その虫は、おそらく、ヒゲナガガの仲間です。姿かたちや飛んでいる様子は、とてもガの仲間とは思えませんが‥。
 ガの連中の多様性には、ほんとうにビックリさせられます。

 うちの昆虫図鑑にも、いまのところ2種掲載していますのでご覧ください。
 ↓
 クロハネシロヒゲナガ
 キオビクロiヒゲナガ 


1194. 5.23.2002 from 猫のくり さん 

 たのしいHPアリガトウ。他の猫にもおしえてあげてるよ。

 

 

園長:HP見てくれてありがとう。
 おともだちの猫たちにもたのしんでもらえたらうれしいです。

 それにしても ステキな おみあしですね。


1193. 5.22.2002 from こまよめ さん 

 こんにちは、今日はじめてこちらをのぞかせて頂いてほんとびっくりしました。いろんな質問にも対応されていたり虫を見ると寒くなってしまう私でしたが、色々と考え方があるのだと教えてもらえました。
 前々から気になっていた少し気味の悪い虫の正体を知りたく、以前に質問があったかもしれないと思ったのですがメールを出させて頂きました。
 2年ほど前から結婚して社宅に住み始めたのですが、実家では見たことがなく、すみ始めた当初からちょこちょこっと出てきます。それはふと畳の上だったり台所の流しにいたり天井にいたり流しの下に置いてある鍋蓋にいたりお風呂場など結局、全部ですね。大きさは1p弱ぐらいで銀色っぽく触覚があるのですがお尻の方にも短いのがあってどっちが頭か分かりません。
 ムカデまではいかないですが足が結構ついてます。
 ひっくり返るとうにょうにょとムカデのようにもがきます。
 私はそういう害虫を見るとつぶす感触がおぞましいのでガムテープに貼り付けて密閉したりするのですが、その虫は最初ガムテープに貼り付けると銀の粉だけ取れて張り付かないのです。だから天井などにいると見逃さないようにするのが大変です(寒)
 食べ物を例にするといけないと思うのですが、芽ひじきみたいな感じです。ベランダには雨水の排水溝が通ってますし社宅だから排水溝なんて何十年もほったらかしでしょうからきっとそういう関係であがってくる虫なのかと思うのですがちょっと気持ち悪いし噛まれそうなので気になっています。
 こんな説明で分かるでしょうか?よろしくお願いします。

園長:その虫は、セイオウシミ、ヤマトシミなどのシミの仲間ではないかと思います。
 シミは排水溝などから侵入してくるのではなく、もともと家屋内に住み着いています。
 家の中の、うすぐらくて湿った場所に潜んでいて、夜になると活動します。
 人を噛んだりすることはありませんが、書籍や壁紙の糊、衣類、貯蔵穀物などを食害する害虫です。
 たくさんいるようなら、部屋の隅々の掃除をしたり、残留性の高い殺虫剤を噴霧しておいたり、といった駆除対策を行うほうがいいかもしれません。


1192. 5.22.2002 from やのぴ さん 

 初めてメールさせて頂きました
 パソコン初心者なものですから失礼があるかもしれませんので最初に謝らせて頂きます

 結論から申し上げますと4歳の息子に生きているオニヤンマを今年の夏に見せてあげたいのです
 わたしの今住んでいるところは横浜市の神奈川区ですが昔からオニヤンマを見たことがありません

 比較的近いところでオニヤンマが見れるところを御存知でしたら教えていただけないでしょうか?

 よろしくお願い致します

園長:もうしわけないのですが、私は関西在住のため、横浜方面のオニヤンマ観察ポイントについてはあまり知識がありません。

 横須賀の浦郷というところにある横須賀浄水場は、夏の間だけトンボの観察のために開放されていて、オニヤンマも見られるようですので、一度お調べください。

 ただ、オニヤンマは、けっこう分布が広く、見つけやすい種類ですので、時期と環境さえ選べば、かなりの確率で見ることができると思います。
 オニヤンマのヤゴが育つのは、周囲に植物が多く、ゆるやか流れの、細い小川であることが多いです。
 6月頃から羽化しますが、はじめのうちは峠の上空でエサを捕っていたりしているのであまりゆっくり観察できないと思います。
 7月の中旬以降は、オスが、山間部の雑木林と林道の境目や流れの上を低空で何度も何度も往復飛行するようになりますので観察しやすくなります。
 この時期に、上記の流れのある、山麓部に行けば、発見できるのではないでしょうか。

 自分で場所のあたりをつけて、目論見どおりの生きものに出会えると、それは嬉しいものです。
 失敗のリスクはありますが、何度かチャレンジすれば、必ず結果が出ると思いますので、ぜひ、がんばってみてください。


1191. 5.22.2002 from チップ さん 

 初めてお目にかかります。私は、ある進学塾で小学生に国語を教えてます。ある時ジガバチについての文章がでてきて、一人の生徒にこう質問されました。

 「蜂って人や動物をさしたりすると針がぬけて、死んじゃうでしょ?ジガバチは卵を産み落とす時、針がぬけて死んでしまわないの?」

 私は、ジガバチにとって針で刺すことは必要不可欠であるから針はぬけず、ほかの蜂にとっては命と引き換えの攻撃の最終手段なのではないかと考えたのですが、本当のところはどうなのでしょうか?

園長:「蜂が人などを刺すと針が抜けて死んでしまう」というのは、ミツバチの仲間に限ったことで、大部分のハチにはあてはまりません。
 ミツバチの針の先端には「かえし」がついていて、一度刺したら抜けない構造になっており、腹部の先端といっしょに抜けて刺した敵の体に残るため、死んでしまうのです。
 スズメバチやアシナガバチなど、攻撃的なハチの針は、そういう構造ではないので何度でも敵を刺すことができます。

 また、ジガバチは、毒針を敵との戦いに使うスズメバチ・ミツバチなどと違って、もっぱら子供のためのエサを狩るために毒針を使います。
 なので、よっぽどのことがない限り、人を刺すことはありません。

 また、ミツバチにしても、産卵するだけで針が抜けて死んでしまううわけではありません。
 「敵を刺す」機能と、「卵を産む」機能はぜんぜん別物なので、もし仮に、ジガバチがミツバチタイプの針を持っていたとしても、卵を産むだけで針が抜けることはないはずです。


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