むし探検広場
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1830. 2.26.2003 from かこ さん

 10月の中旬に山形県の山寺に出掛けたところ、狭い遊歩道の脇にある小さな池(というか自然にできたくぼみに水がたまっているところ)に、落ち葉を細かくしたものからできた筒(体長?2センチ弱)を見つけました。棒でつついたら、何か虫が筒から顔だけ出して逃げようとしていました。あまりにもかわいくて持って帰りたかったのですが、自然の方が幸せだと思って断念しました。このかわいらしい虫はなんだったのでしょうか。もし何かの幼虫ならば、生まれてから自分で落ち葉をちぎってみの虫みたいに巣をつくってすんでいるのでしょうか。とても気になるので是非教えて下さい。

園長:そのかわいらしい虫は、トビケラの仲間の幼虫だと思います。

 トビケラは、しいていえばガに近い昆虫で、成虫ははねがあって飛び回るのですが、幼虫は水中で育ちます。
 巣を作るものと作らないものがいて、巣を作るものは、川底で小石を綴ってその中にひそんでいることが多いです。

 調べてみましたら、その中でも「マルバネトビケラ」の仲間の幼虫は、神社の手水鉢や道路の溝にも見られて、植物の葉や茎・コケなどで巣を作る、とありましたので、このあたりが一番怪しそうです。


1829. 2.25.2003 from KOU@静岡 さん

 はじめまして。昨年家を新築したのですが、体長1〜2o程の黒い虫の大群に困っています。刺されたり等特に人的害は無いのですが、網戸をすり抜け家の中に入ってくるし、外壁(特に南側の明るいところ)や庭の芝?に無数くっついて日なたぼっこ!?しております。家の西側に幅1メートル程の川(常に流れている)があり、その周囲にも無数丸く(球形)に飛んでいます。近所の方に、川の藻を取ってみたらどう?と言われましたがいかがでしょうか?虫の発生を押さえる手段を教えてください。よろしくお願いします。

園長:小さな虫の大群‥、さぞかしお困りでしょうね。
 球形に飛んでいる、というのは、虫の形のことではなく、飛び方の話ですよね。
 たぶん、「ユスリカ」の仲間の小型種ではないかと思います。
 幼虫は河川の汚泥や有機物のたまったようなところでよく発生しますので、ご自宅近くの川が発生源である可能性はとても高いです。
 根絶はなかなか難しいと思いますが、川の藻を取ったり、汚泥を掃除したりするのは、大量発生を緩和する効果があると思います。


1828. 2.24.2003 from へー さん

 本の間にいる、小さい半透明の虫の名前と、
 やはり小さい虫なんですが、なんとなく丸いお腹が赤い虫の名前を教えてください。

園長:本にいる小さな虫は、たぶんチャタテムシの仲間です。
 「ヒラタチャタテ」という種類であることが多いです。

 「なんとなく丸いおなかの赤い虫」は、ちょっと推測するのがむずかしいのですが、甲虫の仲間の、「ニセセマルヒョウホンムシ」のことではないかという気がします。


1827. 2.23.2003 from ねこ さん

 最近、家にいる虫について教えてほしいのですが、写真はないのでご説明します。体長2〜3mmくらいの小さな虫で背中にシマシマのような模様があります。私の部屋では主にカーテンについています。外からきたのかどうかもわかりません。妹の部屋では、その幼虫のような虫もいました。服やぬいぐるみ、化粧用の刷毛についていたのですが、同じく2〜3mmくらいでシマシマの模様で毛が生えています。その抜け殻のようなものも発見しました。色々ネットで調べてカツオブシムシかと思ったのですが写真で見るとシマシマがなく違うような気がします。害はいまのところないのですが、気になるので教えていただけると幸いです。どうかよろしくお願いします。

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 さきほど名前を入れ忘れたのでまたメールしました。教えてほしいのは家にいる体長2〜3mmくらいの茶色と白のしましまの虫についてです。発見したのは、カーテン・服・化粧用の刷毛・ぬいぐるみです。できれば、生態・対処方法なども知りたいので教えて下さい。

園長:背中にシマシマ‥!
それは、カツオブシムシの一種「ヒメマルカツオブシムシ」ではないかと思います。

 「ヒメマルカツオブシムシ」は、成虫はマーガレットなどの花粉を食べている平和な虫なのですが、幼虫は人家内で毛織物や乾燥した動物質のものを食害する害虫として有名です。
 大切な洋服に穴をあけられたり、貯蔵食品にわいていることがありますので要注意です。
 対処方法としては‥
 衣類は、汚れている部分が食害されやすいので、きれいに洗濯して収納し、ナフタリンなどの防虫剤を入れてください。
 乾燥食品類は、密封容器に収納して産卵させないようにすることが大切です。
 今わいているものは、捨ててもいい発生源は捨てて、捨てられないものは殺虫剤(有機リン系の粉剤や油剤散布)を使うことになりますが、人体への影響に十分注意してください。


1826. 2.23.2003 from マリン さん

 こんにちは。はじめてメールさせていただきます、マリンと申します。
 私はコムギ畑で撮影した虫の名前を調べているのですが、分からないものが多いのでむし探検広場に送ってみることにしました。
 昨年4月に撮影したクモの写真を添付します。「ハナグモ」と思ったのですが確信が持てません。顔のような模様が図鑑のと少し違うようなので・・・ よろしくお願いします。

 

園長:小さなクモをとても鮮明に美しく撮影されていますね。
 ほんとうに腹部のもようが顔みたいでおもしろいですね。
 これは、たぶん「ハナグモ」で間違いないと思います。
 腹部の斑紋には個体差があります。
 特に幼生のうちは、斑紋が消失していたり、目立たないものが多いようです。


1825. 2.22.2003 from 梶井 さん

 はじめまして。
 質問があってメールしました。というのも、先日山へ登っていたら道端に小さなこんもりとした小山があったので崩してみると、蟻がたくさん出てきました。こんな落ち葉で作った蟻塚を見るのは始めてて、ぜひ蟻の名前を知りたいと調べてみたのですがよくわかりません。よろしければ教えていただきたいのですが。よろしくお願いしますm(__)m

 

 
 ↑分かりにくいかもしれませんが蟻の写真です。

園長:とてつもなくリッパな蟻塚ですね!

 私もこのようなものを夏の乗鞍高原(長野県)で見たことがあります。
 乗鞍高原では、道沿いに延々と蟻塚が連なっていて、その時はチョウの写真撮影が目的だったのですが、撮影に夢中になるうちに誤って塚を踏み潰してしまい、気がつくと腰から下がアリまみれになっていて、いっぱい咬みつかれました。
 でも、こんなにもこんもりとリッパなものではなかったかもしれません。

 私が乗鞍で見たのは、「エゾアカヤマアリ」という種類です。
 この蟻塚をつくったのも、同じ種類か、近い仲間だと思います。


1824. 2.21.2003 from きりん さん

 こんにちわ。
 以前横寝のザリガニで相談させていただいたきりんです。

 またそのザリガニなのですが。
 というよりザリガニの巣のことで、気になってることがあります。
 去年の秋あたりから緑のコケのようなものがついてるのですが、ここ最近あたたかい日が続いたせいか、その領土を明らかに増やしつつあります。
 掃除をおサボリしたあとなどは、水槽の壁にもたまに繁殖しています。
 たわしのようなものでゴシゴシしてみましたが、完全には取れません。
 このままでは茶色い土管が真緑の土管になりそうです(汗)。
 「藻みたいだから、酸素作ってくれるのでは」と都合のいいことを考えてしまうのですが、なんだか水槽が臭くなりそうで迷っています。
 除去したほうがいいですか?よろしくお願いします。

園長:水槽にはえるコケは、適当な量であれば、水槽内の生態系を安定させる役割をはたすので、放置してもいいと思います。
 あまりたくさんはびこるようだと、やはり掃除すべきですが、完全に取り除く必要はないと思います。
 コケがはびこるのは、水や砂に含まれる栄養分が増えている(=水が汚れている)ときや、水槽に(ほんの少しの時間でも)直射日光があたっているときに多いので、そのへんの点検もしてみてください。


1823. 2.20.2003 from みゃっこま さん

 中華料理屋で鶏炒め定食を食べながらテレビを見ているとキリンが出てきて、むしゃむしゃと草を噛んでいます。
 そこでふと、あ、そういえばヒツジもそんなふうに口を上下というよりは、すり合わせるようにしてたかもな?と思いました。

 その認識って正しいんでしょうか。
 でもそうならどうやって動かしてるんでしょう?
 定食にはやさいも付いてきましたが、横には噛まないですみましたし。
 実はそれがデフォルトの動きで、上下には動かないんでしょうか。

園長:たしかに草食動物は口を横にすりあわせて延々と食べてますね。
 でも、哺乳類全般に、食べ物を咀嚼するときには下あごを前後左右に動かすようにできているので、私たちも、自分では上下運動だけのつもりが、けっこう無意識のうちに左右にも動かしているはずです。
 上下の動きは噛み切り噛みくだくため、左右の動きはすりつぶすためというふうにも言えそうです。
 草食動物たちは、消化のために特にねんいりにすりつぶさなければいけないので、横運動の回数が増え、振れ幅も大きくなったのではないでしょうか。


1822. 2.20.2003 from なおたろう さん

 ワタクシ畑を某所に作っているのですが、最近になって虫と思われる奴らに食害されております。

 特徴は、はさみで切ったように真直ぐに葉っぱが切られています。被害にあったのは壬生菜・ラディッシュ・スナックエンドウです。一週間前は、なんともなく元気に育っていたのにあっという間にチョンチョコリンにカットされていてとても悔しいです。被害を見つけてすぐに、葉の裏や、土の中を探して見ましたが、何にも見つかりません。

 農薬は使いたくないので、木酢液や、唐辛子の焼酎付けなぞを塗布して被害の拡大を防ごうと思うのですが、なにぶん犯人がわかりませんので、有効な手立てかどうかお教え下さい。また犯人もお教え下さい。

園長:こんな季節に活動するとは元気な害虫ですね。
 それとも、ビニールハウスのようなところで栽培されているのでしょうか?
 この季節に食害する可能性が高いのは、「カブラヤガ」「タマナヤガ」などの幼虫、俗称「ネキリムシ」系だと思うのですが、食痕のようすはちょっと違うようです。
 少し調べてみたのですが、はさみで切ったように食害する害虫の正体はわかりませんでした。
 いずれにしても、木酢液・唐辛子の焼酎付けなどのクリーンな防虫策はやってみる価値はあると思います。

 みなさんの中で犯人に心あたりのある方はメールください。


 ‥‥それにしても、いっこ前の「東京のなおたろうさん」は、一所懸命、害虫を育てようとされていて、一方、こちらの元祖(大阪の)「なおたろうさん」は、同じ時期に、似たような種類かもしれない害虫を駆除することに悩んでおられるとは、なんかヘンテコな偶然ですね。


1821. 2.19.2003 from 東京のなおたろう さん

 緊急事態!!です!!
 
 3月の下旬くらいに目覚めるようですが、私ごとの都合ですが早く目覚めさせて成虫にしてあげることはできますか??
 それというのも、昨日見たらびっくり。。。死んでいるようなのです。。
 なんだか、痩せて平べったくなっているのですが。。。 しくしくしく。。。
 もちろん、動きません。でも、生きているのか??
 手のひらに乗せて暖めればまた動きだすのでしょうか?がっくりーです。

 どうすればいいでしよう???!!
 このまま、見守ることしかできませんか??

園長:心配なことになりましたね。
 やっぱり死んでしまった可能性が高いかもしれませんが、少し希望があるとすれば、さなぎになる準備にはいったという可能性もなきにしもあらずですので、あまり寒くない場所に保管して、そっと見守るのがいいと思います。
 むりに動かしたり暖めたりしても、それによって助かる望みはほとんどないですし、もしさなぎになる前だったら動かすとかえってダメです。

 気持ちはあきらめながらも、でも、万一のことがあるので、もうしばらくそっと静かに見守ってあげてください。 


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