むし探検広場
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510. 5.17.2001 from ねこ さん

 はじめまして。どうぞよろしくお願いいたします。
 二、三日前から部屋の中に3ミリくらいの茶色い虫が沢山います。
 一見てんとう虫とかコガネムシのようなのですが、触覚が足のように長く、白い斑点が背中とお尻にありました。
 見た目はこんな感じです。



 おそらく、何日か前に1センチ以上の大きさの羽アリのような虫が一匹迷い込んできていたので、それが親ではないかと思うのですが、とにかく数が多くて困っています。(昨日と今日で30匹は捕まえました)
 これは一体何の虫なのでしょうか??

園長:これはどうやら、アズキマメゾウムシのように思われます。
 小豆の害虫で、メスは小豆に産卵し、幼虫はマメの中で育ちます。お家の中のどこかに小豆を貯蔵されていないでしょうか?そこで大発生している可能性が……

 ということで、「1センチ以上の大きさの羽アリのような虫」は、全然関係のない、あかの他人です。  


509. 5.17.2001 from はる さん

  かまきりの幼虫は、何を食べるのですか。教えてください。よろしくおねがいします。

園長:カマキリの子どもは、生きた小さな生きものを食べます。
 ショウジョウバエや、ヨコバイの子ども、クモの子どもなどがいいのですが、生きたのを確保し続けなければいけないので大変です。植物によく付いているアリマキも、場合によっては食べてくれます。
 あと、ウラワザとしては、ササミや刺身を使う手もあります。多少、スキルが必要ですが、カマキリの頭と同じくらいの大きさに切って、水をちょっと付けて、ピンセットではさみ、カマキリの前で、横方法にスッと動かしたり、口元にもっていったりして気を引いてください。カマではさんでくれたらしめたもの。
そのまま脅かさずにじっとしていれば、食べ始めてくれるはずです。

 むし探検広場のNo.493に、ショウジョウバエを繁殖させつつカマキリを飼う方法を載せてますので、こちらもご参考に。


508. 5.17.2001 from ごまちゃん さん

  こんにちは、蟷螂の卵のうについて教えて下さい。3月頃近くの公園で多分おおかまきりの卵のうと思われるものを見つけ持ち帰りました。卵のうは透明なよく売っている飼育ケースに枝を立てた状態で入れています。本には4・5月頃にかえると書いてあったのですが、今現在も卵のうから蟷螂が出てくる気配は全くありません。その上、卵のうの上の方が少しずつ黒っぽくなってきているような気がするのですが・・・・蟷螂のかえらない卵のうもあるのでしょうか?子供が毎日”かえった?”と楽しみにしているので、何とかかえってほしいのですが、何とかなるでしょうか?宜しくお願い致します。

園長:ごまちゃんさんのお住まいでしたら、カマキリは5月上旬頃にはかえるはずなので、まだかえらないというのは、ちょっとおかしいかもしれません。
 オオカマキリには、カマキリタマゴカツオブシムシという天敵がいて、卵のうに寄生します。
 上の方が黒っぽくなっている、というのも、どうも寄生されているっぽい感じです。
 寄生されていたら、残念ながら、卵はかえりません。

 むし探検広場No.167に、投稿いただいた写真がありますので、ご参考に。


507. 5.16.2001 from ムー さん

 お返事ありがとうございました。早速、ダニについて調べてみました。種類がわからないと調べ様がなかったので本当に助かりました。ちなみにあれはタカラダニという種類で近年この時期に多く発生しているまだ素性がよくわかっていないもののようです。
 でもなにかわかってとてもすっきりしました。本当にありがとうございました。なんだかとっても場違いな質問にお答えいただいて恐縮です。ありがとうございました!!

園長:タカラダニというんですか。実はうちの周囲にもいっぱい発生していて、「洗濯物についたのを払おうとしたら、小さすぎてつぶれてしまった」と家内がぼやいてました。
 場違いな質問なんかでは全然ありません。もともとここは、ありとあらゆる生き物のことを語り合う広場ですので。


506. 5.15.2001 from ムー さん

  こんにちわ。実はちょっと最近家のベランダで見つけた虫?!について、ご存知かどうか何か知っていれば教えていただきたくてこちらにメッセージをいれることにしました。その虫?!のような生き物は真っ赤でちっちゃい虫で沢山います。洗濯物にもたまについてしまうことがあり、赤ちゃんもいるのでとても困っています。うちはメゾネット式の家なので、となりのベランダとかが近くに見えるのですがそこにもやはり沢山その虫が歩いています。いったいこの虫はどこからやってきてどうすればいなくなってくれるのかもしご存知であればアドバイスお願いします

園長:それってこんな感じではないでしょうか?

 

 こんなのなら、昆虫ではなく、ダニの仲間です。ダニのことはあまりよく知らないのですが、たぶん人間に悪さをするような種類ではないとは思います。
 放っておいても、すぐ勝手にいなくなるような気はしますが、確かなことはわかりません。
 皆さんの中で情報をお持ちの方がいらっしゃいましたらメールください。


505. 5.15.2001 from T.O. さん

 早速、お返事を頂いてありがとうございました>^_^<

 子供達の質問に答えられそうです・・・ホッ

 質問ついでにもう一つ聞きたいのですが・・・・
 尺取虫の名前の由来はなんでしょうか?
 かなり特徴のある名前ですよね!

 尺取の「尺」は長さの尺ですか?

 お忙しいでしょうがまたまたお願いしますm(__)m 

園長:シャクは長さの尺です。あの歩き方が、まるで、指もしくは巻き尺の一部を使って、長さを測っているような動きなので、そう呼ばれるのでしょう。
 ちなみに、シャクトリムシには「ドビンワリ」という別名もあります。こちらの名の由来は、木の枝に擬態しているのを、野良仕事をしている人が本当の枝と間違え、土瓶をひっかけようとして落として割ってしまった、ということらしいです。  


504. 5.15.2001 from EXAM さん

 今朝、アルピノ(真っ白)の蚊を見つけたのですが、これって珍しいのでしょうか?
 何だか縁起がよさそうなので、そのままとっているんですけど…

園長:アルビノの昆虫というのは今まで聞いたことがありません。
 羽化したての個体はだいたい白っぽいのですが、そういう白さでもないんでしょうね。(その場合は1時間もすれば本来の色が出てきます。)
 本当にアルビノだとするとけっこう珍しいかも…
 知識がないのでまた調べておきます。
 で、やっぱり目は赤いんでしょうか?  


503. 5.14.2001 from T.H. さん

 3年生の子どもが、モンシロチョウの幼虫を育てていますが、元気がなくて、黄色い小さな粒が背中からいくつか出ているようです。原因と元気になる方法を教えてください

園長:その黄色い粒は、できものとかではなくて、アオムシコマユバチという寄生蜂のまゆです。1個づつが、全部まゆです。放っておくと、小さな黒いハチがいっぱい出てきます。そのハチは、またモンシロチョウの幼虫に卵を産みつけるので、もし別の幼虫を飼っていらっしゃるようでしたら、まゆのうちに退治しなければいけません。
 寄生されてしまった幼虫は、残念ながら助けることはできません。
 野外で大きくなったアオムシを捕まえた場合には、よくあることです。(私の経験では、3分の2以上寄生されていると思います。)
 幼虫にはかわいそうなことですが、寄生蜂も必死に生きています。ぜひ、お子さんに、自然の厳しさとフシギを教えてあげる機会にしてください。


502. 5.14.2001 from YUKI さん

 お返事ありがとうございました。ミルワームは何も関係なくて安心しました。
 ハエの発生源ですが、室内用の植物だったみたいです。
 テラコッタの鉢周りに小さいものから大きいものまでハエがたくさんついていました。腐葉土を混ぜていたのですが...。

 ところで、庭に桑の木があります。
 この前草取りをしていて土を掘っていたら白い幼虫が出てきました。3センチくらいかな...。なんの幼虫かしらべてみますね。またご報告します!

園長:ハエ発生の謎が解決してよかったです。
 土中の幼虫はコガネムシ関係でしょうか。続報お待ちしています。


501. 5.13.2001 from T.O. さん

 はじめまして・・・・m(__)m
 ちょっと昆虫のことでお伺いしたい事がありまして、メールしました。
 昨日、お天気も良く、子供達とちょっと車を飛ばして、遠出しました。
 栃木県の佐野市というところですがその佐野市にある、みかも山公園で尺取虫をたくさんみました。
 動きもなんともいえないほどかわいくて子供達も大喜び(^o^)丿
 しかし、その後いろいろ子供に質問されても全く生態がわからず、困ってしまいました。(^^ゞ
 詳しく教えて頂けないでしょうか?
 お願いしたします。 

園長:この季節、野山は尺取虫の天下ですね。
 特に、午前中、公園やハイキングコースの周囲にある木の柵をよく見てみると、…いるわいるわ、いろんな種類の尺取虫が見つかります。(何故木の柵に集まるかはナゾですが)
 いろんな種類……そう、尺取虫にはたくさんの種類がいます。シャクトリムシは、シャクガというガの仲間の幼虫のことで、日本だけでも600種類以上住んでいます。
 植物の葉を食べて育ちますが、どの植物を食べるかは種類によって様々です。(ハワイには、ハエを捕まえて食べる肉食の尺取虫もいます。)
 ふつうのイモムシは、腹部にまんべんなくあしが付いていますが、シャクトリムシには尾端の部分にしか付いていないので、あのような歩き方になります。
 休んでいるときは、尾端のあしで木の枝につかまり、体を伸ばしてじっとしているので、小枝のように見えてしまいます。
 蛹になるときは、だいたい土の中にもぐるようです。
 成虫は茶色系の地味なものが多く、大きさは、はねを広げた時に3〜5cmのものがほとんどです。はねを広げて、木の幹や葉にペタッと貼り付いていることが多いです。


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