むし探検広場
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2500. 10.24.2003 from わに さん

 こんにちは。10月4日に後ろ足が2本ともなくなってしまっていたバッタについて質問したわにです。アドバイスいただいたとおり、草をあげて今まで元気にしていました。今日のお昼頃、ふと虫かごの中を見ると、バッタが土の中にお尻をつっこんでもぞもぞしていました。「え????」と思ってかごを持ち上げてみると、泡に包まれたたまごが見えました。(土は2〜3cmしか入ってなかった)てっきり、雄だと思いこんでいたので、慌てて図鑑でみると、「えっっ?トノサマバッタではないかも・・・。」と思えてきました。(雄雌の見分け方の見本ででていたのがトノサマだったので見間違えたかも・・・)まあそんなことはいいとして、捕まえてきたのが10月1〜2日で、それからずっとうちの中だけで飼っていたので、交尾はしていないはず・・・。と言うことは、無精卵なのでしょうか?それとも捕まえたときにはもう身ごもっていた?なんてことはあるのでしょうか?娘は、「わ〜い、バッ吉(これも間違えでした・・・雌ならばた子??)の赤ちゃんが産まれる〜♪」とよろこんでいてちょっとかわいそうなのですが・・・。それに産卵したと言うことは、もうすぐお別れなのですよね・・・。きょうは、よく頑張って産んだご褒美に、なしをあげました。(美味しそうに食べてました)それと、先日写真を撮ったので、本当は何バッタだったのか教えていただけますでしょうか?お願いします。(息子(5歳)は、クルマバッタモドキだと言っているのですが・・・)

 

園長:ずいぶん長生きしていますね。エサをおいしそうに食べてくれるというのは何よりですね。
 種類としては、息子さんのおっしゃるとおりクルマバッタモドキの緑色型のようです。
 野外で捕まえたメスは、既に交尾済みであることが多いのですが、捕まえてから3週間後の産卵というのは、確かにちょっと間があきすぎのような気もします。
 もし交尾をしていたとして、そんなあとにも有精卵を産卵することができるのかどうか、私には知識がなくてよくわかりません。
 もし、私なら、ダメもとで、来年の初夏まで卵を保管してみると思いますけど‥。(順調ならその頃が孵化の時期です)
 卵を保管する場合は、ひとつしたのメールでスズムシの卵の保存方法についてお答えしていますのでそちらを参考にしてください。

 あっ‥。わにさん、キリ番ゲットでしたね。


2499. 10.24.2003 from ちいとんぼ さん

 鈴虫がぜんぶいなくなった後のケースの保存の仕方を教えて下さい。

園長:卵を冬ごしさせるための保存の仕方ということですね。
 まず、ケースの中のエサの残りやごみをすっかり取りのぞいてください。(残っているとカビなどがはえるもとになるので)
 ケースには、新聞紙や油紙でふたをして、玄関など、外の気温に近くて、暗く静かな場所に置いてください。
 時々は、ふたをあけて、カビがはえていないかなど点検してください。土がかわきすぎていたら、かるくキリふきをしてください。(寒い間は、乾いたままにしておいたほうがいいという人もいますが、私は少し湿っていたほうがいいと思います)
 また、炭(何日か水にひたして少し かげ干ししたもの)を入れておくと、ケースの中の湿りけを安定させ、カビの防止にも役に立つらしいです。


2498. 10.23.2003 from 幹己 さん

 カブト虫とクワガタムシがけんかをしたら、負けた方はどうなりますか?

園長:カブトムシやクワガタムシは、べつに殺しあいのけんかをしているわけではなくて、エサの場所の取りあいをしているだけです。(同じしゅるいのばあいはメスの取りあいの場合もあります)
 つのや大あごを使ってたたかい、あいてを強く押しのけたり、木から投げとばした時に勝負が決まります。負けた方は、木から落っこちたとしても大きなけがをするわけではなく、ピンピンしているのでだいじょうぶです。
 ただし、カブトムシがクワガタにきつくはさまれた場合は、体にあながあいて、ちょっとよわってしまうこともあります。
 それから、負けた方は、やっぱり自信がなくなるので、それからあとは前にくらべてケンカがすこし弱くなってしまうと思います。


2497. 10.22.2003 from khon pleak さん

 はじめまして。 昆虫の事で困った事が起こりましたので、お知恵を拝借させて下さい。 私は、大阪市内のマンション(14F)に住んでいるのですが、2週間ほど前にベランダに置いてある大きめの植木鉢の土がモソモソ動いていたので「何かな?」と思い、そっと掘ってみると、体長約25〜30mm程の白色の幼虫が出てきました。(その後探すと計約20匹) この夏、ベタンダに朝早くにはアブラ蝉がとまっていた事が多々ありましたので、多分その幼虫と思うのですが・・・ せっかくの命、大事にしてやりたいとは思いますが、(仮に蝉の幼虫だとしても)ベランダの鉢の中では死んでしまうだろうし、えさは何をあげて良いのかも解りません。
 そこで、とりあえず(蝉の幼虫だとして)えさは、何をあげればよいのでしょうか?
 これから寒くなっていく時期、早くどこかの木の側に埋めてやればよいのでしょうか?(その場合、注意する点は?) それともこのままの方がよいのでしょうか?

園長:たぶんその幼虫は、セミではなくて、コガネムシやハナムグリの仲間の幼虫だと思います。その幼虫たちは、植物の根、もしくは腐葉土を食べて育っています。
 セミだと育つのに何年もかかりますが、コガネムシ系の幼虫は、来年の春には蛹になって、初夏のころに成虫になります。
 幼虫の大きさからすると、けっこう育っているようですが、まだもう少しエサが必要だと思います。
 20匹もいると、エサ不足や病気の蔓延がちょっと気にはなるのですが、環境を変えることにもリスクが伴います。大きめの植木鉢ということですので、そのまま置いておいてもいいかな、という気がします。
 幼虫が土の上に出てきたりし始めると危険信号なので、その場合は、引越しが必要です。移動させる場合は、土質など、できるだけその植木鉢の環境に似たところにするのがベターです。


2496. 10.22.2003 from M,O さん

 ボウフラを調べているのですが、ボウフラてどうやって飼うのですか?
 具体的にお願いします。

園長:ボウフラを飼うには、プラスチックの飼育ケースや広口ビンを用意し、汲み置いた水を入れ、目の細かいガーゼなどでフタをすればOKです。
 ボウフラは、プランクトンや水の中のわずかな栄養分を食べて育ちますので、ボウフラがいた場所の水があれば、そのままケースを日のあたる場所に置いておくだけで特に何もあげなくても育ちます。
 採集場所の水がない場合は、パンくずや煮干をすりつぶしたものを入れてあげてください。(エビオスなど粉末酵母を細かく砕いて入れてあげるのが特にいいらしいです) 


2495. 10.22.2003 from kirara さん

 こんにちは!!
 あの〜、金魚のメスとオスを見分けたいのですが、どうやって見分けるんですか?
 ぜひおしえてくださ〜い(o。o)
 おねがいしま〜す!!

園長:金魚のメスとオスを見分けるのはかなり難しいです。
 繁殖期(普通は春頃)にお腹がふくれているのがメス、エラぶたなどに白いブツブツ(追星)がでてくるのがオスです。
 また、産卵のときに激しくおっかけっこをするはずなのですが、そのとき追いかけている方がオスです。
 でも、もし、金魚たちが発情していないようだと、これらの見分け方も通用しませんね。


2494. 10.22.2003 from みかこ さん

 先日、教え子が紫のバッタ(?)を見つけてきました。いっしょに図鑑で調べましたがそれらしき虫が見つからないので、教えていただけませんか。透明感のある白っぽい紫色で、形はショウリョウバッタのような感じの細面です。大きさは4〜5cmです。ショウリョウバッタの色変わりなのでしょうか。お願い致します。

園長:その紫色は、少し赤みがかった紫色ではないでしょうか。もしそうなら、「クビキリギス」というキリギリスの仲間(のおそらく幼虫)なのかもしれません。
 クビキリギスは、普通は、緑色か淡褐色なのですが、まれに、赤〜ピンク色のものが現れます。
 色彩変異がどういうふうに遺伝するのかは知らないのですが、これらの色が微妙に混ざり合ったら、赤紫色もありえるような気がするのです。

 過去ログで、赤いクビキリギス幼虫の画像を送っていただいたことがありますので、一度ご確認ください。 → No.1590


2493. 10.21.2003 from WASI さん

 以前、「葉からとれたアゲハの卵」について質問をしたものです。その節はお世話になりました。今回は報告です。
 カマキリから守るべく室内で飼いはじめたアゲハの幼虫は、おおかたは無事に羽化しました。40匹程中、死亡したのは2匹。枝をさしていたびんに落ちてが1匹、えさを食べずにひからびたものが1匹でした。小さい時は神経質なようで、緑色になってから捕獲した方がよさそうです。
 さなぎになる時に、その場所に応じて茶色か緑になりますが、なんとなく茶色の方は羽化が遅いような気がします。
 今回、初めて知ったのは「さなぎが鳴くこと」でした。さなぎに幼虫が触れると、ヴィーとブザーのような警戒音を出して追い払うのですね。ちょっと感動しました。

園長:アゲハの幼虫たち、すごく高い生存率ですね。大きくなってから捕獲すると寄生が心配になりますが、そのへんは大丈夫でしたでしょうか。
 アゲハのさなぎが音を出すことは、恥ずかしながら今まで気がつきませんでした。同じチョウの仲間のミドリシジミの蛹も音をだします。さなぎという無防備な状態でのささやかな防御策として、ひょっとしたらけっこう一般的に備わっているワザなのかもしれませんね。
 私も、来年、アゲハの幼虫を飼ったときに確かめてみようと思います。


2492. 10.21.2003 from ケヤキ さん

 こんばんはケヤキです。月曜日に河原で見た幼虫です。ドクガの仲間かとも思うのですが、よく判りません。図鑑で見たことがあるのですが、どの図鑑だったか探せません。
 教えてください。

 

園長:この、なんとなく凛々しさの漂うケムシは、「ナシケンモン」の幼虫のようです。
 ナシケンモンは、ドクガ科ではなく、ヤガの仲間です。


2491. 10.21.2003 from yo-yo さん

 以前ミンミンゼミのことでお世話になりましたyo-yoです。虫の事を知っているようでしらなかったんですね。ところで質問です。甥っ子がカマキリを捕まえて飼っているんですが、カマキリは交尾しないと卵を産まないんですよね? 魚とかの場合、オスがいないとメスの中でオスの役割をすることもあるそうなんですが、どうなんでしょうか?(甥っ子に聞かれて困ってます)
 また、これは私からの質問ですが、近縁種?(例えばカマキリとオオカマキリ)の間で異種交配はあるんでしょうか?(鳥ではマガモとかオナガカモの混血があるそうなんですが、昆虫では見られませんか?)すみません教えてください。(言葉が適切ではないかもしれませんが、よろしくお願いします<m(__)m> )

園長:カマキリは、交尾をしても卵を産むことはありますが、その卵は無精卵なので繁殖できません。
 昆虫の中には、ナナフシやアブラムシ(アリマキ)のように、単為生殖といって、交尾しなくてもメスだけで繁殖するものもいますが、カマキリはそうではありません。また、昆虫の仲間には、魚(クマノミなど)のように、性転換するものはいないのではないかと思います。

 種間雑種の例は、昆虫の場合もたくさんあります。
 たとえば、ギフチョウとヒメギフチョウはとても近い種類で、基本的には棲み分けているのですが、一部に混棲地があって、そういう場所では時々雑種が採集されています。
 また、飼育化では、オオクワガタ×コクワガタ、クロアゲハ×モンキアゲハ・ナガサキアゲハなどなど、たくさん例があります。
 でも、オオカマキリとカマキリの雑種については、私は今のところ聞いたことがありません。


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